新茶の便りは既に1か月ほど前からアチコチから届いていますが、梅ヶ島「隠れ茶の里」ではようやく茶摘みが始まりました。標高が750m、茶畑の脇には清流草木沢が流れ気温をぐっと下げる。とあって例年5月下旬が茶摘み時期。
梅ヶ島で育つお茶なら、どこの畑でも毎年同じように梅ヶ島らしい美味しいお茶が採れる。というわけではない!ということをここ数年実感しています。気候や手入れによって、茶畑が位置する土壌によって、陽当たり具合によって、大きく異なるのです。それはまるでワインのテロワールにそっくりではないですか?
茶農家さんの丁寧な手入れと、遅い春によるゆっくりじっくりとより長い時間をかけて育つからこそ、茶葉には滋味が蓄えられ、特有の高い香りが閉じ込められます。そして、夏を越した後の熟成による「花香」は、このじっくり育つ「葉ぢから」の強い茶葉にのみ醸成されるようです。
まだまだ学ぶことが多い「お茶」です。
今年の長い冬、遅い春は、そんな「葉ぢから」を育てたはず。今年はどんな「隠れ茶」になるのか・・・ご期待ください❢