8月3日
財団法人教育美術振興会主催 『第65回全国教育美術展』は、
幼い頃から表現する喜びを味わわせ、
一人ひとりの子どものかがやく個性を伸ばし、
たくましい創造性とゆたかな情操を育てる美術教育の
歴史と伝統を受け継ぎその使命を遂行する為、かけがえのない役割を持つ。
子どもたちの心をゆたかに育てる造形・美術教育の振興のために
文部科学省、各都道府県・指定都市教育委員会、NHK、が後援。
「ぼくの絵わたしの絵展」は、その受賞作品の中から特選を受賞した作品の
一部を中心に、東京を皮切りに全国各地で展示されます。
原則として、入選・佳作は展示されていません。
NHK北九州放送局巡回分にて、今回、展示されている特選作品の最初に、
松尾一輝くんの絵が、ありました
平成18年7月28日~8月11日まで
(午前10時~午後5時 但し最終日は午後4時まで)
北九州芸術劇場の市民ギャラリーに、是非おでかけ下さい。
緑ヶ丘・第二幼稚園の園児の絵は、
入り口右手の松尾一輝くんのだけではなく、
他のおともだちの力作も左手に数点も展示されています。
園の近隣の八枝小や永犬丸小や明治学園小の特選作品も
素晴らしい出来栄えのが、沢山展示してありました。
また、折角、小倉の芸術劇場へおいでになるのでしたら、
以下のも、お見逃し無く
子どもたちの夢やあこがれを描き続けた画家
『ぼくらの小松崎茂展』(リバーウォーク北九州5階)
2006年7月29日(土)~9月18日(月・祝)10時~20時
世代を超えて、少年少女の夢を育て、魅了し続けた画家、
小松崎 茂(1915~2001)彼の類い希なゆたかな想像力は、
少年ヒーローが活躍する絵物語をはじめ、
臨場感みなぎる戦記物やSF未来物、
プラモデルの箱絵など多彩な分野で発揮されました。
幼い頃から、絵を描くことが大好きだった小松崎さんは、
16才で日本画家に弟子入りしたが、
やがて、食べる糧に、挿絵画家に転向。
昭和13年から新聞連載の挿絵を手がけるようになり、
迫真の戦闘場面を描いた科学雑誌「機械化」で画才を開花させました。
戦後は、少年雑誌『少年クラブ』に『地球SOS』などの代表作を次々と発表。
『少女クラブ』でも『ラインの歌姫』、『少女』の『白い十字架』など…
数多くの絵物語作家として一世を風靡した小松崎さん
絵物語の時代が去る頃には、『週刊少年サンデー』や『週刊少年マガジン』
等の表紙や口絵で大活躍する一方、
戦車や戦闘機『サンダーバード』などのプラモデルの箱絵を数多く描き、
テレビ全盛期の昭和40年代には、『ウルトラマン』や『マジンガーZ』等の
キャラクターのイラストレーションを手がけました。
また、豊富なイマジネーションを活かし
東宝の特撮映画『地球防衛軍』や『海底軍艦』などのメカ・デザインや
イメージ・ボードにも参加。
そして、晩年は、松本徽章工業のメダル関連の原画を手がけました.
平成を迎えてからは、音楽CDジャケット、ゲームソフトなどの新たな仕事に挑む
など、まさに生涯現役で満86才まで輝き続けました。
戦前から平成までの長きにわたり、
その時代に合わせて活躍の舞台を広げた彼の画業は、
今も尚、色褪せることなく幅広い年代層に愛され続けています。
本展では、初公開の初期日本画やスケッチをはじめ、
絵物語や口絵の原画、プラモデルのボックスや、メカ・デザインを提案した、
特撮映画関連資料など600余点を一堂に展示。
緻密で繊細な臨場感あふれる描写、表現力には舌を巻く。
あの「芸術は、爆発だ!」の岡本太郎画伯や、
世界の本田宗一郎氏のバイク作りの原点は
彼の絵がお手本だったらしく、
現在の芸術文化にも大きな影響を与えた偉大なクリエーター小松崎茂
実は、正直、絵だけは 私も 子どもの頃からよく見ていたのに、
彼の名前は、全然記憶領域にインプットされていなかった。
私が一番印象深く記憶にとどめている絵は、
スチブンスン原作『宝島』や子ども向けの文学全集~
その代表作が、
小学館の『カラー版少年少女世界の文学』(全30巻)1969年 と
『ワイドカラー版少年少女世界の名作(全55巻)』の仕事
宇宙物は、さすがに圧巻だが、
動物シリーズや高山植物シリーズや、昆虫シリーズも、
思わず釘付けになる珠玉の絵が多い
どうぞ、子どもを連れて原画に出会ってみてください