絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2022年5月28日(日)絵本ゆっくりコース・木村真先生の授業内容

2022-05-29 19:16:47 | 絵本ゆっくり塾
本日の授業は、学研の編集者・木村真先生の授業です。
木村真先生は年に一度の授業ですので、皆さん楽しみにしていました。

今回は前もって課題が出ていました。

自分が目指したい理想の絵本を1冊選び、その分析のために
1,A3サイズの紙にページを描き写しミニラフ(絵コンテ)を作る。
  1枚の紙にページを描き写し、構図や流れを俯瞰で見れるようにします。

2,絵本の文章だけを抜き出してみる。

3,一番好きな場面を模写する。

では発表していきましょう。

 

 

『ねずみくんのチョッキ』
『おれはねこだぜ』
『しろねこくろねこ』
『100万回生きたねこ』
『いばらひめ』
『カラーモンスター』
『よるくま』など

どんな発見があったのでしょう。

・繰り返し言葉が安心する
・少ない色から鮮やかなシーンに(色で感情を表している)
・文章を原稿用紙に写したら、適切な分量が分かった
・句読点の位置を知れてよかった
・文章のないページの絵が思い切った表現をしている

皆さん、いろんな気づきがあって良かったですね。

 

 

後半は描き写したミニラフを見て、起承転結を考えてみました。

全ての絵本には起承転結があると思っていましたが、起承結や起承承承結など「転」がない絵本もありますね。

絵本の本文からではなく、扉から「起」が始まっている場合もあります。
また、起承転結の「転」と「承」が逆の場合もあります。

沢山の絵本を読むことも大事ですが、
今回の授業のように、一冊の絵本を深読みしてほしいです。
一冊の中にいろんな工夫があります。

外国の絵本を絵だけで読んで見るのも、文字が読めない子どもの気持ちが分かるのでいいですよ。

また来期の授業もよろしくお願いいたします。

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絵本とイラストを学べる「絵話塾」からのお知らせです。
6月の絵話塾のガイダンスを下記の日程で行います。

各回5名で興味のある方は、ギャラリーVie絵話塾までお問い合せください。

皆さん待っています!

・6月5日 (日) 14:00  17:00
・6月11日(土)  11:00
・6月12日(日) 11:00
・6月18日(土) 11:00
・6月19日(日) 17:00
・6月25日(土) 11:00  17:00
・6月26日(日) 11:00

よろしくお願いいたします。
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〒650-0022
神戸市中央区元町通3-2-15セントラルビル元町5F
ギャラリーVie 絵話塾 村上政行
mail:kaiwajuku@galleryvie.jp
URL:https://www.galleryvie.jp/
tel.078-332-5808
fax.078-332-5807
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2022年4月3日(日)絵本レベルアップクラス・松田素子さんの授業内容

2022-05-29 18:05:54 | 絵本レベルアップ
先ずは「新美南吉絵本大賞」作品募集のお話。
このコンペは14作品の童話を読んで1冊の絵本にします。審査員は松田素子さん他3名です。

次に「堀内誠一」さんのお話。この名前を聞いてピンとこなくても、仕事内容を紹介すれば、知っている方は多いと思います。
1932-1987年。グラフィックデザイナー、絵本作家。主な絵本に『くろうまブランキー』『くるまはいくつ』『たろうのおでかけ』『ぐるんぱのようちえん』『こすずめのぼうけん』『ちのはなし』(以上福音館書店)、
『おひさまがいっぱい』(童心社)、『かにこちゃん』「ことばとかずのえほん」シリーズ(くもん出版)、『マザー・グースのうた』(草思社)など多数。

またデザイナーでも希有な才能を発揮。雑誌『an・an』や『POPEYE』『BRUTUS』のロゴ制作やエディトリアルデザインなど多数。

絵話塾の講師スズキコージさんも堀内誠一さんに見いだされた一人で、堀内さんが居なければ今の僕はなかったと思います。と語っています。
堀内さんの作品を読んでいない方は一度読まれてもいいと思います。

今読んでほしい絵本の紹介です。


『セルコ ウクライナの昔話』福音館書店


『わらのうし ウクライナの昔話』福音館書店


『人はどれだけの土地がいるか』
いのちのことば社フォレストブックス


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2022年3月27日(日)絵本レベルアップクラス・高畠純先生の授業内容

2022-05-29 17:52:15 | 絵本レベルアップ
ブログにアップするのが、遅れましてすみません! 

本日の絵本レベルアップは高畠純さんの授業です。
先ずは「絵本レベルアップ」の生徒さんで宮本和明さんが「第38回 日産 童話と絵本のグランプリ」の絵本部門で絵本「ぼくはくさもち」で優秀賞を受賞されました。
このコンペは38年の歴史があり、創作童話1,763編と絵本347編の合計2,110編の作品のなかから選ばれました。

絵本の文章と童話の文章の違いについて
童話は文章が中心で、大体原稿用紙30枚位の量で補佐的に絵(挿絵)が入っていますが、絵本は32ページ(幼児向けなら24ページ)絵で構成されて文章は少ないものが多いです。
あまりに文章が多いと読み手の想像力が涌いてきません。絵だけを見てある程度の内容がわかるようにしましょう。

本日のワークショップは
ジョン・バーニンガムの絵本『ともだち』。文章は谷川俊太郎さんです。
あえて文章はとっていますので、この絵を見て漢字は使わずに文章を考えてみましょう。
注意することは、絵の説明文はいれないでください。絵と文章の考え方の練習です。さあ始めましょう! 


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・6月19日(日) 17:00
・6月25日(土) 11:00  17:00
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2022年5月21日(土)文章たっぷりコース・12回目の授業内容/高科正信先生

2022-05-29 13:05:30 | 文章たっぷりコース
この日のよもやま話は「魚は賢い」ということでした。最近先生が見たテレビ番組で実験していたそうですが
ホンソメワケベラは鏡に映る自分を認識するといいますし、コンビクトシクリットは水槽にエサをもらえる仕掛けを作ると覚えるだけでなく、
自分のペアの相手にもエサがもらえるように行動したり、近くにペアがいないと他の個体にもエサがもらえるように行動する(思いやりがある)のに
近くにペアがいると他の個体にエサをあげるような行動はとらない(浮気はしない)というのです。
このことから、先生は「世の中は知らないことだらけだけど、それでも生きている。そんなふうに思うと、何があっても生きていける」と思ったのだそうです。
逆に、「世の中が狭いと感じると、しんどくなって生きているのが辛くなる」とも。
知識を得ることで生きていくのが楽になるのなら、学び続けることで人生は豊かで幸せなものになる。テレビを見ることも勉強になりますね!



続いて、テキスト(『日本語の<書き>方』(森山卓郎 著・岩波ジュニア新書)) です。
P159〜163 の「引用や注、参考文献の書き方」については自習になったので
この日は、P165〜179を見ていきました。



7章 ちょいとブンガクしてみる ── 詩、俳句、短歌、随筆、物語など
1. 詩を例に
・比喩的表現
・感覚の種類を変えて表現してみる
・「対」
・繰り返しによる強調、円環性
2. 俳句や短歌の表現
・想像、着眼、真情、そして言葉の選択
・「切りつめた」表現
・イメージの出会い


このあと『日本語のレトリック 文章表現の技法』(瀬戸賢一著・岩波ジュニア新書)の「隠喩」の項を見ていきました。
安野光雅や高村光太郎、開高健などの文章が並び、それぞれの使い方が比較できて興味深いです。
隠喩表現をするには、喩えられる側と喩える側の類似点がなければ成り立ちません。
時代やさまざまな条件によって「AとBが似ている」という感覚も変わっていくものです。
たとえ書き手と読み手の思いが違っていたとしても、それは興味深いことであり
いったん自分の手から離れた作品が他の人にどのように受け取られても、好きに解釈してもらえたら良い、とのことでした。



今回の内容は、いずれも文章を書くときに使うと、おもしろい・深い表現になる使い方です。
“ちょいとブンガクしてみる” 場合は、ぜひ試してみてください。

休憩を挟んで、この日の「詩について」は、灰谷健次郎の『せんせいけらいになれ』(理論社)から
小学生の詩を数編見ていきました。



詩は答えのない答案用紙なので、読み手に自分の答えを押しつけてはいけない、と書かれています。
1. 嬉しい、悲しい、楽しい、綺麗、などという言葉を押し売りしてはいけない。
2. 自分が考えたことは人もそう思っていると勝手に考えて、人の空想を横取りしてはいけない。
3. おせっきょうずきで、説教を押しつけてはいけない。

1〜3を “押しつけた” 詩を例に挙げ、次にそうではない詩と比較して、どちらが「良い詩」であるかを理解します。
詩を書き上げたら、どこかに答えが書いていないか確かめるくせをつけましょう、とのことでした。
また、詩の場合、形容詞を使うのはできるだけ避けて、別の言葉で表現しましょう。



前回の課題「くさばな あるいは とり(むし)たちについて」でした。
個々の作品に講評をしながら、創作の場合は進行の仕方に作りやすい枚数があるとおっしゃいました。
今回は枚数は自由でしたが、一般的には5枚・10枚・15枚・30枚・50枚…という具合に
話の流れがつけやすい分量があり、書いていくうちにだんだん分かってくるそうです。
それにしても、同じ課題を出しても、皆それぞれまったく違った文章を出してくるのがおもしろいなぁとおっしゃっていました。

参考として、朝日新聞に月一回「神戸の、その向こう」を連載している平民金子の「心の中に きみだけの花を」を見ていきました。
子どもと二人で道ばたに咲いている花を眺めて歩きながら、「いやなことは話してほしいけど楽しいことは秘密にしてくれていいよ」
と、自分だけの世界を持つのはいいものだと言った、という話です。
親の気持ちは子どもにはなかなか届かないかもしれないけれど、今自分がある場所をきちんと確かめるためにも
子どもと一緒に歩いているときに、こんなふうに思っているんだということを書いているもので、
先生はこの人の文章がお好きだとおっしゃっていました。



この後、それぞれが思いつく言葉を言っていき、最終的に
「豚まん」「秘密/内緒」「散髪」の3つの言葉が選ばれ、今回の課題になりました。
この3つの言葉が出てくる三題噺を書いてください。内容も、長さも自由です。



最近は入社試験でもこのような試験もあるそうです。
関係のない言葉をどうつなげるかで、その人の想像力・創作力・発想力・文章力などをチェックするのだとか。
今回の課題はちょっと手こずりそうなのですが、楽しんで書いてくださいね。



次回の授業は、6月11日(土)です。よろしくお願いします。

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絵話塾のガイダンス 6月の日程をお知らせします。

2022-05-28 20:01:41 | 絵話塾からのお知らせ
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