今週は日曜日から珍しく高熱にうなされ,やっと回復しました
発熱する前日,日本ランドスケープフォーラム企画,「ランドスケープを読み解く会」に参加してみました.
ここ数回,近代庭園を中心に見学会を開いているということで.
知らない人ばっかりで,待ち合わせの場所でも「らしき」集団を見つけられず焦ったのですが,ちょっと離れたところに数人の方々が集まっていてホッとしました.
結局この日の参加者は13名.
年齢も職業も色々です.
集まった駅は代官山ですが,ここから歩いて数分のところに目的の旧朝倉邸というものがあるらしく・・・
なんと,ヒルサイドテラスの真裏(写真の左側)に,あったんですね.
旧朝倉邸は今のヒルサイドテラスや現デンマーク大使館も含む広大な敷地だったそうです.
入ってすぐの前庭は,奥行きがあって,車回しなどに使われたらしいです.
建物正面.むくりのある瓦葺きの屋根が印象的なお屋敷です.
近年まで,色々な目的で使われ続けてきたので,何か生活感のようなものさえ感じます.
色々な変遷を経て,渋谷区管理の下,公開されたのは今年の6月からだそうです.
一般にもあまり知られていないのかも.
入場料100円のところ,10人以上の団体割引で80円でした.
こんなに安くていいのかな~と逆にこちらが心配
建物はH16に重要文化財指定になり,一般公開前の2年間,文化財として色々な調査をしたそうで,何と詳細な文献まで配っていただきました
旧朝倉邸は大正8年に米穀商,朝倉虎治郎氏によって武蔵野段丘と東京の沖積低地の境をなす崖線上に立てられました.
尾根沿いに三田用水が流れ,崖線下には,水田や畑が拡がり,西の方角には富士山がよく見えた景観だったそうです.
つまり,見晴らしのいい高台に建物や庭を作って素晴らしい眺望,田園風景を楽しみ,
斜面地という地形と三田用水を活かした流れの景を楽しんだ,
ということが特徴のひとつです.
椿山荘も目白崖線に建てられ,同様の趣旨で作庭されたらしいです.
旧朝倉邸の庭や建物からの眺望(視点)には,富士山を意識していたらしい箇所がいくつも見受けられるそうです.
主庭への入り口.真ん中に富士山型の石が
おそらく当初はその向こうに本物の富士山も見えたらしい・・・
二階の富士山型の欄干.
右手45°くらいに富士山が・・・見えるはず
生い茂った植栽と実生木で外の景色は遮られています.
ただ,樹を切ったとしてもビルが邪魔かな~
そして,陽が差すとここにも逆さ富士が・・・
この広い縁側のような2階の廊下は気持ちいいです
朝倉氏が最も好んだらしい杉の間からの眺め.
傾斜地に面しているので,宙に浮いているような感覚になれたらしく,ここにも富士山軸があるそうです
宙に浮いて富士山や田園風景を眺めたら,どんな気持ちになれるのかなぁと想像すると楽しいですね
今はやっぱり樹木によって視界が遮られていますが・・・残念
近くには江戸後期に富士信仰により作られた元富士跡もあり,お金持ちも庶民も富士山に憧れていたんだな~と,富士山の魅力も再発見しました.
明日はさらに近代庭園の特徴,その弐“石”編に挑戦してみたいと思います.
発熱する前日,日本ランドスケープフォーラム企画,「ランドスケープを読み解く会」に参加してみました.
ここ数回,近代庭園を中心に見学会を開いているということで.
知らない人ばっかりで,待ち合わせの場所でも「らしき」集団を見つけられず焦ったのですが,ちょっと離れたところに数人の方々が集まっていてホッとしました.
結局この日の参加者は13名.
年齢も職業も色々です.
集まった駅は代官山ですが,ここから歩いて数分のところに目的の旧朝倉邸というものがあるらしく・・・
なんと,ヒルサイドテラスの真裏(写真の左側)に,あったんですね.
旧朝倉邸は今のヒルサイドテラスや現デンマーク大使館も含む広大な敷地だったそうです.
入ってすぐの前庭は,奥行きがあって,車回しなどに使われたらしいです.
建物正面.むくりのある瓦葺きの屋根が印象的なお屋敷です.
近年まで,色々な目的で使われ続けてきたので,何か生活感のようなものさえ感じます.
色々な変遷を経て,渋谷区管理の下,公開されたのは今年の6月からだそうです.
一般にもあまり知られていないのかも.
入場料100円のところ,10人以上の団体割引で80円でした.
こんなに安くていいのかな~と逆にこちらが心配
建物はH16に重要文化財指定になり,一般公開前の2年間,文化財として色々な調査をしたそうで,何と詳細な文献まで配っていただきました
旧朝倉邸は大正8年に米穀商,朝倉虎治郎氏によって武蔵野段丘と東京の沖積低地の境をなす崖線上に立てられました.
尾根沿いに三田用水が流れ,崖線下には,水田や畑が拡がり,西の方角には富士山がよく見えた景観だったそうです.
つまり,見晴らしのいい高台に建物や庭を作って素晴らしい眺望,田園風景を楽しみ,
斜面地という地形と三田用水を活かした流れの景を楽しんだ,
ということが特徴のひとつです.
椿山荘も目白崖線に建てられ,同様の趣旨で作庭されたらしいです.
旧朝倉邸の庭や建物からの眺望(視点)には,富士山を意識していたらしい箇所がいくつも見受けられるそうです.
主庭への入り口.真ん中に富士山型の石が
おそらく当初はその向こうに本物の富士山も見えたらしい・・・
二階の富士山型の欄干.
右手45°くらいに富士山が・・・見えるはず
生い茂った植栽と実生木で外の景色は遮られています.
ただ,樹を切ったとしてもビルが邪魔かな~
そして,陽が差すとここにも逆さ富士が・・・
この広い縁側のような2階の廊下は気持ちいいです
朝倉氏が最も好んだらしい杉の間からの眺め.
傾斜地に面しているので,宙に浮いているような感覚になれたらしく,ここにも富士山軸があるそうです
宙に浮いて富士山や田園風景を眺めたら,どんな気持ちになれるのかなぁと想像すると楽しいですね
今はやっぱり樹木によって視界が遮られていますが・・・残念
近くには江戸後期に富士信仰により作られた元富士跡もあり,お金持ちも庶民も富士山に憧れていたんだな~と,富士山の魅力も再発見しました.
明日はさらに近代庭園の特徴,その弐“石”編に挑戦してみたいと思います.