かねうりきちじの横浜・喫茶店めぐり

珈琲歴四十年の中の人が、珈琲豆荷揚げ量日本一を誇る横浜港のある町の喫茶店でタンザニア産コーヒーを飲み歩きます

そと見は普通だけど・・・・

2013年03月02日 | 旧ブログ記事(文化財関係)
弥谷寺の後は、四国八十八箇所の第70番札所、本山寺(もとやまじ)へ。

香川県には2件の国宝建造物がありますが、そのうちのひとつが本山寺・本堂。



重要文化財の仁王門をくぐると・・・・



正面に見えるのが本堂。

棟木と礎石に記された文字から正安2年(1300)の建立であることが分かっています。
 ※屋根の一番高い所にかけられている、桁と平行に取り付けられる水平の部材を棟木といいます。

間口・奥行きともに5間(けん)で、屋根が寄棟造(よせむねづくり)・瓦葺の、これといった特徴のない建物。
 ※ここでの間とは長さではなく、柱と柱の間の数を指しています。

「特徴がない」のは、きれいにまとめられていて破綻がないことなので、別に悪いことではありません。

ただ、特徴がないのは外見だけ。


『日本の美術』N0.198より

中には本堂とともに国宝に指定されている大きな厨子があり、さらにこの中に3つの厨子が。

そして、それぞれの厨子に馬頭観世音菩薩像・阿弥陀如来像・薬師如来像が安置されています。

しかも、本尊は馬頭観音さま。

本尊が馬頭観世音菩薩像というのは四国八十八箇所霊場の中で、ここ本山寺だけだそうです。

本尊は秘仏なので拝観は無理そうですが、その厨子をいつか拝んでみたいものです。
コメント
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