かねうりきちじの横浜・喫茶店めぐり

珈琲歴四十年の中の人が、珈琲豆荷揚げ量日本一を誇る横浜港のある町の喫茶店でタンザニア産コーヒーを飲み歩きます

川西大念仏剣舞を見ました

2012年08月24日 | 旧ブログ記事(長者ヶ原廃寺跡・衣川関係)
今日は午後、お休みをいただいて平泉へ出かけました。

話せば長くなるので省略しますが、kaneurikichiji の元同僚Aさんの知り合い、Bさんとそのお連れの方々を案内するために。

待ち合わせ時間より少し早くついたので、中尊寺の境内をうろうろしていたら聞いたことがある声が・・・・。


黄色い矢印の人が声の主。剣舞の説明をしています。

その声の方を見ると、『川西大念仏剣舞』と染め抜かれた旗が目に。

川西大念仏剣舞は、長者ヶ原廃寺跡がある衣川で伝承されている民俗芸能で、国の無形民俗文化財に指定されています。

気付いてなかったのですが、今日は、中尊寺では大施餓鬼会が行われる日。

施餓鬼会は、さまざまな精霊 (しょうれい) を供養する仏教行事。

毎年この日、中尊寺で川西大念仏剣舞が奉納されます。

それは川西大念仏剣舞の起こりに理由が。

剣舞の起こりは、こうです。

今から900年前、前九年合戦・後三年合戦など大きな戦いがあった後の平泉では、成仏できなかった霊が夜な夜な現れ、人々を悩ましていました。

そこで、中尊寺を開いた藤原清衡はお堂に籠もり、仏様に霊が成仏できるようお願いしたところ、一匹の猿が現れます。

猿は踊りを踊りながら、霊を一人ひとり成仏させていきます。

その時の猿の踊りを真似たのが、川西台念仏剣舞といわれています。


赤い衣装を着た子が猿役、他の子が霊役です。たぶん、4・5年生でしょう。

霊を成仏させる踊り。

だから施餓鬼会で奉納されるのです。

ここ数年は大人のなり手不足しているため、長者ヶ原廃寺跡近くの衣里小学校の児童の皆さんが奉納しています。

衣里小学校の児童の皆さんは、4年生になるとクラブ活動として、川西大念仏剣舞を練習しているのです。

4年生はあまり踊りたがらないようですが、6年生にもなれば練習を積んで上手く踊れるようになるそうです。


これは上の写真とは別のグループの踊り。たぶん6年生。上手でした。

そうすると、剣舞が好きになるようです。

長者ヶ原廃寺跡はそんな素敵な子どもたちのいるところにある遺跡。

未来の長者ヶ原廃寺跡を守ってくれるのは、彼・彼女たちなのです。

コメント
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