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線香花火

侘び、さびの心なんて、いささかも持ち合わせていなかった子供の頃、ボクは線香花火が好きじゃなかった。 こんな地味で物足りない花火はつまらないと思っていたものだ。 派手な色や音が出るドラゴンや打ち上げ花火の類、それと爆竹系やロケット花火に夢中だったよ。 いつからだろうね、線香花火が好きになったのは・・・

庭先ではコオロギやスズムシの音がにぎやかになり、夏はもう終わりなんだなと、とり残されていた線香花火を、夏の名残を楽しんでみた。

『線香花火』 ボクの青春時代に3人のアーティストが歌っている。

  線香花火がほしいんです 海へ行こうと思います
  誰か線香花火をください 一人ぼっちの私に・・・

こんな歌い出しで始まる吉田拓郎の『せんこう花火』

  ひとつふたつみっつ流れ星が落ちる
  そのたびきみは胸の前で手を組む

これはさだまさしの『線香花火』


  はじっこつまむと線香花火 ペタンとしゃがんでぱちぱち燃やす
  この頃の花火はすぐに落ちる そうぼやいて君は火をつける
  浴衣なんか着たら気分がでるのにね
  湯上りで団扇を片手だったらね
  はじっこつまむと線香花火 ボクは燃えかす拾う係りでも・・・
                          『線香花火』 天野 滋


ただただ何気ない情景を歌っただけの歌詞なんだけど、東北の片田舎、ある意味同郷のボクは、この 『線香花火』 が一番好きだ。

たおやかで華奢な、今年最後の線香花火のかすかな音と光を眺めていると、ボクの頭の中ではこの歌が流れていたよ。

7月1日に他界して、新盆、49日を過ぎて、彼は今どのあたりを往くのだろうか・・・  戒名は知らないけれど、天野君の冥福を祈って・・・

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