晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
※文章や写真の無断転載は禁止!

【京都・風俗博物館 出張展示】 2005年9月撮影 六條院行幸 童舞「賀皇恩」

2015年06月08日 | 京都・風俗博物館
 京都文化博物館別館で行われた風俗博物館出張展示のこと。

「女房の局」 に引き続き、
2005年9月に京都文化博物館別館で撮影した
風俗博物館の出張展示での様子です。

寝殿の前に広がる庭では
『源氏物語』<藤裏葉>より
童舞「賀皇恩」の様子が展示されていました。









殿上童たちによる舞楽「賀皇恩(がおうおん)」を
冷泉帝・朱雀院・源氏たちにご覧に入れます。

とりわけて
太政大臣の末子である10歳くらいの子が
実に上手に舞ったのでした。






舞楽「賀皇恩」は、唐楽として現在も
曲は残っているが、舞は伝わっていない
のだとか。

王の恩沢に感謝する曲だといわれています。






左方の楽人たち


右方の楽人たち


右方の楽人の裏手で落蹲(らくそん)の練習をする舞人たち。






(写真右側をご覧くださいませ。)

そして庭の池では、
龍頭鷁首(りゅうとうげきす)の舟が浮かべられ
「迦陵頻(かりょうびん)」と「胡蝶(こちょう)」を舞うために
控えている童たちが乗っているのでした。




 船楽 龍頭と鷁首 へ続きます。









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【京都・風俗博物館 出張展示】 2005年9月撮影 女房の局(つぼね)

2015年06月08日 | 京都・風俗博物館
 京都文化博物館別館で行われた風俗博物館出張展示のこと。

「饗宴の準備をする女房たち」 に引き続き、
2005年9月に京都文化博物館別館で撮影した
風俗博物館の出張展示での様子です。

女房の局(つぼね)では
女房の日常生活の様子が展示されていました。



伏籠(ふせご)に装束をかけて香を焚き染めている女房。

解説より
 “大きな籠を伏せ、その上に衣裳を掛けて、中に火取を仕組み、
 香を焚きしめる工夫は、王朝時代の人々にとっては日常的な習慣だった。
 直接男女が顔をあわすことが少なかった時代に、みずからの所作のあとに
 どのように香りを残すか、それぞれの人が心くばりしていた。





囲碁に興じる女房たち。



隣りの局からひょこっと顔を出した女童。



双六に興じる女童と女房。
女童は細長姿、女房は袿姿です。






偏つぎに興じる女房と女童。
女房は袿姿、女童は平常の汗衫(かざみ)姿です。

解説より。
 “偏つぎは、主として女性や幼少の者たちが、漢字の知識を競い合った遊戯。
 感じの旁(つくり)に偏(へん)を付けて文字を完成させる、ある旁に
 偏を付けて訓みを答えさせる、あるいは、詩文の中にある一字の旁だけを
 見せて偏を当てさせる遊びともいい、いろいろの説がある。






外には水干姿の少年がいました。






 童舞「賀皇恩」へ続きます。









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