絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2024年6月9日(日)絵本ゆっくりコース・ゲスト講師 油田さや香さんの授業内容

2024-06-19 12:58:41 | 絵本ゆっくり塾

本日は、ゲスト講師の油田さや香さんのワークショップをします。

油田さんの描く絵は、異国の空気感とノスタルジック。絵本の中に入り込んだ雰囲気で、とても素敵なんです。

ぜひ、どのように描かれているのか見てみたい、そして皆さんの刺激になればと思いゲスト講師に来ていただきました。

 

今回のテーマは「セピアの上から描く」です。

 

油田さんは、紙にセピア色の下地を塗られています。

セピア色は、どんな色を塗ってもアタリが出ないことと、色あせて朽ちた紙を使うドイツの画家ホルスト・ヤンセンが好きで、その影響もあるそうです。

 

今回は、油田さんがされている下地の塗り方を教わり、下地済みの紙に絵を描いていきます。

 

本日は皆さんに、好きな本(小説やエッセイなど)を用意していただきました。

その本に好きな場面を1枚の絵に仕上げていきます。

文章からイメージして、構図も考えて描くことは、絵本の絵を描くのと同じで勉強になりますね。

 

絵を描く前に、油田さんに下地の塗り方を教わりました。

表側にはセピア色を三層塗り、裏側に一層塗ります。裏側にも下地を塗ることで、紙が反ることを防ぐことができます。

表面の二層目三層目で、濃淡を出し明るくしたい部分にティッシュペーパーで軽く拭き取ります。

 

 

皆さんも下地を塗っていきましょう。

セピアにこだわらず、それぞれ好きな色で塗られていますね。

下地が塗れたら、絵を描いていきます。

今回は、下地を乾かすのに時間がかかるので、油田さんに下地済みの紙を用意していただいていました。

真っ白い紙だと、早く描かなきゃ。全体を埋めないと。と思ってしまうけど、下地をされている紙だと、焦りがなくなっていい。という感想もありました。

頭の中で考えてから描く人もいますが、思い浮かんだら手を動かして描いてみるといいですよと、油田さんからアドバイスがありました。

油田さんは、何も描けない時期には、何も考えず身のまわりのものをスケッチして、手を動かすことをされているそうです。

最近は空の雲を描いているそうで、見せていただきました。

途中休憩をはさんで、油田さんが実際にどんな風に描いているのかを、見せていただきました。

一色を全体に入れるので、少し離して全体を眺めながら仕上げていくと、まとまりやすいです。

 

絵に重みを持たせるために、調子を付けます。

スポンジでされていますが、歯ブラシや不織布なども使うそうです。

 

全体を見て、軽いなと思う部分に調子を付けます。

 

調子を入れるとは、描いたモチーフに立体感や質感、陰影を表現することです。

 

油田さんの絵は、『読むので思う』荒川洋治著の中の「行きつけの石」からのイメージで描かれています。

大きな石が印象的です。

 

生徒さんの作品

  

 

新しい手法を知って、絵を描く楽しさが増えると良いですね。

油田さや香さん、ありがとうございました。

 

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絵本とイラストが学べる教室「絵話塾」の6月のガイダンス(説明会)を行います!

 

6月 22日(土) 11:00〜

   23日(日) 11:00〜

   29日(土) 11:00〜 14:00〜

   30日(日) 11:00〜 17:00〜

 

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

興味のある方・受講を考えている方でしたら誰でも参加できます。

ガイダンスの参加者は、各回5名まで。

受講に関して不安なことや迷っていることなど、どんな些細なこともお気軽にご相談ください。

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〒650-0022
神戸市中央区元町通3-2-15セントラルビル元町5F
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2024年5月26日(日)絵本ゆっくりコース・高畠那生先生の授業内容

2024-06-02 13:01:52 | 絵本ゆっくり塾

本日は高畠那生先生の2回目の授業です。

テーマはなしで絵本のダミーを考えてくる課題が出ていましたので、順番に発表していきました。

 

高畠那生先生にたくさんのアドバイスをいただきました。

・音を生かした絵本では、一般的に使われる音ではなくて、あまり使われない音を考えてみてください。例えば、雨の音は「ザーザー」「シトシト」という音で表現されるが、違う音でも想像できると思うので、あまり使われない雨の音を考えるのも楽しいですね。

・構図で広さを表したいときは、人物のアップがあったら、次のページで背景全体を描くと、ページをめくった時に、一目で広いと分かります。

また絵本は見開きで1つの絵になっている方が、その絵本の世界観に入っていきやすいです。

・まだ文章の長い方が多いですが、いろいろ語らせるのは絵に任せて、簡単な言葉で文章を書くようにしましょう。

・タイトルは、「え?何?」と思うような手に取ってくれそうなタイトルがいいです。絵本の中に出てくるワードで、良い響きのものとかを使ってもいいよね。

このアドバイスは、ほんの一部です。

ダミーを発表した方、一人ずつに丁寧なアドバイスをいただきました。

最後に「今までのダミーを壊す勢いでブラッシュアップしてみてください」とおっしゃっていました。

どうやってみたら面白くなるのか、本日はたくさんのアドバイスをお聞きしたので、更に良いダミーが完成しそうですね!

8月に修了展を開催しますので、ぜひ完成させた絵本を見せてくださいね!

 

授業が終わってから、絵本にサインをされていました。

楽しい授業をありがとうございました。

 

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絵本とイラストが学べる教室「絵話塾」の6月のガイダンス(説明会)を行います!

 

6月 2日(日)    18:00〜 

         8日(土) 11:00〜 

      9日(日) 11:00〜 

  15日(土) 11:00〜 

  16日(日) 14:00〜 17:00〜

     22日(土) 11:00〜

  23日(日) 11:00〜

  29日(土) 11:00〜 14:00〜

  30日(日) 11:00〜 17:00〜

 

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2024年5月12日(日)絵本ゆっくりコース・WAKKUN先生の授業内容

2024-05-17 19:00:16 | 絵本ゆっくり塾

本日は、WAKKUN先生の今期最後の授業です。

課題の「じゃばら本」を発表する前に、WAKKUN先生が最近の出来事をお話しされました。

 

WAKKUN先生は長年、元町駅前で『BIG ISSUE』を買っていたのですが、その販売員の方が新しい生活のために引っ越し販売員を辞めることに。そして、お世話になった方へ手紙をお渡しされていて、WAKKUN先生も手紙を受け取ったそうです。

『BIG ISSUE』とは、生活困窮者に対し社会復帰への支援目的としてイギリスで発祥し、2003年から日本でも創刊されたストリート新聞です。

喫茶店でお茶を飲みながら手紙を読んで、感動して胸がいっぱいになったというお話しをお聞きしました。

生活の中で感動したことなどが、また作品となって見せていただけるでしょうね。

 

では、課題の「じゃばら本」を発表していきましょう。

  

 

絵本をじゃばらにした作品や、折り方に工夫された作品、

髪の毛で描かれた作品など、今までにないアイデアのじゃばら本が完成していました。

 

見る角度でホットケーキを食べる前と食べた後が現れるユニークなじゃばら本は、いろんなシリーズで見てみたいですね!

 

 

最後にWAKKUN先生からたくさんお話しをしていただきました。

絵話塾の先生は、人それぞれ違う。ただ自分の根っこにある物を表現していることは、皆同じです。

好奇心を持つことが大切。子どもの頃の感性をいくつになっても拾っていきたい。

生活の中でいいなと思ったことで動いたことが、作品になったりしている。

そして、1990年に出版された『ほっ』を紹介していただきました。

なぜこの本が出版されたのか、この本がきっかけで大好きな坂田明さんとの出会いについてのお話しも、お聞きしました。

WAKKUN先生のお話を聞いていると、真っ直ぐに生きていると、ご褒美がいただけることがあるのだなと感じました。

いつも心に響くお話し、ありがとうございました。

 

 

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絵本とイラストが学べる教室「絵話塾」のガイダンス(説明会)5月の日程が決まりました!

5月  25日(土) 11:00~ 

     26日(日) 11:00~ 

 

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2024年4月21日(日)絵本ゆっくりコース・編集者 木村真さんの授業内容

2024-04-25 15:24:24 | 絵本ゆっくり塾

本日の授業は、絵本編集者の木村真さんです。

木村さんは学研で絵本の編集をされています。

tupera tuperaの『やさいさん』『くだものさん』も木村さんの編集です。

 

今回は、事前に課題が出ていました。

【課題】

絵本ラフの作成(モノクロで構いません)

テーマ:〇〇+〇〇 (例:おべんとう+バス)

対象年齢:3−5歳

ページ数:16ページ(扉1ページ、7見開き、1ページ終わり)

サイズ:自由

余裕がある人は上記の着彩イメージ画1点

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対象年齢とテーマ、ページ数が決まっています。

ページ数が16ページですので、通常の絵本の半分です。

皆さんがどんな絵本を考えてきたか発表していただきましょう。

対象年齢が5歳までなので、分かりやすい文章で長くない方がいいですね。

絵で分かるようなことは、文章にしなくてもいいです。

 

こちらのように、龍が好きな男の子や、電車の好きな男の子を表すのに、言葉の説明はなくて、1ページの中に龍の表紙の絵本や、電車のおもちゃを描いています。

絵本的な描写でとても良いですよね。

 

 

絵本を読んでいて、えっ?コレは何で?と、引っかかる場面があると、読者には理解できていない内容です。作者が分かっていても、読者が分からないと、読者は置いてきぼりになってしまします。

大人が使う言葉も子どもには分からないので、気をつけましょう。

 

通常の32ページで考えると、内容を盛り込みすぎてしまって、まとまりが悪くなる場合があります。

16ページにすることで、余計な部分が入らずまとまりやすくできます。

まず16ページで制作して、そこから32ページに話を膨らませると作りやすいですよ。

とおっしゃっていました。

また、今回のように対象年齢が決まっていると、どんなストーリーが良いのか考えやすいですね。

 

最後に生徒さんから木村さんへ質問

「時代の移り変わりで絵本の設定が難しい」

現実的なお話だと、夜の散歩や一人でおつかいなど、難しい設定ですが、

ファンタジーなら気にならないです。

絵本は多様性の世界なので、動物と人間が一緒に暮らすことができます。

 

絵本を制作するときは、子どもの頃の感覚を引っ張り出してくださいね。

 

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絵本とイラストが学べる教室「絵話塾」のガイダンス(説明会)4月の日程が決まりました!

 

4月 27日(土) 11:00〜

   28日(日) 14:00〜 17:00〜

   29日(月・祝)14:00〜 17:00〜

 

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2024年4月7日(日)絵本ゆっくりコース・太田朋先生の授業内容

2024-04-09 15:17:42 | 絵本ゆっくり塾

本日の絵本ゆっくりコースは、太田朋先生の今期最後の授業でした。

「エピソード絵本」ということで、悩まれた方が多かったようでした。

どんなエピソード絵本にされてきたか楽しみですね。

では、発表していきましょう。

 

・子どもの頃の出来事・妄想

・お母さんやお子さんのこと

・普段、考えていること

お話の中に餃子のレシピを書いた作品や、長く巻物にした作品もあり、楽しい発表会でした。

 

発表後は、それぞれの作品を手に取って読んでみて、どの絵本が良かったかなどの感想もお聞きしました。

 

太田朋先生の授業は最後でしたので、少し時間を延長して、簡単なワークショップをしました。

ポストカードサイズの紙に何かを描いて、別の人がその紙に描き足してイラストを完成させます。

ある形がどんなイラストになるか楽しみですね。

 

 

楽しいイラストが完成しました。

太田朋先生、今期も楽しい授業をありがとうございました。

 

絵本とイラストが学べる教室「絵話塾」のガイダンス(説明会)4月の日程が決まりました!

 

4月13日(土) 11:00〜

  14日(日) 18:00〜

  20日(土) 11:00〜 14:00〜

  27日(土) 11:00〜

  28日(日) 14:00〜 17:00〜

  29日(月・祝)14:00〜 17:00〜

 

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
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