最初のクリアー塗装から約一ヶ月、中研ぎ後のクリアーから2週間以上経過したので、仕上げの研磨作業に入ります。
①光に照らしてデカールの境界が凸ってるので、デカールの上の余分なクリアーのみを削るのに消しゴムに巻いた#1500ペーパーで段差消し。
②全体を#2000で乾研ぎして柚肌消し。水研ぎに切り替えてペーパー傷消し。
③ラプロス#6000→ラプロス#8000で艶出し
④3Mの82876コンパウンドで鏡面磨き
⑤セラミックコンパウンドで最後の艶出し
っつー手順が我が家の不文律。今なら他にも研磨アイテムが有るんだろうけど、こういう手の感触が関わる作業は、仕上がりに不満が無い限り
そうそう変える気にはならないっすね。柚肌を均すのか、傷を消すのか、艶を出すのか、油分を除去するのか、結局のところ研ぎ出しっつーても
このうちのどれかの作業を施してるだけなので、目的を達成できればツールやマテリアル含めて手順なんて何でもイイわけです。
なので、消耗材でしかない研磨用ツール&マテリアルは、田舎者でも近場で安定して調達できるに超したことはないわけよ。
っつーわけで、タミヤのフィニッシングペーパーとハセガワのラプロスが我が家では今でもレギュラーです。最近全然作ってないけど。
どうでもいいけど研ぎ出し作業のペーパー掛けやコンパウンド掛けの時、時として猛烈な睡魔に襲われるのはワシだけだろうか。
そういうのもあって、工程④のコンパウンド3Mウルトラカット82876での研磨は、全てのパネルを一度磨いてから、
少し時間をおいてもう一度チェックすると見落としてた磨き残しや小傷が見えてくるんすね。
なんせ作業が地味すぎて、作業中に思ってるのは「もうやめたい」「早く開放されたい」「もうエヴァには乗らない」
「動け!動け!動け!動いてよ!今動かなきゃ、今やらなきゃ皆死んじゃうんだ!もうそんなのrya」
ってなネガティブな思考全開です。これによってバイアス掛かっちゃって見落としとが増えるんかと解釈。
なので、今回も2周しました。その上でセラミックコンパウンドで仕上げるのが毎度の流れ。最近全然作ってないけど。
ともかくも研磨を済ませてツルテカに出来たら、小物関係を粛々と仕上げる。
タイヤとホイールは、ADVANとWORKの組み合わせ。今回使用した元キットはワークスカラーの車両のキットなんだけど、
そのままだとホイールが異なる。後発の仕様違いLEON仕様のホイールがコンケイブが浅めであることを除いてスポーク形状と本数が同じなので、
カスタマーでパーツを取り寄せて流用。ホイールカラーはガイアの初期版のガンメタに黒少々。タイヤのロゴはホビーデザインのデカールに
ちゃんと入ってたのでそれを貼って、ホイールにはめてからホイール部分をマスクしてタイヤ用の自家調色半艶クリアーでコート。
わざわざマスクするのは、貼って塗装してからホイールに組むと、デカールの状態によっては割れたり剥がれたりすることがあるから。
実際何度かその手の失敗をやらかした経験あり。なので、ホイールにはめてからマーキングってのを推す。ワシは最近全然作ってないけど。
ヘッドライト部分は、KID BOXで扱ってるPLUS ALFAというプライベートブランドの3Dプリンター射出パーツを使用。モデグラに載ってたパーツやね。
当初はSKデカールのレジンパーツを手に入れようと思ったけど、すぐに入手難になって田舎者には厳しかった。
犬小屋からのメールに即応しときゃ良かったよ。犬小屋も感染症拡大の影響で2年位行ってないな~。オッチャン元気だろうか。
で、今回買ったヘッドライトのパーツが2500円位とお高いのは、3Dプリンター造形ってだけじゃなく、
塗り分け不要にすべく4パーツに分化して形成されてるからかも知れません。パーツは別れてるけど合いはパチピタだし
塗り分けも必要としないし、レジンと違って非常にシャープな造形になってて、個人的には何とかギリギリ納得出来る価格。
今回は4分割パーツの内、ヘッドライトと下辺の3連LEDのパーツは、型取り粘土を使ってUVレジンで複製し透明化して、
裏にミラーフィニッシュを貼って使用してます。
ボディー側とのマッチングもパチピタになっとしまして摺り合わせさえ不要でした。透明化不要のパーツは、元のパーツをそのまま使用。
3Dプリンターパーツは、超音波洗浄機で洗浄し、等高線みたいな積層痕をペーパーで均し、HGプラサフで下処理してから塗装。
HGプラサフっつっても、もう10年以上前に市場から消えてるから今は通じないか。造形村のプラサフがHGと中身が同じと聞いた事があるけど未確認。
ライトユニットのベース部分は艶消しの黒、デイライト部分は当初ミラーフィニッシュ貼って見たんだけど細かいモールドが死んだので塗装に変更。
ライトカバーはGT300レギュレーションに合わせてクリアーイエローで塗装。
フロントウィンドウは上辺のハチマキのデカールを貼ってクリアー塗装後研ぎ出し。アンチグレアの黒を裏面から塗装する為の
マスキングシートが同梱されてるのでフロントリア共に使用した。タミヤと言ってもこの手のシートがピッタリ合うことは稀なのだが、
案の定コイツもオーバーサイズ。なので真ん中から切って2つに分けて使用。リアは更に両サイドに裏面からデカールを貼るので忘れないように。
実際は穴が空いてるのだが、穴開けちゃうとパーツの厚みで見た目が却ってわるくなる筈なので大人しくデカールを使用。
リアテールライトは、クリアーのカバーをボディー側にスナップオンで装着し、それをメッキ&クリアー成形のテール本体を
カバー裏側にピッタリ合わせて本体のみを接着する構造。ちょっと何言うてるか分かんないけどそういう構造。
で、このスナップオンっつーのが曲者で、仮組みすべくボディーにカチッと填め込んだら外れなくなりました(汗
エッジをボディーカラーで塗ってパーツの厚みが分からないようにしようと思ってたのだが、無理に外そうとして破損させるの避けるべく断念。
あとユニット本体もメッキパーツに艶消し黒で一部塗り分ける必要があったので、マスキングしてミッチャクロン塗った上に塗装。
メッキは金属皮膜なので、ミッチャクロンも問題無く使えますっつーか使わないと塗料が定着しない。
クリアレッドで塗るパーツに極小のデカールを貼る指示があったので、当該部分をマスクして無塗装にしといたのだけど
パーツの厚みの影響で良い感じにならなかったので結局デカールを貼った。
リアウィングは、グロスにするか半艶にするか相当迷ったんだけど、結局半艶を選択。ディフューザー部分を半艶にしたので併せた。
カーボンデカールって織り目の強調が過ぎるので個人的には気乗りしにくいんですが、年々レーシングカーの織り目が派手になってきてるので
年式が新しい車ほど使わざるを得ない様になってきてるから面倒くさい。
ステーは、角度調節用の金属プレートとリベットがモールドされてるのでプレート部分にステンレスフィニッシュ貼ってリベットはエナメルのクロムシルバーを筆塗り。
金属リベット打つのも考えたけどコスパの関係で却下。ボディーへの建て付けは、結構クリアー吹いたにも関わらず綺麗に嵌まってくれた。
むしろスナップオンで固定できた位ピッタリだったので組み付け楽々。ステーとウィングの接合も接着剤不要でシッカリ組めたので、
ガイド使って固定して云々の手間が省けて超楽ちん。
給油口やボンネットピンはKAモデルスの平織りカーボンデカールを使用。で、ここでオッサン失敗。左側の給油口はワークス版じゃなくてLEON版のパーツを使うんだけど
凸状のポッチモールドが上か下か分からず、他の車両で下に着いてる画像があったので下にして接着したら、後になってエヴァ号では上に来るのが正解でした。
塗装後に組むであろう小物パーツの取り付けダボに、コッソリと接着剤の逃げ穴が用意されてるところがタミヤらしくて心憎いね。
トランクリッドのベンツマークことスリーポインテッドスターはインレットで用意されてんだけど、タミヤのインレットはこのキットに限らず定着がイマイチなので、
貼る位置に4mm円に切り出したマスキングテープを貼っておいて、最後に防汚艶出しのコーティングを済ませてから貼った。こうせんとホントに失踪するんだわ。
フロントグリルはメッキパーツで出来てるお陰で、ガイアのフラットブラックで塗ってからクレオスの薄め液を浸した綿棒で凸面だけ磨くだけで簡単に塗り分け可能。
枠のパーツはグレーの成型色になってて、この車両の仕様だと黒塗装してからグリルと組み合わせてボディーに装着するんだけど、
塗装後のボディーとの合わせが少しキツいので、一回目の組み込みでは塗装が剥げてしまい再塗装しとります。
こういうところがタミヤだな~と思ったのは、給油口やボンピンの取り付け穴の設計。パーツ側にも取り付け穴側にも絶妙なテーパーが付いてて
塗装の厚みでパーツを削らないと嵌まらない地獄を見事に回避してくれてます。先述の接着剤の逃げ穴とイイ、こういう配慮は流石だな~と思ったよ。
最後にボディーとシャーシを合体。後はミラーだのカナードだのアンテナだのと細かい物をエポキシやアクアリンカーで貼り付けていって無事完成。
無線アンテナはキットのパーツの土台部分のみ使用してアンテナ線は0.4mm洋白線にて。無線もGPSもアンテナ位置は車種によって異なるので、
実車の画像を調べて適正位置に変更してます。無線アンテナ前に何やら小さい突起物があるんだけど、詳細不明だったので省略しました。
金属シャーシのGT500車両をキット化して以降、タミヤには精密キット路線とお手軽なバラしたミニカー路線の2通りあって、
このキットは後者のコンセプトのキット。ただし、お手軽とは言っても完成後に目に入る部分は精密に見えるように様々な工夫が凝らされてて
完成してみたら精密路線のキットの完成度に見劣りしないのがエエですな。
個人的にはね、こういうコンセプトのキットって、作ってる感より作らされてる感がかなり強いので、正直楽しいキットとは思えないんだけど
作る前から或る程度の完成度が補償されてるってのは、買う側の安心感は高いっすな。また、組み立てが簡単なことで、
デカールやパーツにも依るけど、今回のEVA号のようにスーパーGTや耐久レースやワンメイクレースなんかの独特なカラーリングの車両ヴァリエーションが
多い車なので、そういうのを追っかけて作ってカラーリングの違いを楽しむのもしやすいかと。
シン・エヴァ公開終了前に無事完成。映画公開とヘッドライトキットのリリースとオッサンが暇こいてるのと全てのタイミングにありがとう。
↑画像の撮影後に墨入れの拭き残しとリアクォーターの給油口前の楕円部分の塗装忘れが発覚したんだけど、そこらを全部処理してから
展示ケースに仲間入り。秋に地元クラブの展示会があるんだけど、今年も作品ゼロって事にはならずに済みます。
っつー訳で、まだちょっと早いんだけど、地元模型クラブの展示会のお報せ。
昨年は市内のあらゆるイベントが中止に追い込まれ、模型展示会もやむなく中止となったけど
今年は今のところは開催する方向で動いてます。ワクチン接種が進んで感染拡大が落ち着いてくれればイイですけどね。
ゲスト参加大歓迎だし、場所が図書館ってことで毎回の来場者が多い展示会になってます。
私も、良くも悪くも仕事でキャンセル出まくってしまい、図らずもセミFIREみたいな生活を1年半ほど続けたお陰で
今回は何個か出品展示出来る事となりました。つっても、マシーネンが4種に車が2台というのが今のところの数。
展示会までにもう1台作ろうかと考えてますが、8月終わり辺りから流石に仕事が忙しくなりそうな空気が漂ってますんで
今回のメルセデスのように、お手軽なキットじゃ無いと厳しいかも。
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