先ずは告知から。HP版「蛾洛汰堂」の方では既にバナーとかリンクとか貼ってんですが、エラい人(っつーかBORAさん)に誘われてネット上の模型クラブに参加しております。
「QUATTRO VALVOLE」
というクラブです。一応会員制になってるクラブですが、クラブ主催の企画なんかはフリーでも参加出来るみたい。会員になるのも大きな制約がある訳じゃなく
会員間には匿名性が無い(住所氏名等届け出の必要有り)って事と車とバイクの模型に限ったクラブであること位です。興味ある後貴兄は、是非お問い合わせを。
目下企画第1弾としてカウンタックワンメイクが催されています。私もタイミングが整えば参加してみようと思いますが、ちょいと目下ベンチ入りアイテムが多すぎて・・・
私的にチョット面白かったのは、私が車模型にハマり出した当初、それこそ研ぎ出せばカドを出しハンダ付けすりゃパーツの彼方此方融かしマスキングすりゃ塗膜ごと剥がしとか
まぁ色々やらかしながら試行錯誤してた頃(17年位前?)をリアルに知ってる旧知の方が参加してたことでしょうか。今じゃ新幹線乗るか飛行機乗らないと会うことも無いし、
結構長い期間私も模型趣味から完全に離れていたこともあって長いこと音信途絶え気味だったんですが、ひょんな事からこのQVで再会を果たすという(笑。
何ともまぁ世界は狭いというか何というか。
さて、改めてども。28日まで今年ラストの出張がありまして、それが終了した途端に猛烈なリーゲーに苛まれ熱発まで伴って寝込んだりしてたら
あっという間に月末年末になってて慌てている@河童です。腸感冒みたいなもんだと思ったりするんですが、ここんとこ仕事が忙しかったりして
疲労やストレスなんかもあったのかも。来年は早い時期に人間ドックにでも行きますかね。自営業者には健康診断も中々受けられないですし。
なんつっても40代に突入しちゃってるしな~。俺ちゃんもそういう歳になってきたってこってすか。
さてさて、先日出張帰りに本屋に寄りまして、定期購読中のモデグラとF1モデリングを購入してきました。で、モデグラなんですが、今月号と来月号は
ファインモールド製の零戦五十二型のキットが同梱されてるマガジンキット形式で、価格も通常の2倍以上の1600円となってます。この販売形式は
どうやら賛否両論ある様ですが、そもそも定期購読模型誌をモデルアート誌に見切りを付けモデグラ誌に切り替えたのが、前回のマガジンキット形式の
零戦二十一型の発売を機にしてだった位なので、個人的には好評な企画。普段レシプロ機に触る機会が無かったり、或いは触ろうにも製作手法が
判らなかったりする人には、キットをただ組むだけではなく、下地処理から塗装に至るまで詳細に解説してくれる誌面との連動性が有り難い。
ジャンルは多々あれども、プラスチックパーツを組み立てて何かしらの個体を完成させるというプラモデルの基本的な商品形態はどれも同じなわけで、
そうでありながら、ジャンル毎に特有の工作技法や塗装技法があったりして、特定ジャンルを専門に遊んでる人には、他ジャンルのそうした技法を知ることは
自分が好んでるジャンルの製作技法としての引き出しを増やしてくれる機会でもあるんですよね。大昔のホビージャパン誌が、時代時代の流行を中心にしつつも
ジャンルを問わず囚われず、色々な技法を紹介してくれていた雑誌だったんですが、今ではモデグラがそういうテイストを大事にしてくれていると思っています。
モデグラ誌の成り立ちから考えれば当然といえば当然か。モデルアート誌も好きなんだけど、今の私にとってモデルアート誌は、製作技法的なHowTo要素を購入理由にするよりも
特定の機体や車両の資料をモデラー視点で掲載してくれて、自分の積み棚にあるキットとそうした資料とが符合したときにだけ必要になる雑誌という位置付けでありまして
昔の天才SMエロ映像作家中野D児氏の飛行機プラモ連載や北澤志郎氏の1/43の連載など、個人的にツボな連載があるときは定期購読を
モデグラからモデルアートに乗り換える事もあるけど、ちょっと定期購読するには価格が上がりすぎたやね。時として硬派とも意固地とも言われる誌面構成ですが、
それを維持すべくの価格設定なのでしょうか。でも市場を考えれば仕方ないところかも。
で、ここから無理矢理今年の総括に持って行くわけですが、思えば今年の初っ端はアイドルマスター戦闘機という異端中の異端アイテムから始まった。
硬派な現代軍用機に萌え萌えのキャラクターデカールというコラボレーション。巷では賛否両論あった訳ですが、個人的には大賛成な企画でした。
これは所謂”痛車”にも言えることなんですが、ハッキリ申しましてプラモデルと通称される模型趣味の市場規模は、今世紀に入って縮小化の一途です。
その中に於いて、新規ユーザーを開拓していく事は、メーカーにとっても至難の業。既存ユーザーの固定化もしくは減少、それに加えて新規ユーザーが入ってこないってのは
素人目に見ても業界の先細り、もしくはこの趣味そのものの滅亡さえ見えてきそうです。その意味では、自動車本体、或いは飛行機本体に興味が無い人が
それらを彩るキャラクターマーキングに興味を持ち、この模型という分野に足を踏み入れてくれるならば、それはとても重要且つ喜ばしい事じゃないでしょうか。
問題はそこから後の展開。門をくぐってきた新たなユーザーを、今度はどうやって王道たる”作る楽しさ”に引き入れるかが問われてくるんだと思います。
アオシマってメーカーがありますが、あの会社の考え方ってのは、近年この問題に真っ向から立ち向かっている様に見えます。実際、痛車と呼ばれるものを
プラモデルラインナップとして手を出した最初のメーカーはアオシマでしたが(流石に痛車の商標登録は疑問だけど)、その後ラインナップを絶やすことなく、
加えて小惑星探査機はやぶさのキット化やマグロ漁船のキット化、集合住宅のキット化等々、「出せば売れる」安全パイの後追いではなく、自ら「売れる商品」を
クリエイトしていこうという姿勢は、通常仕様のキットの数倍の売り上げが出ると言われる「痛車」商売の利を更なるユーザー開拓のために商品開発に繋げる姿勢というのは
今後の市場を考えるときに、とても重要になってくると思うんですよね。事実、所謂スケールモデルと称されるジャンルで近年希に見る売り上げを記録したのは
「はやぶさ」だったそうですし。それもブッチギリで。
で、今号のモデグラにファインモールド社長氏へのインタビューが掲載されていたんですが、その中に面白い件がありました。要約すると
・現状プラモデル市場では”環境破壊”が蔓延っている。
ここでいう環境破壊とは、所謂地球環境の話じゃなく模型環境とか模型市場という意味。売れれば官軍とばかりに、ユーザーの購入ペースや製作ペースを無視して
第三国での設計製造環境をフル活用しつつ、売れそうな物は片っ端から怒濤のペースでリリースする。結果他のメーカーがこの売れ線アイテム(資源)を
時間を掛けてより精巧な商品に仕上げようとしても、結果後出しになるとどれだけ中身が優れてても売れる数は先出しのメーカーに及ばない。なので出さない。
先を争って粗製濫造することで、結果「資源」が枯渇する。
ん~、言い得て妙ですね~。徹頭徹尾賛成って訳じゃないけど、大体「共食い」を始めるのはコミュニティの末期の姿の典型ですしね。来年はどんなトレンドが来るやら。
さて、今年も最後のエントリーです。前々回のエントリーでも買い物だけは総括書いたんですが、今年は一応作るだけは何とかそれなりの数を作ったんですが、
これは所属させて貰ってる模型クラブの展示会のお陰って部分が大いにあり、自分としては全くモチベーションの上がらない一年だったと言えるかも。
唯一、1/48のF-14に取り敢えずのリベンジを果たせて、一つの敷居が無くなったのは良かったです。なんせ沢山積んでますんで。F-14という飛行機は
私にとってはありとあらゆる全ての飛行機の中で一番好きで一番機能美に優れた機体だと思ってます。あれを退役させてスパホに転換した米軍はアホかと思ってるくらい。
これ以外は展示会出品という以外のさしたる目的もなく、強いて言えば頭で思い浮かんだ塗装を試してみるってトコからスタートして取り敢えず完成させたモノばかりかも。
あ、アストンDBSは結構製作時熱中しましたが、これは製作と言うより超精密立体塗り絵パズルって感じで、作ったって部分は作らされたであり「塗った」ってのが主だったです。
・アイマス F-14D
・アイマス F-16CJ
・アイマス F-2A
・ランボルギーニ ガヤルド ポリッツィア
・ジャガー XJ220
・アストンマーティン DBS
・アバルト695 トリビュート フェラーリ
・フェラーリ カリフォルニア屋根付き
以上、今年の完成品は8アイテム7作(F-2AとF-16CJは1作中の品ってことで)っつーことでした。ベンチ入りアイテムとして来年に残ってるのは
・フェラーリ 412T2
・フェラーリ 365GTB4デイトナ
・クライスラー 300C
・ポルシェ 917K
の4アイテムで、目下服役中で出所未定なのが
・マクラーレン MP4/8
・ロータス エスプリ スポーツ300
・ウィリアムズ FW18
・ポルシェ 911GT1
っつーとこか。目標としては300Cはお遊びなのでともかく、412T2とデイトナは完成させたいですね。あと、展示会用にイレギュラーアイテムを一品作らなければならんかも。
うっかり買っちゃったガンプラも片付けたいし、なんか机のスペースが心配になるようなデカい物も作りたい。何れにせよ、作りたい物が常にあるってのは良いことだと言い聞かせて
ノルマとか義務感とかに縛られず、その時作りたい物を作り、気分が萎えたら途中で投げ出しつつ、楽しめる物を探していきたいと思います。
今年一年、このダラダラしたペースのダラダラしたページにご訪問下さった方々、誠に有り難うございました。一応アクセス数なんかは時々確認するんですが、
このブログ版がらくたどうに関しましては、正直勿体なさ過ぎるほどの多数のアクセスをいただきましたこと、重ねて篤く御礼申し上げます。
では、よいお年を~。