晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
※文章や写真の無断転載は禁止!

【京都・風俗博物館~源氏物語の世界~】 2006年4月撮影 女三の宮六條院降嫁 4

2015年06月23日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

女三の宮六條院降嫁 その3 に引き続き、
2006年4月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。

東の対では
女三の宮の六條院降嫁にともない、
紫の上がこまごまとしたお世話の指示を
女房たちにしていました。





東の対 全体の様子。
女房たちによって、禄(ろく)の準備や御膳の準備などが行われていました。



紫の上(対の上)

博物館レジュメより
 “華やかで年若く、揺ぎ無い正妻の地位として、
 この上ない御威勢で降嫁してきた女三の宮の姿に、
 事の重大さを悟る紫の上(32歳)は心穏やかではないが、
 冷静に対処し、平静を装って輿入れのこまごまとしたことまで
 御世話申しあげた。







禄の準備をする女房たち。



禄を被いた公卿。








御膳の準備をする女房たち。



以上、「女三の宮六條院降嫁」の展示の様子でした。




 女三の宮と紫の上の対面 へ続きます。




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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2006年4月撮影 女三の宮六條院降嫁 3

2015年06月23日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

女三の宮六條院降嫁 その2 に引き続き、
2006年4月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。

博物館レジュメより
 女三の宮に“付き従う女房や女童も入内に倣って
 贅をつくして整えられ、網代車より庭上の莚道(えんどう)
 に控えて寝殿へ入る。





 莚道に控える女三の宮付きの女房たち=唐衣・裳姿。

唐衣のかさねの色目は「梅かさね」[表:白、裏:蘇芳]。
五衣と単のかさねの色目は一人ひとり違っていて
興味深く拝見しました。


紫の薄様(うすよう)。


色々。


雪の下。


紅梅の匂(におい)。


裏山吹。


紅の薄様。


女房たちの様子。




次回は、東の対の様子をご紹介します。


 女三の宮六條院降嫁 その4 へ続きます





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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2006年4月撮影 女三の宮六條院降嫁 2

2015年06月23日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

女三の宮六條院降嫁 その1 に引き続き、
2006年4月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。


女三の宮が乗っていた唐車(からぐるま)と
女三の宮に仕える女童たちが乗っている網代車(あじろくるま)。


網代車。


後ろから見た網代車。






牛飼童たち。



網代車の牛車から降りる女童。
正装汗衫(かざみ)姿です。

※肝心の網代車の写真を撮るのを忘れてしまいました。


博物館レジュメより
 “~網代車とは~
 貴族の牛車で、その箱の表面を竹(殿上人用)または
 檜(公卿用)の薄板で網代に組んで包んだことによる
 名称である。
 表面は彩色が施され、青地に黄で文様を配した。
 八葉(はちよう)の文(もん)を散らした
 八葉の車や袖格子(そでごうし)だけを白く彩色した
 袖白(そでしろ)の車などがある。
 網代車の御簾は青簾で、縹色の糸で編み、縁は藍色の
 皮製に遠文(とうもん)とされた。
 下簾(したすだれ)は青裾濃(あおすそご)である。






女三の宮六條院降嫁 その3 へ続きます。




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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2006年4月撮影 女三の宮六條院降嫁 1

2015年06月23日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

2006年4月に
風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。
今回の展示テーマは、「女三の宮の一生」でした。

寝殿と東の対において
『源氏物語』<若菜上>より
「女三の宮六條院降嫁」の場面が展示されていました。


寝殿の様子。


まずは、源氏と女三の宮からご紹介いたします。

博物館レジュメより
 “源氏40歳の2月10日過ぎ、朱雀院の第三皇女である
 女三の宮(14歳)が源氏の正妻として六條院へ降嫁した
。”

 “女三の宮の降嫁の準備は入内される姫君の儀式に倣って盛大に執り行われ、
 春の御殿の寝殿の西面に正妻として迎え入れられた。



源氏みずから、女三の宮を唐車(からぐるま)からお降ろし申し上げなさいます。

源氏:赤色袍布袴(ほうこ)姿。
女三の宮:唐衣・裳姿。

女三の宮が乗っていた
唐車(からぐるま)をいろいろな角度から見てみます。








 “~唐車とは~
 牛車の一種で最高級のものである。
 主に上皇・皇后・東宮・親王が用いた。
 屋根の前後を唐破風とし、左右の軒先を反らせて
 張り出し、屋根などを檳榔(びろう)で葺くことを
 特色とした。
 この檳榔はヤシは科の植物で南国(九州・沖縄など)
 で しか手に入らないため貴重品とされ、これを使った
 牛車は権力の象徴とされた。
 唐車の御簾は蘇芳染めなのが特徴で、蘇芳色の糸で
 編まれ、縁は錦とされた。
 また、下簾(したすだれ)も蘇芳染めで浮線綾(ふせんりょう)
 とされ、唐草や唐鳥の刺繍が施されている。





寝殿にある御帳台(みちょうだい)


寝殿には贈られた装束などが置かれています。



壁代(かべしろ)

今回の展示のために作られた壁代だとお聞きしました。
国宝『源氏物語絵巻』<柏木二>に描かれている
壁代を参考に具現化されたのだとか。



 女三の宮六條院降嫁 その2 へ続きます。




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