やまめの庭つくり

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

うどんこの指標

2014-06-30 | 岩手ナーセリー見学
クレマチス話のラストです.

やまめの家のベランダにはかれこれ5年近くクレマチスを鉢植えで置いているのですが,必ず,5月末~6月にかけてひどいうどん粉病になってしまいます.




そこで,今年は葉っぱが数枚白くなりかけたな,と思う頃に殺菌剤を週1回ペースで噴霧してみましたが,はかばかしい成果が得られず,ベランダの環境が悪すぎるのでは・・・と疑っていました.

今回及川フラグリーンさんから色々お話を伺っていたときに,ベランダでのクレマチスの育て方には何かコツがあるのでしょうかと聞いてみました.

すると,やまめが「ロウグチがうどんこに罹って困っているんです」といった途端に

すごく残念そうな顔になって

「ベル型のクレマチスってうどんこになりやすいものが多いんですよね・・・特にロウグチは必ずなるんで,ロウグチが罹ったらうどん粉病の対策をしようかという目安にしているぐらいのなんですよ・・・」

では,ベランダがどうのこうのではなく,運悪くうどんこになりやすいものを選んでいたということ!?alien

これから新しい株をベランダで育てるなら,ベル型はやめた方がいいでしょうとのことでした.


ベランダの環境は特に大きな問題はなさそうです.

鉢植えにしても,ある程度の鉢の大きさがあれば,毎年植え替えなくっても,肥料を頻繁にあげなくっても(寒肥はしっかり),土がふかふかしていることも大事そう.
あとは株が充実してくれば問題なくたくさん花が咲くはず・・・

今度晴れた日に,及川フラグリーンさんで買った原種のカザグルマ‘丹内’を鉢に植えてベランダで育ててみようと思います.

原種は園芸種ほど花付きは良くないようですが,長い時間をかけて成長していってもらいたいものです.

ちなみに,ベル型でもうどんこになりにくい品種というのも,もちろんあって,ディーバシフォリア ジャン・フォプマやファッシネーションは丈夫らしいです.

こういう特性をよく知ることも,早いうちから楽しめるコツですね.

いろんなトラブルも得難い経験ではありますが・・・



クレマチスのほどき方

2014-06-30 | 岩手ナーセリー見学
専門学校で勉強するまで,クレマチスというと,テッセンやモンタナくらいしか知りませんでした.

実は本当にたくさんの品種があり,性質別に系統も色々分かれています.

ただ,この系統に関しては,厳密にどのように分類されているのかというと,はっきりしていないものらしいです.

今回,及川フラグリーンさんに伺うと,運のいいことに2代目の及川さんに直接クレマチスあれこれを質問することが出来ました.

いくつも目から鱗が飛び出る思いをしたのですが,一番びっくりしたのは及川さんが目の前でクレマチスの茎をボキボキ折り始めたことでしたyellow25symbol5

もとの質問は,絡まり合ったクレマチスをほぐすのが大変で,いつのまにか伸び放題になってしまうんですが・・・ということ.

すると,及川さんが,これは一番皆さんに伝えたいことなんです,と言って,フェンスに咲くクレマチスを無造作に見えるくらい簡単に葉を切って絡まりをとり,ボキボキ折りながらフェンスの網から出して見せてくれました.

いちいちほどこうと頑張らなくて大丈夫☆絡んでいるところの葉を思い切って切ると,結構あっさりはずれてくれます.

この先端のようにまだ緑が固まっていない部分は折ったら傷んでしまう可能性が高いです.
このくらいになったら大丈夫.
以前こんな感じで折れちゃったら,セロテープでまくという処置法を聞いて実践していました!
一ヶ所折れるくらいで心も折れていたのに,数㎝おきに折っても,この中の導管さえ切れなければ大丈夫とのこと.


クレマチスは,草というより樹木として考えた方がいいとのことです.

これを聞いて,これまで怖々触っていたクレマチスが,意外と強いヤツだったんだと教えてもらいました.

そして,重なり合わせないように,自分の思った場所にふんわり,なのか,びっしりなのか,格好良く思った通りに誘引することこそが大切であるとのこと.

クレマチスというと,性質や剪定方法ばかり取り上げられるが,本当ははずし方を知って,思い通りの誘引に持っていくのが理想の楽しみ方につながっていくようです.



その他,剪定自身もあまり考えすぎず真ん中あたりで切って見るとか,日陰のものは切りすぎない方がいいとか教えていただきましたが,その中でも一番印象に残っているのは
「株が充実する」という言葉です.

クレマチスに限ったものではありませんが,どんなクレマチスも株が充実してくれば,葉やツルが伸び,花が咲くものだという確信が感じられました.

充実した株にするために,及川フラグリーンさんのポット苗は仕立て方も工夫されているそうです.

枝や株が充実してくると,花の形が変化する種類もいるようです.
クレマチスを選ぶときには,数年後の株の姿を想像しながら購入することが大切なことがよくわかりました.
アンドロメダ.充実した枝には半八重や八重の花が多くつくらしいです.やまめの好みはこの一重.



岩手から帰った翌日,庭を見ると初めて咲いたクレマチスがいました.
銘板には‘ペンネルズ・ピュアリティ’とありました.
でも,ネットでこの名前を検索すると八重の白い花がヒットします.
これは人違いなのか,充実がたりないのか・・・?