エヴァAMG-GT300の製作備忘録の続き。
塗装が乾燥したらデカール貼り。今回のデカールは、国内で調達したんじゃなくて海外のショップから取り寄せ。
HOBBY DESIGNって何かと話題の中国武漢の会社なんだが、購入はe-bay経由の英国から。日本のショップから買うと
蛍光デカールの他に退色を心配する人向けかソリッドカラーのデカールも同梱されてたらしいけど、ワシのは蛍光のみ。
品質はフィルムは薄いけど色は透けないシルクスクリーンデカール。貼りやすいけど熱で簡単に伸びちゃうので、
軟化剤は使わない方が良いと思う。蒸し綿棒とヒートガンで全て賄えたのだけど、
サイドシル後方とリアフェンダー部の蛍光オレンジのデカールがダクトがある関係で悉く分割式になってて、
透けないっつっても蛍光色は流石に若干の透けがあり、
そこだけチョット仕上がりがイマイチ。スペアも無いのでそのまま貼ったけど、若干白を混ぜた蛍光オレンジを先に塗り
メインの大判デカールが来るであろう境目をボカシしといてダクト内部のデカールは貼らない方が綺麗に仕上がると思う。
あと、リアフェンダーの「たかのこの湯」のデカールが、右はロゴが全部繋がってたので左もそうだろうと
無警戒に水に浸けたらロゴがバラバラで位置決めに手間取ってしまった。
先に緑とオレンジのデカールを貼って、そのままロゴも貼っていったので位置決め中にロゴが貼り付いてしまい修正不能。
無理に剥がすと下のオレンジにキズが入りそうだったので諦めた。
グリーンとオレンジのストライプを貼ったら一回クリアーで押さえとけば良かったんだろうけど、
一手間惜しんだらこのザマ。つーことで、この「たかのこの湯」だけ左右で位置が対象になってないのである。
ムキーーーッ(><)
あと、左右のフロントフェンダー上のEVAロゴが小さい。実車の画像を手本に貼っていったのだけど、
他のマーキングが非常に正確だっただけでに、このEVAロゴが小さいのが逆に凄く気になってしまった。
あと、水に浸けた後のデカール離れが凄く良すぎたので、念のためマークセッターで糊成分を補完。
マークセッターは、付けすぎると糊成分が表面に水垢のように固着してエラい事になるんだけど、
無理にこの糊の跡を取ろうとすると塗装面を傷めてしまう場合が有るので、洗っても落ちない分は取らない方がイイ。
クリアーコートすると、余程酷い痕でない限り全部消えます。
この段階で貼っておくのを忘れがちなフロントウィンドウのハチマキも貼附。これ、何故か忘れるんすよね。
画像は無いけどリアウィングとフロントカナードにもデカール貼附。リアウィングはカーボン地の再現が無いので
上側だけモデラーズのカーボンデカールを貼った。裏は見えにくいのでカーボンっぽい自家調メタルブラックを塗装。
フロントアンダーパネルやリアディフューザーも、完成後に表に出る部分のみカーボンデカール貼って、
見えにくい部分はデカールケチって塗装で済ませた。カーボンデカールに色調を合わせてガンメタ作るのが手間だけど
一番好んで使ってるモデラーズのカーボンの残りストックも多いわけじゃないので節約。以前のMP4-12Cの時の様に
全く貼らない方向で進めることも考えたけど、カラーリングの一部に黒が使われていて、そことの差を出すには
カーボン目を加えた方が良さそうと思ったんどす。
湿度が下がるまで数日待ってからクリアーコート。
我が家のルールっつーか三つ子の魂何とやらで、デカールの多いレースカーはフィニッシャーズの
オートクリア-、デカール無しはガイアのEXという使い分けしてるので、今回はオートクリアーを使用。
ただし、デカールの色が蛍光色だったので、念のため一層目はクレオスのUVカットクリアーを使用し、
乾燥ブースで充分乾かしてから、その上にオートクリアーを1:2希釈を1回、1:1希釈を2回、1:3希釈を1回と
それぞれ重ねて乾燥ブースへ。んでもって時々熱を入れながら1週間ほど乾燥待ち。
ボディー乾燥中にシャーシの製作に進む。
つっても、特に何かしら弄くる必要も無いので、塗って組んであっと言う間に終了。
タミヤキットのインスト指示だと殆どセミグロスブラックで塗りつぶせって事だったが、
余りにやることが無さ過ぎたので、勝手にアームやダンパーに色を射してみた。
完成してもどうせ見えないので、こういうところで色々試してみる。
ダンパースプリングは、「塗り分け面倒くせぇなぁ」と思ってたけど、
偶々開けた引き出しに糸ハンダのリールが転がってたので、スプリングとダンパー部分の塗り分けは、
糸ハンダをスプリングのモールドに沿って巻き付けてやれば、簡単にマスキング出来そうと思い付いたので、
試してみたらこれがホントに簡単に塗り分け出来た。今回は0.8mm径の糸ハンダ使ったけど、
スプリング径次第では0.6mm径でもいいかも。これは今後も活用しよう。
色合いは、自分の車に装着してるHKSの車高調と同じカラーリングにしたのであって、
実車がどうなのかはサッパリ知らない。ネットで探すと外装の写真は山ほど出てくるけど中身関係はホント少ない。
それにしても、このシャーシも随分と割り切ったミニカー構造。パチピタでアライメントも問題無く取れてしまう。
ただし精密感はゼロ。Wウィッシュボーンを巧みなパーツ割りで再現していたタミヤは何処へ逝ってしまったのか。
んなわけで、塗装さえ終われば、ペヤングが出来上がるのを待つ間に完成する。
内装に関しては、これまたパーツの一体化が顕著でやることが無さげ。
この車両は、キットだと内装のベースカラーがシルバーに指定されているのだけど、
車両のボディーカラー次第で色々なパターンがあるらしい。この初号機仕様だと、どうやら黒内装の様だが
ソレを実際に塗るとなると、殆ど全てがセミグロスブラックで構成されてしまう。
ナンボ面倒くさいのはヤダっつっても、黒一色っつーのは流石に情報量が少な過ぎやろうっつーことで、
タミヤのカーボンデカールでセンターコンソールとシートに装飾。
タミヤのは初めて使ったのだが、特殊な3D印刷でカーボンの目が立体的になってます。
ハセガワのフィニッシュのデカール版みたいな感じ。クリアー吹いてもそれ程織り目が飛ばないから
アレよりは使いやすいか。ともあれ立体的であるお陰でクリアーコートして研ぐとか相当厚みを稼がねばならず、
それはそれで常用手法として用いるのは面倒であるし、そういう意味では使い勝手が他に比べて限られる気がする。
織り目に関しても、極細ってタイプを使用したけど、モデラーズやスケモと比べるとギリギリ細目って言える程度で
極細というのは無理がある。1/24だと目が粗すぎて、これを演出効果と考えて好む人も居るのだろうけど、
自分的には1/20~1/12位で丁度良い目の粗さかな~って感想。
一方で、貼り心地に関しては、モノの割に非常に貼りやすく伸縮性もあるので軟化剤使わなくても馴染ませやすい。
センターコンソールやシートなど、結構複雑な立体表面でも、ヒートガンで充分伸ばして縮めて貼ることが出来た。
昔出てた1000円以下の比較的安価で使いやすいカーボンデカールが軒並み市場から枯渇してる状況に於いて
5~600円の価格帯で入手可能なことを考えると、流通面も踏まえれば今後はコレを使いこなす必要もありますな。
今回シートに使ったついでに、タミヤのカーボンデカール用の補修用メタルブラックを自家調色。これがあると、
見えるとこだけカーボンデカール貼って、見えないとこや見えにくいところは塗装で誤魔化すという
ケチ臭いことが可能になります。今回も、シートの左側面と外周3だけカーボン貼って、他は塗装で誤魔化してます。
この車のシートベルトがシンプソンズなのかタカタなのか結局分からず、
悩んだ末にキット同梱のデカールで済まそうと貼ったけどやはり手を抜きすぎかと思い直し、
手持ちのジャンクエッチングからベルト関連のパーツを寄せ集めて、ソレっぽくデッチアップ。
6点式なのでホントは脚固定用のベルトが足りないんだけど、肩と腰さえ再現出来てれば
見た目的には問題無いということで4点のみ。ジャンクパーツに程良いのが無かったのが真相ですがね。
今時のシートベルトは、付属品も多くて昔のジャンクから作るのは厳しいね。
液晶のメーター(インストパネル)はキットのデカールだけど、単に貼るんじゃなくて
3.8mm×4.5mmに切り出したPET板にデカールを裏貼りして使用。
ステアリングやセンターコンソールのスイッチ類は、モデグラのミク号を参考にシタデルで色射し。
塗装そのものは、ダッシュとリアのトランクボードとドアの一部のアンチグレア部を
RLMブラックグレーベースのダークグレーで塗装。内装パネルそのものは全て黒く塗られてる様だったので、
キットのインスト指定のシルバーで塗るとこを含めて全てセミグロスブラック。
結果あまりに無表情になったので、一部カーボン素材になってるトコをメタリックグレーで塗り分け。
画像の黄色の丸で囲ったダクトは、本体にハセガワのフィニッシュシリーズのカーボンを貼り、
出口部分はインスト指示通りに塗り分け。実車は外周内側と真ん中部分がメッキになってて窓越しにも目立つのだけど、
このサイズのパーツを指示通りにメッキ調で塗るのは老眼のオッサンにはマスキングが難しい。
ハセガワのミラーフィニッシュも敢えなく失敗したので、大人しくエナメルクロムシルバー筆塗り。
こんな感じで、早くもシャーシとコックピットは作業終了。
ボディーも#1500でデカールの段差落としと柚肌取りを一度行い、4倍希釈のクリアーをテロっと塗り重ねて
今度は自然乾燥で暫く放置プレイ。1週間位放置してから、溶剤飛ばしのために乾燥ブースに入れる予定。
ボディーの乾燥が終わるまでやることが無くなってしまったので、1年以上ぶりにMP4/4製作に戻ってみようかと思います。