がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

1/20 Ferrari 412T2 完成

2015年10月17日 | 模型完成品

 とうとう明日は地元展示会。巷の模型事情を反映するかのように、今回はスケール系の展示が数的にマヂでヤヴァイってことで、

オッサンも今回ばかりはちゃんとスケール系を完成させて参加することが出来ます。っつっても、たった一つだけどな。

 

 最初、仮組みを始めたのが2008年の9月。ロータス95Tの完成の後手を付けたのは始まり。ペキモさんが音頭取ってくれたヒロ祭り用の品として始めるも2009年1月に一時頓挫。

その後2011年の1月に再開するも、その後は極々たまに弄くる程度でダラダラと机の上の一角を占有し続け、それから4年10ヶ月後に漸く完成に至るという紆余曲折(笑

完成に至ったのは紛れもなくF1史上で個人的に好きな車の上位に位置してる車種だからであり、モチベーション的には3年前位に完全に切れてます。好きじゃなかったらお蔵入りだったな。
画像の切り替えは、面倒ですがブラウザの←→でお願いしやす。

 
 

 カウルは多分閉じれられると思うんだけど、開状態固定で完成展示としました。最大の理由は、カウルの分割が組み立てやすさ優先で実車と異なる分割にアレンジメントされていたのを

実車と同じ分割に変更したことで、メタル製のエンジンカウルが非常に組みにくくなってしまったことと、そもそもメタルは曲げに対する反復性が無いので、カウルを脱着する度に微妙に曲げ伸ばしせねばならず

何時塗膜が割れるかオッカナビックリになっちゃって精神衛生上良くないってところの2点。他にも、脱着時にカウルのカドが塗膜剥げとか起こしそうとか、そもそも完成後に脱着して遊ぶか?ってのもあって

今回は割り切りのカウル開け状態固定です。なので、仮組み時には確認したりして、それこそレジンとメタルのチリ合わせをするために、

メタルのエンジンカウルのエッジに洋白線や洋白帯板なんかをハンダ付けするという面倒くさい方法まで採用して頑張ったんだけど、

最終的に閉まるのかどうかは確認しとりません。


フロントセクションでは、独特の3段ウィングに片側三枚ずつの整流板が付いててコレが何気に面倒くさい。それと、この時代の面倒くさいパーツであるモノコック左右の整流板も面倒。

フロントサスペンションの工作でもこのボードが悉く邪魔になって仮組みでさえキレながらやってました。特に、前側の小さい整流板は、

組みやすさ優先でキット側で取り付け方法がアレンジされてたのを実車の画像を参照しつつ変更したら、これが面倒くささに輪を掛ける結果になった。

 コックピットはメーター周辺のコンソールのメタルパーツの表面が、原型切削時の機械切削痕(以下 ”切削痕”)が派手に入っててどうしようも無かったので、

各種素材を組み合わせて作り直し。ステアリングも作り直す気だったんだけど、長いブランクの間に「もういいや」ってなっちゃってキットのパーツに穴開けてスイッチ類埋め込むだけにしたら、

まんまとグリップ部分の切削痕を消しきれず、、、。ヒロのメタルキットは、メタルなのにプラモもビックリのパチピタの勘合がウリですが、この切削痕が欠点でもあるな~。

 シートはキット同梱のモコモコシールを貼り込んだんだけど、これは過剰表現な気がする。昔はタミヤの3Dスプレー撒いて、上からアクリル系で著色すると

イイ感じで3Dスプレーの粒子が溶けてモコモコになるので使ってたんだけど、ソッチの手法を採るべきだったな~。

 このキットの製作に当たって、個人的に嫌いな部品はワザと装着しない方向で作ってるんですが、中でも最悪なパーツが車載カメラですね。

とくにインダクションポッドの上に付くチョンマゲだかトサカだかにしか見えないカメラはサイテーなので、基部も削り落として”無かった事”にしとります。

ノーズサイドのカメラもどうしようか悩んだけどヤメ。それから、展示形態の都合上ノーズの脱着は余計なギミックでしか無いので、

内部に仕込むべきブレーキマスターシリンダーを全てオミットして、ノーズコーンもガッツリ固定で作っております。

 カーボン表現は、ウィングのメイン板とサスカバー内部の土台部分ががモデラーズの細目、コックピット内壁がハセガワのカーボンフィニッシュで

フロントウィング翼端板がスケールモータースポーツのドット目、プッシュロッドがメッシュを使った塗装と、部位によって表現手法を変えてます。

 どうでもいいですが、何かこの手のレーシングカー作る時に、カーボン部分はカーボンデカールみたいなのが様式美になっちゃってる気がするんですが、

面倒くさいしコストも掛かるし1/20位のスケールで、殊更このフェラーリの羽根や赤白マクラーレン時代のカーボン部分とかは、

実物も当時は表面ザラザラのドライカーボンだし、写真ではカーボンの目が見えないことが殆どなんだし、色合い工夫して塗装で済ます方が良いんじゃ無いかと思ったりする。

 

    
   

 カウル開け展示って事で臓物関係は頑張って製作したんですが、過去の製作記に記載してるように、かなりの部品を自作のパーツに置き換えております。理由はこれまた何度も書いてるように

折角寸法的にはレジン&メタルキットでは最高レベルの見事な勘合を誇るMFHのキットといえど、原型製作時の機械切削の痕跡がかなり強く入ってて、これを綺麗にするのが難しく、

チマチマ磨いて削って綺麗にするよりも、キットのパーツで寸法取って作り直した方が早いということで、ダンパーのリザープタンクやゴムブーツ、オイルタンクとその配管などのように

特に真円形状を求められるパーツを中心に金属素材で作り直しています。エキマニはメイン部分はキットのメタルパーツを磨き倒して使ってますが、別パーツのエンド部分が

アルミ製の削り出し部品になってて、これだと半田付けしてエキマニ部分と一体化させることが出来ないため、ステンパイプを加工して代替させました。

 他にも資料を参照しつつ足りないモノを色々追加していったりもしたんですが、気が付くとこの7年の間に老眼がスッカリ進んでしまいまして、

当初のコンセプトを最後まで維持して頑張れたかというと、モチベーション的なモノもあって正直最後は息切れ気味でしたな。自分が老眼になってみて、

1/43モデラーさんが老眼を機に他界するっていう気持ちが判った気がしますよ。

  また、このエンジン周りでも展示の都合上オミットした部分が幾つかあります。まず、ファンネルボックスは、装着するとエアファンネルが隠れちゃうので省略。

エキマニの遮熱板は装着すると見せ場の一つであるエキマニがかなり隠れてしまうことが判ってコレも省略。

 カーボン関係は、サイドポンツーン内のラジエターダクト部分はスケールモータースポーツの綾織り、ギアボックス表面は同じくスケモのドット目。

プッシュロッドとファンネルボックスがメッシュ塗装で、ファンネルそのものと電装ケーブルの基部はモデラーズの細目とコチラも使い分けをしております。

 リアウィングは、購入したキットがカナダ仕様って事だったので、ウルトラ面倒くさい多段ウィングになっとりまして、

強度優先で先組みしてからエレメントはモデラーズの細目、縦の端板はスケモのドット目を貼り込んだんですが、これが面倒くさすぎて投げたくなりましたな。

1/43じゃ無いんだし、先に半田付けで固定する方法では無く、極小リベットなんかを使って後から組めるようにした方が結果的に綺麗に楽して作れるような気がする。

 

 以上、ちょっと記憶頼みなので、覚えてるポイントだけつらつら書いてみたけど、他にも色々な作業をしたような気がしますがよく覚えてません(・∀・)

 何だかんだでちゃんと完成して我ながらホッとした。長らく苦しめられた便秘が、ついにドッサリスッキリみたいな感じよ。積み棚にかなりの数のMFHのキットがあるんだけど、

こんなことで死ぬまでに何個昇天させることが出来るんでしょうかね?少なくとも、キットより先にワシが昇天するかと思います。

 それより感心したのが、ヒロのキットで使用されている素材関連の素性の良さ。特にレジンは、こんだけ長い時間放置されたりしてたのに歪みや変型は殆ど出ず、

感覚的には殆どプラ素材。アンダートレイなんて黒著色のレジンなんだけど、一回勘違いしてプラ洋接着剤でパーツを付けようとしてレジンである事を思い出した位の質感。

 また、デカールがイイ。開封して4~5年経っちゃってるんだけど、未だに普通に貼ることが出来ました。エッチングとメタルとレジンの勘合もプラモ並みにパチピタだし、

この手のハイブリットキットではつきものの「仮組みとして一回全部組み上げてからスタート」みたいなことせんでも行けちゃうんじゃないだろうか。

 

 

 っつーことで、今年の展示会は無事に”車模型”を出すことが出来ますよ♪

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サザビー ver.ka終了のお知らせ

2014年02月17日 | 模型完成品

 っつー事でサザビー一段落。途中一週間ほど腸炎で寝込んだので、概ね予定から1週間ほど遅れてのビルドアップ。作ったというより塗り上げたって感じだったな。
色つき立体パズルとは誰が言ったか知らないが言い得て妙です。




 諸般の事情で模型趣味からちびっとばかし離れ気味だったこともあり、リハビリの意味での製作でしたが、正直終盤飽きてきた(笑
コッチ方面の人から見ればアレコレ改修ポイントとか出てくるのかも知れないが、門外漢なオッサンには全然問題無く見えたので
基本的に素組みってヤツです。足したのは筋彫りと数カ所のプラパーツ埋め込み程度。筋彫り等のディテール足したのは、
パネルオープンギミックの影響もあって情報満載な下半身に対して、上半身は顔の小ささも相まってスッキリし過ぎていたので、
そんな上半身を中心にチョコチョコとディテール情報を追加してみた。模型クラブのお仲間から貰ったガンプラ用パーツが大助かり。
あと、両掌はキットの超絶フル稼働一発抜きパーツだと節々にABSが使われてて塗装しちゃうと折れるおそれがあったので、保険のために
別売りのハンドセットも並行して作っておいた。画像はそっちの方。公式パーツと言いながら、軸を2mm延長しないと付けられなかったよ。
 塗装は、前回のエントリーで紹介したように色々な塗料を試してみたかったので、機体色の赤も3種類の塗り分けになってるのだが、
赤系塗装の御約束、jpeg画像だと基準の赤と濃い赤の2色塗り分けにしか見えないですな。残念。NEF(RAW)画像だと違い出るんすがね。
あと、インナーフレームとアウターパネル、ほぼ全てのパーツがメタリックorパール(マイカ)系塗料で塗装してあってソリッド色は
肘と足首のダンパーシェルケースとカメラアイ、それとプロペラントタンク(燃料?)といった程度の極々一部しか使用してません。
なので実物は結構派手な色使い。



 このキットには、アウターパネルが彼方此方分割されていて、それを開くと中のフレームや各種ノズルが露出するギミックが搭載されています。
ただし、塗膜を割らないようにこのパネルを展開させなければならない上に、今回はグロス塗装を選択したので可動ギミックは命懸け(-_-)
クリアーは何を使うか、特にいつも通りラッカーにするかウレタンにするか相当悩んだんですが、結果的にはラッカーを選択。
しかし、この可動ギミックの多さから考えるとウレタンを選んだ方が正解だった気がします。しかも、ラッカーの中でも硬度の高いガイアEXを
使っちゃったので、割れたり欠けたりのリスクが可動させる際には常に伴っちまいます。慎重に事を運ぶため、パネルを開く際には
モノすっげぇ時間が掛かってしまいます。

 また、塗膜の厚みの影響も無視出来ないものになってて、今回の作成でもファンネルの開閉ギミックが塗膜の影響で死んでます(笑。
ただ、最近のガンプラは塗装の影響でパーツが割れるというリスクを回避すべく、新素材のプラ樹脂が多用されていて、可動時に
彼方此方がパキパキと割れるような問題は無さそうです。
 前のエントリーでも書きましたが、継ぎ目消し作業が殆ど不要なのは良いのですが、プラ質の影響もあるのか全体的にヒケの影響が酷いです。
正直あまりに多かったので、余程目立つ部分以外は作業時間短縮のため表面処理はあまり詰めてないです。加えて、車模型だと定番のクリアー研ぎ出し処理も
今回はカット。作業スペースの都合上、塗装工程はセクター毎に分割して進めざるを得なかったのですが、その影響で塗料の使用量が半端なかった。
クリアー塗料は結構ストックしてあるんだけど、湯水のように使っても言うほど厚みを稼げなかった為、「コンパウンド勿体ないし~」とか
「磨きクロスやラプロスなんかも無駄遣いしたくないやね~」っつー感じでケチっときました。その代わりと一ちゃぁなんですが、
下地段階で#2000ペーパーでシッカリ磨き込んでおき、クリアーにはリターダー混ぜて極力吹きっぱなしで艶が出るように仕込んでおきました。
あと、可動させたりポージングさせたり触る機会がメチャクチャ多いので、指紋付着回避用にタミヤのモデリングワックスを盛大に使用しとります。


今回の製作は塗装が主体だったので塗装色を記録しときます。
赤①[外装]・フィニッシャーズ ファンデーションホワイト+ピュアオレンジ(下地) バルケッタ マルチレッドをコート
赤②[外装]・クレオス GXクールホワイト(下地) フィニッシャーズ マイカレッド+クレオス 蛍光オレンジ
赤③[外装]・クレオス GXウィノーブラック(下地①) フィニッシャーズナイトゴールド(下地②) フィニッシャーズ マイカレッドをコート
赤④[足裏の爪等をアルマイトっぽく]・ガイア スターブライトジュラルミンにガイア 純色マゼンタⅡをコート
フレーム基本色①[基本骨格]・クレオス スーパーステンレス+クレオス スーパーアイアン+クレオス 焼鉄色
フレーム基本色②[外装裏の骨子]・クレオス スーパーファインシルバー+クレオス 旧クリアーブルー+ガイア 蛍光イエロー+ガイア 蛍光ブルー
ゴールド①・クレオス スーパーファインシルバー+クレオス スーパーゴールド
ゴールド②[動力パイプと各部ノズルのインナー]・クレオス スーパーゴールドにクレオス マジョーラ マゼランをコート
シルバー①・ガイア スターブライトジュラルミン
シルバー②[各部ノズルのアウター]・クレオス スーパーアイアン
シルバー③・フィニッシャーズ フォーミュラークロームにクレオスクリアーブラックをコート
シルバー④・フィニッシャーズ チタニウム
シルバー⑤・タミヤ エナメル チタンシルバー
黒①[ボディの黒塗装指定部]・ガイア フラットブラック+クレオス カッパー
黒②[バックパックの黒塗装指定部]・ガイア フラットブラック+クレオス カッパー(フラットブラックの量が黒①の2倍)
黒③[武装及びシールドの黒塗装指定部]・クレオス ミッドナイトブルー+クレオス RLMグレーバイオレット+クレオス 艶消し黒+雲母堂 CCパールPGブルー
グレー①[プロペラントタンク]・クレオス グレーFS36118
グレー②[プロペラントタンク]・クレオス グレーFS36622
グレー③[両手掌]・クレオス RLMブラックグレー+カウリング色+スーパーアイアン
クリアー①・ガイア EXクリアー
クリアー②・フィニッシャーズ スーパーフラットコート

 ガンプラは墨入れが怖いの法則で、今回も以前のRG同様墨入れは一切していないっす。なので、パネルラインが外装に埋もれないように塗装時に
小技色々効かしてんですが、その影響かどうも右手人差し指がバネ指症になっちまったっぽい。ヤレヤレですわ。
 今回も又もや画像撮影時に立ちポーズをどうするかで頭抱えたんですが、ちょうど先日模型クラブの例会があったので、コレを持ち込んで
クラブのガンプラ専の人からレクチャーを受けてみました。ただ立たせるだけでも中々難しいもんですね。
 尚、このキットには所謂”道具”が「ロングライフル」「ショットライフル」「ビームサーベル」「ビームトマホーク(?)」ってのが付属してるんですが、
ぶっちゃけチョット飽きちゃったので作ってないです。今年は少し遅めの秋に展示会をすることになったので、そん時迄に作りゃイイかということで、
一旦箱に梱包して棚の中に放り込んで作業終了。今回、ガンプラの初のMG(無塗装遊び組みはしたことあったけど)っつーことで、それなりに取り組んでみましたが、
自分の性分としてはやはりこのサイズのガンプラは向いてないようです。あのバラバラで塗装するってのは勘弁だな~。加えて意外と大味な感じでしたし。
程良い精密感と作り応えがあり、尚且つバラバラで塗装しても言うほど場所を取らないし、完成しても置き場に困らないということで今後はRGだけでいいや。

 しかしながら、コレのお陰でスッカリ模型製作のリハビリは完了。やっぱ、なんか完成させるとモチベーションも上がりますやね。モチベアップしたところで
次回からは

念願のFerrari 312Bに凸乳しようと思います。これ、実はいつぞやのF14と同じくリベンジキットとなります。昔上手くいかなかったんよね。

 

 

 

 

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REVELL 1/24 Chrysler 300C SRT-8 with BAYONETTA

2012年04月04日 | 模型完成品

 っつーことで完成。


 色々あってお蔵入りになるかとも思ったけど、どうにか完成だけはさせた。元がミニカーテイスト(それも安物のヾ( ̄(エ) ̄))全開のキットだったので、その手のテイストが溢れまくりですが、
ベヨ姐さんのデカールのお陰でゴミにならずに済んで良かったねって感じである。同じシリーズのダッジチャージャーなんてのも持ってたが、この300Cのあまりの内容に恐れをなして
昨年の地元展示会での交換会に出してオサラバしたのはホントの話だ(ヽ(^-^ヽ)♪)。

 ギャラリーページをHPに作るほどの出来映えではないので、ブログ記事にてサックリ構築。ついでにサムネ化も面倒くさいので全部800×600の画像にて貼り付けてみた。
俺ちゃんの化石寸前スペックのPCでも楽勝で見れるから多分大丈夫かと思うんですが、重かった場合はコメント欄でご指摘下さい。


 このキットはボンネット・前ドア・トランクが開閉式になっている。なっているのだが、安物ミニカー系の開閉機構なので、これを活かすとスケール感が益々損なわれる事となります。
また、各パーツのチリも合わないし、なんつっても隙間が盛大に空いてしまうので、ボンネットもドアもトランクも全てプラ材で拡幅工事を施してあります。
 フロントウィンドウの建て付けが、構造上どうしても上辺に盛大な段差が出てしまう。どうにかするならバQ等での作り直しになるけどそこまでする価値は無いと見た。
 前席頭上にはサンルーフが取り付けられてるんだけど、これまたチリ合わないしグラフィックの邪魔になるので埋めこんでおいた。メタリックorパール系は黒瞬着なんかで
埋めておかないと後で継ぎ目がヒケて悲惨な事になるので素材選択と手法選択は重要。プラ板と黒瞬着で念入りに埋めやした。



 ボンネットのグラフィックは、姐さんのデカールセットからどれを貼ろうか随分悩んだ部分。絵だけだとチョット間延びしちゃったので、インレタで魔女語を作って組み合わせてみました。
天井と側面の派手なグラフィックは製作開始段階で構図含めて決めていたんですが、フロントまでゴテゴテしてしまうと五月蝿い感じになりそうだったので逆にシンプルにしてみた。
今から思えば炎を書くのも有りだったかも知んない。


ヘッドライトはこれまた安物ミニカーのようにユニットとレンズをダボで組む豪快すぎる仕様。流石にスケール感もクソもあったもんじゃなかったので、ここだけは加工を施した。
フォグランプはダボが何となくバルブっぽく見えるからいいんじゃね?とキットのパーツの裏にミラーフィニッシュ貼っただけ。ダクト関係は刳り貫いてメッシュ貼ったけど少々小汚くなったか。
フロントバンパーにはミラーフィニッシュでメッキ調仕上げを施し、サイドマーカーは同じくミラーフィニッシュの上にクリアーオレンジフィニッシュを貼ってみたら意外とイイ感じになりやした。
グリルは2種類付いてるんだけど、どっちも絶望的に立体感が無いので、見た目に誤魔化しが効く目の細かいメッシュ型のグリルを選択。ワイパーは窓モールドを削り取ってしまい
エッチング製のに置き換えるつもりだったが、これだとワイパーだけ異様に精密感が出て浮くので、フジミの32Zの左ハンドル様が転がってたので加工して付けてみた。もう何でもイイヤ〃 ̄∇)ゞ


 ドア周りは、こう見えてかなり手が入ってます。先ずスジボリが意味不明な状態だったので、窓枠含めて全て埋めてから彫り直し。特に前ドアはガルウィング構造での開閉式になってたけど、
チリも合わねば隙間も盛大でヒンジもゴツ過ぎるしと悪いことづくめだったのでガッツリ固定してプラ材とパテで完全に埋めてから面出しとスジボリを加えることに。一部メッキ調の窓枠は
ミラーフィニッシュをを貼り込み、艶消し黒の部分は艶消しフィニッシュを貼ってみました。要するに今回は一人フィニッシュ祭りな訳だ。ミラーはフィルムが少々硬いんだけど、
他の色のはかなり薄くてパーツに馴染みやすく、塗り分けが面倒な部分には結構使い勝手が良いですな。ズボラに最適。
 元からスムージングが中途半端に施されていてドアノブが省かれとる。最初の頃の製作記の画像では処理されてた様にこのドアノブも当初は再現しようと
丸穴エグってプラ棒でノブも作ってたんだけど、むしろサイド中央部を横切るモールを削り落とした方がスッキリするし姐さんも映えるっつー事でノブ用の凹みも埋め戻した。
窓ガラスは一応バQ型まで叩き出してたんだけど、絞るのが面倒くさくなったので全開のままにしといた。内装も見えにくくなってしまうし。

窓全開の理由がこれ。大昔のエントリーに貼った内装の画像。これはボディーのように風呂に入るとかのイベントがなかったので、完成時もほぼこのままの状態。
更に加わったのは3箇所のディスプレイに貼られたいかがわしい画像位。テーマはサドの世界。姐さんの世界ですね。
 


 テールレンズもヘッドライトやフォグランプ同様にダボでユニットごと組み込む式のパーツ。ダボが目立たないようにスモークを吹いておいた。ナンバープレートは「KICK MY ASS!」と書いてみた。
マフラーは一旦パーツのメッキを落としてパーティングラインを処理してミラークローム。バンパー上部のメッキ部はフロント同様ミラーフィニッシュにて。
ルーフ後端にはデフォでは背びれ状のアンテナが付くのだがあらゆる意味で邪魔なので削り落とした。トランクは前述の通り開閉式がデフォで、トランク内部にはデカいウーハーやモニターが
パーツ化されているんだけど、開閉用のヒンジの自己主張が強すぎることと、ボンネット同様にチリが合わないことこの上ないので閉固定にて。↑の様に収まる為には、かなりの加工を要してもうた。


 タイヤ&ホイールもキットデフォより1mm車高を上げて位置も外側に片側5mm程ズラして装着。それにしてもサイズがでかすぎる。それに釣られてホイールアーチもデカ過ぎる。
小さいのを大きくするのは簡単ですが、でかいのを小さくするのは非常に難儀。USAな方々は何でこうもデカいのが好きなんでしょうか?チ○コもデカいヤツ多いらしいし。
ドアミラーは試しにメッキシルバーNEXT使ってみたのだが、ミラークロームほどのメッキ感は出ず巷で云われるほど定着も良くなかった。吹き方失敗?それ以前にかなり変則的な
組み込みを要求される構造のドアミラーだったので、ミラー本体のみキットパーツを使い、後はマウント基部含めてプラ材と金属線で作り直してます。一々面倒くさい。


 ボディーカラーはクレオスのスーパーブラックに同じくクレオスのクリスタルカラーのトパーズゴールドを混ぜた物。ハセガワのフィニッシュシリーズの多用も含めて
このキットの製作は、色々な素材の実験材料という意味もあったんですが、風呂入ってやり直しなんかをしたこともあって、概ねクリスタルカラーのクセが判ったかと思う。
クリスタルカラーは、クリアー塗料にパール粉を混入した塗料ではあるのだが、そのパールの含有量がたのパールコート塗料に比してかなり多め。
なので、吊しでオーバーコートすると、パール粉を過剰に混ぜたときに生じる粒子の荒れやクラックが出やすくなってしまう。よって、何かしらの塗料をバインダー代わりに
混ぜることで粒子濃度を調節してやった方が断然使いやすくなります。オーバーコートでもクリアーで割って使おうって事ですな。
 クリアーは毎度お馴染みフィニッシャーズのオートクリアー。風呂後再塗装して1年くらいほったらかしてたのでスッカリ枯れていたが、取り敢えず上面はデカール段差を消して面一に出来た。
横っちょは多層印刷の影響もあってかなり分厚いデカールであることもあり、攻めすぎてデカールの上のクリアーが無くならないよう段差消しは程々にて止めてます。


 今作のメインイベントというか、これがやりたかっただけってのが稲妻グラフィックと姐さんグラフィック。稲妻の描き方は実のところ基本はファイアパターンと同じなので
ファイアパターンが描ければ稲妻も描けると言っていいかと。先ずソリッド白細吹きで稲妻のラインを描き、その上から透過性の高い青(今回はガイアのウルトラマリンブルー)+極少量の赤を
最初の白のラインをなぞるように太めに吹き、そこにソリッド白で最初の白よりも更に細吹きでラインをなぞる。この時、稲光の分岐点で僅かにブラシを止め吹きしてハイライトを作る。
その上に先の青よりも半分くらいの太さで尚かつ赤を足さない青のみを使ってなぞる。この時点で巧く行ってれば紫→水色のグラデーションが出来てるはずなので、最後に
ソリッド白+極々少量の青を極細吹きして完成。本当は青に関してはクリアーブルー使う方がグラデーション出しやすいんだけど、その上にデカール貼る事になってたので染料系を避けやした。

 っつーことで、なんとか飾れる物にはなったかと。今年の展示会の枯れ木も山の賑わいというか、「えーー!オマエ今年は完成品無しかよ!!」という非難を回避する為のアイテムっつーことで。

 にしても、実に難儀なキットであった。一応ブランドはレベルだけど、中身は某大陸系バッタモンミニカーを分解しただけみたいな内容なので、
私のようにブランドに騙されて買っちゃった人は御愁傷様です。でも、今回はグッスマのデカール用マテリアルとかハセガワのフィニッシュシリーズとかクレオスの新塗料とか
色々試すことが出来てデータ取りが出来たという事で、そういう意味では今後に大きく役立つんじゃないかと思います。

コメント (9)
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【SF3D/Ma.K】SNAKE EYE with Tycho Magnetic Anomaly One

2011年07月03日 | 模型完成品

 ども!とうとう今年も7月です。自分が所属する業界的にこの7月ってのが一年の〆みたいな感じでありまして、毎年所謂年度末な雰囲気でテンパってる訳ですね。

 さて、通販が命綱なプラモライフって事で、今月の通販の買い物を色々纏めていたのでありますが、最後まで買おうかどうしようか迷ったアイテムが

これの再販。映画「サイコ」の舞台となった家と敷地(笑。やるなポーラーライツっつーか、以前から気になってた製品ですが、今回はLEDでライトアップも可能っつーことでそらもう悩む悩む(笑。
ちゃんとノーマンベイツの母ちゃんのフィギュアも付いてるらしいし、丘の上の不気味な一軒家っつーことで、丘を自作できる人向けにちゃんと階段も付いてたりするのだ。
予算の都合で見送らざるを得なかったが、タイミング次第では手に入れちゃおうかと思っております。他にはF1で2003GAと車でSLS、更に車系ですが大人の事情で謎なのが二台、
それからMa.kのグリフォンが今月のお買い物です。大人の事情が高価なのでEAGLE F1迄予算廻らず。
アイテム的にそう簡単には売り切れまいと、ノーマンベイツの家同様チャンスがあれば入手したいと思ってます。
どうでも良いけど、特にレーシングカー方面は最近”大人の事情”を孕むアイテムが増えてきた気がするね。


 さて、蛇の目ことMa.kのスネークアイ、完成しました。正確には7月1日に完成してました。

 久々に完成させたSF3D/Ma.kアイテムですが、非常に作り易いキットでした。それでいて前回前々回作ったRGガンプラのように全くの手間要らずって訳じゃなく、
プラモデルとしての最低限の手間が掛かるようになってるので、私的には面白さはコッチの方が上だったです。作らされてる感ばかりで作ってる感が乏しいのはヤッパリ寂しいしね。

 今回は月面活動用として作ってみたつもり。エアブラシで塗るか筆で塗るか最後まで悩みましたが、当初から作りたいシチュエーションがありましたので、それに合わせて単色塗装を選択。
巷の定番説に乗じて今回は結局筆塗りを選択してます。

 月面ってのは製作開始時点から決まってたんですが、実は恥ずかしながら今まで月に行ったことがないので月面がどんなトコか全く知らない俺ちゃん。
今更ながらですが、ちょいと月面をWIKIやらYoutube等で調べてみました。そこで得られた情報を元に考えてみたんですが、
所謂ウェザリングとして定番な手法の多くが矛盾を生んでしまうことになり、かと言って真っ白単色塗装筆塗りなのでエアブラシでの陰影付けみたいな情報追加をしてないので
こいつぁどうしたもんかとネット上をウロウロしながら思案した結果、走ってしまったのは塗料の全力剥げ表現方向(笑。
いやぁ、これはチッピング入れすぎだろう?と自分で自分にツッコミながら、これでも大袈裟な部分のチッピングをかなり消してるんですが、それでもちょっと多すぎか。

膝頭や足首前半部分は、基本塗装の段階でシンナー含ませた綿棒使って塗料を擦れさせ下塗りが透けて見える様にしてます。


あと、デジカメで撮ってみて気付いたのは、塗装の禿げ剥げに対してデカール部分がが生き残りすぎですね。これはこの画像撮影後に修正を入れておきました。

 そして今回のメインイベント。



 このシチュエーションを作りたくて製作開始した様なものです。モチーフは見ての通り「2001」のティコモノリスことTycho Magnetic Anomaly One(TMA-1)。
偶々このタイミングで「2001年宇宙の旅」を鑑賞していて思い付いたというか思い出したというか。
 思い出した様な・・・ってのは、似た様なシチュエーションをMa.K兵器を使って作ったヴィネットを雑誌かネットか忘れたけど何処かで見掛けた気がするんですよね。
ググってみたけど引っ掛からないからタミヤの人改コンとかかな?何れにせよ、宇宙服と宇宙用戦闘スーツを引っ掛けて、
2001年宇宙の旅で月のティコクレーターを掘削中に出てきたTMA-1をおどろおどろしいコーラスの声が響き渡る中、好奇心に負けて触れてしまう情景を作ってみました。


 モノリスは
「全くの無傷で光を反射しない黒」
「直方体であり、各辺は1とそれ以外の素数の最初の3っつの各々の2乗。つまり各辺の比は1:4:9」
「近付いたり触れたりなんかすると後々なんか起きる(笑)」
等々設定がありまして
単に板っ切れを用意すればいいってもんでも無いと知る。月のTMA-1の場合、全高が地中埋設部分を含めると3mチョイということだったので、キットが1/20スケールである事から寸法を決め素材探し。
最終的に辿り着いたのはアクリル材でした。希望としては先の3mチョイという高さを考えて、長辺で15~17cm程度の材料探したんですが、全くの一枚板だと1:4:9に上手く収まるサイズが無い。
以前

こういう商品が出た際に「ただの板きれにアホですか?」とかブログのネタにしましたが、成る程単純でいて結構難しいとその商品の存在意義を今回図らずも知ることとなりました。
一応金属板やアクリル板を切り出せば可能ですが、コストが嵩むので割に合わない。木材やプラ材など加工が楽な素材だと各エッジのシャープさが無く表面を完全なフラットにするのが不可能に近い。
簡単そうで居て設定に拘ってみると全然簡単ではないことを製作開始してから知ってしまう結果に。先のアクションフィギュア購入も考えましたが、国内では中々入手が難しくなってる上に
価格が”輸入価格マジック”で高い上にサイズも全高200mm近いのでTMA-1換算だと大きさも合わないので結局却下。あれこれ素材探しをしてて随分時間を使っちゃったんですがピタッと来る物は無く
結局最終的に複数のアクリル板材と棒材を組み合わせて自作しました。コストも総額700円弱で、15mm以上の板厚のアクリル材を加工以来するのに比べたら遙かに安く上がってます。
サイズも短辺が18mm、底辺が72mmで高さが162mmになりました。映画のプロップは演出最優先で、1:4:9になってないモノリスが多用されてんですが、今回は拘ってみました。
コスト的には安く上がったけど、相手がアクリル材なので切断切削加工がメチャクチャ大変でした。スネークアイ本体作るよりコッチの方が大変だったり。
また、塗装はガイアの黒サフェーサーが実にイイ感じだったので採用してます。


 月面は、土台に前回のザクの時に使用した紙粘土が余っていたので其れをデコパージュに敷き詰め、その上に粗目に練ったドフィックスを敷いて基礎とし、
その上に着色石英(リアルサンド)を水溶き木工ボンドで定着させてます。紙粘土層、ドフィックス層、砂地層と一層作る毎に蛇の目本体を乗せて足場をスタンプしておきました。

更に石膏の粉や欠片等を適当に撒き散らし、最後に表面の色をライトグレイ・ライトシーグレイ・バフ等のアクリル塗料で整えました。

 ネタとして、我が家のウェザリング表現アイテムってのは、基本が車模型ばっかりだったので非常に脆弱です。手持ちの物はタミヤのエナメル塗料を除くと以下の物しかストックしてません

下段左からアクリラガッシュ(アクリルガッシュじゃないよん)のランプブラック・セピア・バントアンバー・チタニウムホワイト・消墨色(和)・鉛色(和)の6色とカステンのブリック・ブラスター・コンクリートの三色。
上段のパステルがヌーベルのW003・W004・006・007・S010・055・144・147と、それにタミヤウェザリングマスターB・C・Dの3種があってこれで全財産(笑
巷の達人の間では、よく油彩が使われるようですが、私は油彩が苦手です。何と言ってもその乾燥の遅さが我慢なりませぬのでストックはゼロ。これはもう性格だから仕方ない。
その代わりと言っちゃぁなんですが、結構な色数をタミヤエナメルでストックしてて、これがペトロールやターペンタインで希釈から伸ばしまで可能なので一応カバーできます。
っつー訳で、今回はこれら手持ちのアイテムだけでウェザリングをどうするか考えました。

 基本の墨入れはタミヤのエナメルでダークグレイ・艶消し黒・ウッドブラウン・フラットブルーを混ぜ薄めた物を先ず全体に塗りたくってウォッシング。
モールドの強調がメインでウェザリングとしては通常のウォッシング程残らない様綿棒で拭き拭き。
ポーズ固定でペトロール浸食でパーツ割れたらどうしようってのが前回前々回のガンプラと違って心配が少ないので気が楽な作業です。
 次にチッピングは、今回のネタのお陰で巷の「そのスジの人」達のブログ等を見て回ったんですが、どうも私がチッピングとして使用してる技法が間違ってるかマイナーな感じ。
私の処方ですが、アクリラガッシュやエナメル塗料を 死にかけの筆・製図用面相筆・使い古しのエアブラシニードル・スポンジの欠片などを使って乗せていき、
乾燥後に爪楊枝などで剥がれ具合を調節したり余分を剥がすって方法なんですが、巷の手法は下塗りを活かして本塗装の一部を実際に剥がす方法がメジャーな様です。
下塗りにメンタムやパステル仕込んで剥がす方法ってのは知ってんですが、いつだったかデモドリさんが紹介していたシリコンバリア仕込み方とかものすげぇリアルな剥がれ表現が可能なようですな。
とはいえ、田舎じゃ「シリコンバリアって何?美味しいの??」っつー位そこらには売ってないアイテムなので、今回は先述のマイナー(?)手法にて施してます。
今回は月面用って事で勝手に地金→下層下塗り→放射線防護用鉛層→上塗りと塗装されていると設定して、チッピングの基本は鉛色にて入れています。
極一部、最下層まで逝っちゃった部分にセピアを使いましたが

チッピング表現はほぼ全てアクリラガッシュの鉛色。巷ではターナーのアクリルガッシュが有名ですが、我が家のは何故かホルベインのアクリラガッシュです。
失敗してもタミヤのアクリル溶剤で或る程度は落とせますし、乾燥も早く乾燥してしまえば爪楊枝でコリコリ剥がすことも出来ます(機体塗装がラッカーであることが大前提)。
風が吹くとか地球上以上に猛烈な勢いで砂岩が飛んでくるとかは無い環境下って事で、下半身は強めに、頭の方に上がるに随って剥がれが少なくなる様に一応考えてはいます。

 次にアポロ計画の中で、シーリング部にまとわりつき時には内部にまで侵入する事さえあったと言われる程砂に悩まされたらしいので、
グレー系のパステルを数種類使って足許及びシーリングカバーを中心に砂による汚れを入れました。


また、同じく砂トラブルを考えると各可動部やジョイント部分にはグリスが注されていたであろうと勝手に妄想して、
エナメルのスモークにクリアー系塗料を混ぜた物を塗り込んでペトロールで滲ませたりターペンタインで伸ばしたりしてます。
最初の方で問題にしたマーキングのダメージは、この時点で追加すると共に、極一部の部位に最後に加えたセピアでのチッピングが蛇足だったようなのでこの時点で殆ど消してしまいました。
あと、当初はキットのパーツのみで作ろうと思ってたんですが、膝から背中に通る蛇腹パイプと左腕のレーザーに通る蛇腹はパーティングラインを消すのが面倒なので
市販のスプリング(脚2.5mm・腕1mm外径)に交換してます。

この際に膝のジョイント部には3mmプラパイプをドリルレースで段付き処理した物を、腕の方は手持ちのストックパーツにあった真鍮製の両テーパーパイプをそれぞれ仕込んでジョイント基部にしてます。
また足首のパイプは省略されていたので0.6mmハンダ線で再現し、ここも基部はWAVEの六角ナットを加工して仕込んでます。線やパイプはどうしても基部がないと気になってしまう。
バーニア部分は、黒鉄色と焼鉄色のブレンド色をエアブラシで塗装してタミヤのウェザリングセットDを使って若干の汚し。

 ベースに乗せた所でベースとのマッチングを見ながら砂埃表現をパステル粉使って追加したり、余計だと思えた表現は消してみたりと微調整。

っつー訳で無事完成。展示会までにプレート作っておこう。

して、展示会ですが、8月の20(土)・21日(日)の両日、大分県中津市の市立図書館ホールにて開催されます。
中津模型展示会 開催案内
持ち込み出品も大歓迎ですので、お近くの方が居られましたら是非御参加下さいまし。勿論、見に来るだけ、冷やかしに行くだけの方も大歓迎。破壊活動だけは御勘弁下さい(笑

 最後にツールネタ。

5月に出張ついでに立ち寄った模型店で、クレオスのボトルオープナーが売ってたのを見掛けまして、
「これ、オモチャみたいなアイテムにしか見えない割に高いよな~」
って思ったんですが、ここんとこ固着した瓶を開ける度にウォーターポンププライヤー出してきて悪戦苦闘するのに辟易してたこともあり
騙されたと思って買ってみたんですが、これが笑っちゃうくらい便利でありまして、あっという間に必需品に昇格いたしました。
ガンプラやら蛇の目やらで普段使わない我が家での二軍落ち塗料共の蓋が悉く固着しておりましたが、この道具を使いますと
今まで「縛られたり叩かれたりするのは嫌!」っつってた愛人が自ら「縛ってー」だの「もっとぶって!」だの言うようになっちゃった位に簡単に蓋が開きます。
今までの苦労は何だったんだと思うこと請け合い。使い始めてから「これを使っても蓋が開かない」ってのには今のところ出会っておりません。優れ物です。
これと溶媒液のお陰で、折角買った塗料を捨てずに済むってのが随分減りますんでホント助かる。

 何はともあれ一ヶ月チョイで三つめの完成。展示会までにもう一個くらい何か作れそうな気もしますな。本業に差し障りのない範囲で、可能であれば何か作ってみようかと思います。


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廃人寸前

2011年06月14日 | 模型完成品

ども、気が付くと又2週間経過しちゃいました。最近明後日の方向にばかり向いてて車模型趣味人としては廃人寸前の@河童です。

廃人寸前の要因の一つが「Minecraft」っつーゲーム。ニコで幾つか上がってる動画で興味を持ちまして面白そうだったので体験版をやってみようとしたら
ハードウェアスペックが足りてないらしく起動すら出来ない哀れな俺ちゃん。どうやらグラフィック関係のスペックが×な様です。遊んでみたいな~と思いつつ
ニコ動に山ほどUPされてる他人様の実況動画を見てるんですが、これがどれもこれも見てて超面白い。特に「ゆっくり」系が好みでありまして、
ここんとこ連日ブラウザ開いてはニコ動にまみれてしまっております。自分でプレイしないのに廃人寸前まで動画に嵌るとか、実際にプレイできたら
間違いなく私生活に支障を来すな。


 んでもう一つの要因がザク(笑。ツイッターで呟いていた如く、胸のちっこいパーツを紛失したのが漸く手に入ったので片を付けることが出来ました。

・・・ったく、なんで ともちん がランクダウンなんだよ。ん!?あれれ!?!? いつから”居たの?”なんつって


まぁまぁ、折角だから一杯どうよ。俺もちょっとリア充のボンボン消しただけで干されてんのよね。
そんなに大事なら首輪付けて檻にでも入れとけっつーんだよな。



挙げ句の果てに最近じゃぁロリコン仮面とかピンク隊長とか言われ放題でやんなっちゃう。
たまたまニャンニャンしたかった相手がチョット若かっただけじゃん。ララァかわいいよララァ。


オミッターズさんの企画をパク・・・、もとゐ、参考にしてみました(殴。


 「まだやっとったんか」と言われそうですがまだやってました。雨ばっかり降ってて車モデラーには中々酷な日々が続いてますが、そういう時にはもってこいなジャンルだと知ってしまった。
前回のガンダムも中々凄い内容でしたが、今回作ったザクもこれまた非常に良く出来てる。バンダイには1/100にマスターグレードというシリーズがあり、このシリーズも非常に良く出来てるそうですが
ガンプラ好きなお仲間さんに言わせると、そのマスターグレードの内容に近い構造を、一回り小さい1/144に凝縮させたのがこのリアルグレードというシリーズだそうです。

 ガンダム同様組むだけなら何の苦もなく完成してしまいます。何枚もあるランナーから気持ちよくパーツが消えて行く。頭部・胴部・脚部にある蛇腹のような動力パイプのパーツの
ゲート&パーティングライン処理が少々面倒くさかっただけで、後は何の滞りも無く組み上がってしまいます。
 
動力パイプパーツは、塗装のことも考えて一旦細い方を1.5mm径、太い方を2mm径のプラ棒にパーツナンバー毎に差し込んでゲート跡&パーティングラインを処理。
その後一個一個の隙間をマスキングテープで間隔を置き固定して塗装に持っていきました。慣れてる人の場合、もっと効率の良いやり方があるんでしょうかね?

 面倒くさかったのはホントこのパイプ部分だけで、一旦組み上げてパーツの勘合に”全く”問題がないことを確認した上で、再度全てのパーツをバラして塗装に。

 塗装は前回のガンダム同様に暗色から立ち上げてムラムラぼかし吹きを施しております。塗装色は全て自家調色。ピンク系は少しのことで色相が動いてしまうので現物合わせで
微調整しながら作りました。黒い部分は黒一色に見えて実は3色作ってまして、CCパールのブラックも混ぜ込んでちょっとした重厚感を狙ってみました。なんせ墨入れとかウォッシングを
可能な限り回避しつつエージングを施したいという事で、現用機の塗装方をベースに試行錯誤してます。また、別売りの専用デカールを使用しましたが、貼付マーキングがかなり多く
機体塗装色と白いマーキングとではメリハリが付きすぎてしまうため、一部のマーキングはデカールの上から機体色を極薄く重ねて白っぽさを落としてみました。


 さて、ザクは出来上がったものの、前回のガンダム同様に飾り台が欲しい。でも実はこの赤いザクに似合うシチュエーションが全く思い浮かばなくて困ってたんですが、
mixiでGLV27さんから「ガルマ散る」というTV版のエピソードで退廃した北米のとある市街地を彷徨く場面を教えていただきまして、じゃぁその方向で行こうと決定。

 ついでに、ネットでふと知って以来、何時の日か試してみたいと思っていた地面の素材とかを或る意味無理矢理使用してベースを構築することにしました。
前回のガンダム同様に、あくまでジオラマではなくRGザク用の展示ベースというコンセプトなので、そういう意味では或る程度なら何でもありのお遊びかと。
<>
 先ずベースの構図を決めてコルク版とスチレンボードを100均なのに200円で売ってたA5サイズの額縁に敷き詰めます。1/72や1/35的技法であれば記憶の引き出しに色々あるんですが
前回のエヴァ同様に1/144というスケールなので、変に大きなスケールの技法を持ち込んでスケール感を損ねない様に注意しつつ進めます。これくらいのサイズだと再現する物と省く物の
取捨選択が慣れてないことも手伝って中々難しくなりそうです。

 近代的なビルはは以前エヴァで作りましたが、今回は完全に壊れてる街ビルなので、前回用いた手法等は殆ど使い物になりません。更に、ザクよりも新規投資コストが掛かっては意味がないので今回は全てスクラッチにて。
ちょっと出張の折りに福岡の文教堂の鉄道模型コーナーに立ち寄ってみたんですが、出来の良い近代型ビルのストラクチャーって色々出てはいるんですが、他ジャンルの模型にみ見られる世相でしょうか
どれもこれも完成着色済みの製品ばかりでお値段がバカ高い。ちょっとしたビルでもザクより高価です。それを買って更に壊して云々って物凄くコストパフォーマンスが悪そうだったんですよね。

 っつーことで、ビルはスチレンボードにて。実は作り直して二棟目です。最初に作ったのは適当にスチレンボードに線書いて切り出してとかやったら小学生の工作レベルの建物みたいになっちゃって廃棄。
二棟目は方眼紙を使って正常な状態のビルを描き、その上で壁面や窓枠等の崩壊具合をトレースし、スプレー糊でその方眼紙をスチレンボードに貼り付けて、各部品を丁寧に切り出しました。
ちなみに今回参考にしたのは軍艦島の建物と消防庁レスキュー隊のビル崩落遭難事故救出訓練用の崩落したビルの画像。戦闘という直接攻撃によって破壊されたビルではないとこがミソ。

 使用したスプレー糊は貼って剥がせるタイプの物ですが、この特性を利用しましてビル正面の壁面の方眼紙は、ペロンと全部剥がすんじゃなくビリビリと剥がし損ねたシールの様に
破きながら紙をパーツに残しつつ一部を剥がすだけにしてます。こうすることで、外装としての壁表面層が一部崩れて鉄筋コンクリートの地肌が露出した様な表現が出来ます。
1/144という小さなスケールならではの手法かと。

 ビルの基本部分は全てスチレンボードにてパーツを切り出し。正面の壁面は2mm厚、左右の大きな側壁面は隣の増床部分(ほぼ崩落)のも繋いでる構造なので5mm厚のボード、
柱は5mm厚のボードからチョッパーで切り出し、内部の薄壁は3mm、床&天井面は2mmのボードにてパーツを切り出してます。それらを組み合わせると

↑こんな感じになります。壊れた部分は、各種塗料用溶剤を使って溶かすことで表現。メインはエアブラシ洗浄用の使用済み廃液。

 鉄筋鉄鋼や配管は、実物を参考に入れ込むと物凄い数が必要になって大変になっちゃうので、アクセントを付けるのに丁度良いくらいの数だけ入れ込んでます。

破断鉄筋はもう少し数を入れ込んでも良かったかな?0.3mmのハンダ線と洋白線を垂れ下がり具合に応じて使い分けてます。鉄鋼材はプラストラクトのH断面のプラ棒。なんでもかんでも積んでると
こういうときに出番が出てくることがあるのね。プラストラクトのは近場に取りそろえてるトコが無いので、通販であれこれついで買いするしかなく、お陰で色々積んじゃってます。


 地面にはボードに耐水ペーパー貼って作っちゃうと、周りの建物は総崩れなのに路面だけ妙に整ってる状態になりそうだったので、今回は思い切りぶっ壊れていただきました。

 もうひび割れまくりです。通常ひび割れをどう回避するかを考えるのが地面作りのセオリーですが、今回はまったくその逆を行ってみました。使用したのはネットで見掛けた手法で
砥の粉を水性ニス&木工ボンドで練った物を路面部分に塗ったくるというもの。塗った直後は何ともないんですが、時間と共に調合を失敗したドフィックスとかシーナリーブラスター等では
足元に及ばないほどの豪快なひび割れが出来ます。元々Makを作る際に試そうと思っていた手法でして、そのテストに丁度良かった感じ。宇宙戦艦ヤマトの埋もれたヤマトの周囲の土表現なんかにも良さそうです。
兎に角乾くのが激遅で、尚かつ乾いていくと共にひび割れが増えていくのですが、どんだけ割れるかは乾燥してみないと全く判らないし、完全乾燥までどれくらい時間が掛かるかも全くワカランです(笑。
展示会までにはもっと割れが増えるかも知れません。また、この素材だと当然乾燥と共にヒケていくんですが、壊れ方が単調になる気がしたので、路面の一部はハンマーで割った石膏板を使って
路面が隆起しつつ割れてる表現も混ぜています。石膏や砥の粉のだけでは嵩が深すぎたので一番下に石膏を流して嵩上げしてます。尚、砥の粉はニスで茶色く着色されておりまして、その表面には 


タミヤの新種のテクスチャー素材「テクスチャーペイント ダークグレイ」を初使用してみました。これもちゃんと積んでたんだけどやっと使う機会が訪れたっつー事で。備えあれば憂い無し(殴。
質感はマットメディウムにセラミックサンドを混ぜて着色した様な感じです。。かなり粘性が高く、吊しで使うと広い面積に塗るのは中々苦労します。若干であればタミヤのアクリル溶剤で粘性を下げられますが、
・溶剤を混ぜすぎると硬化不良を起こす。
・色合いを変えようと他の色を混ぜると、混ぜ方によっては硬化不良を起こす
・乾燥硬化前に他色を上塗りすると硬化不良を起こす。

という注意点があります。素材にスチレンボードを使用したビルも、粗サフや溶きパテが使えないのでその変わりにコレを満遍なく塗って下地にしました。
 この塗料、車モデラー的視点で言えば、塗る際には結構筆ムラが出やすいんですが、乾燥硬化してしまえば筆ムラは殆ど消えてしまうし、混ぜるのは問題があっても完全硬化後であれば
タミヤアクリルカラーでの上塗りは可能なので車模型の内装の表現に使えそうな感じです。
 歩道とガードレール(柵タイプ)は、石畳型のパターンシートを歩道部分に貼り込み、エヴァの情景の時に余らせた鉄道模型用のガードレールパーツを使用しました。殆ど瓦礫に埋もれてしまいます。

 っつー事で先に「壊れたビル」を塗り上げ。塗装は全てタミヤアクリル。グレー系の色を何色か使って色々表情を付けてます。いつもエアブラシに頼りっきりなので私の筆塗りでは非常に心許ない為、
このビルの塗装もタッチアップと細かい建材の破片以外は全てエアブラシで。コンクリート埃は何故か積んでたカステンのミリタリーピグメントのコンクリートライクを中心に、グレー系パステル粉を
何種類か織り交ぜて表現。アクリル溶剤で溶かして流したり、その上からまぶしたり擦りつけたり折角なので色々試しつつ遊んでみました。

 瓦礫に関しては、本来は道一面を瓦礫で埋め尽くすのが自然なんですが、それだとザクを固定しないと立たせられなくなるためジオラマになってしまいます。
あくまで可動可能状態で飾っておくベースというコンセプトなので、瓦礫と瓦礫の間に通り道を少々確保する事にしました。

コンクリート片の瓦礫は全て石膏を砕いた物。石膏は、油粘土に近場にあったコルクシートやサンドペーパーやハードカバー本の中表紙を押しつけてテクスチャーを付けてから枠組んで流し
板状に硬化させた物をハンマーで砕いて作ってみました。砕いた物の中から形の良い物を選抜し、それを紙コップに入れまして薄めた水性塗料を紙コップに流し込んでから割り箸でグリグリと混ぜて着色。
この際、多めのジャーマングレイを下色として先に染みこませ、後から本来の明るいグレイを少しずつ絡めていくようにして石膏片がノッペリ単色にならないようにしてます。
 これらの石膏片を大中サイズの瓦礫として用意し、他の細かい瓦礫に関しては、ベース上の瓦礫の山を構築する部分に木工ボンドを塗ってその上に紙粘土で山を作り、そこにドフィックスの外壁用補修材を塗る事で表現。
その際石膏片の極細かい物を同時にドフィックス上にバラ撒いておいて、更に半硬化時に綿棒でドフィックスの表面を荒らしてやり、更にその表面に複数のグレイ系塗料で瓦礫色を塗布し丸一日放置。
硬化後先の大中の石膏片を木工ボンドで位置や姿勢を検討しながら貼り付けていきました。路面だけじゃなくビル内にも瓦礫を乗せております。ちなみにビルの道挟んで反対側の瓦礫の山は完全崩落した別な建物の残骸という設定。

瓦礫の中には石膏片だけじゃなく鉄鋼や配管や壊れた車などをアクセントに散りばめておきました。壊れた車は、エヴァの時用意した鉄道模型用車両の余り物のミニカー、マツダデミオ(笑
車体から実車で樹脂部品(バンパー・グリル・モール・サイドミラー・ヘッドライト・タイヤ)になってるとこをリューターで取り除き、ボンネット部もリューターで刳り貫いてから真鍮板を叩いてひしゃげたボンネットを再構築。
車体後半をトーチで微妙に炙って柔らかくしてから万力で後部のみプレス。アクリルのジャーマングレイを全体に塗って塗料が乾く前に溶剤で溶いたさび色のパステルを乗せ、更に上からパステル粉を撒いて
瓦礫に潰される→ガソリンに引火→炎上→自然鎮火→錆びるの破壊コンボを再現してみた。さらに、この車の残骸の周辺だけ瓦礫が煤で黒くなってる筈なので艶消しブラックをエアブラシで撒いてます。
これが今回のベース製作でどうしてもやりたくて仕方なかった一点豪華主義的ポイントです。自称車モデラーだし。


っつーことでベース完成。

赤ザクさんを乗せてみるとこうなります。

ベースに乗せるだけっつーことで飾り方色々。飽きれば違う機体を置くのにも好都合(違うのをまた作るのか!?ってのは別問題)。

このキット、足首より下の部分の可動部が多く、お陰でこういう凸凹した面の上にも柔軟に対応してくれるので置くのが非常に楽です。反面、可動する手の指は保持力が非常に弱く、
武器を持たせるのは中々に難しいです。バズーカやマシンガンはそれなりに重量もあるので、専用の持ち手でも付けてくれれば良かったのにと思いましたが、ガンプラ好きな方はどう対処してんでしょう?
あと、思ったより腰高なので、重火器を構える際にもっとドッシリ構えることが出来ないかとポーズ関連では未だに思案中です。前のガンダムもそうだったけど、二足歩行ロボットはポーズ付けが
想像以上に難しいですな。とは言え一応絵にはなったので、ザクもベースも、ついでに前回のガンダムも、まだ細かい仕上げが少し残ってんだけど取り敢えず任務完了って事にしときます。

 やう゛ぇぇなぁ、面白ぇなぁ。クリアー乾燥タイムとか埃や傷絶対厳禁とか研ぎ出しシャカシャカとかやたら神経使う作業が丸ごと無いジャンルのでストレスフリーな製作。
流石にクラクラさんくらいの情景構成力と表現力が伴ってる超絶リアル情景作品となるとそう簡単にはいかなくなるんだろうけど、箱庭作る感覚ってまんま「Minecraft」の面白さと同じなんですよね。
RGってシリーズはエールストライクってのがまだ一個残ってんだけど、流石にちょっと食傷気味なので、今度は違う物で情景作ろうかな?つか、いい加減車を作ろうよ、俺(笑。

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41歳の春 ガンダム?

2011年05月29日 | 模型完成品

 昨年の新発売時に4000円弱のキット代と2400円のエッチングという組み合わせに恐れをなして虎の子の一個を激安系通販で何とか調達したフジミの458イタリアってのがあるんですが、
これが最近エッチング付きDX版として限定再販されたのを御存知でしょうか?エッチングの内容が気になったことと、何といってもDX版の定価設定が通常版より安いという
最初に買っちゃった人に地団駄踏ませるには充分な内容になっとりましてね、またも激安通販で取り寄せてみたら、なんと中に入ってるエッチングは昨年2400円で別売りされた物と
ほぼ同内容の物が入っていたという、地団駄どころか完全にユーザーをナメた内容に驚きを通り越して呆れてしまった@河童です。

っつーことでお久しブリーフ。折角前回デイトナ弄り再開したかと思ったら、近所のショッピングモールで

↑こんなの見掛けちゃいまして、前の二作も買っちゃってるので何となく勢いに任せてレジに持って行ってしまいました。まぁ模型倶楽部のお仲間さんが
某所で製作中の様子をアップしておられまして、それ見て釣られて買ったって事でもあるわけ。
 で、早速と例会に持ち込んでパーツ切り離してパカパカ組んでみたんですが、午後7時から9時半位までの間で殆どのパーツを切り出して部位毎に組めてしまいました。
既にガンダムとザクが出てんですが、明らかに前の二作よりもパーツの効率化が図られていて組みやすくなっています。RG(リアルグレード)というシリーズで、

普段は子供にも優しい配慮を盛り込んでくるバンダイですが、このRGってシリーズは対象年齢を15歳以上と高めに設定してあり、パーツも非常に細かい上に
200かそれ以上の細分化が為されている事から難易度も高いと思っていたら全然そんなことは無し。実は時間さえあれば誰でも確実に組めてしまう内容になっとります。
例会にはキットとニッパーとゲート処理用のノミを1本持ち込んだだけでインストの最後まで滞りなく進んでいけました。恐るべしバンダイ。

 そもそもオミッターズさんのブログでこのRGを使って小ネタ炸裂させたはったのを見て、ワシもブログの小ネタで芸でもさせようと手を出してみたはずが、
気が付くと折角出来が良いんだからせめて色でも塗ってちゃんと作ってみようと思い直しちゃいまして、図らずも

田舎者のオッサン、41歳の春、人生で初めてガンプラに色を塗る

という機会を得たのでありました。車模型は昨年後半に何台か製作して今年の展示会用の貯金はある訳ですが、8月の展示会まで気が付くと3ヶ月を切る頃合いとなり
現状ではこれ以上展示物を用意できないかも知れないと危惧されておりましたので、キチンと出来れば無理矢理展示品に加えようという魂胆もあるわけです。

 っつー事で、三つある内どれを作ろうかと取り敢えず全三作をインスト通りに無塗装でパカパカ組んでみたりした結果、最初に出たガンダムが一番面白そうだったので
先ずは是を作ってみることにします。っつってもガンプラの知識や経験値がある訳じゃないので、倶楽部のお仲間さんから仕入れた「ガンプラの基礎知識」を反芻しつつね。

 製作っつっても組み立て自体はインスト通りに進めれば全く問題なし。っただ、パーツが非常に多いので、本来なら表面処理に結構な労を費やしそうな感じなんですが
本業並みに時間や労を費やす気は流石にないので、適当に磨いて適当に彫ってとっとと塗装に突入。このキットの凄いトコは、パネルラインが全面に無数に入ってるけど
殆どのパネルが別パーツ処理されていて、スジボリ彫ったり合わせ目消したりって作業が皆無に等しいこと。塗装もかなり細かい塗り分けが必要かと思ったら、
件の別パーツ化のお陰でマスキングテープの出番も殆どありません。しかもそのバラッバラに細分化されたパーツの勘合は精密機械レベルの正確さ。例えばですね、
似たようなパーツが幾つもあるんだけど、間違って組もうとしても、正しい組み合わせでなければキチンと組めないようになってる。正しい組み方ならピッタリ組み上がるので
これだけのパーツ数なのにウッカリ間違えたって問題が生じにくいのですな。最初の仮組みかねた組み上げに要した時間は約3.5時間。その内2時間はパーツの切り出しと
ゲート処理に要した時間だったっつーのはホントの話だす。

 そんなわけで早速塗装。ガンプラの塗装法ってのもセオリーとかあるんでしょうけど、お仲間から聞いてた注意点が気になります。
・ガンプラは塗装に弱い。正確には溶剤に弱い。特にABS系は無塗装だとコシもあって強度も高いけど塗装した途端に脆くなってポキッと御れったり割れたりすることがある。
・PBC系は塗装が難しい。強力プライマー等を使用すれば出来ないこともないが、可動モデル故に動かした際にポロポロ剥がれやすい。
というのが特に気になった点でして、以前ヱヴァンゲリヲンのキットを作った際も彼方此方パキパキ逝きましてキットをもう一個買うハメになった事を思い出す。
充分に注意しつつ、先ずはクレオスの1200サフを下地に吹き。塗るというよりサフ粒子を乗せる感じでパーツ表面にサフの層を作っておいて、その上に改めて下塗り色を入れてみた。
下塗りにはAFV系で言うところの錆止め色を選択。艦艇色に艶消し黒を混ぜた暗色を使用しました。是には理由がありまして、先述の注意点からエナメル塗料での墨入れはリスクが
高そうなのですが、下地に暗色を使用することで極力墨入れ無しでもパネルラインが出やすくなります。前述の通り、殆どのパネルパーツが別パーツ形成されてるとは言え、
何カ所かスジボリやリベット穴等がモールドされてます。又、当然ウォッシングなどのエージング処理もトラブルの素らしいので、暗色から立ち上げてワザと吹き斑を残してやることで
ウォッシング回避しつつ陰影をハッキリ出してやろうという魂胆。









 っつー訳で、細かい作業状況は組んでバラして塗って組んだだけという何とも絵にならん話だったので、とっとと完成画像であります(笑。
予想以上にお手軽に完成したのでクソワロタ。仮組み代わりに一回組んでみて、そっから塗装のために一回バラしって事をやったんですが、
この作業のお陰で全体的にどういう構造を為しているのかが具体的に把握できるので、最終的な組み立てはインスト無しでもチョチョイのチョイである。
そん位に何もかもキッチリ計算されてるキットって事ですな。


このガンダムはお台場や静岡にそそり立ってた1/1ガンダム像をデフォに模型デザインとしてフィードバックされた物だそうです。塗装色は、キットインストの完成見本を参考に
「こんなの戦地に動員するとか、敵に見つけてくださいと言わんばかりだろう?」
という大人げない突っ込みさえもぶっ飛ばすような派手なトリコロールカラーを採用しつつも、全体的な明度を数段落とすような感じで自家調色。
白1→RLMグレー+ダークイエローで作った色をベースにクールホワイトで明度上げ。
白2→白1に#8シルバー追加
白3→白1にスーパーチタンを追加
青1→コバルトブルー+キャラクターブルーをベースにスーパーブラックで明度下げ
青2→フィニッシャーズ ガルフブルー
赤1→スーパーイタリアンレッド+マルーンにガイア原色グリーンを極少量
赤2→ガンダムカラー(旧)シャア専用ザク用ピンク(暗い方)
黄色→黄橙色+ダークイエロー
バックパック本体塗装色→スーパーアイアン下塗りにスモークグレーをオーバーコート
熟考した色合わせと思わせておいて、実はガンプラのために塗料を調達するのも面倒なので、手持ち塗料で全て済ませてしまおうという策のための配合でありやす。
つっても、基軸は白1にちゃんと取ってて、全部の色が基軸色とバランス取れるように配慮したつもりですがどうでございましょうか?概ね思った通りの色合いに出来上がりました。
色塗ってデカール貼ってEXクリアーでコートして最後はフィニッシャーズのスーパーフラットコートで艶を落として任務完了。
諸用の合間を縫って突貫工事で作っちゃったので、パーティングラインやパーツの小傷の処理が実に疎かなのはご愛敬。ウェザリングをちょいちょい加えて展示会までに誤魔化しておきます。

・・・・・・にしても、ポーズはどうにかならんのか?直立させると指導教官室に呼び出された厨房直立とか容疑者写真とかのポーズにしかならん。


オラオラオラ、文句ばっかり言ってネェで、かかってこいコノヤロー!と猪木風ポーズ。顎も出てるしね。





スタイリッシュな痴女がこれ見よがしにチェリーボーイを誘うポーズ。股はまだ開くけどこんな事で関節折ると泣くに泣けないので自重。

 後で知ったのは、立ちポーズは少し股を開き気味に足首も左右外方向に向ける感じで「どや?」ポーズ決めると格好良いらしいです。

画像はネットで拾った所謂1/1のヤツですが、ちょっとしたことなんだけど格好良く立たせるのって意外と難しいですね。三脚建て直すの面倒くさいから撮り直しは無しです(殴。

 ガンプラ初心者らしく落とし穴にもシッカリ嵌りました。散々注意してましたが、一箇所だけパネル填め込みようのダボを折ってしまいました。完全分離はせず寸止め折れだったので
折れ部にメチクロ流して溶着して辛うじて再利用できましたが、完成後の可動時にも注意が必要なようですな。あと、物凄い関節可動範囲を有してるんですが、そのお陰で
膝や肘の曲げ加減によってはフレームパーツや外装パーツの裏面が外から丸見え状態になる事があります。殆ど表面しか塗って無く、またフレームパーツはPBCとABSの混合体で
先述の注意点が気になって無塗装ですませた事もあって、間接曲げた途端にボロが出ます(笑
 それにしても良く出来てるプラモですなぁ。色塗った事と、頭部のバルカン砲が塗装作業の邪魔だったのでここだけ真鍮管をドリルレースした物に交換しただけです。
後は素組みでこんだけのが出来てしまう。恐るべしバンダイ。まぁ、お手軽に出来の良い物が組み上がる陰で塗装リスクとか犠牲になってる部分も実は多いんだけどね。

 さて、若干問題点も残りましたが一応完成したって事で、展示会用のベースも作ってみました。作ったと言っても、バンダイから出てるアクションベース3って製品を組み上げた物。
完成後の姿勢保持が難しいガンプラですが、このメーカー純正の展示用ベースの利点は、穴開け等の加工を完成品本体に施すことなくベースに固定できるよう設計されてる点。

 有名な「俺を踏み台にした?」ってシチュエーションをモチーフにしました。ドムは、このベース製作のためにリサイクルショップから1200円も出してサルベージしてきたキットを使用。
あくまでベース用という事で、下半身はザックリ切り落としポーズ付けに必要な部品のみ使用してます。RGに合わせてパネルラインを彫りまくろうかと一瞬考えたけど面倒なのでヤメ。
胸当ての一部に鋳造表現加工を施したくらいでオマケ役に徹していただきました。ガンダム先生はポーズ的にもうちっと腰をくの字に曲げれると良いんですが、腹の中にイチモツ(戦闘機)が
内蔵されている都合上曲がらないのがちょっと残念。

 当初は、いっそヴィネットにでもしとこうかと考えたりもしましたが、それだと折角の超絶可動モデルの最大の売りである「可動」を殺すことになっちゃうので、
何時でもベースからガンダム単体を取り外せるようにっつーことで、斯様な構成となりました。その割にシールドと左の握り拳は取り返し付かない加工しとるんですが(笑。
又、ガンダムはパネルラインやマーキングに溢れてるのにドムは情報量少ないんですが、そこはあくまでオマケっつーことで。ドム用のデカールなんかも持ってないですしね。

 春らしい日が殆ど無いまま梅雨期に突入してしまった訳ですが、車模型ほど湿度にデリケートにならんで済むし、何といってもパーツの数量に反して
実はかなりお手軽なRGガンダムシリーズは、気分転換にも暇つぶしにも最適なアイテムかもしれませんで。
 私もですね、3月の震災以降やる気が湧かないまま仕事が猛烈に忙しいモードに突入し、以後中々解消しないまま梅雨時期突入って感じになっとります。
以前なら一旦模型趣味を休眠させるくらいの状況だったりするんですが、本業以外に目を向けてみれば、休眠しなくとも色々寄り道しながら機を待つのも有りかな?と思ったりで、
まぁともかくも当面は斯様な状況が続くと思います。お仲間さんは車本業の方が殆どなのでしょうが、まぁ生暖かい目で見てやってくださいまし。

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【やっと】REVELL 1/24 Ferrari California 【完成】

2010年12月15日 | 模型完成品


っつー事で、やっとこ完成いたしました。ブログネタとしてはやたらと期間が空いてますが、
実際には凄く組み易いキットである上に、ボンネットを閉じたりサス関係を超簡素なキットのままに済ませた事もあり、
物凄くサックリと出来上がってしまったのが真相。実車のアウトフォルムも実に的確に捉えてますし、
ディテールの情報量も必要充分でかなり正確。海外キットって事で価格対評価が難しいんですが、
現地価格(1ユーロ120円計算で)3000円程なので、充分な内容かと思います。今ではアメリカレベルブランドでも出てまして
輸入価格5000オーバーなこのキットもアメリカレベルなら最近のパターンだと3000円強くらいで手に入るんじゃないでしょうか。


 このキットの外観における最大の残念次項がマフラー部分の処理。メッシュ状のガーニッシュに穴が開いてて
その穴からマフラーエンドがニョッキリ顔出すってのがホントなのだが、キットではメッキ化されたノッペリ板に
マフラーエンドらしき物体がくっついてるという風情のパーツになってましたんで、ここをホビーデザインのエッチングと
焼き入れしたステン管による自作パーツに交換。ホントはマフラーエンドはエンドカバーになってて
筒の中に本当のマフラーエンドが収まってんだけど、模型としての演出って事で。
 リアのリバース&マーカー用のユニット&カバー部分は、ちょっと実車と違っちゃう印象。糊代も非常に少なく
オマケに他のクリアーパーツが全てサイズドンピシャの見事な寸法になってるのに、このレンズカバー部だけは
クリアーパーツ側がオーバーサイズで、かなり削る必要がありました。


 フロントグリルはホビーデザインのエッチングを使用。ただし、キットのグリルパーツの枠のみ使用する構造になってて
当初は全部エッチングで処理するんだと思いこんでてパーツをキットパーツをぞんざいに扱ってしまい
そのツケで枠部分の仕上がりが納得いかない物に。洋白帯金で枠も作った方がスッキリ行ったかも。オープントップを作る際の課題ですな。
 ノーズのエンブレムは、E-JAN(ヒロ)の立体ステッカー。ランボやポルシェの物も出るんかな?と思ってたんだけど
一向に出てくる気配がないことから、どうやらこの商品自体不評だった模様。


 サイドのエアダクト部分は、実際はボディー色と同じなんだけど、ここがメッキになってるのが旧250GTカリフォルニアの特徴だったので
そっちに倣ってメッキ調にしてみました。ちなみに実車もこのダクト部分は別パネルです。
 サイドマーカーはコトブキヤのHアイズの1.2mm。キットデフォルトでは凸モールドが設けられてるだけでしたんで。


 ヘッドライトはメッキパーツの一発抜きなので、マスキングして一部を黒塗装してから、爪楊枝でコリコリと
LEDバルブ羅列部分の塗装を剥がしてメッキ地を復活させてます。プロジェクターレンズ部はパーツを切削し穴を開け
そこにHアイズの2.5mmを貼り付けてみました。ライトカバーもサイズドンピシャ。


 各エンブレム類は、タミヤのミトスやF50用のインレットから流用。KAモデルズやクレイジーモデラーの
メタルインレットアソートが存在しない時代には、こうしたタミヤキット同梱のインレットをサービスから大人買いでストックしてた。
ストックしすぎてて未だにフェラーリだけは大量余剰在庫を抱えてます。


 で、ワイパーくっ付けて、小傷や磨き残しをピックアップの上処理して完成です。










 ん~色々模索したけど、車高はもう1mm位下げれたな~。ちなみにこれでも1mm弱下げております。
昔に比べるとマシになったとはいえ、jpegじゃ赤系はどうしても滲みが出てしまいますな。それに光の加減で色合いが全然違って写ってしまう。
今時はコンパクトデジカメでもRAWで取りだし出来る製品も増えてきたそうだが、だからと言って買い換えるのもねぇ。
 今回の塗装色ですがフィニッシャーズのリッチレッドにディープレッドをコートするという
「どれ塗ろうか迷ったぞレッド」
で塗ってるんですが、迷っただけのことはあって全然狙った赤になってないです。下地のピンクがキツ過ぎたか
上掛け重ねすぎたか、もっと生赤方向に振りたかったのに、出来上がりはどっちかっていうとヴァーミリオン方向へ行ったようで。
っつーか出戻り模型趣味6年も経過して、やっと初めての赤い市販車フェラーリってなぁどんだけ王道外してんだって話だ(笑。

 それにしても、思いがけず懐の広いキットでした。懲りたい人はトコトン凝れるし、私のように気楽にサックリ行きたい向きには
サックリ苦もなく楽しませてくれます。若干オモチャっぽさが顔を出す箇所もあるにはあるんですが、
ほぼ同時に作ったフジミのアバルトがアレだった事もあり、余計に良いキットに思えてしまいました(殴。
完成画像の数の違いがその差を如実に表しております。ちょいと年末までタイミング無さそうですが
時間が確保できたら屋外でも撮って、HPのギャラリーにもUPしようと思いやす。

 さてさて、次は何を作ろうか?取り敢えず車は
・365GTB4
・412T2
・F10
のどれかっつー事で行きたいが、クラクラさんyaszoさんLimahlさんがアメ車で遊んでおられるのを見て
ちょっとソッチ方面に浮気したくもあるし、またも全然違うジャンルで遊びたい気もある。年末まで出張後半戦が明日から連発だし、
新年早々に、3年位前に行くハメになった獄門島に1週間くらい行かねばならない為、来月半ばくらいまでは
何を作るにしても製作はネッチョリ滞りそうです。

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【もう】1/24 ABARTH 695 Tribute FERRARI【無理】

2010年12月08日 | 模型完成品


さて、月日だけは三ヶ月くらい経過してしまいましたが、さしてネタになるような作業があったわけではなく
このキットのコンセプトを勘違いしていた私の不徳の致すところでありまして、もうここらで終わりにさせていただこうかと思います。


 っつーことで、一応完成です。一応というのは、例えばHP用にギャラリーページまで構築してあげる完成であれば
大体満足度は65%以上の物であるのに対して、ブログの完成記事を以てギャラリーも兼ねる(XJ220とか911'88とかね)だと
満足度は半分くらいかそれ以下って事になってます。その基準で言えば間違いなく後者かと。
完成度じゃなくて満足度ってとこがミソでありまして、例えば作るのに苦労しても面白さ満載であれば満足度は高いし
逆に作るのに苦労せず完成体の出来が良くても、製作そのものが面白くなければ満足度は低くなります。
以前の完成品は、例えばF-2Bの様に面白かったけどブログの完成記事のみでギャラリー作ってない物もあれば、
F2003GAの様に満足度が非常に低い物にギャラリーページを別途作ったりってのもあるんですが、
今後は満足度によってHP用ページを別途作るか否か区別しようと思うのです。っつーことで、このアバルトはこの記事でオシマイ。
製作の楽しさは後半に行くほど感じなくなってしまいましたし、本来やるべきアライメントや仕上げ磨き等も悉くサボりまして
完成型も「最初の箱開けた瞬間の脳内妄想図」には遙かに及ばないヤッツケ加減。


製作に当たっては
・ヘッドライトをプロジェクター型に
・マフラーエンドを4本出しに
・サイドモール消去
・ルーフのパネルライン変更
ってトコに手を入れました。でないと、とてもじゃないが箱絵に程遠い外観になっちまいます。
 塗装はオレンジ下地でガイアのプレミアムレッドを上塗りしましたが、この赤は大変気に入りました。
クレオスの旧スーパーイタリアンレッド(ミニ缶ペのね)がお亡くなりなって以来、中々気に入る赤に巡り会わなかったんですが
漸く見つけたって感じ。気に入るかどうか判らなくて1本しか買ってなかったので、こいつぁストックしておきたいと
慌てて市場から消えちゃう前に何本か買い集めておきました。まぁこの赤の検証が出来たって事で言えば、この製作も多少は意味あったかと。
ただ、製作が進むにつれテンションもモチベーションも右下がりで、最終的な磨きとかもいつもほど念入りにしてません。
っつーか、かなりやる気落ちてます。後一歩でリアルに放り投げて無かったことにするトコだった。

以下、折角なので記録として自分のミス含めてテンション↓な点を列挙

ウィンドウパーツの収まりが悪い。一発抜きのウィンドウを4つに切り分けてみましたが、最終的な詰めの甘さが出て
フロントウィンドウのピラーへの収まりが悪くなってしまいました。ここらは自分の工作上の手抜きという責任もあります。
ワイパー基部のパネルの両端を少し詰めて、ボンネット裏にシッカリこの部分を密着させればもう少しマシになったはず。


このウィンカーもクリアランスが厳しい。ここに罠があると知らずナメてかかったら穴とウィンカーパーツが合わず(穴が小さい)、
押し込んでる内に少しですが塗膜にクラック入れてしまいました。オミッターズさんも食らったらしい(後で知ったw)。
下地段階でキチンと穴を広げるなりの余裕を持たせておけば良かったですな。

 

 エンブレムとデカールが全く合わない。これ、まさかココまで酷いと思ってなかったので、水浸けた後に
デカールを彼方此方切り刻んで無理矢理収め込むという状況に追い込まれました。特にリアのエンブレムは最悪。
リアはモールドをゴッソリ削り取って、プラ板等でエンブレムベースを自作した方が良いです。


 タイヤ&ホイール&ブレーキが小さい。或る意味ココが最大のウィークポイントか。もうちっと面白いキットだったら
手持ちの大径タイヤ&ホイールを奢ってヤルとこですが、そういう気は早い段階で失せましたんでキットのまま。
ちなみに、キットのタイヤホイールは、他のフジミキットのタイヤホイールと少々構造が異なってます。
良い意味で構造が異なってるんではなく、明らかな失敗コンセプトかと。大体実車が17インチなのに
わざわざホイールを新規に起こし、ブレーキローター&キャリパーも凝ったパーツ割りにして金型起こしてるのに
15インチでパーツ化する神経がワカラン。こういうのは世間では努力とは言わず”無駄”と言います。

 あと、ボディーとシャーシ合体時に干渉部が多すぎて収まりが非常に悪いってのもありやしたな。兎に角仮組み段階での調整は必須。
シャーシ側フロント部分なんて、かなりの箇所を切り飛ばす事になりました。バンパー後付けにするとかなり楽になるかも知れません。
でもインストでは自信満々にバンパー先付け最後に上下合体指示してんですよね。その自信は何処から来るんか?

 
 

 あと、フジミのお家芸と言いますか、考証不足というか行き当たりばったり感はいつも通りです。
例えば、「サイドモールは削り取ってください」「エンブレムのモールドは削り取ってください」「ルーフのスジボリは埋めてください」
っていう指示でもインストにあれば、まだマシに思えたかも知れません。そうしたところはユーザーが自分で調べろってなぁ
あまりにサジ投げすぎなんじゃないでしょうか?
 実はですね、シャーシとボディーの勘合に一癖ある点と、窓パーツの収まりの悪さを除けば、
ただ組むだけであればこのキットはかなり組みやすいキットの部類になります。ノーマルFIAT500のキットならば、
恐らく中々良くできたキットかと思います。しかし、このTri-Ferrariとしての出来は全然ダメ。
そうしたダメな部分に引っ張られて、本来面白いはずのFIAT500のキットそのものへの印象も私にとっては悪い物になってしまいました。
 ブログでネタにしたことで辛うじて完成には至りましたが、これほど達成感が薄い製作は久々ですよ。
受付パネル写真で「お!この子にしよう」と指名料払って写真指名してみたら、写真と全然違うヴィジュアルな方が来ちゃって
年齢もパネルでは24歳とか書いてたのにどう考えても俺ちゃんより年上だったみたいなダメージ食らった気分です。
まぁ、そもそもFIAT500やアバルトに対しての造詣が浅い俺ちゃんには敷居が高かったっつーことか。技量的にもね。

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【やっと】1/24 AstonMartin DBS【完成】

2010年10月11日 | 模型完成品

アストン完成しました。製作開始から3ヶ月以上も何やってたんでしょうか?(笑。マジで何もする必要は無いキットであります。

折角なので近くの海岸ベタまで行って撮影してみたんですが、なんとSDカードを忘れるというミス。
本体メモリーでは10枚しか撮れないので、露出とかピントとか色々チェックしては消す→撮るを繰り返してたら
充電も足りなかったらしくあっという間に電池切れ。私のデジカメは電池が切れたら暴走モードに入るとか覚醒するとかしないので
結局3枚しか見れる状態のは撮れませんでした。この三枚も折角屋外で撮ってるのに、調節中の撮影故にパースが強かったり
被写界深度が浅かったり・・・・日を改めて庭あたりでリベンジしますか。

 さて、前回の更新の時「後は小物だけ」と書きましたが、その小物の中に非常に重要なアイテムが残っておりました。
ナンバープレートなんですが、マルボロもグッドイヤーもJPSもヘタするとマルティニさえも入れるのを避けるタミヤが
このキットに関しては意表を付いた遊びを混ぜてくれてます。っつーか、購入後直ぐに作り始めたのはこのナンバープレートのせいです。

キットデフォの並びだと「H3LD 72 G」という配列なんですが、コレを「72 GH3LD」と並べ替えると・・・
なんということでしょう

まんまボンドカーのナンバーになってしまいました。
しかも、並べ替えが楽なように最初から三分割されてるという模型界の匠の遊び心。これならお爺ちゃんも安心です。
これ、インストにも書かれてないですし箱絵にも当然無し。なぜコレがグッドイヤーやタバコだと出来ないのか不思議でならん?

 ナンバーにクリアー吹いて乾燥させてる間にシャーシとボディーを合体させベースに仮固定してから
ワイパーだのインレットだのミラーだの小物をくっつけて完成となります。


 っつー事で、無事ナンバーも貼りまして完成となりました。実は色々トラブってんだけどね。
それではトラブった内容を加味しつつ、毎度お馴染み田舎者モデラーによるオ○ニータイムです♪
光がパールに上手く当たれば粒子が反射しガンメタに、光が当たらないときは沈み込んでソリッドの黒に見えるよう調色したので
その効果が判るように露出を色々弄くって撮影してみました。

 先ずは前方からのショット。






エンジンルームは上方からのショット限定の仕様。バルクヘッド近くにある樹脂タンク類が、悉く底が浅い状態なので
ちゃんと作るなら省略されてるタンク本体部分を新造する必要があります。実は上方から見たとしても
今度は右バンクの隙間に威風堂々と顔を覗かせるオルタネーターが全く省かれてるんですけどね。
ボンネットは、一応開けて展示するためのアクチュエーターロッドがパーツで用意されてるんですが、
V12エンジンのミッドマウントって事もあって、ボンネット開けてもエンジン部分は見えにくいです。

 已にお気付きの方も居られるかと思いますが、最後にツマらんミスをやらかしてます。ヘッドライトユニットの固定には
プラ用接着剤を使ったんですが、強度的に何となく心許ない気がしたのでエポキシを盛って補強したんですが
これが裏目に出てユニットとカバーの間にエポキシが流れ込んでしまいました。一見密閉度が高そうに見えたんですが
エポキシが流れ込むくらいの隙間があったらしい。カバーが外ハメだとリカバーも楽なんですが、
運悪く変則ウチ填め式になってまして、リカバーせずにスルーしてます。これはカナリ地団駄踏んだ。
後から判ったことは、別に補強しなくてもシッカリ固定できるということ。何とも無駄な失敗をしたもんです。

 次に横っ腹。



手を加えたのはエアダクト真ん中に入るメッキモールの作り直しとキーシリンダーをインセクトピンから捻り出した程度。
ドアの取って部分にも小型LEDが埋め込まれてるんですが、コレは流石に小さすぎて無視してます。
ドアミラーやルームミラー反射鏡はインレットが用意されてます。タミヤのインレットは硬くて糊が弱めで少々貼りにくいけど
反射の具合が凄く良いのでこういうのは大歓迎。洋白板貼り込みとかみたいに接着剤使わないで済むのも利点の一つですな。
 ボディー塗装に関しては、一応慰めの報酬のボンドカーに施されていたクワンタムシルバーを狙ってみました。
実車の色がどうとかは考えず、映画本編に登場したときの色合いを目指して調合。巷で言うところのパールブラックになってます。
始めて映画を見た時、完全にボディーカラーは黒だと思いこんでいたんですが、実はパールが入っていたと後で知りましたんで
そこいらの主観最優先で塗装でも一見ブラックに見えるけど光を当てるとパールが浮き上がる様になるのを目指してみました。

内装チラ見。ハンドル側が写ってないのはうっかりデカール仕上げのメーターが見えちゃうと残念だから。
英国車なのに敢えて左ハンドル仕様で製品化したのもボンドカーが左ハンドルだからか?その割に
シートが一種類しか選べず、オマケにサイズが1~2周り小さい。ほんと、色々な意味で至れり尽くせりなキットになれたはずなのに、
ここぞという部分が手抜かりにされてて勿体ない製品です。


尻フェチらしく〆はケツから。Alexis Texasの如き巨尻ですが、下部に装着されたディフューザーで辛うじてスポーツマインドを保ってる感じ。



リアのテールレンズには真ん中にボディー色のパネルが別パーツで入るんですが、カジノロワイヤル仕様で作る場合のみ
ここはメッキシルバーになります。今回は市販車と同型の慰めの報酬タイプなのでボディーと同色にて。
マフラーエンドはキットパーツを使いましたが、ここは置き換えた方が良かったみたい。他のパーツはシャープなのに、
何故かこのパーツはダルく作られてますな。メーカーは次回の課題で済んでもユーザーは一発勝負なんだから
「次作るときは気を付けよう」じゃ済まない場合もあるんですよね。
 リアのエンブレム関係はトラブりまくりでした。総じてデカールの定着が甘かったらしく、
ハイマウントストップランプとアストンエンブレムは浮いたままクリアー乗せられたようで、
研ぎ出し中に破損しまくり割れまくり。速攻タミヤに電話してデカール送れ指示出して、もう一個積んでるキットからデカールだけフォロー。
ほんとはもう一個を作るときに発注すれば良いんだけど、どーも近年のタミヤはアフターのパーツ&デカールのストックが厳しいので念のため発注。

右端のDBSもトラぶった。インストではSの部分だけ黒を塗るかデカール貼れって指示なんだけど、
塗ろうとしたらインレットのテカリと研ぎ出しのテカリの影響で、私の視力では拡大鏡使っても安定して塗料を乗せることが出来ない。
塗るのは諦めてデカールにしようとしたら、インレット表面が滑るのか、加えてまたしても反射に邪魔されて定位置が掴めず
アレコレデカール突いて動かしてるウチにとうとう破損に至る(笑
これまたもう一個のキットから再度Sマークを切り出して、何とか貼り付けて軟化剤で馴染ませました。

 っつーことで全方位ギャラリーという名の「オッサンモデラーがプラモ完成させた際に脳内から分泌される何やら怪しい物質の影響で
調子ぶっこいて画像ペタペタ貼りまくって悦に入る自慰的エントリー」も佳境です。

ベースに固定して11月の隣町展示会への準備も整いました。が、実は展示会両日とも思い切り仕事が入ってしまって
倶楽部の誰かに委託しないと出品できなさそうな感じになっちゃってんですけどね。どうなるやら。

 キットの感想ですが、2割以上の割引店で購入するというエクスキューズ付きなら充分な内容かと。定価でも一応ながら納得いく内容です。
エッチングがデフォで同梱である点や、簡易とは言えエンジンルームまで再現されている内容、
組み立ての合理性を優先させてはいるものの可能な限り情報を盛り込んだシャーシ&懸架装置の出来映え等々
フジミのように値段だけ御立派で中身が伴っていないような事はありません。異なる車種で比較するのはなんですが、
このアストンが定価3990円でフジミのアバルト500triフェラーリが3780円。同時期に製作してる者の感想として
このアストンとアバルトの価格差が200円とかあり得ない話ですよ奥さん。

 一方で残念な部分も幾つか。先ずはなんと言ってもタイヤ。コスト削減の為か、ワンオフの筈のR35GT-R用タイヤの流用です。
ランフラットで剛性が激高な反面ショルダー部分の高さが高くなってるR35のタイヤを流用ってのは無理がある。
タイヤパーツは実は物凄くコストが掛かる部位なのでメーカーの考えも判らないではないんですがね。
アオシマの20インチサイズタイヤならマッチングも悪くないですから、サス弄って少し車高を下げてやる方がいいとはいえ、
ここは他のパーツに換装した方が見た目は良くなると思います。
 内装のメーターコンソールとマルチスピーカーがデカールだけで処理されてる点も気になった点。デカールが悪いと言うんじゃなく
他の内装部分の彫刻が非常に出来が良いので、それと比べるとバランスが良くないです。幸いこの車のメーターは普通の丸メーターなので
薄手のプラ板にデカールをトレースして穴を開けてパネルを作ると見栄えが良くなると思います。
スピーカーもせめて彫刻があれば塗りで何とかしたんですけどね。シルバー吹いてメッシュ部分だけ網でマスクして塗るってのも有りかな?
 同じく内装のシートが小さいのも残念なポイント。また、実車同様リクライニングとバケットの両方が欲しかったです。
 外装ではボンネットとトランクのエンブレム部が窪んでるのが完成後気になりました。ここは凹みを埋めて
その上にデカールを貼るなり、薄手の金属板にデカールを貼ってエンブレム処理した方が見栄えが良くなると思います。
 また、これから製作する方への御報告ですが、ボディーパーツが強度優先で通常のプラ質とは異なるABSっぽいものになってます。
この為パーツそのものが硬くパーティングラインの処理でもなかなか消えてくれず面倒です。特にメタリックやパール系で塗装する場合は要注意です。
かくいう私も研ぎ出ししてみて一部処理が甘いところがあったようでげす。サフの時は大丈夫に見えたんですけどね。
 色々書きましたが、総合すればタミヤらしいキットでありました。次作る機会があれば、カジノ仕様で作りたいですな。

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【完成】1/24 Jaguar XJ220 (Italeri) 

2010年08月26日 | 模型完成品

予定が四日ずれたっつってたら、ものの見事に四日遅れでジャガー完成。スケジュールの計画だけは合ってたっつーことか。


出来上がってみれば何事もなかったようにケースに鎮座してる訳ですが、製作では色々ありました。
それでもイタレリなので外国製のプラモとしては楽な方だったかも。
 なんせ展示会に間に合わせようと仕事の合間を縫ってかなりの突貫工事で進めましたんで、
製作途中の画像は前回以降全く無しです。普段は接着剤硬化待ちとか塗装の乾燥待ちとかのインターバルで
球体ジョイントのミニ三脚立てて製作途中の画像を撮ったりするんですが、そんな事する暇あるなら
時間は全て製作に回すって感じで頑張ったんですが、そもそもこんなキットの製作途中は今後必要になる事もないだろうってのもあった。




 今回難儀したのは過去の製作記でも書いたようにボディーパーツの多分割構造と、あまりにショボいタイヤホイール。
そして透明フードなのに省略されまくりのエンジンルームとヨレヨレ寝ぼけ彫刻のくせに多分割ボディーの接合を邪魔するサイドモールって辺り。
他の部分は概ね形に出来ましたが、一旦削り取ってプラ材で再生させたサイドモールだけは納得いく物が出来なかったです。
下地段階でボディーに埋め込むって手も有ったんですが、それだと研ぎ出しの邪魔になりそうで結果新造する事にしたんですが
やっぱこういうのは下地段階でボディーに埋め込んだ方が良かったですね。ボディーカラーがタッチアップ不可な色ってのも
塗装後にモールを貼り付けるという厄介な方法を敢えて選択してしまった理由でもあります。
あと、フロントグリルも表面に豪快な突き出しピンが出ていて処理が難しく、これもプラ材で新造するハメになりました。
エバグリのプラ帯板が何故か接着剤の効きが悪く難儀さに輪を掛けてくれますた。





 あと、ルーフはキットのパーツが曇りガラス系の艶消し処理になってて、何となくそのまま裏からスモークだけ吹いて貼り付けたんですが
ここは艶消し処理を研ぎ出してグロスにしといたほうが良かったようです。気付いたのがガッツリ接着した後なので渋々スルー。
 また、これもガッツリ後に気付いたので泣く泣くスルーしたのがリアクォーター窓。キットパーツは一枚板で
サイドウィンドウからリアクォーターまで繋がってるんですが寸法が合ってないので、リアクォーターが
F40のリアクォーターみたいに窓後端が内側に入り込んで固定されてしまいました。ちなみにインストには
「サイドとリアクォーターは分割して処理する!」
と、テメェで「!」マーク付きで注意書きしておきながら、全く以て失念してました。製作中座期間が長かった上に
製作途中の記録もネタがネタだけに疎かにしていたツケを食らったようです。

 今や窓越しにしか見えませんが、内装に関してはイタレリらしくメリハリの効いた綺麗な彫刻。
塗り分けが四色塗り分けでちょっと面倒くさいんだけど、0.2mmのエアブラシでフリーハンド塗り分けが比較的容易に出来るくらい
内装パーツはメリハリが効いてます。ただし、パーツの合いはバリと型ズレが邪魔してイマイチです。

 塗装に関しては、前々から考えていたキャンディー系の塗装を試し打ち。メタリックやパールの粒子は表に出ず
パッと見は透明度の高いソリッドカラーのように見えて、光源下ではハイライト部分が金属系の反射をするってのを狙ってみた。
通常のシルバーよりもトーンが暗めでメタリックの粒子が細かく綺麗な銀をベースにって事で、
先ずはクレオスのスーパーステンレスを下地にして、その上にスパッツスティックスのキャンディーカラー用の透明度の高いパープルダイナマイトをコート。
吹きっぱなしだと乱反射というか綺麗に反射してくれずひょっとして目論見外れたかと心配しましたが
キンキンに研ぎ出してみたらば、ちゃんと想定通りとも言うべき色合いになってくれてホッとしました。

 結構作業量が多かった割に、出来上がってみればタミヤの素組み程度の見栄えしかなく、やっぱ普通この車作るならタミヤの方が良いと再認識。

 さぁ、一個片付いたので、次回からは、もう一つの夏の忘れ物アストンDBSに再突入することにします。

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【完成】1/24 Lamborghini Gallardo POLIZIA

2010年06月09日 | 模型完成品

 ネタにするの忘れてましたが、先月末にヱヴァ破のBDが届きましてね、これの特典として生フィルムが5コマ付いてくるんですが
どの場面が付いてくるかは買ってからの於楽しみなわけですよ。ええ、楽しみにしましたとも。
零号機の女の制服スカートヒラヒラ姿とか二号機の女の半ケツもろ乳プラグスーツとか出てきたらヤフオクで売ってプラモ代にするんだとか思いながらね。

↑なんじゃこりゃ?まぁ暗転シーンのカットで5コマとも真っ暗とかの人も居たそうですから何か写ってただけでもマシか(笑


 最後チョットゴタゴタしたんですが、何とかガヤルドパトカー完成です。


↑こんな風にならなくて良かったね。ちなみに死んだのは二号機の方。LP540-POLIZIAの方ですな。
このパトカーの修理代でぶつけられた方の車が10台くらい買えちゃうんじゃないでしょうか?









 前回の製作記から少し時間が開いてしまいましたが、確かに仕事が忙しかったり家族旅行に出かけたりってのもあったんですが、
車高合わせやら何やらに気を取られて外装小物の摺り合わせをサボってまして、そのツケがキチンと来ました(笑
 特にキツかったのがテールレンズとサイドマーカー。塗装の厚みの影響もあるんだろうけど、
いざ組めるかと仮合わせしてみますと、これがまぁ見事に合わない。テールもサイドも可能な限りバリバリ削って
何とか収めこんで息切れ。外装の接着は好みの関係からエポキシ(エクセルエポ)を使うんですが
これがまぁ一応5分くらいで硬化はするんですが、完全硬化となると一晩は欲しいので、少しくっつけては放置ってのを繰り返し
気が付けば日数ばかりが過ぎていきました。作業中にマフラーエンドのパーツを無くしてプラパイプで作り直すとか
デフケースのパーツがどうしても斜めに付いちゃってバリバリ削ってたら、実は斜めに付くのが正解だと知って気が萎えたり
まぁ色々ありましたが完成してしまえば気分スッキリです。四日ぶりに便秘解消したのに匹敵する爽快感。

 キットは足回りのパーツにちょっと辻褄の合わないところとがあった程度で、基本的にはほぼ問題なく組み上げられるキットでした。
雑誌なんかで「サイドウィンドウが合わない」って話を見掛けてたんですが、実際組んでみますと
サイズが合わないんじゃなくて曲率が合わないことが原因で、パーツE20の下のダボを切り飛ばして
これを窓パーツの基軸兼治具になるよう利用してやると、ガレキの塩ビ窓を接着するのと同じ手法で取り付けできました。

 パトカー専用パーツが別枠ランナーで用意されていて、カラーリングのみならずアクセサリ関係でも
ノーマルのガヤルドと差別化が図られてまして、作ってて楽しいキットでありました。フロントウィンドウが
メチャクチャ広いので、パトカー用アクセサリーが窓越しに見えるから内装作るのも楽しいです。
専用ナンバープレートも一応デカールでも用意されてるんですが、パーツの彫刻が非常にシャープに出来てたので、
折角だから立体感も出ますんでナンバーの文字&数字は筆で塗ってみました。

 キット指定通りでは気に入らなかったのは前後エンブレムとハイマウントストップランプとルーフアンテナ。
前エンブレムは0.1mm真鍮板をボディーパーツのエンブレム用の凹形状に合わせて切り出し、
そこにデカール貼って上からエポキシでコート、リアエンブレムはHobbyDesignのメタルインレット、
ハイマウントストップランプは切り出した洋白にエポキシを塗ってクリアーレッドで塗った物を仕込み
二本のルーフアンテナは基部のみキットパーツを使いアンテナ線は00のインセクトピンに交換。実は前後を間違ってます(笑

エポキシで止めてるので気が向いたら直すかも。一目見て「あ、間違ってる」って判るようなもんでもなさそうだし(殴

------------------------------------------------------------------
FUJIMI製 1/24 Lamborghini Gallardo POLIZIA
------------------------------------------------------------------
ボディーカラー:
     ▼下地目止め=クレオス#1000→#1200[グレイ]
     ▼下塗り色=フィニッシャーズ ファンデーションホワイト
     ▼ボディー色=フィニッシャーズ ラベンダー+ピュアホワイト+ピュアブルー
     ▼クリアー =フィニッシャーズ[オートクリアー]
インテリアカラー:
     ▼ベースカラー =自家調色ボディー色+クレオススージーブルー+クレオススーパーフラットブラック
     ▼フロアー =クレオス RLMグレーヴァイオレット  
製作は概ね素組み。
--------------------------------------------------------------------

※2010/6/10 完成ギャラリーに追加しました。

さて、次作は紆余曲折の上タミヤのアストンDBSを製作します。出来ればボンドカーで作りたいんだけど
これ見よがしに「慰めの報酬」の時に付いてたナンバープレートが再現できるデカールまで付いてるんですが(笑
問題は内装だな。特にシートはキットのは市販仕様のシートで、カジノロワイヤルのシートとも慰めの報酬のシートとも違う。
実はホイールやバンパースポイラーも若干異なってるんだけど、やはりボンドカーで作るなら
シートを何とかせねばならんですな。ちなみにタミヤが用意した専用カラーはクァンタムシルバー。
慰めの報酬(Quantum of Solace)の劇中車もQuantumSilverです(笑。こういう事出来るならグッドイヤー入れろと説教したい。

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【完成】 アイマス機 F-14D&F-16CJ&F-2A  最終回

2010年05月04日 | 模型完成品

アイマス機、まだ慣れない環境ですが何とか撮影をしてみまして、これで一件落着とします。
光量不足の次は色温度での混乱と中々一筋縄ではいきませんな~。2万くらい有れば有用な環境を整えられるんだろうけど
ガレキなら2万以上でも買うくせにこういうのは躊躇しちゃう。ペキモさんが言ってたけど、
ほんと光量はあっても全体に光を回すのは意外なほど難しいですね。今回の画像も絞りを開けばもっと明るくできるんだけど
そうするとピントがセンターに来すぎてしまうし明るい部分は飛んじゃうしで、結果暗めの画像になってしまいました。

先ずはF-16CJとF-2Aのコンビ。
 

この二機は双子キャラの機体って事で、実機でも或る意味双子なF-16とF-2の組み合わせになってます。
 あくまでF-14製作時の合間を縫ってバタバタと作ったので、各部のパーツ下処理がいい加減だったり
仮組み不足から色々とトッ散らかった訳ですが、完成してみりゃ場末の土産物屋のインチキ置物程度には出来上がったかと。
ベースにはF-14のベース材を探してるときに偶々見つけたダイソーの写真立てを利用。本来写真を填め込む部分に
ネットで拾った双子のイラストをリタッチソフトでリサイズし写真印刷したモノを挟んでます。
機体をマウントするアルミ棒が目立ちすぎたので、間にトレーディングカードを立ててやりました。
このカード、丁度機体に刻まれているデビュー曲名「START→STAR」が標されているもので、タイトルプレート代わりにしてみました。

 先ずはF-2A双海亜美機。F-16に似てるけど実は殆どの部分が異なっており、当に似て非なる機体です。
キットはハセガワでも比較的近年に新規設計されたキットであり、組み立てやすさやモールドのカッチリ感も良好でござる。

 
 
塗装に関しては、インストレシピを踏襲してありますが、下塗りの白を塗装する段階で各部のモールドに沿って
陰影を付けた上で白自体も若干グレー寄りにシフトさせているので、仕上がりも明度彩度共にインスト指定よりも下がり気味になってます。
黄色系は色の透過性が高いので、上塗り色を調色するよりも下塗りで明彩度を調節する方が楽かと思います。
 デカールは、主翼から機首に入る流線ストライプと各白塗装部分は塗装で仕上げ、キャラ・星座・星等はデカールにて。
 キット素組みで尚かつ面倒くさいランディングギアも省略の飛行形態で製作。脚作るのが面倒くさかったからですが
いざやってみると格納庫扉の締まりが悪くパネルの整合も取りにくかったので、この形態はこの形態で面倒でした。
 エンジンノズル部分は、キットにはアイリス板を絞ったバージョンの物しかセットされていません。
アイリス板を開いた形状が欲しいなら、市販のサードパーティ製のノズルキットなどを用いるとかになるのですが、
そもそもキット付属のノズルはプロトタイプ段階のエンジン用で、現行の配備量産型とはアイリス板の枚数などが異なってたりします。
今回はどうせ端から正確じゃないならと、F-16CJのキットの余りパーツのノズルを加工して流用してます。
このキットにはパイロットフィギュアも入ってないんですが、こちらもF-16CJからの流用です。


 もう一機のF-16CJ。こちらも結構近年のキットではありますが、往年の名キットといわれたF-16Cのパーツ追加版ってのが真相。
なので基本設計が旧く金型もヤレてますんで、F-2Aに比べると少々面倒くさいです。この機体に関しては
そもそもキットが発売されていないんですが、モデルグラフィックス誌の付録としてハセガワF-16CJ用デカールがリリースされ
それと市販のF-16CJ(Block50)のキットと組み合わせて製作しています。
 
 
 全体のモールドもF-2Aに比すればボケ気味になってますし、パーツの合いも悪くバリ・型ズレも結構多いです。
ただ、そこらをキチンと処理してやれば、元々の設計は高い設計精度なので難なく組み上がります。
ただ、インテイクパーツが追加パーツで用意されていて、これの機体本体との合わせが非常に悪く
左右貼り合わせ構造のインテイクパーツ内部に歪み矯正用の梁を仕込む必要がありました。
 塗装はF-2A同様にインストレシピを踏襲するつもりでしたが、いざ塗ってみると黄色みが強かったので
F-2Aとの差別化を図るべく、インスト指定調色に松葉色+純色緑を加えて少し色相を動かしています。
 マーキングはモデグラ付録のデカールとF-16CJキットにセットされる標準デカールを組み合わせて貼付しますが
F-2A同様に白い部分や流線ストライプは塗装にて。どっちも組み立て5分塗装で5日みたいなキットでした。

 で、今回の製作のメインであるF-14D。ハセガワのF-14は同社のラインナップの中でも群を抜いて手間掛かると言われますが
実際俺ちゃんも昔玉砕したことがありまして、今回は昔年もしくは積年の怨みじゃないけどリベンジを果たすべく挑んでみました。
 F-14のキットはハセガワ製1/48だけでも結構棚に積んでありまして、一度基本的な組み立て工程を記録しておけば
今後製作する際に作業をスムーズに進めることが出来るだろうと考え、あくまで素組みを基本に製作しています。
 
 
 噂通りというか予想通りというか、ともかく面倒くさいキットでありましたが、その面倒くささは
細かく細分化されたパーツ構成に起因する細かい寸法ズレの集積にあります。例えばパーツ一つに0.2mmの型ズレ等が有る場合
パーツ10個なら2mm~4mmのズレになってしまいます。さらにプラスチックパーツ特有の強度不足が組み立て難度をいたずらに上げてしまってるので
逆に言うと下処理段階での入念な仮組みと摺り合わせをサボらずに行えば、ちゃんと立派なF-14が完成することになります。
プラモデル製作の基本は素組みをキチンと組めるか否かにありますが、本キットはそうした基本をキチンと守っているか否かを問われる内容ということ。
なので必要以上に難しいキットというわけではなく、意外とキチンと設計されてるキットだと判りました。
ただ、明らかな設計時のミスと思われるパーツの辻褄の合わない箇所もありました。特にそうした辻褄の合わない点は
ランディングギア本体及び格納庫部分に非常に多く集まっていて、この部分をどう工作するかが
完成するか否かの大きな分岐点になります。無論飛行姿勢で作ればこうした点は排除されますが
何分大きな筐体で重量もソコソコ有るので、飛行形態で展示する場合はそれなりの展示法を考案する必要が生じます。
どっちにしても「脚をどうするか?」にこのキットの難しい点が集約されているように思いました。
 展示用ベースは32cm×32cmの正方形の額縁を使用。今回は丸ごと使用して中にネットで拾った画像を組み合わせて
リタッチソフトでベース画像を作り、それを写真用紙に印刷した物を額縁内に仕込んでおります。
ガラス面でツルツル滑りそうに見えて、このキットのタイヤは全部ゴム製という事が幸いして安定しておくことが出来ます。
とはいえ、展示会への出品時の運搬を考えて、プラ材で車止めを目下製作中。


 製作はともかく、今回の場合「イロモノ」っつーことで、カラーリングに非常に時間と手間が掛かりました。
三機ともデカールはくせ者。直近のアイマス機キットは随分改善されてると聞きますが、今回製作した三機の場合
発色は確かに鮮やかなのですが、インク層が厚く硬く割れやすく軟化剤も効きにくく糊も流れやすいというシロモノ。
オマケに意外と透けますんでデカールの下に下地色として白を塗ってから貼らないと本来の発色を得られません。
特にF-14Dは他のアイマス機と異なり胴体部分に大判デカールを貼る必要があるため、必然的にデカール貼付難易度も上がります。

 でもまぁ完成してみりゃF-14って機体はヤッパリ模型映えします。好きな機体故に贔屓目もありますが
組み立てに苦労させられた割には、また作ってみたいと思わせてくれる面白キットでありました。

 尚、今回は流石に家族にさえ見つかるとこっ恥ずかしい40歳オッサンのアイマス機製作って事で
屋外撮影をする勇気は無し(笑。ギャラリー画像も何とか用意できたのでギャラリーページを製作しておきました。
尚、車模型だと800×600で充分な情報量になるんですが、飛行機だと流石に情報量がスポイルされてる気がしたので
今回は1000×750でUPしてみました。何時も考えては居るんですが、回線速度やディスプレイサイズから来る
汎用性の高い画角って今時はどれくらいなんですかね?

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【完成】確変確定(EVA零号機)

2009年07月14日 | 模型完成品

遅ればせながらBORAさんの登場した「プラモつくろう」を見ました!丁度出張中のOAだったので
オンタイムでは見れませんでしたが、或る意味この番組とF1の放送のために他はツマンないコンテンツばかりで
視聴料分の満足感の薄いフジNEXTに契約したわけですから見なきゃどうする。
 元々この番組のファンな訳ですが、今回はBORAさんですからねぇ。セリフは棒読みでとか
色々裏でリクエストしてたんですが(笑)、そういう点含めて楽しみにしておりました。
ネタはフジミの248F1でしたが、2バージョンを同時進行というコンセプト。製作期間は二週間とのことですが
その短期間でやっつけるには、一番難しいのはモチベーションの維持とパーツ管理でしょうな。
 放送見てて面白かったのはダメージ受けたタイヤの表現。ゴムパーツだからパテは無理とか
何となく端から決めてかかってて使う気さえ無かった手法ですが(私の場合ですけど)、
あれ、意外と行けるんですね。F1の場合構造がオープンホイールですから、タイヤってのは
完成後非常に目に付く重要なセクターですが、とかく無表情になりがち。ああして表現を加えることで
良い意味でアクセントになると思います。更に、あの方法を使えば、ドイツレベルに多い
どうしようもなくズタボロな状態のタイヤに活路が見出せるんじゃないかと。これは試したみたい方法です。


 さて本題。脱線企画だったはずが、いつの間にか車模型をさておいて製作に勤しんでしまった情景がやっと完成。
 タイトルは、以前お伝えしたとおり「確変確定」(笑)

↑の動画はMADなので、音声に不要な加工が入ってるんですが、モチーフにしたのはまさにこのシーンです。
パチンコという半島北部勢力の軍事費になってそうな資金集め業界で人気を博す「CRエヴァンゲリオン」。
現在五代目が稼働してるんですが、四代目の「使徒再び」、五代目の「最後のシ者」共通で
この零号機の槍投げが出てくると、確率変動大当たりが確定するところから、情景のタイトルを設定しました。
 
 
 A3サイズ(約30×40cm)の額縁をベースにしてますんで、普段製作してる車模型から比すればかなりの大物です。
スケールに関して、エヴァンゲリオンは全長等の公式設定が無く、実際出てくるシーン等によって
大きさの概念が微妙に変わってます。何処ぞで概ね40m以上50m以下がエヴァの全高と聞きましたんで、
そこから逆算してキットの大きさを考えると、大体Nゲージ(1/150)+αくらいのスケールでしたので
Nゲージのストラクチャー等を利用して情景を作っています。

 
 

 エヴァンゲリオン本体は、基本的に素組みです。ただ、パーツの構成上、胴体外殻の中央に
思いっきり接合線が出来隙間も盛大だったので、プラ板と瞬着で隙間を埋めると同時に
キットノーマルのフォルムからも胴体だけじゃなく四肢含めて少々曲線的になるよう形状を弄ってます。
 また、槍を投げるという特殊なポーズを付けるべく、足首のジョイントを少し延長して
可動範囲を広げる加工をしてます。また、胴体の胸部と腹部の接続が非常に心許なかったので
此処だけはキットのポリキャップ接続から、金属線と金属パイプによる接続に変更してあります。

 本体の塗装ですが、キットは黄白の道路公団カラー仕様の新劇場版プロトタイプなんですが、
その道路公団カラーが嫌で、モチーフにしたシーンの塗装色も青白だった事もあり後半仕様の青白に勝手に変更。
この際、完全に後半仕様にするには上腕用ラバーパーツのグレーの成形色が壁になりましたので
色は青白でもテレビ版とは異なる配色にしてあります。また、情景ということでグロスで行くかフラットで行くか悩んだんですが
私はパチンコという非合法な方面から入ってきたファンなので(笑)、パチンコで見慣れたパール系のグロスで塗ってます。
情景で主役がグロス仕上げだと、周囲のストラクチャー類に比して主役がノッペリして浮くことがありますんで
塗装の際に、所謂カーモデルのような綺麗なベタ塗りではなく、黒立ち上げで陰影が付くように塗りムラを付けてます。
又、プロトタイプには後半で装着される両肩のウェポンボックスもキットに入ってなかったので装着してません。
青=フィニッシャーズ パシフィックブルー+ガイア ウルトラマリンブルー
白(暗)=フィニッシャーズ スーパーシェルホワイト+フカヤ ゴールドパール(2コート)
白(明)=クレオス グランプリホワイト+同クールホワイト+フカヤ ゴールドパール
黒=フィニッシャーズ カーボンブラックマット

以上がメインの塗装で使用した色。ただし、この手のキャラ物が苦手な身としましては、
後ハメ加工とかのコツがわからず、部位によってはカナリのやっつけ仕事になってます。
 又、本キットにはロンギヌスの槍が付属しています。全長30cmを超える大型パーツです。
パーツとしては四分割されてますが、当然一発物として仕上げる必要がありますんで、
継ぎ目消しとモールド再生に勤しみました。二股の刃の別れはじめの部分は螺旋状になってて
しかもここに盛大な継ぎ目が生じるので、ここの成型がエヴァ本体の成型を含めても一番面倒でした。
塗装は、赤銅色を目指し、先ずは全体をグロスブラックで塗装。次いで刃の部分にはスターブライト銀、
それ以外の部分にはスターブライト金を、エヴァ本体同様下地の黒を利用して陰影を付けつつ(黒立ち上げ)
仕上げにスパッツスティックスのキャンディーアップルレッドでオーバーコートしてあります。



 本体の塗装を含めた製作時間は、仮組み込みでも10時間程度。一方展示するための
情景ベースの方はその3~4倍は製作に手間を掛けております。当初は本体同様に勢いのまま
単体で飾る素っ気なさを何とかしようという程度の発想だったんですが、路面の標示を描いた辺りから
街作りそのものが面白くなってしまい、気が付くと本製作の主体がエヴァ本体から街作りにシフトしてしまいました。
 
 
 
 
 A3サイズの100均謹製額縁にベニヤ板を敷き、そこに先ず工作紙を用いて区画を区切り、
グリーンマックス製ストラクチャーの歩道セットを用いて街を構築していきます。
建物のサイズを測って、ベース上での建物配置を決め、アスファルト部分には塗装&表面加工を施します。(→記事①)
 建物はグリーンマックスの五階建て雑居ビルセットを1セットと同社三階建て雑居ビルセットを1セット使用。
 更に、塗装する際には各ビルのコンセプトを明確に決め、コンセプトに合わせた壁面色に塗っていきます(→記事②)。
 街には信号機・街路灯・道路標識・電柱・電線を取り付けて行きます。(→記事③記事④)
 ビル看板や標識等は、文字等の鮮明度を考えてドローイングソフトを利用し、
市販の薄いフィルムラベルに印刷(→記事⑤)。

 記事を追っていただくと判るように、実は当初は電線関係は地下埋め込みになってる設定にして
面倒くさい電柱・電線関係は省略していたんですが、大陸方面からの「何故無いの?」というツッコミと
エヴァについて調べてる内に、実は信号機と電柱・電線は作品にとって重要な意味を持つことが判り、
急遽KATO製の出来の良い電柱セットを利用して街中に張り巡らせました。電柱間のみならず
各建物にも引き込み通線させてあります。電線はナイロンテグスと伸ばしランナーがメイン素材です。
 自販機やダストボックス等の小物類は、使用した各種ストラクチャーキットのオマケとか
プラ材からの自作にて製作。人々が疎開もしくは避難してしまって、ついこないだまでの活気が消え
スッカリ静まりかえってしまってる街の風景という設定なので、人物は一切配置していません。
実は非常に良くできた1/150スケールのフィギュアセットが何種類もあって心動かされたんですが
エヴァのような巨大な代物が闊歩してる状況で人が居たら不自然かと。


あと、右足直下のみ路面にダメージ処理を追加しました。製作を知った友人知人から
何故か「路面ダメージは入れないの?」って聞かれるんですよ。で、庭で人が物投げるとき
何処に地面にどう負荷が掛かるか調べたら、付き出した足よりも後方の蹴り出しの方が負荷が高い様なので
(正確に言うと一番体重が乗るのは踏み出しの足の方なんだけど、蹴り出しの方は地面を捻り込むからそのダメージを入れた)
右足直下のみダメージ表現。モチーフにしたシーンでもアスファルトはノーダメージだし
別にダメージ無くてもイイと思ったんですが、結局誘惑に負けて盤面の土まで穿ってみました。
既にノンダメージで作った後の加工なので、ブラシエイドで周辺の路面塗装をデロデロにし
適当に剥がれた固まりをこねくって、ブラシエイドが揮んでからアクリル溶剤で溶かしたパステル、
最後に粉のパステルを生乾きの溶かしパステルの上に振りかけて表現してみました。

 で、一番の難関は撮影で、我が家にはこれを上手く撮影できる広角レンズを有したカメラがありません。
撮り出してみて「これは広角が無いと厳しいね」と気が付いた。何とか色んなアングルから撮りまくって
使えそうな物をピックアップして片っ端から今回掲載してみました。

 来月の展示会向けアイテムって事で、今回は出品作が少なくなる可能性があるらしく、
それ聞いて何とかソレまでには完成させたかった大物ですが、無事展示会までどころか
明日15日から月末の長期出張前にやっつけられてホッと一息です。出張から帰還後は、
ガヤルドポリスに戻ることにします。

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【完成】1/24 Vertex PS13 SILVIA K`s

2009年06月06日 | 模型完成品

 やっつけ仕事のポルシェ完成エントリーに続いてWエントリー。

 気が付くと1年半越しなんだけど、作る気無くして放置していたキットを、突然思い出したように再開し
ちゃんと完成に漕ぎ着けた自分を褒めてあげたいアオシマ1/24日産シルビアK`sです。
ちなみに、1年半越しとか書くと大層だけど、そのうち1年3ヶ月くらいは完全に放置してました(笑





 製作開始当初は二台体制だったんですが、ド派手なエアロの一台は、特殊な塗装法を試したところ
それがマンマと仇になりましてお星様になりましたんで完成は今回の一台のみ。
-----------------------------------------------------
  アオシマ 1/24 VERTEX PS13 SILVIA K`s
ボディーカラー:
     ▼下地目止め=タミヤサフェーサー→クレオス#1200[グレイ]
     ▼下塗り色=フィニシャーズ ピュアブラック
     ▼ボディー色=スパッツスティックス マルチチェンジ[オレンジ/紫/青]メイン色
           =イリサワ ビスマスパール 銀帯
           =イリサワ ビスマスパール+ガイア純色シアン 青帯
     ▼クリアー =フィニッシャーズ[オートクリアー]
インテリアカラー:
     ▼ベースカラー 黒部=フィニッシャーズ カーボンブラックマット
            グレー部=クレオス スーパーフラットブラック+フラットホワイト
     ▼前席シート =タミヤ アクリル フラットレッド  

改造箇所 :
     ▼前バンパーグリル内にインタークーラー&左右ヘッドライト間をGT-R風グリルに変更
     ▼各開口部にメッシュ追加(ジゴロ次五郎仕様キット同梱メッシュ)
     ▼ボンネットピン&ラジオアンテナ追加
     ▼オーディオパネルインダッシュモニター及び追加メーターパネル新造
     ▼前シートはジャンクからリクライニングバケットを拾ってきて装着。
     ▼運転席側のみ4点式シートベルトを板オモリで追加
     ▼後付大径タコメーター及びブーストコントローラー追加
     ▼砲弾型マフラー自作
     ▼フロントバンパー部ウィンカー及びリアウィンカー部クリアー仕様に変更
     ▼前後ホイール アオシマ製レイズTE3719インチに変更
     ・・・・・etc
--------------------------------------------------------------------
 近年の製品ということもあり、パーツ数も少なく基本的には組みやすい部類のキット。
ただし、S13系の特徴であるヘッドライト周りは非常に組み辛かったです。そもそもパーツの建て付けに問題がありまして
インスト通りに装着したら、ライトレンズがデメキン状態になってしまいます。

↑画像の赤○部に0.5mm~0.8mmのスペーサーをカマしてやることでヘッドライトユニットを奥にずらしてやります。
ボンネットの前端とツラ一にするんじゃなく、ほんの少しレンズ上面が飛び出すのがホント。キットは出過ぎ。
この車種は幾つかヴァリエーションがあり、それに対応するためボンネットとバンパーが別パーツになってます。
で、使用するバンパーによって必要な厚みが変わるので、そこは臨機応変に。なんせこのキット
バンパー・ボンネット・ライトユニット・グリルカバー・ライトレンズ・ポジションライトレンズ・ウィンカーレンズ
とかなり細かくパーツ割りされてまして、特にライト周りは何かが微妙に狂うと全てに影響が出るという罠があります。
私も罠にはまりました(笑。多分作り始めたときは仮組みしてどうにかしようとした形跡があったんですが
再開後はスッカリ忘れていて「えへへ~」とバンパーやライトユニットをガッツリ接着した後に気付きました。
レンズ側は繊細なモールドが入っていて削るに削れず、仕方ないのでユニット側を可能な限り削って対処してますが
あくまで可能な限りって事で、キチンと収めきることは出来ませんでした。非常に心残りです。


 もう一台の方には手を入れてスパルタンな仕様にしようと画策していたために、
コッチの方は基本キット素組みで行く予定だったんですが、 そのもう一台がお星様になったので
急遽内装中心にチューニングカーっぽく見れるような小細工をしてあります。


 この車は、自分自身一時期所有していたこともあり愛着は深いです。ちなみに私の人生の中で
家族用とか仕事用ではなく、完全に個人私用の車として所有したことあるのは全部日産シルビア(笑
S12→S13→S15という車歴です。シルビアは今では廃版になっちゃったので、今所有しているS15が中々手放せない。
勿論キットもS12・S13・S15の三種に関しては、メーカー問わずで結構積んでますし、
乗ってた当時の写真も残ってるから、そのうち所有していた仕様をプラモで再現したいですね。
そういうのも車プラモの楽しみの一つですな。

※ギャラリーUPしますた。(2009/06/08)

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【完成】1/24 PORSCHE 911 TURBO `85

2009年06月06日 | 模型完成品

 タミヤ1/24 ポルシェ911 turbo 1985完成です。






 いつもはレシピとか書いておくんだけど、全く以て笑うくらい素組みなので無し。
ただし或る意味有名なwドアミラーの建て付け用大穴を埋めてミラー本体のマウント方も変更し、
磨きの利便性考えてエンブレムとウォッシャーノズルを新造し、シフトノブは折っちゃったので
洋白線をドリルレースして捻り出しましたが、後は何もせず。ヘッドライトウォッシャーも無視無視。
ついでに満足度も低めなのでカテゴリー分けもなければ、HPでのコンテンツにもリンク入れないと思います。
フォルムは悪くないんだけど、市販のミニカーを分解してキットにしてみたっつー感じの製品で
この内容で2200円とか信じられん。組み立ての手間は遙かに掛かるんだけど、模型としての面白さも含めて
フジミのエンスーの911ターボや930ターボの方が良いと思います。アッチは現行価格2500円なのですがね。
多種多様なヴァリエーション展開が為されているため、彼方此方犠牲になってる部分もあるんだけど、
それ差し引いてもアッチの方がオモロイと思うよ。コッチが勝ってる部分はタイヤ&ホイールだけと言っても過言ではない。
ただ、確かに誰にでもほぼ確実に完成する点では、あまり車模型は作らないけどポルシェは大好きって人にお奨めです。

 私は全く手を入れませんでしたが、コイツをもうちっとマシにしてやろうと思われる方にお奨めの工作としては
・前後バンパー部分のナンバープレートと前バンパーのフォグランプを削り落として新造する
・内装が911ターボとは言えない形状(特にリアシート)なので、なるべく近くなるようにする
・メーターパネルがデカール貼るだけなので、穴開けたプラ板等でパネルを新造する
・内装バスタブとボディー側面裏部分の隙間が盛大なので、サイドウィンドウ含めて何とかしてやる
・ヘッドライトウォッシャーノズルとかリアウィンドウからの導風口とかオミットされた部分の再生
・リアマフラーマウント位置変更
・エンジン廃熱フィン裏にメッシュを貼付
とかしてやればいいかも。あ、あとヘッドライト!ハウジングごと透明パーツ一発出しで
オマケにボディーとのフィッティングがイマイチなので、ここは透け防止含めて丁寧に作業した方が良いです。
簡単に思えて、パーツ裏に色入れちゃうとレンズ効果でライトレンズ部分に色が浮き出て来ちゃうし厄介です。

完成時にナンバープレートどうしようかと悩みまして、キットの大袈裟すぎる凸モールドのまま進めちゃって
これに格好良いロゴとか貼るのもなんだかねぇって事で、

ちょいとふざけたプレートをドローソフトで作って貼りましたが、撮影した画像で綺麗に写ってるモノが無いという・・・
樹脂製で黒いはずのドアノブが何故かメッキ仕様になってんのも同様のおふざけです。

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