晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
※文章や写真の無断転載は禁止!

【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2006年4月撮影 女楽

2015年06月26日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

女房の日常~夏の装いと伏籠~ に引き続き、
2006年4月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。

寝殿北廂では
『源氏物語』<若菜下>より
「女楽」の場面が展示されていました。

舞台は、春の御殿、寝殿西面(にしおもて)南廂・簀子に見立てられています。



全体の様子。

博物館レジュメより
 “源氏47歳の正月20日、六條院の女君たちによる女楽が催された。



主催者である源氏(准太上天皇)
烏帽子直衣姿。


夕霧。
烏帽子直衣姿。
調絃には夕霧が召されました。



女三の宮。
琴(きん)を演奏。細長姿。
青柳の少し枝垂れはじめた風情



明石の女御。
筝(そう)を演奏。袿姿。
夏に入っても十分に咲きこぼれた藤の花”のよう。



紫の上。
和琴(わごん)を演奏。細長姿。
花に例えれば桜であるがこの桜以上の優れた風情



明石の御方。
琵琶を演奏。細長に裳(も)をつけた姿。
五月待つ花橘の、花も実も一緒に取った時のかぐわしさ





写真右:紫の上付きの女童
写真左:明石の女御付きの女童

正装汗衫姿。



写真右:女三の宮付きの女童
写真左:明石の御方付きの女童

正装汗衫姿。




写真右:龍笛(りゅうてき)を吹く太郎(夕霧と雲居の雁との子・長男)
写真左:笙(しょう)を吹く三郎(鬚黒と玉鬘との子・三男)

直衣姿。






 入道の宮 へ続きます。




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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2006年4月撮影 女房の日常~夏の装いと伏籠~

2015年06月25日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

女三の宮と紫の上の対面 に引き続き、
2006年4月に風俗博物館で撮影した展示の様子です。

女房の局(つぼね)では
「女房の日常~夏の装いと伏籠(ふせご)~」が展示されていました。






博物館レジュメより
 “夏の盛りの日にあまづらのシロップの中に
 貴重な氷室の氷をうかべて食する女房達。
 装束は夏の装いとして単かさねである。
 この氷は「あてなるもの」として枕草子に
 記されている。



清少納言の『枕草子』 あてなるもの(=高貴なもの)

 削り氷(けずりひ)に甘葛(あまづら)入れて、あたらしき鋺(かなまり)に入れたる。

とあります。

<「新編日本古典文学全集18 枕草子」/校注・訳:松尾聰 永井和子/小学館発行>より





この女房は文を書いているのでしょうか。
それとも物語を書き写しているのでしょうか。




伏籠(ふせご)を用意する女房。

 “伏籠とは、衣服に香りをうつすための器具である。
 竹または金属製でできた籠で火取り(火取香炉のことで
 薫物をくゆらすための道具)の上に籠を伏せ、その上に
 装束をかけた。






 女楽 へ続きます。




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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2006年4月撮影 女三の宮と紫の上の対面

2015年06月24日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

女三の宮六條院降嫁 その4 に引き続き、
2006年4月に風俗博物館で撮影した展示の様子です。

東の対 東廂では
『源氏物語』<若菜上>より
「女三の宮と紫の上の対面」が展示されていました。

舞台は、寝殿西面(にしおもて)南廂に見立てられています。



源氏40歳の夏、
六條院の円満な秩序を保つため、紫の上は
源氏の正妻である女三の宮と対面します。




女三の宮(14歳)
唐衣・裳姿。



紫の上(32歳)
唐衣・裳姿。


女三の宮の母・藤壺女御と
紫の上の父・式部卿宮は異母兄妹の関係にあたります。
よって、女三の宮と紫の上は従姉妹同士の関係でもあります。




貴族の遊びである「偏つぎ」を運ぶ女房。


貴族の遊びである「双六(すごろく)」を運ぶ女房。




 女房の日常~夏の装いと伏籠~ へ続きます。




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【京都・風俗博物館~源氏物語の世界~】 2006年4月撮影 女三の宮六條院降嫁 4

2015年06月23日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

女三の宮六條院降嫁 その3 に引き続き、
2006年4月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。

東の対では
女三の宮の六條院降嫁にともない、
紫の上がこまごまとしたお世話の指示を
女房たちにしていました。





東の対 全体の様子。
女房たちによって、禄(ろく)の準備や御膳の準備などが行われていました。



紫の上(対の上)

博物館レジュメより
 “華やかで年若く、揺ぎ無い正妻の地位として、
 この上ない御威勢で降嫁してきた女三の宮の姿に、
 事の重大さを悟る紫の上(32歳)は心穏やかではないが、
 冷静に対処し、平静を装って輿入れのこまごまとしたことまで
 御世話申しあげた。







禄の準備をする女房たち。



禄を被いた公卿。








御膳の準備をする女房たち。



以上、「女三の宮六條院降嫁」の展示の様子でした。




 女三の宮と紫の上の対面 へ続きます。




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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2006年4月撮影 女三の宮六條院降嫁 3

2015年06月23日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

女三の宮六條院降嫁 その2 に引き続き、
2006年4月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。

博物館レジュメより
 女三の宮に“付き従う女房や女童も入内に倣って
 贅をつくして整えられ、網代車より庭上の莚道(えんどう)
 に控えて寝殿へ入る。





 莚道に控える女三の宮付きの女房たち=唐衣・裳姿。

唐衣のかさねの色目は「梅かさね」[表:白、裏:蘇芳]。
五衣と単のかさねの色目は一人ひとり違っていて
興味深く拝見しました。


紫の薄様(うすよう)。


色々。


雪の下。


紅梅の匂(におい)。


裏山吹。


紅の薄様。


女房たちの様子。




次回は、東の対の様子をご紹介します。


 女三の宮六條院降嫁 その4 へ続きます





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