やまめの庭つくり

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フィレンツェ1

2010-07-07 | イタリア庭園紀行
なかなかイタリアの庭園をまとめる余裕がなく,ブログが滞りがちになっています.


イタリアには初めて行ったので,庭園だけでなく,色々な街の印象や日本との違い,古い建築物や町並みについてもこれから書いていきたいと思います.



イタリアのミラノに1泊,フィレンツェ3泊,ローマ3泊を起点に旅をしたわけですが,この中で街を観光したのはフィレンツェだけと言っても過言ではありません.

ちなみにミラノは本当は2泊の予定でした.

成田空港→アムステルダム乗り継ぎ→ミラノ,という予定だったのですが,オランダからくるKLM便が大幅に遅れて夕方発になったために急遽アムステルダムで一泊することになったのでしたyellow22symbol6

翌日5時半のシャトルバスに乗って空港に行き,午前中にミラノに着.

そこからは予定通りの電車に乗り,庭園を見学出来たので支障はなかったのですが,最初から波乱含みの展開だったのです.

起点にした3都市の中でフィレンツェは街そのものがコンパクトで古い町並みのせいか,とても居心地良く感じました.


フィレンツェの街はとても小さいので,その気になれば歩けてしまうと書いてありましたが,本当にそんな感じでした.

今回のイタリア旅行ではそもそも一般の観光スポットに興味はなかったのですが(そんな余裕がなさそうだったし・・・)世界遺産の町並みを見ることだけはずっと前からの憧れだったのでまず街全体が見渡せる場所に行こう,ということで・・・.


街の中心に向かって歩いていくと,視界が開き,そこに花の聖母教会(ドゥオモ)はどーーーんと建っていました.

まさしく,そびえ立っている,という感じ.



しかも,外壁はピンクや緑や白の大理石で出来ているのでソフトで優しい感じがします.

日本にはこんな建物ないわ~yellow25




そして細かな彫刻の数々・・・

教会というところは人を圧倒するために建てたんだなぁ・・・と思いました.


ドゥオモのクーポラ(1420~1436年,天才建築家フィリッポ・ブルネッレスキによって建設された直径54メートルの8角屋根)かジョットの鐘楼に登ろう,ということになりました.

両方登るとへばりそうだったので,より高そうに見えたドゥオモのクーポラに登ることにしました.



ちなみにこのクーポラはフィレンツェの街の象徴であり,街を離れた旅人がこのクーポラが見えると,故郷に帰ってきたと思うのだそうです.



入り口で20分近く待ち,8ユーロを支払っていざ463段の階段を上ります.

カベに挟まれた狭い階段をぐるぐるぐるぐるひたすら登ります.





遠心力を感じながら後から来る人が詰まらないように気を使って,結構勢いよく登りました.

さすがに463段は息切れしましたが,クーポラのてっぺんから街を見渡すと,とても気持ち良くて階段のことなどどこかに消えてしまいました.







風に吹かれながらのんびりオレンジの屋根を見ているのって最高です.



帰りは天井画を見ながら半周ほど歩ける屋内通路に出ます.



このフレスコ画はヴァザーリ作の「最後の審判」というのだそうです.

ものすごく近くで見られます.

見上げる直径42メートルの天井に,地獄やら天国やら色々書かれているようでした.

書いていて首が痛かったんじゃないかな~なんて,キリスト教信者でないやまめは不謹慎なことばかり考えて絵を見てしまいます・・・


この天井画を見たら,後はひたすらぐるぐるぐるぐる~と,下り階段を下りていきます.



15世紀にこんな大きな建物をレンガや石で造ったこと自体がすごいことだと思います.

そしてそれが500年間存在していることもすごい.

石の文化をひしひしと感じました.