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薪ストーブの触媒温度の暴走は?

触媒の温度 のつづきになりますかね。

結論から言うと、触媒温度の暴走は必ず起きます!

て言うか、これまでの自分の焚き方を続ける限りという前提の下での話ですがね。 例のデジタルのキャタリティック温度計をアンコールで使い始めてから1ヶ月間、特に正月中はヒマにまかせて最後の観察をしてみた結論として、触媒温度の暴走は必ず起きるということ。

で、どうして暴走するのか、自分の焚き方の何が原因なのか? それは、これまた結論から言ってしまえば、薪の投入量が多過ぎるということです。 それも割りと太目の薪を、少なくともアンコールのガラスエリア上枠あたりまでいつも積んでました。 もちろん、良く火が回るようにそれなりに薪と薪の空間をとりながら積むんですが、焚付の細薪の上に中割、大割を5~6本ですね。

いつも自分としては普通に焚き付けているつもりだったのですが、どうしてもダンパーを閉じると、エアーを全開だろうが絞り気味だろうが、結局は800℃軽く超えての過燃焼になってしまっていました。 これじゃ、触媒が1年で壊れてしまう訳だ。

そんな自分にとってのスタンダードな薪の量が、実はいつも触媒温度を1000℃まで軽々と引っ張ってしまう原因だった訳です。 一次燃焼で燃え残る未燃焼ガスの量が、とにかく多すぎるということなのでしょう。 現に、薪の量を減らして観察してみると800℃超えの、ましてや1000℃なんていう暴走は滅多に起きなくなりました。

それと、いろいろ試してみた結果、ダンパーを閉めるまでの時間、つまり、二次燃焼に移行させるまでの焚き上げ方ですが、これはやはり急いではダメですね。 ゆっくり時間をかけて本体も温め、炉床にたっぷりの熾きを作ることをしてから、ダンパーを閉じてやることが肝要です。 今さら言うまでもなく解り切ったことではあるのですが、何かとせわしない日常、ついついおろそかになりがちな所作です。

こうして丁寧に焚き上げたあとなら、間接的に触媒は温められていて、既にその温度は150~200℃程度にはなっていますので、ダンパーを閉じてから直ぐにエアーを半分まで絞れます。 ただし、ここでも注意が必要です。 それは、エアーを絞りすぎないということです。

さて、上下の画像はバックパフ/バックドラフトの瞬間のもので、FA225で過去に撮ったものですが、触媒温度の暴走を防ぐには、実はこの状態を避けないとなりません。 バックパフの酸素ぎりぎりの状態だと、俗に言うオーロラの炎が炉内に漂い、とてもキレイなものです。 なので、自分も初心者の頃はよく意図的にやってました。

けれども、炉内に炎が立たない状態というのは、つまりは炉内に未燃焼ガスが大量に発生、充満していることを意味しています。 そしてそのことは、二次燃焼室でも同様の環境になっているということを示しています。 同じバックパフでも、炉内の薪の量に比例してバックパフ現象の持続時間が変わりますから、すなわち、活性化している触媒によって二次燃焼室の異常なまでの高温を促す結果となっているということに他なりません。

それを裏付けるような興味深い考察が 写風人さん のブログ記事にもありました。 やはり、エアーを絞り過ぎると触媒温度が上がったようです。

いずれにしても、 キャタリティック温度計 ってのは、触媒の破損を防ぐ意味でも、結果として燃費を良くするためにも、かなり有効なアイテムであるということが、今回の観察で良く分かりました。 ダッチウエストはバイメタルとは言え触媒温度計が標準装備ですが、バーモント系の触媒機にはオススメですね。 最初は戸惑うことも多いと思われますが、ある程度焚いて行くうちに、過燃焼を制御できるようになると思います。

バックパフ/バックドラフト現象は、写真で見るよりも実際はホントにきれい、て言うか、実に幻想的な炎のダンスを魅せてくれるんですがね。 触媒にとってはあまりよろしくない焚き方のようです。 それと、バックパフの瞬間に吸気口から煙の逆流が発生して、部屋が焦げ臭くなります。 なので、自分は積極的にこの現象を作ることはしません。 


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いつも駄文にお付合いありがとーございます。
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