高科正信先生の3回目の授業は「鬼の絵本」がテーマでした。
はじめに夢枕獏編著の『鬼譚』からの興味深いお話です。
怨霊の祟りにおびえた桓武天皇が鬼封じの為、平安京は四方を中国の象徴的な動物(玄武・白虎・青龍・朱雀)に守護されている空間だそうです。
日本には昔から北を嫌う思想もあり、京都の北には貴船や鞍馬、されに北東(丑寅の方向)比叡山があるというお話でした。
ではそろそろ、鬼の絵本の話に入りましょう。
昔話にはよく鬼が出てきます。
『桃太郎』『泣いた赤鬼』など、鬼が出てくる絵本は沢山あります。
その中から鬼の絵本を紹介していただきました。
『だいくとおにろく』 絵 赤羽末吉 再話 松居直 (福音館書店)1967
『ふくろにいれられたおとこのこ』 絵 堀内誠一 再話 山口智子 (福音館書店)2004
『ゼラルダと人喰い鬼』 トミー・ウンゲラー (評論社) 1977
扉のデザインが素敵ですね。
権力者には都合の悪い者を、鬼として排除したい存在。
『島ひきおに』 絵 梶山俊夫 文 山下明生 (偕成社) 1973
『島ひきおに』のように、人を信じて仲良くなりたいと思う鬼に対して、
人間は鬼は悪い者という先入観があり、鬼から逃げていく。
『オニとワニ』 絵 飯野和好 文 ねじめ正一 (福音館書店) 2023
ここで紹介された絵本でも分かるように、人間の中にある悪を鬼として書いています。
鬼は人の心に巣食うもので、人間の暗の部分、それが鬼の正体なのですね。
次回の課題です。
「絵本のテキストを書く」 ※締切4月12日
テーマ「しあわせの絵本」
・絵本ですので、15見開きで考えてください。
・見開きの始めに1~15の番号を入れてください。
次回は「死と再生」がテーマです。
●ガイダンス(説明会)のお知らせです。
絵話塾にご興味のある方は、ぜひご参加ください。
お待ちしています。
2023年
2月26日(日)・3月12日(日)p.m6:00~
2月23日(木祝)・3月21日(火祝)p.m2:00〜 p.m5:00〜
2月25日(土)・3月25日(土)p.m2:00~
3月5日(日)p.m5:00~ 3月26日(日)p.m2:00~ p.m6:00~
詳しくはメールkaiwajuku@galleryvie.jp
またはtel.078-332-5808までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。