2009年5月に「隠れ茶を守る会」を設立し、今年で10年となります。細々ではありますが、これまで続けてこれましたのは、皆さまのご協力・応援の賜物です。個々にお礼をお伝えすべきところ、この場を借りまして御礼申し上げます。
当初は、茶農家さんの存続を願っての設立でしたが、この十年でお茶農家さんだけでなく、ワサビ農家さん、椎茸農家さん、林業家、旅館さん、地域に根差す全ての生業が潤沢に回っていかなければ、お茶農家はじめ地域の存続も難しいことを学びました。
各業種の衰退は人口減少に即座に繋がり、子どもの数に影響し、学校運営や診療所運営にも影響します。自治体の祭りや行事にも大きな影響がでます。
2009年230世帯617人だった人口は、2019年には159世帯口390人に減少。
梅ヶ島の人口を増やすには、①現在在住の皆さまに住み続けていただく ②他地域から移住いただくの方法が考えられます。 ①の為には、生業を繁栄させていかなくてはなりません。 ②の為には、梅ヶ島の魅力をより広く多くの方々にお知らせし梅ヶ島のファンを増やさなくてはなりません。
①②どちらにも有益である交流人口の増加を願って、一昨年旅行会社「アグリ・グリーンエコツアーズ株式会社」を設立いたしました。
この十年間で梅ヶ島を訪れた方々の中から、梅ヶ島への移住を決めてくださった方もいらっしゃいます。耕作放棄茶畑を開墾し、元の茶畑に蘇らせつつ地元の方々と交流を図る若者グループ「コミュニティW」も現れてくれました。草木平のボランティア茶畑での作業をきっかけに新商品を開発された方もいらっしゃいます。素晴らしいお茶の先生方や、お茶を通した皆さまとのご縁もいただきました。これらは、空振りの多い十年の中で、何よりの励みになっております。
十年を節目に、かねてから望んでおりました「ボランティア茶畑の看板」を立てました。これからも茶摘みなどを通した梅ヶ島の魅力発信の茶畑として、有機肥料の実験圃場として、このボランティア茶畑を大いに活用していきたいと思っております。
*当ボランティア茶畑での茶摘みは5月18-19日を予定しております。
雨、または芽の伸びが悪い場合は、5月25-26日に延期いたします。たくさんのボランティアさんをお迎えし、皆で楽しく作業できたらと思います。ご興味ある方はご連絡ください。 egao.saito@gmail.com
昨年のボランティア茶摘みの様子はこちら ↓
「隠れ茶を守る会」は梅ヶ島地域再興のために新たな試みにも挑戦しつつ、たゆまず歩みを進めていけるよう精進いたします。皆さまには、今後とも応援いただきたくお願い申し上げます。