やまめの庭つくり

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新たな出会い

2010-07-18 | ノンジャンル
実は先月からとあるところで園芸関係のアルバイトを始めました.

基本,週に3日なんですが,造園関係のお仕事に合わせてフレキシブルに日程調整してくれるというありがたい条件です.

この新しいお仕事は,最初からいるスタッフの方とニ人三脚でマルチな働きをしなければならない(いずれそのレベルまで出来たら喜ばれる,という意味です)ところですが,数々の講習会,講演会を開催するので,自分のスキルアップにもつながりそうです.


そういうわけで今週は金,土とお台場のビルで講演会のお手伝い.

昨日は英国の有名な庭園で7年間修行し,現在日本で独立,園芸・造園関連のコンサルティング,講演,デザイン等々マルチに活躍している「花咲ジジイ」さんと知り合うことが出来ました.

(リンク集に貼ってあるのでお時間のある方は「花咲ジジイ」さんの植物三昧のブログをのぞいてみて下さいね.)

内輪の話ですが「花咲ジジイ」さんは,現在やまめがしている仕事の前任の方で,使っているデスクにはところどころに名残を感じるものが見受けられます.

そんなわけで初対面とはいえ,「どんな方なのかなぁ~」と興味津々でした.

講演内容は今年の5月のチェルシーフラワーショーで賞を取った作品の紹介,解説とポール・ウィリアムスさんの自宅で開催されたコンテナ作りの様子の紹介.

大変,お話と説明が上手なので,あっという間に時間が過ぎてしまいました・・・

特にチェルシーの方は,図面を見ながら作った人(団体)の背景や,作品のコンセプトをわかりやすく説明後に,実際の庭の雰囲気を写真で表すという手順で次々紹介してくれたので,久しぶりに楽しみました.

スタッフであるのをいいことに(?)前の方で堪能してしまいましたyellow11


デザインやコンセプトはもちろん勉強になったのですが,これらを制作するに当たって必要な経費に関するコメントにはビックリしました.

ハンプトンコートのショーを見学したときにも大きなガーデンはかなりお金がかかっているんだろうなぁ~と思っていたのですが,チェルシーは世界中が注目し,翌年の流行を左右するといわれている,より大きなイベントですから.

それはそれはすごい・・・というのは想像できるのですが,想像していたより0が2つほど多かったので.

もちろん作品にもよるのでしょうが.


コンテストに出すというのは大変なことですねぇ・・・yellow22







アレンジメント作品

2010-07-14 | フラワーアレンジメント
最近,アレンジメントの作品を紹介していなかったので,先月分と今月分まとめてアップします.

先月はイタリアから帰国して2日後,風邪気味で自由が丘の教室に行きました.

テーマはウェディング用キャスケードブーケ.



シックで渋い色合わせです.

オールドローズの芳香と花の形が豪華にしていますが,緑が多いので自然な感じもしますね.

ウェディングドレスはどんなものが似合うのかな.

花嫁はナチュラルな大人の女性,といったところかなぁ.




今月は久々のキャンドルを使ったアレンジメント.

長いキャンドルに3方からクレマチスの支柱になっていた細竹をワイヤーでくくりつけ,足にします.





3本のキャンドルを立てたら植物を大きい順に入れていきます.



クレマチスなどを使ったときはワイヤーを適度に曲げて支柱にします.

ワイヤーワークでつくる先端のグルグルはローラン先生曰く,「かたつむり」だそうです.



ワイヤーがクロコスミアやクレマチスの支柱としての役割と作品の遊びを演出しています.

容器のストロー材質と白いろうそく,緑の葉で夏らしい爽やかさを感じることができます.



全部終わってから,あぁ,ここはこうなっているからうまくいかなかったのか・・・と,気づくことばかり.

やっているときは何かが変と思っても原因がなかなかわかりません.

先生の一言ではっと気づかされるわけです.

簡単そうでいて簡単じゃないんです.いいなぁと思わせるレベルに仕上げるのって・・・

少しは何か上達しているのかなぁ~yellow22symbol6

と,毎回思いつつ,結構楽しんでます.


イゾラ・マードレ2

2010-07-13 | イタリア庭園紀行
イゾラ・マードレの紹介が遅れましたが,ここは,ミラノの名家ボッロメオ家が18世紀に建てた別荘で,その建物の周りはエキゾチックな雰囲気を漂わせる植物園になっているのです.

長さ330m×幅220mと,マッジョーレ湖に浮かぶ島の中で最も大きいとのことです.

そこで昨日紹介できなかった植物をアップしたいと思います.


リュウゼツラン.湖をバックにかっこいいです.



ユーカリの大木.



キリ.花が落ちて薄紫の絨毯のようになっていました.



糸杉.倒木防止のためにワイヤーで四方から引っ張って養生中です.



大がかりな移植をした・・・のかな.



サルスベリ.同じような形の枝が天に向かって伸びている様は迫力があります.



まるでコリウスのような葉色.強烈な個性です.



シャクナゲ.ピンク,白以外にこんな変わった色も・・・





バラ.
種類と数は少ないけれど,きれいに咲いていました.



ここからは階段の写真.
個人的な趣味です.

石は経年変化で丸くなり,優しい雰囲気が感じられます.











そしてベンチ.全部石で出来ています.

暖かい日にすわったら,おしりもポカポカになるでしょうね.








教会前の庭の石像.コマ犬に似ているようなアジアっぽい感じ・・・.

でも,イヌより,グルメリポーターの石塚英彦にそっくり!!と思ったら,もう,そのようにしか見えなくなってしまいましたyellow25



植物園を出るときに出口の草から遠慮がちに見守ってくれるイヌ?の石像.



こちらも犬というより,アシカっぽい・・・・ase

イゾラ・マードレ

2010-07-11 | イタリア庭園紀行
イゾラ・マードレにやってきました.

舟に乗り込んで10分くらいで到着したと思います.




船着き場.



入園券を購入したのですが,マードレとベッラ,両方を見学するチケットで,17.5ユーロ.



到着した場所は別荘の裏手.

途中いくつかの階段が設けられていますが,現在は立ち入り禁止にしてあり,左回りに湖に沿って歩いていくように作られています.












藤の階段.立ち入れないようになっていましたが,こんな階段を上って行きたかったなぁ.





湿気たっぷりの岩盤に作られたロックガーデン.



鉢植えのヤシが何個も並べられているのが新鮮でした.

大きくなりすぎて鉢が割れていましたけど...



高垣と



シャクナゲ・・・



ゆるやかな坂を登っていくと色々な種類の鳥が姿を現し出しました.



立派な鳥小屋.セキセイインコがたくさんいました.



クジャクもたくさん放し飼いです.

楽園の象徴なんでしょうか?



数メートルおきに横に長い石で段差をつけた園路.

お気に入りですkirakira2



マードレ邸が見えてきました.館内は撮影禁止だったので,残念ながら内部については省略.



別荘のベランダから出ると,十字架をいただいた建物.






そちらに降りていくと小さな池を中心にした庭があります.
今降りてきた廊下の下は壁龕(へきがん)が作られています.





池の中と外の植物の量がちょうどいい.

池の植物と水がとても爽やか.



湖側には2本のサルスベリ.

珍しい樹形に作られていますが,かっこいいと思いました.

2本並んでいることでこの小さな庭の門のような,空間を引き締める役割を担っているように感じました.



up一番左の下の方.小さなサンカク屋根は・・・



ミニミニガラス温室.

中には様々な食虫植物.





池の脇には南国風の植栽.



ここにも藤の階段.ハランとのシンプルな組み合わせ.


全体的に華やかさにはかけるものの,シンプルでアッサリしていて気持ちの良いお庭でした.


約束の時間に船着き場に戻って高台のカフェから湖を眺めてみました.




迎えの舟は少し遅れてきました.
これがイタリア時間か~yellow18symbol6


湖水地方の庭園

2010-07-09 | イタリア庭園紀行
先日書いたように,イタリア旅行初日はKLMの遅れによってアムステルダムに一泊せざるを得なかったので,翌朝の飛行機でミラノ(7:55発→9:40着)に向かいました.

最初の予定だと夜遅くにミラノの空港に到着する予定だったので,空港からホテルまで車の送迎を頼んでおきましたが,これを2日目にプラン変更してもらいました.

これが幸いして空港からホテルまでスムーズに移動し,ホテルから駅までが近かったために乗りたかった11:20発の電車に乗ることが出来そうでした.

気持ちはあせっていたのですが,とにかくイタリアでの初・切符購入です.

券売機も駅の構造もよくわからないまま,とにかくそれらしき売り場に飛び込みました.

事前イタリア調査結果では,きっぷ窓口は常に混んでいる,係員の人の対応が遅く,時間がかかる,電車は遅れてくることもある等々.

ところが入ったところはガラガラに空いていて,そこで13.5ユーロの切符を購入.

11時20分発ストレーザ行きのユーロスターに乗り込むことが出来ました.


ミラノの北部に位置する湖水地方と呼ばれるリゾート地へ,いざ!!

ストレーザからマッジョーレ湖に向かい,舟でイゾラ・ベッラとイゾラ・マードレ,イゾラ・ターラントに行く予定でした.(地図,赤いところがストレーザ)



電車の出発時間はほぼ定刻通り.

イタリア情報はガセだったのか,運が良かったのか・・・・



この黄色の刻印機は,ホームの入り口あたりで見かけますが,電車に乗る前に必ず券を差し込んで刻印しろと,あらゆるものに書かれています.




何故か.

刻印を忘れると,マメにチェックにくる車掌さんがものすごく高額な罰金(確か10000円と書いてあるものを見たような気が・・・)を科すからだということでした.

結果的にイタリア旅行中,2度ほど忘れ,一度電車内で車掌さんに言われたのですが,今度乗るときに忘れないように,と言われただけで,罰金は払いませんでした.

ただ,このときは後日書きますが,別件で罰金を取られたのでかわいそうに思ってくれたのかも知れませんが・・・




これは帰りに乗った電車.
ストレーザ→ミラノ中央(所要時間約60分)6.05ユーロ.行きの値段の半分!

行きはユーロスターだったので後からわかったのですが,特急券料金のようなものが加算されて高かったんですね.それで窓口も空いていたのかも!



ストレーザ駅を出て右手の坂道を下って・・・とにかく下っていくとマッジョーレ湖につきます.

大体1kmくらい歩くと船着き場です.



途中は静かな住宅街.



へんてこなエントツ発見.

レンガをねじってねじってモルタルで止めている・・・



そして湖が見えてきました.

雨で見晴らしが最悪でした.

やはり,雨女なのか・・・・とがっかりしていたのですが,いざ舟に乗ろうと言うときに急激に晴れてきました.



スイスを源とするティチーノ川の水が流れ込んでいる縦に細長い湖ですが,岸から見る限り細長さは感じられません.





こんな感じの遊覧船に乗るつもりでした.

湖に浮かぶそれぞれの島に,昔の貴族たちが自分の別荘と庭園を作ったのです.

舟でそんな島に寄港して,庭を見て,また舟に乗って次の島へ・・・という手順で行くことになっているんです.



駐車場で派手な傘をさした男性がたくさん.



駐車場整備の人だと思っていたのですが,「こっち,こっち~」などと呼ばれてついていくと,実は舟の切符売りのおにいさんでした.

ベッラとマードレとターラントに行きたいというと,
この時間からだと2つまわるのが精一杯だといわれたので,

「じゃ,ベッラとターラントで」というと,

「ターラントなんかより絶対マードレに行った方がいいよ.とってもきれいな庭だし,美しい植物がたくさんあるよ」的な意見を述べられ,

ベッラとマードレに行くことになりました.


2島を廻る,ということで料金は25ユーロ.高いyellow25


てっきりさっきの遊覧船に乗れると思ったら,案内されたのはチャーターした舟yellow25

どうりで高いわけだ,だまされた~,あの遊覧船だったらもっと安かったに違いないyellow6等と二人で文句タラタラいいながら別荘に向かいました.

マードレがいいなんて言ったのも,単に遠くて面倒臭かっただけじゃないのぉ~yellow17と,ここまで疑心暗鬼に陥りそうになりつつ・・・・・



気を取り直して....

自分たちだけの舟の中から気持ちよーーく景色を楽しむことにしたのでした.



見えてきました,イゾラ・マードレ!