かねうりきちじの横浜・喫茶店めぐり

珈琲歴四十年の中の人が、珈琲豆荷揚げ量日本一を誇る横浜港のある町の喫茶店でタンザニア産コーヒーを飲み歩きます

千三百年前の息吹を感じる~讃岐国分寺跡

2013年03月09日 | 旧ブログ記事(文化財関係)
四国ではお寺だけを拝観してたわけではありません。

もちろん、お寺の遺跡も見学してきました。

昨日の“手打ちうどん 三嶋”さんに行く前に立ち寄った讃岐国分寺跡です。

北は宮城から、南は鹿児島までほぼ全国各地、68箇所に建立された国分寺。

その多くは国史跡に指定されていますが、讃岐国分寺跡は別格。

史跡ではなく【特別史跡】だからです。

特別史跡は、例えば建造物でいえば国宝にあたり、国分寺跡の中で特別史跡に指定されているのは他に遠江(今の静岡県西部)と常陸(今の茨城県)だけ。

ま、史跡か特別史跡かどうかは別にして、実は前から行ってみたかった遺跡です。

それは・・・



発掘したままの状態で見学することができるから。
 ※これを露出展示といいます。

讃岐国分寺跡では、お坊さんの住まいである僧房(そうぼう)がとてもよい状態で発見されたのですが、それをほぼその時の状態で目にすることができるのです。

普通はこのように・・・・



埋め戻し、さらにその上に盛土をして、当時の状態を再現しているのですが、ここではこのような・・・・・



覆い屋を建てて、雨風をしのいでいます。

しかも、ただたんに発掘した状態に近い形で見せているだけではありません。

まずは、発掘した状態に近い部分。



次に、そこに柱を少し立てた部分。



最後に上屋まで復元した部分。



露出展示をぐるっと一周すれば、千三百年前のお坊さんの息吹を感じることができるでしょう・・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする