絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2022年6月22日(水)絵本わくわくコース・製本教室の授業内容

2022-06-22 18:35:14 | 絵本わくわく塾
本日は上製本(ハードカバー)の製本をしました。
時間は4時間です。さぁ、始めましょう。

製本出来る絵本の原画コピーを持って来ている方は、ご自分の絵本で製本していきます。
用意されていない方は、無地のコピー用紙を使って製本します。

絵本の原画を描く時には、実際のサイズより3ミリほど大きく描き、
カットする時に必要なトンボを忘れないようにしてくださいね。



本文の裏側にスプレーのりをし、きっちりと貼り合わせ、きれいに天地と小口をカットしていきます。
スプレーのりは、貼り合わせた後すぐにでしたら張り直しも出来、シワにもなりにくいです。
カッターや定規の使い方も慣れていない方が多いですので、手を切らないように気を付けましょう。



本文が完成したら、表紙(カバー)を作ります。これからが本番。

台紙は2ミリ厚のイラストレーションボードを使用しますが、
今回は建築模型を作るスチレンボードを使用します。



カットが出来ましたら、表紙の裏面に貼り付けます。
この時もスプレーのりを使うときれいに貼ることが出来ます。
背表紙は、しっかりと付けたいので、木工用ボンドを使います。



台紙が貼れましたら、角をカッターで斜めにカットします。
台紙から1.5ミリ程空けてカットすると内側に折った時に角がきれいに仕上がります。
ここはきれいに仕上げるポイントです!

 

台紙の周りは木工用ボンドで薄く丁寧に塗って、内側に折り貼り付けます。

あとは本文に見返しを付け表紙とのり付けすると出来上がります。
カットが出来ましたら、表紙の裏面に貼り付けます。
この時もスプレーのりを使うときれいに貼ることが出来ます。




見返しのイラストも描いてきた方がいました。きれいですね。

段取りや制作工程など、一人で制作するには難しいと思いますが、
みんなで出来ると大変な作業も楽しい時間になりました。



修了展もありますので、時間があれば上製本で製本してみてくださいね!
約4時間の授業、お疲れさまでした。

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絵本とイラストを学べる「絵話塾」からのお知らせです。
6月の絵話塾のガイダンスを下記の日程で行います。

各回5名で興味のある方は、ギャラリーVie絵話塾までお問い合せください。

皆さん待っています!

・6月25日(土) 11:00  17:00
・6月26日(日) 11:00

よろしくお願いいたします。
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〒650-0022
神戸市中央区元町通3-2-15セントラルビル元町5F
ギャラリーVie 絵話塾 村上政行
mail:kaiwajuku@galleryvie.jp
URL:https://www.galleryvie.jp/
tel.078-332-5808
fax.078-332-5807
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2022年6月18日(土)イラストじっくりコース・寺田順三先生の授業内容

2022-06-18 18:04:33 | イラストじっくり塾
本日のイラストじっくりコースは、寺田順三先生の今期最後の授業でした。

展覧会をする想定で、絵を3点と案内状を作ってくる課題が出ていました。

では課題を机の上に並べて見ていきましょう。

    

一人ずつどんな作品なのかをプレゼンしていきます。

途中、たかいよしかず先生も覗きに来てくださいました。




作品の講評と、この先どうやっていきたいのかを聞きながら進めていきました。

この先、どんなイラストを描いていきたいのか悩まれている方もいました。

寺田先生のアドバイスでは
「完璧に描くのではなく、自分のイラストの個性が出ていて、少し不器用なところが残っている方がいい」
「画風がコロコロ変わると、イラストの仕事依頼がしにくい」



出力での作品は、展覧会では物足りないので、さらに何かの展開があるといい。
例えば、パッケージやTシャツなど。

作品はフレームに入れる設定で描きましょう。
紙のギリギリまでが作品になってしまうと、フレームに入れると隠れて見えなくなってしまいます。
余白を付けてサイズにも気を付けてください。




展覧会をする時のテーマはどう決めていますか?という質問に、

寺田先生は「新しい技法にチャレンジすることを心がけている」
たかい先生は「一番興味のあること」とおっしゃっていました。

イラストレーターで大事なことは?
・好奇心・沢山の展覧会を見て、他の人の作品がどう描いているのか興味を持つこと
・センスがいいとかではなく、自分の感覚をしっかり持っている人
と寺田先生はおっしゃていました。


いつも関西弁が教室の空気を和ませて、楽しい授業をありがとうございました。


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・6月19日(日) 17:00
・6月25日(土) 11:00  17:00
・6月26日(日) 11:00

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2022年6月15日(水)絵本わくわくコース・スズキコージさんの授業内容

2022-06-16 16:36:01 | 絵本わくわく塾
本日のスズキコージさんの授業は、いつものワークショップと違います。

1990年に福音館から出版された『かぞえうたえほん』を事前に見てもらって、
自分なりの『かぞえうたえほん』を作るワークショップです。

 

作者の岸田衿子さんは、女優の岸田今日子さんのお姉さんです。
この絵本が出版された1990年は、コージさんはまだ40歳位で、岸田さん姉妹にはよくお世話になっていたそうです。



ワークショップに入る前に、みんなで『かぞえうたえほん』を合唱しテンション上げて、さぁ始めましょう。

「かぞえうた」は、いち・にい・さんですが、
例えば、A・B・Cでも、あ・い・う・え・お でもいいです。
みんなで合唱の出来る、テンポの良いリズムになるよう考えましょう。



そして今日の音楽はボブマーリーです。
夏を感じるレゲエを聴きながらノリノリ制作、楽しい時間です。



制作をしながら、最近のお話や展覧会の告知をお聞きしました。

福岡の田川市美術館で、7月17日〜9月4日まで展覧会があります。
7月16・17・18日は、ライブペインティングも行われます。



また、7月16日〜31日まで三重県総合文化センターで「とびだせ!みえの絵本作家たち展 2022」
応援団長のスズキコージさんは、22・23・24日にライブペインティングが開催されます。

7月は福岡と三重での展示、ぜひお出かけくださいね。

では、完成した方から発表していきましょう。

 

「なぞなぞかぞえうた」やお話になっているのもあり、皆さんの個性も出ていて、楽しい「かぞえうた」を見せていただきました。

     

本日で、スズキコージさんの今期の授業は最後でした。

最後にみんなで集合写真をパチリ!



スズキコージさん、いつも楽しいワークショップをありがとうございました。


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・6月19日(日) 17:00
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2022年6月12日(日)絵本ゆっくりコース・製本教室

2022-06-16 13:37:18 | 絵本ゆっくり塾
本日は上製本(ハードカバー)の製本をしました。
時間は4時間です。さぁ、始めましょう。

製本出来る絵本の原画コピーを持って来ている方は、ご自分の絵本で製本していきます。
用意されていない方は、無地のコピー用紙を使って製本します。

絵本の原画を描く時には、実際のサイズより3ミリほど大きく描き、
カットする時に必要なトンボを忘れないようにしてくださいね。

本文の裏側にスプレーのりをし、きっちりと貼り合わせ、きれいに天地と小口をカットしていきます。
スプレーのりは、貼り合わせた後すぐにでしたら張り直しも出来、シワにもなりにくいです。
カッターや定規の使い方も慣れていない方が多いですので、手を切らないように気を付けましょう。





本文が完成したら、表紙(カバー)を作ります。これからが本番。

台紙は2ミリ厚のイラストレーションボードを使用しますが、
今回は建築模型を作るスチレンボードを使用します。



カットが出来ましたら、表紙の裏面に貼り付けます。
この時もスプレーのりを使うときれいに貼ることが出来ます。

 

台紙が貼れましたら、角をカッターで斜めにカットします。
台紙から1.5ミリ程空けてカットすると内側に折った時に角がきれいに仕上がります。
ここはきれいに仕上げるポイントです!

 

台紙の周りは木工用ボンドで薄く丁寧に塗って、内側に折り貼り付けます。

あとは本文に見返しを付け表紙とのり付けすると出来上がります。
カットが出来ましたら、表紙の裏面に貼り付けます。
この時もスプレーのりを使うときれいに貼ることが出来ます。



段取りや制作工程など、一人で制作するには難しいと思いますが、
みんなで出来ると大変な作業も楽しい時間になりました。



修了展もありますので、時間があれば上製本で製本してみてくださいね!
約4時間の授業、お疲れさまでした。

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皆さん待っています!

・6月18日(土) 11:00
・6月19日(日) 17:00
・6月25日(土) 11:00  17:00
・6月26日(日) 11:00

よろしくお願いいたします。
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2022年6月11日(土)文章たっぷりコース・13回目の授業内容/高科正信先生

2022-06-15 14:37:53 | 文章たっぷりコース
この日は、「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」持ち帰った物質から、生命の起源に関わるアミノ酸が発見されたことから
「地球上の生命はどこから来たのか」について考えたというお話から始まりました。
生命の定義は、①外界と幕で仕切られている ②何かを取り入れて、何かを作って、出す(代謝を行う) ③自分の複製を作る
の3つの条件を満たすもの と言われているとか。
(ウイルスは遺伝子とそれを囲むタンパク質の殻しか持っておらず、単体で自己増殖ができないので「生命」ではありません)
恒星の周辺に十分な大気圧がある環境下で、惑星の表面に液体の水が存在できる範囲を「ハビタブルゾーン」といい
そこには地球外生命体や地球外知的生命体が存在する可能性があるのですが
それは “25mプールにバラバラにした腕時計のパーツをかき混ぜて、偶然完成するくらいの確率” なのだそうです。
…果たして宇宙人は存在するのでしょうか???



ということで、テキスト(『日本語の<書き>方』(森山卓郎 著・岩波ジュニア新書)) から
7章 ちょいとブンガクしてみる の続き P180〜195 を見ていきました。
3. 随筆
・「筆に従う」ということの難しさ
・ 随筆のネタになること?
・ 随筆のテクニック
4. 物語の構成
・ モノガタルということ
・ 場面と会話
・ 場面と心情
・ 視点
・ 物語の人物の関係
・ 課題解決型
・ 変化型など
・ 伏線など
・ 主題と題材


随筆(エッセイ)とは、テーマを決めて “自分が経験したり考えたことを自由な形式で書いたもの” で
文学の一ジャンルとして確立しています。
最近ではSNSで自分の身近なことを発信している人も多いですが、エッセイが上手な人は
一見関係ないようなことを書いて伏線を張り(ブリッジを掛けて)、伝えたいことにうまく結びつけます。
皆さんも、エッセイ書くときはテーマと構成に気を付けて、おもしろいものを書けるようにしてください。

小説や戯曲などの物語は、時間進行があって、出来事が場面と共に描き出される文章です。
・登場人物の会話場面を書くときは、誰が言っているかが分かるように気を付けます。
・心情を直接言葉にせず、場面の状況を描くことで分からせるという手法もありますが、わざとらしくならないよう気を付けましょう。
・文ごとに、誰の目から見て書くのかにも気を付けましょう。(子ども向けの場合は、混乱させないように視点は一つにします)
・登場人物の描写がステレオタイプにならないよう気を付けましょう。
・話の展開にはいくつかの典型的な型があります。これを外したりずらしたりするのも意外性があっておもしろい作品になります。
・後で出てくることに関連する事柄を前もって出しておくと、物語に雰囲気や深みが出ます。
・書き手が伝えたいこと・表したいことがあったとしても、解釈は読み手に委ねられていることがおもしろいところです。

日本人が好きな物語の型に「勧善懲悪」があります。(「遠山の金さん」「水戸黄門」など)
物語の流れはステレオタイプですが、受け手が安心できるというメリットがあります。
幼い子どもが同じ絵本を何度も読むのも、安心できるからです。
現代人は複雑になっているので、単純な人物造形はつまらないと感じることも多いです。
また、途中で結末が見透かされるような物語は、納得できても面白くありません。
物語を書くのはエッセイよりもハードルが高そうですが、書いてみなくては何も始まりません。
どうか皆さん、物語にもチャレンジしてみてください。



前回提出した課題は、「原田マハの『小説版 星守る犬』(双葉文庫)を読んだ感想を書く」でした。
返却された後で、どうだったかディスカッションしました。
良い印象・悪い印象、それぞれの人がいて、「作品は受け手が自由に解釈するもの」が立証された形になりました。
先生が気になったのは、犬が一人称の語りで発する言葉だろうかというところ。(妙に文学的な表現が出てくる)
文章の名手である原田マハだから陥ってしまったのではないかというのです。
これは、大人の小説を書いている作家が、子ども向きのお話を書くときにもよくあることだそうで
誰の視点で書いているかをふまえて、書くようにしましょう。



最後に、朝日新聞のコラム「神戸の、その向こう(平民金子)」と「多事争論(大阪編集局・河合真美江)」を見ていきました。
平民さんのは、以前読んだ回と同じように、息子さんとの日常と昔の記憶が交わる話、
河合さんのは、今の世界の状況をふまえ、ご自身も含め数人の本にまつわる話を書いている。
双方とも時空を超えたいくつかのエピソードが出会い、交差して、一つの文章にストンと収まっていて、参考になります。



今回の課題は、長田弘の『読書からはじまる』(ちくま文庫)の中から
子どもの本に関することが書かれた箇所を読んで、感想文を書いてくる、です。
枚数は自由です。次回7月2日までに仕上げてきてください。
よろしくお願いします。



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