はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

大分への旅

2009-11-02 19:16:08 | はがき随筆
 思い切り人生を楽しもうと妻とよく話す。旅も楽しみの一つで、沖縄を含む九州各地で未知との出会いを楽しんできた。しかし大分だけが未踏であったが秋浅いその日、夢がかなう。
 史跡、景観、湯の宿いろいろあるが、ぼくたちに欠かせないのが食の楽しみ。料理上手の妻は味覚や食慾に一家言あって、情報収集は入念である。旅は中津を皮切りに南下。老舗のうなぎ、赤鶏の空揚げ、耶馬渓の散策、疲れを別府の湯で流し、関アジに地酒を少々。高崎山を後に南端佐伯で世界一のすしを食べれば言うことなし。
 次は四国へと夢は飛ぶ。

  志布志市 若宮庸成(70) 2009/11/2 毎日新聞鹿児島版掲載

感謝の通過点

2009-11-01 21:43:11 | はがき随筆
 今年の9月、喜寿を迎えました。病との二人三脚で平穏に通過できたことは、感謝につきている。
 次の車券の山は近くて遠い感じもするけれど、幸運を背にユックリ歩みを続けたいと思う。妻をはじめ多くの人たちのサポートを頂きながら登山する日々になる。前にも書いた「目標」を大切にしながら老いの生活を″後輝″したい。趣味の将棋、読書、新聞、旅行、はがき随筆、良き同伴者となりこれからの道程を豊かにしてくれる。
 喜寿は私にとっては一つの句読点にも思える、新しい結実の出発にしたい。
  鹿屋市 小幡晋一郎(77) 2009/11/1 毎日新聞鹿児島版掲載