かねうりきちじの横浜・喫茶店めぐり

珈琲歴四十年の中の人が、珈琲豆荷揚げ量日本一を誇る横浜港のある町の喫茶店でタンザニア産コーヒーを飲み歩きます

まさに僥倖~泉南・信達宿の藤

2012年05月03日 | 旧ブログ記事(その他)
僥倖。辞典には「思いがけない幸運。偶然に訪れた幸運。こぼれざいわい。」とあります。

これまで何度か『思いがけない幸運』に出会ったことがあるkaneurikichijiですが、今日ほどの『思いがけない幸運』はなかったきがします。

昼前に和歌山から海会寺跡という寺院遺跡を見学して、再び和歌山まで戻る途中のこと。

この旅では至る所で熊野古道(街道)に行き当たります(昨日の湯浅伝統的建造物群保存地区にも通っていました)

今回もそうで、信達宿という辺りを走っていたら・・・・・・。

 
熊野街道。昨日の湯浅と同じように趣のあるお宅があります。


なぜか歩く人が多く、「藤まつり」ののぼりも。



「今年は遅いねぇ」なんて相棒と話していたら、民家の軒先に美しく咲き誇る藤が視界に飛びこんできました。




これはもしかすると、以前、テレビ番組でみた藤なのではと思い、「藤まつり」臨時駐車場に車を止め、見に行くことに。

番組の内容は、あまりよく覚えていなかったのですが、おじいさんがひとりで藤の世話をして、咲き始めると公開するということもの。

着いてみるとやはり番組で見たとおりのものでした。

おじいさんの名は、梶本昌弘さん。

残念なことに2008年にお亡くなりになっていましたが、「熊野街道信達宿藤保存会」その意志を引き継いで育て、公開しているようです。

 

匂いも芳しく、眺めているだけで涙が出そうになりました。



何も意識しないで通った道ですし、満開になるのは例年ですと4月下旬のようですが、今年は遅れたようです。

まさに、僥倖。

この藤との出会いが、まさにこの旅のクライマックスかもしれません。
コメント (2)
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