やまめの庭つくり

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大磯 庭園めぐり1

2010-02-09 | 庭園見学
先週金曜日に,2年生の庭園見学についていきました.

場所は大磯.

ここは,明治から昭和にかけて,政財界の大物達が愛した別荘地でした.

色々な別荘地がそうであるように,高台に建物を建てて,遠くに見える富士山やきらめく海を見晴らして,おいしい魚介類などにも舌鼓を打ったりしたことでしょう.



up城山公園展望台からの景色.






まず,大磯駅からバスで県立城山(じょうやま)公園へ.

バス停を降りると,旧吉田茂邸がすぐそばに.

残念ながら一般公開されていなかったので,入り口の大きな門だけ見て我慢・・・

公園は,旧三井財閥の別荘跡地を整備したもので,20年近く前に師匠の事務所で茶室「城山庵」の茶庭を施工したものです.



茶室は国宝の「如庵」のレプリカということで,織田有楽斎にちなんで有楽椿が入り口の門から出迎えてくれます.

本物の如庵は,犬山市に移設されています.



up京都では有楽椿,江戸では太郎冠者と呼ばれるそうです.

安土桃山~江戸時代にかけて,茶花として重宝されてきました.

ワビスケの系統の中でも,特にかわいらしいピンクで,品が良い素敵な花です.



上を四つ目でさらりと仕上げたムベの門.

茶庭に向かう風情を演出しています.

外露地の待合いには有楽窓downがついています.(全体を撮った写真がなくてすみません・・)





up待合いから見た飛び石と延べ壇.

深草たたきのような雰囲気の仕上げに,一二三石のような飛び石.

行の延べ壇も小さめの石でうまく収まっています.

土決めなんですが,こんな感じの延べ壇っていいな~kirakira2と思います.

石の表面の表情も,ひなびた感じが出ているような気がします.

茶庭には用いられないと思うのですが,色石だったり,表面が滑らかな飛び石だったらかなり雰囲気が変わりますね・・・



up城山庵と内露地.

残念ながら近寄れなかったので,これ以上の感想はナシ.



up四阿.座ると,腰掛けの奥行きがあり,ゆったりと出来ます.

二方向が解放されているので,自然に景色を眺めることが出来,開放感に浸れます.

階段のフリと,樹木のさし枝の効果など,設計に関わった師匠ならではの説明が聞けて,とても勉強になりましたyellow24pencil