本日は児童文学作家の高科正信先生の授業です。
初回の授業でしたので、高科先生の普段の生活のお話を少しお聞きしました。
高科先生の一日は、朝が早いです。
4時に起きて、朝ご飯とお昼のお弁当を作ってから、6時頃から釣りへ出かけます。
魚が釣れたら、塩麹漬けやみりん醤油漬けなどして、保存されるそうです。
いつも授業の初めには、最近の出来事や先生のお薦め映画や本などの紹介もしてくださるので、楽しみにしていてくださいね。
今年は「絵本のメッセージ」についてのお話をしていただけるそうです。
そして第1回目の授業テーマは 「生きる絵本」 経験値を得ること
「この絵本を知っていますか?」
ほとんどの方が手を上げました。
『はじめてのおつかい』 筒井頼子 作 林明子 絵 (福音館書店) 1976年
「では、このポスターに書いてある猫はどこにいましたか?」
この質問に答えれる人は誰もいません。
この絵本は、手の込んだ作者の主張が入った絵本です。
横長の見開きも有効的に作られています。大人目線の上からの構図から、子ども目線の下からの構図に切り替わる描き方も、子どもの感情に入りやすくてとても良いですよね。
『はじめてのおつかい』の後に出版された、
『あさえとちいさいいもうと』 筒井頼子 作 林明子 絵 (福音館書店)1979年
妹思いの姉の心情がよく伝わる絵本ですね。
『はじめてのおつかい』は、ほとんどの方が知っていましたが、『あさえとちいさいいもうと』 は、知らない人が多かったです。
『はじめてのおつかい』を読んだなら、『あさえとちいさいいもうと』 も読んでほしい。と、高科先生はおっしゃっていました。
絵本作家になりないのなら、たくさんの絵本を読んでくださいね。
その他にも絵本を紹介していただきました
・『トリとボク』 長新太 (あかね書房) 1985年
・『ろくべいまってろよ』灰谷健次郎・文 長 新太・絵 (文研出版) 1975年
・『ピーターのてがみ』 エズラ・ジャック・キーツ 木島始・訳(偕成社) 1974年
子どもは成長していく中で、様々な困難にぶつかったり、一人の寂しい時間を受け入れて、経験値を上げていきます。
絵本は、大人では見落としてしまいそうな驚きや喜びを伝えてくれるのです。
最後に課題についての説明です。
子どもから連想するもの(言葉)を出していきました。
・天真爛漫 ・笑顔 ・お母さん ・純粋 ・絵本 ・泣く ・自由 ・生意気 ・幼い
・遊び ・成長 ・好き嫌いが多い ・ごねる ・風 ・奇声を上げる ・いやいや ・土など
たくさん出していただきましたが、その中から二つ選んで、二つの言葉を付けた題名の絵本のテキストを書いてください。
・15場面 ・読者は子どもなので、ひらがなで書く ・400字詰めの原稿用紙に縦書きで描く
*締め切り 11月27日(水)提出
次回も「生きる絵本」がテーマです。