10月26日(木)朝はのち
日中の気温は、今の時期にしては不思議に高くて、23℃もありましたが、
朝夕はヒンヤリした秋風が吹いています。
山並みが、深緑から朱や黄金の衣裳に少しずつ衣替え中です。
10時から『子育てサロン』で、第184回『子育て教室』午後は
『子育て相談』の日でした。
今回は、「読書の秋に絵本でふれあう」というテーマでした。
読書の秋とはいっても、つい、おとなも子どもも、テレビやビデオやDVD
ばかりみて…せいぜい読んでも漫画!?というような活字離れ家庭は
ありませんか?
(たしかに漫画の中にもお薦めの良い漫画もありますが…)
読書週間のこの時期、秋の夜長に、親子で読書に親しむ習慣づくりを…
前にも、書きましたが、
学力世界一のフィンランドと我が日本を比べてみて、
大きく違うのは子どものテレビ視聴時間と読書量です。
つまり、フィンランドの子どもたちは日本の子どもたちのようには
長時間テレビを視ていない。
それと同時に、読書の時間が比較にならないほど長いのです。
もうよくおわかりかと存じますが、脳の活性化には効果が大きく、有効です。
幼児期には、何と言っても、まずは「絵本の読み聞かせ」が、大事です。
一体何歳ぐらいまで「絵本の読み聞かせ」をするのがよいのでしょうか?
と、よく尋ねられますが、
わたしは、小学校の先生をしている頃には、
4年生にも殆ど毎日給食の時間に、
絵本や様々な物語の読み聞かせをしていた
と…その当時の経験談をお話しする。
聞くところによると、最近は、老人ホームでも、
読み聞かせボランティアが、
古今東西の様々な絵本や有名な小説も
話題のベストセラーも新聞記事も、読み聞かせをしているということです。
一時は、「カラオケ」も流行っていたようですが、最近は「ぬりえ」で
「絵本作り」なども、手先の訓練や、呆け防止には効果が大きいらしい。
大人向きの芸術性の高い美しい絵、それにふさわしい文章や
文字の組み合わせのある絵本も沢山出版されるようになり、
メッセージ性の強い絵本も種類が多種多様に増えてきた。
外国の素晴らしい絵本も手軽に手に入る時代になってきました。
オーソドックスな絵とストーリーが文字で書いてあるのも勿論良いが、
中には、全然言葉が無くて、絵や写真だけの絵本も幼児向きには沢山あります。
絵や写真から読みとるものは、大きくゆたかにイメージをふくらませて
言葉で切り取る表現以上の大きくゆたかなイメージを増幅出来たり、
それぞれの読み手により一層の感動を呼ぶ場合もあります。
でも、お父さん お母さんの中には、
「読み聞かせは、面倒。」とか
「私は、読むのが苦手です。スラスラうまく読めないから、プロのアナウンサーや俳優が吹き込んだテープの童話を聞かせている」
という方もよくいます。
また、
「仕事や家事の忙しい時には、
『名作絵本のビデオ』とか、『日本昔話のDVD』を見せて、その間に、
掃除とか料理とか色々片づけるようにしています。」というお母さんもいる。
でも、いくら忙しくても、面倒な気がしても、…素人でも、あまり自信が無くても、
お父さん お母さんの、そのままの生の声の方が、
テープやビデオやDVDよりも ずーっといいのです。
藤森平司先生もブログに書いていらっしゃったが、
「目の前で、顔を見て話しかけると、赤ちゃんの前頭葉という脳は
活動するのですが、携帯電話で赤ちゃんに話しかけても脳は動きません。」
という言葉どおりです。
生の、お母さんの声で、子どもの目の前で、顔を見て、脳の血流も
活発になる読み聞かせをして、よりよい時間を共有しましょう。
「幼稚園から毎月もらって帰る絵本は、年長組の上の子どもに
声を出して読んでもらいます。すると、2才の下の子が、一緒に
一生懸命聞いて居るんですよ~」
という…微笑ましい光景が、目に浮かぶような~兄弟のふれあいもある。
「話を聞くということは、音声だけを聞くことでなく、顔の表情とか、
口ぶりとか、手振りなどから
総合的に相手の気持ちを図りながら聞くことだからです。」
ノンバーバルコミュニケーションの部分や
スキンシップも含めて、抱っこして、お膝の上で
ひととき親子のふれあいをして、就寝前にすごすのも、
入眠の前の一種の儀式としてもふさわしいものです。
人生観を変えるような素晴らしい一冊の絵本との出会いがありますように~
お祈りしています!