夏休み明けの授業は、tupera tupera の亀山達矢さんです。
初回の授業ですので、どんな経緯で絵本を作るようになったのか、絵本が出版されるまでの苦労やアイデアなど、いろんな話をお聞きしました。
tupera tupera は亀山達矢さんと中川敦子さん二人によるユニット名です。
2002年に活動を開始し今年で17年目です。
始めは雑貨を主に制作して、雑貨屋さんで販売していたそう。
その頃の雑貨作りは、とにかく楽しかったそうです。
tupera tupera の作る雑貨の中にはストーリー性を感じるものが多く
「絵本は作らないのですか?絵本を作ったらいいのに!」という声が多かったみたいです。
その頃、雑貨屋で洋書を部屋のインテリアとして扱っているお店も増えて、
部屋に飾れる絵本なら作れるかもと思い、絵本作りにも興味が出てきたのだそう。
そして初めての絵本は『木がずらり』
2004年に自費出版で限定1000部制作され半年間で売り切れたそうです。
現在はブロンズ新社から販売されています。
その後『しましまじま』ブロンズ新社(2006年)『12の星のものがたり』ヴィレッジブックス(2007年)を出版。
制作に苦労した話をいろいろお聞きしました。
2008年にコクヨから出版した『かおノート』が大ヒットします!
『かおノート2』が出版されるころ、2010年に学研から『やさいさん』『くだものさん』続けて『ぼうしをとったら』のフリップブックが出版されます。
2012年に『しろくまのパンツ』ブロンズ新社、2013年に『パンダ銭湯』絵本館から出版され、こちらも大ヒット!!
ブロンズ新社から、丸い形の絵本も出版しました『あかちゃん』
あかちゃんの肌を描くのに、化粧のパフや筆も使ったそうです。いろんな道具を使って工夫されているのですね。
あかちゃんがお母さんのおっぱいを飲んでいるページで、写真をパチリ!
もうすぐ発売される新刊も紹介していただきました。
『ともだち しょうかい しようかい』 ブロンズ新社
『ほら、ここにいるよ 』 作:オリヴァー・ジェファーズ 訳:tupera tupera ほるぷ出版
亀山さんが最後におっしゃっていたのは
「絵本は子どものものだけでなく、誰でもが使えるコミュニケーションツール」
「絵本作りは予定外を繰り返し、出会った人や物から扉が開き、そこから枝葉が分かれて絵本以外に発展していく」
「何を作るではなく、これを作りたいと思う気持ちが重要です」
「楽しみながら作らないと意味がない。人の話(意見)はほどほどに」
「アイデアが生まれて、作り方を考える、そして絵本になる。実験して発見するという感じ」
二時間では話きれないお仕事と絵本紹介でした。
授業が終わっても、熱心に絵本を見て質問が続きました。
初回はお話でしたが、次回11月6日(水)はワークショップをします。
楽しみですね。