がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

硬い

2006年09月29日 | 模型
 もっこり涼しくなった2006年の九月もあと二日で小夜奈良な訳ですが、毎度毎度、
もうね聞き飽きたと言われるほど言い飽きてんですが、ともかく仕事が私を縛るんですよ。
もう縛りすぎ。縛りといえば団鬼六ですねどうでもいいですかそうですかオレちゃんんは結構好きなんだけど
鬼六ってよりも鴻一郎だなとか「プラモってダメなんですぅ、あの臭いを嗅ぐと飛んでいってしまいそうなんです、私」
って感じだが縛りとは関係が無くなりますねそうですね。

 まぁ、18歳未満どころか35歳未満は理解不能な戯言は置いといて、そんなわけで全然進まんとですよ、奥さん。
進まない一番の理由は、仕事が忙しいと言うよりも・・・・・

塗膜が硬い!!


 放置しすぎて乾燥しまくったオートクリアーって、超合金Zとか超合金グレンとか10年前のオレちゃんのチ○コ等々
歴然の硬物質を彷彿させてくれるほどとにかく硬いので磨くのに苦労しております。次からはこの硬さを見越して、
柔らかい間に1~2度磨いだ方がいいなと改めて思ったです。今回はデカール(タミヤ製)が弱い可能性が高かったので、
塗装当時もラッカーで行くかウレタンで行くかそれなりに悩んだりしたんですが、結局初志貫徹でラッカーを使用。
塗装後一ヶ月も経たないうちに研ぎ出すつもりだったのに、実際は三ヶ月も経過してから磨きに入ってしまったため、
塗膜はカチンコチンであります。旧タイプ(?)のタミヤのデカールらしく、クリアーを思い切り吸い込んで
膨張してから乾燥してくれてますんで、磨き時の塗装のカド出しよりも厄介なデカールの剥き出しが起こりそうで、
正直なところビビりながら磨いてるので時間がかかる。

 クリアーのネタといえば過去にも去年の九月のエントリーにて書いたことがあるんですが、
出戻り後はフィニッシャーズのオートクリアーで殆ど一本化してます。
ちなみにあの時サンプル出ししたオートクリアー使用のブツは、更にそれから一年経過して

こんな状態であります。ラッカーの艶は一年も保たないってのは、乾燥時間の不足と研磨時の過剰な摩擦熱に因るところが大きく、
充分乾燥させて丁寧に磨けば年単位で保つわけなのですが、このクリアーの艶の保ちは流石に群を抜いてると思います。
ただ、この硬さになると流石にウレタンの方が飛び道具(電動バフ攻撃)が使えるから楽できそうだと浮気しそうになるのも事実。
 ともかくそんな訳で、もうこのオートクリアーしか使わないと死んだ祖父母に誓った手前、浮気しそうになりながらも健気に使っております。
特に国産の薄いデカールには、磨がなくてもソコソコ艶がコントロールしやすいクレオスのスーパークリアーⅡなんかを
買ってスタンバってた時期もあるんですが、全然使う機会が無く大瓶一本黄変で腐らせました。
 ええそうですよキットだけではなくマテリアルもいつか使おうとか言って試しに買ったまま積んどいて腐らせる
MOTTAINAIと怒られそうなウンコたれモデラーですよすいませんごめんなさい。よって、ウレタン買っても
一回使って後は腐らせるんじゃないかとか思ってしまいます。

 話が逸れかけたので元に戻して硬くて難儀してる話。場所によっては1200番も積極的に使って研ぎ始めましたが嬉々としては進まず、
毎晩少しずつ磨いて漸くモデラーズのコンパウンドで磨く作業に入れました。ここまでは、
ペーパー掛け→タミヤ粗目→タミヤ細め
と磨きとしては少し力を入れて磨くのですが、漸く力業モード終了して、昨夜からナデナデ磨きモードに突入。
モデラーズ→タミヤ仕上げ目→ハセガワセラミック
の順ってのは、私にとってのいつものコースです。なんかイッパイ使ってるわけですが、頭の中の工程としては
傷消し磨きと艶出し磨きの僅か2工程でして、それぞれの工程のケジメを立てて作業してるつもりです。



で、今はこの辺り・・・・。1/24でも表面積が思ったよりデカいので、なかなかの重労働でございます。
 先述の通り、中研ぎ入れてないクリアー層を、ガンガン削って均すのが何となく怖かったので、
今回はデカールの段差を攻めきれませんでした。出戻りモデラーらしく、タミヤの純正デカールをマトモに貼ったのが5~6年かそれ以上ぶりなので、その上にクリアー吹くのもそうなら、
それを磨くのも初心者の如きビビり加減であります。今更ですが、kazuさんが911GT1と似た時期の製品であるR390GT1で
結構豪快に圧吹きしてフラットに仕上げきってましたので、中研ぎしないならもっと豪快に吹いて豪快に削っても良かったのかな?
とか今更ながらに思ったりしてます。ただ、白のクリアー圧吹きは陶器みたいになりがちなので、
厚吹きしたらしたでどこまで薄く削り込めるか、自分のスキルに自信が無いのも全く以て事実でありますが。

 そんなわけで然したるネタもないので「塗膜が硬い」ってだけで引っ張ってみました。いつもなら落っことすとか
シンナー溢すとかペーパーの番手間違えて1500のつもりで400番を使うとかでネタが自然に湧いてくるんですが
こういう時に限ってそういう面白い失敗が起きないものです。良いんだか悪いんだか(笑


 今後の予定ですが、出張仕事が今日と明日、それから来月の2~6(内泊まり込みが半分)、
更に10日過ぎからは愛知県まで飛ばされますし、まーだまだこういうダラダラした製作記更新が続くのかと思うと、
我ながら腹立ってきますが、仕事しないとプラモもガレキも買えないので仕方ないですね。
いっそ東京出張とかあるとAMCに寄ってやろうとか、故郷を捨てたド腐れ同級生共に会いに行こうとか楽しみもあるんですが、
日頃の行いが悪いらしくフォッサマグナを越えさせてくれません。
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手強い研ぎ出しと次のネタ

2006年09月26日 | 模型
 @河童です。出張連発の九月でしたが、月末が近づくに連れて出張仕事も佳境でございます。
出張というか正確には遠征仕事ってヤツでして、泊まりがけの分はもう終わってるんですけどね。

 その最中、あの私を模型から遠ざけ続けた猛暑が形を潜めた事もあり、時間があればポルシェ様を研いでます。
うーーーーん、硬い(笑。
 実は、ボディー色が白ということで、あまりクリアー層を厚くすると陶器っぽくなっちゃうため、
いつもよりやや薄めにコートしてあるクリアーですが、薄いが故に油断するとカド出ちゃいますので、
慎重にやっとります。やっと1500での研ぎも終わり、目下2000で研ぎ研ぎ中。





 で、硬いのでなかなか作業が進まない中、同じ事猿のようにやってても飽きちゃうので、前回紹介した次ネタをチョコチョコ作業中。

 で、前回は煮え切らない紹介だったので、今回はちゃんとご紹介。
 ネタは一部の方の予想通り、V8フロントミッドシップオープン2シータースポーツのアメ車でございました。
シェルビー・シリーズ1-V8

コブラの生みの親、キャロル・シェルビーのシェルビー・アメリカンが世に出した新世代シェルビーがシリーズ1。
4リッターV8をフロントミドシップに搭載し、NAでありながら320psの出力と40kg/mオーバーのトルクを有し、
尚かつ1200kgそこそこの軽量な車重のお陰もあって、、、、、、って、今時かなり凡庸なる仕様なんですが(汗。
ゲーム、グランツーリスモを最初のシリーズからやってる人なら知ってるかもしれない程度の、何となく日本ではマイナーな車です。

 キットは米レベル1/25のもの。フレームからエンジンマウントから、完成後は200%見えなくなる燃料タンクまで
パーツ化されたフルディテールキットですが、巧みにパーツが一体化されており、組み合わせ感も思ったより悪くなく、
基本通り作業すれば意外なほどパチパチ組み上がっていきます。

 ボディーフォルムも良い感じでシリーズ1の特徴を捉えているのですが、フロントマスクにやや難あり。

上の画像はキットのパッケージの画像なのですが、赤ラインが実車の写真で青ラインがキットの完成見本。
ラジエターグリルが気持ち小さく、しかも開口部の奥行きがキットでは殆ど無い状態になっています。
又、グリル両脇のドライビングランプも実車は穴の奥にユニットがあるのに対して、キットでは外装表面とツライチになってます。
バンパー裏側にフレームとインテイクパーツが装着されるためクリアランスが確保できなかったのか(それか金型設計上の都合か?)、
たったこれだけのことで随分印象が違うため、人形は顔が命とばかりに0.3mmのプラ版でグリル部を新造しました。

ランプ部は後ほど開口してユニットを自作して埋め込みタイプに変更します。

 他の部分に関しては、ウィンカーとリアの反射鏡が共にボディーにモールドされただけなので、
ここは何とかして透明素材に著色することでディテールアップをしたいところ。

 他には特にアウトラインで目立った改修ポイントは見あたりません(組み立てに関しては沢山あるけどw)。外プラ特有の灯火類の奥行きの無さを解消する位でしょうか?

 フルディテールになってるだけあって、結構凝ったところの多いキットでして、ボンネットが別パーツになってる故に
エンジンも再現されてるんですが、なんとボンネット裏の骨モールドも再現されてます。前に行くほどモールド間違ってんですけど(ぷ
 

 でも、そうした凝った演出のお陰でボンネットパネルが厚くなってしまい、結果ボディーにパネルを乗せてみますと

運転席側ピラー付け根付近が浮いてくれちゃうのでありました(笑。摺り合わせでは逝けそうにないので、これは少し熱強制が必要かな?そのままスルーして誤魔化しちゃうかな?エンジン適当こいてボンネット開かないように固定しちゃうかな?とかちょっと対策検討中。


 このキットの製作を思い立った理由ですが、実はちょっと調色してみたい色がありまして、調色すると当然塗ってみたくなる訳で、
これがかなり個性が強い色でもあるため、ストック棚の中から個人的に「イメージカラー」が存在せず
”変な固定観念を捨てられる車両”
を探してたところ、出てきちゃったのがこいつでありました。買ったのは一昨年くらいだったかな?

 そんなわけで、911のシャーシの製作の合間とか、研ぎ出しの合間にチマチマやっとったんですが、
ランナーのパーツが残すところ透明パーツくらいしか残って無い状態にまで仮組みが進んでおりまして、
どこがチマチマ息抜き程度なんだよ!って感じになってきてます。でも、外プラはボディーとシャーシの合体時に
ドラマ「24」並のどんでん返しが待ってる場合が多いので、油断は禁物でありますww

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跳ね馬祭り?

2006年09月21日 | 模型
 911GT1の研ぎ出し。最初のペーパー掛けで悪戦苦闘中です。
やはりと言いますか、クリアー後の放置期間が長かったため、塗膜がメタクソ硬いです。
デカールの問題から艶出し吹きまでしてないので柚肌の表面ということもあり、1パネルごとに丁寧に研磨中。


 話変わって、LM仕様が最初から選択できると知って慌てて発注した
レベル=モノグラムのコルベットC6-R
が届いてますんで、ちょっとご紹介。
 ボディーフォルムの印象は、とっても好印象です。グラマラスなC6Rのフォルムを、多少のディフォルメを感じるとはいえ
巧みに表現できて入るんじゃないでしょうか。中身は今回も見えないとこまでパーツ化したフルディテールです。
 前回のC5-Rではボディー各所のルーバーが抜けていなくて不評が多かったりもしたのですが、今回は見事なまでにフェンダー上のルーバーが抜けております。
また、フルディテールなのにカウル類が完全固定仕様というのはいかがなものか?と思ったのか知らないけど、
ボンネットとドアは別パーツになってます。ドアは開閉選択式とか開閉ギミック込みというわけではないのに別パーツになってて、
開口部にはドアのスラッカー周辺がちゃんとモールドされてて、開けたいならドゾって感じで挑発しております。
また、足回りの構造が、ディテールパーツはちゃんと備わってるけど実は前後ともシャフト固定という、
なんだか最近のタミヤみたいな手法を採用してきました。デカールは、カルトグラフとかではなさそうなので、
これはクリアー吹いてみないとどうなるか不明ですな~。あと、見た感じの難点としては灯火類の再現。
リアセクションのクリアーレッド成型は素直に歓迎ですが、ヘッドライトのプロジェクターライトが全てメッキパーツで済まされてるのは残念。
まぁ、レベ・モノに限らず外プラは灯火類の表現がイマイチなので、毎度のことといえばそうなんですけどね。
 


余談ですが、私が買った個体は所謂「欠品ミス」でありまして、タイヤが入ってませんでした(笑)。
外プラはこういうとき海の向こうに文句の矛先があるので厄介ですな。ただ、タイヤって事で、外プラ好きな方はご存じのように

「むしろ使いたくない」

ぱーつの一つでもあるので私的には問題なし。早速ジャンク漁ってみると、タミヤのGTカーのタイヤが
C6Rキット側のホイールのタイヤ固定用の出っ張りを削り落とす必要はあるものの径的にピッタシです。
もう、どこが1/25やねん!っつーくらいピッタシww。
※補記:右上の画像の拡大したものを自分で見ていて、ボディーの袋に同梱されてるらしい事にさっき気づいて
さっそく確認してみたらちゃんと入ってました。いつもの梱包パターンと違ってて見落としちゃったよ。
ごめんねレベちゃん。でもやっぱり使わない気がする質感のタイヤですたww。



 またまた話変わって、Romeoさんのブログで来月開催のホビーショーに出品される、各社の新製品が判明してる事を知り、早速裏取ってみた。
 今回はフジミの頑張りというかやたらとフェラーリ関連が多く、跳ね馬教信者としては嬉しい年の瀬になりそうです。

タミヤ
  フェラーリ FXX
フジミ
  フェラーリ 365GT4BB
  フェラーリ 512BB
  フェラーリ 512BBi
  フェラーリ 599
ハセガワ
  フェラーリ 328GTB
  フェラーリ 328GTS
  フェラーリ 348tb
  フェラーリ 348ts

以上全て1/24スケール

というラインナップが判明してます。フェラーリFXXに関しては、業界内では「どうも出るらしい」と結構前から話回ってたんですが、
「でも今のタミヤだからねぇ、RCだけで終わるかもよ」とエクスキューズが出てたんですが、結局出る様です。
某社のトランスキット買っちゃった方にはちょっと悲しい発表かも。
 もう一つはTAKATA NSXで「またNSXかよ!」って感じであり、実はFXXも200%既発のエンツォのパーツ差し替えであるのは間違いなく、
時期外れに新規開発のSLRマクラーレン出したかと思えば、旬にはパーツ替えバリエーションのみと、最近のタミヤの自動車模型の展開は、何となくチグハグな印象です。


 フジミは、最近過去の製品の再販だけではなく、もの凄く積極的にフェラーリ関係を製品化してきてるんですが、
今回も名車512BB三兄弟こと365GT4BB/512BB/512BBiと599の計四種を新金型で発売!
1/24プラモだと各パネルが開口するようになってる割にチリが悉く合わないマルイのものを初め、
幾つか有るには有ったけどマトモなのが無かっただけに、これも嬉しいお話です。
この車はメチャクチャ好きなので、久々に積み毒(作る用と積んどく用)を患いそうな予感。
599もドイツレベルとまたもバッティングしながらの登場です。

 ハセガワの四種は全て再販。所謂マテル版権騒動以来の再販になります。特に328系は現行時でも何故か流通が不安定で数が少なかったため、
オークション等では常軌を逸したプレ値で取引されていたキットですから、当時よりは800円ほど高い価格になってしまったとはいえ、
嬉しい人も多いのではないでしょうか?
 このハセガワノ四種ですが、個人的には名作キットと呼んでも良いくらいの良くできた製品でした。
手持ちストックで紹介しますと




 ミッドシップ特有のスリットが328も348もボディー各所に開いているのですが、これが悉く抜けている(ちゃんと穴が開いてるって意味w)んですよね。
しかも、その抜け穴に更にエッチング製のハニカムメッシュが付属しておりまして、エンジンやサスペンション周辺も
フルディテール並の細かさでパーツ化されてます。328なんてフロントグリルがエッチングの縦横組で再現するようになってるし、
各車両の形式プレートや馬マークなんかもエッチングでシャープに抜かれていて、当時としてはかなり凝ったキットでした。
今回の再販でも、この辺りの良さがスポイルされない再販であってくれると有り難いところです。
そらタミヤの最近のキットなんかと比べると組みにくいところもありますけど、市場的に最も元気があった頃の製品です。
手に入れたことのない跳ね馬好きには、是非一度組んでみて欲しい逸品であります。

 そーーれにしても、フジミ元気ですね!某社が山ほど企画をスタンバって、他社の新開発を察知すると
悉く同車種をぶつけて潰しにかかっていた歪な時代を知ってるオッサンモデラーから見ると、
このある種の「勢いの逆転現象」は感慨深いものさえ身に覚えますな。
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1/24 PORSCHE 911 GT1 その14

2006年09月18日 | 模型
 台風一過です。猛烈な台風とか非常に強い台風とか91年の19号以来とか散々脅されましたが、
面積が並程度だったお陰で、私が住むエリアはさしたる被害もなく、我が家もさしたる被害無し。
ただ、歩合手取り取っ払い関係の仕事が一件キャンセルになったお陰で、その点だけは被害といえば被害でございました。
 そのキャンセルになった仕事のお陰もあったんですが、台風の最中に一週間ぶりくらいで模型製作の時間が出来てしまったので、
これまた久々に数時間レベルで没頭できたので、一気にシャーシを完成させることが出来ました。やれば出来るやんオレ(笑)



うっわーーーーー小汚ぇぇぇ!
とか言わない言わない。


「足なんて飾りです!偉い人にはそれがワカランのですよ」
という名台詞があるくらいです。完成後に見えるところだけやりゃぁ良いんですよコンセプトって事で。
 見えないとこなんて接着剤はみ出させてガッツリ固定してたりします。後部ファイアウォール後方のエアダクトとか、
その周辺がガビガビになってますが、カウル固定の為に、カウル裏に補強をカマして有るんですが、
それが合体時に干渉してしまうので、リューターで勢いガリガリやったので、その傷跡でございます。


 ところで、何度もしつこく書いていますが、このキットの特徴は、組み立て自体は非常に簡単で、
パーツ数はそこそこあるしフルディテール状態でのキット化故に面倒くさそうに見えて、
実際は高精度のお陰もあって実にストレス無く組み立てることが出来ます。反面、塗り分けがヒジョーーーーーーに多く、
1/43とか1/32とかならともかかく1/24というスケール故に筆塗りで済ませ難い箇所も多いため、
組み立てよりも塗装の時間の方が遙かに長く、マスキング作業も猛烈とか非常に強いというレベルで多いのです。
組み立て説明書の塗装指示が抜けてる箇所が有るわけですから、タミヤをしてもそうしたミスが生じてしまうほどに、
塗り分けが多いとこだけはこのキットを作るときには覚悟が要りますね。そして更に、
インストの指示通りだけだと、完成品ミニカーには無い”スケールモデルらしさ”が出にくいので、
X-18と指示されている箇所でも、トーンや艶や吹き加減を変えて表現することになるので、面倒くささも一入です。
 なんでしつこく書くかというと、もうシャーシセクションの塗装は終わったと思いこんでいたら、
ダッシュボードの上に何やら丸いモールドがありまして、そこだけ艶消し白の塗装指示があるんですが、
見事に見落としておりまして、これだけのためにコンプ動かしてブラシに白入れてポンチでマスキングテープ打ち抜いて、
ピンポイントマスキングの上からちょこっと、それこそパンツにちょこっと付いちゃったスジウンコレベルのちょこっと程度を塗装するハメに・・・・。
 でも、今度こそホントに塗装は終わりです。シャーシだけですけど(笑)。

 

 フロントのインテイクも2006/05/08付けのエントリーで紹介したメッシュパーツに、真鍮板から削り出したジャッキステーをハンダ付けして、
これを塗装してインテークパーツに装着。メッシュの塗装では、少々塗料が濃かったらしく、
一部のメッシュ穴が塗料で塞がってしまってますが、微々たるもんだし組んでしまえば目立たないし
チマチマ穴開けるのも面倒くさいのでスルーです。左右のブレーキダクトにも#80黒メッシュを貼り込んでおきました。
 真ん中の大きな枠付きメッシュは、工作時のエントリーでも書きましたが、実車では正方メッシュになってます。
当時手持ちに正方が無かったので、仕方なく菱形を使用しましたが、その後締め切りを大幅に超えた状況下に於いて
正方を入手することが出来たにも拘わらず、作り直すのも面倒なので結局菱形のままになっとります。

 フロントのホイールハウス内側は、キットのインスト指示や実車資料でもボディー色と同じ白が指定されてるのですが、
実際に白で作るとブレーキホースだのダクトホースだのセンサーコードだのといった配線類のオミットぶりが判りやすくなってますので、
それらを自作するのが面倒になったので、ここは黒一色で塗る事にしました。たとえ白く塗っても外からはタイヤの陰になって見えないし、
黒く塗りつぶしても特に問題は感じません。

 尚、シャーシが両面使用の構成の上にフルディテールが基本という構成故、ケースに固定するためのボルト用のナットを
どこに埋め込むか非常に苦慮したのですが、ガッツリ固定は難しいと判断し、フロントの左右アップライトの中間付近に穴を開け、
そこにナットを仕込むことにしました。巧くやればセンターコンソールの裏付近に仕込むことが出来たのかも知れませんが・・・・。

 コクピットも完成しました。
 前回の作業からの進行としましては、先ず左右のドアパーツに接着するロールゲージのパーツの前方の一部を白く塗装、
左右のゲージを繋ぐ横のバーも白く塗装、折角塗ったけどダッシュを組むと殆どというか全く見えなくなるので実に無駄な作業でした(笑)
。で、見えるところのダッシュ上の白丸を忘れてて、これは後から塗装を足しました。
 
 ダッシュボードは、コクピットが熱いからか、導風パイプが有りますので、これを接着。
このパイプのパーツはムクになってますので、先端部をピンバイスで穿って穴を彫り、穴の中を黒く塗ってパイプらしく見えるように加工してます。
 メーターパネルはデカールを貼って、
「さらば!愛と青春のハンブロール」記念
にハンブロールのエナメルクリアーでコートしただけです。
印刷されてるスイッチ類、当初は穴開けてピンやら伸ばしランナーやら埋め込んでとか考えましたが、
結局面倒くさくてデカールのみです。ハンブロール、エレールと共に終焉を迎えちゃったんだってね・・・。
アルクラッドやらスーパーメタルカラーが登場する前は、ここのエナメル金属色の発色が図抜けていて好きだったんですけどねぇ。
エレールのキットはキットなのかスクラッチビルド用の型付きプラ板なのか判らないようなキットばかりだったので好きじゃありませんでしたけど。


 話戻してダッシュボード。センターコンソールは、以前紹介したようにカーボン目をストッキングで入れて、
各スイッチ類は筆塗り。スイッチ下には「バカなドライバーでも何のスイッチか判るように貼られた注意書き」がありますので、
細切れにしたモデラーズのマスキングテープを貼ってみました。ランダムな感じが
「メカニックのオッサンがペタペタ貼りました」感
が出て私的には良い感じだと思うけど、
傍目には「もっと綺麗に揃えて貼れよ!」と言われそうな気がせんでもない。このコンソール裏には、
コクピット内各所から湧いて出てる配線類の先端を熱収縮チューブで纏めてくっつけてます。
右サイドのゼッケンプレートは、キットのパーツでは厚すぎるので、エバグリの0.2mmプラ板で作り直しました。
そういや、エバグリのプラ材も原油高の影響で定価が一律100円UPしちゃいましたね。

 最後に、ファイアーウォール前後でシャーシは分割されているため歪み防止を兼ねて、前後のパーツを定盤上にて仮固定し、
エポキシ接着剤でガッツリ固定してあります。エポキシは流動性があるので、最低五分はパーツ接合部を押さえておかないと、
間が広げられてしまうので若干注意が必要です。

 さぁ、やっとボディーの磨き作業に入れます。大分長いこと放置してあるため肉痩せが非常に気になりますが、
取り敢えずボチボチと磨き始めることにします。
 ボディー周辺、特にクリアーパーツには、クリアーレッドやオレンジの塗装だけではなく、金属系色での縁取りとか、
ウィンカー内部と天井のインテークとリアウィングステー根本とサイド窓後方のバルジに半艶黒を塗ったりとか、
ミラーの反射鏡を作ったりとか、細々した塗り分けや工作がかなり有りますので、完成まではもう少し時間がかかりそうです。
でも、残り少なくなったパーツの数に、何となく安堵を感じるのでありました。
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デカール情報

2006年09月12日 | 模型
 某ショップの情報板に、
11月予定 モデルファクトリーHIRO 1/20フルディテールキット
        FERRARI F2003GA `03


って案内が出てました。以前はF2004って広告出てましたが、
変更になったんですかね?個人的にはF2003GAが大好物なので、
嬉しかったりしますが、また積んどくんだろうなぁ(笑
 しかし、フェラーリのキットって人気有るでしょうし、
実際跳ね馬教信者として気になるのは、やはりデカール。
タバコロゴがますます厳しくなる昨今ですが、最近よく
見かけるようになったエッフェアルテフィーチェから、
タメオやスタジオ27等のキット用タバコデカールが
リリースされましたので、ちょいとご紹介です。



これらは上がスタジオ27用で下がタメオ用。一番下はタバコロゴ部分のUPな訳ですが、
ごらんのようにグラデーション&立体処理のロゴを、実に巧いこと表現しております。
デカールでのグラデーションというのは、実は非常に難しいものでして、その意味では
私が知る限りでは、最も”らしい”のではないかと思います。

 実は、いつもお世話になってる
”超田舎モデラーや海外在住モデラーの意見まで拾い上げる店(大袈裟w)”
ことオートモデラーズカフェさんでは、エッフェさんに、お客さんから拾い上げた要望等を伝え、
エッフェさんもそうした意見を大事に商品化を検討してるのだそうです。どこかの殿様商売ブランドには
爪の垢でも飲ませてあげて欲しい気さえしますな(笑)
 F1のタバコロゴに関しては、ヒロの15685とかスタジオの412T1やMP4/2等、今後もフォローしてくれそうな雰囲気ですので、
タバコロゴが入らないキットでも、比較的安心して買えそうです。

 ユーザーからの要望を拾い上げるという意味では、先立ってリリースされていた、
シルバーラインのMP4/20用デカールってのがありましてね、これなんて、ユーザーの不満を拾わないと出てこない製品です。

キットを購入した方ならご存じかと思いますが、このキットに限らず、昨今のタメオ/シルバーラインのキットでは、
やたらとカーボン部分のデカール化が為されておりまして、巧いことやってくれれば良いのですが、
カーボンの目が大きかったり、色が明るすぎたりして、更にカーボンを使いたくない場合でも、
ロゴ等がカーボン目と一緒に印刷されてしまっており、切り離しが非常に難儀な状態になってる物が多いのです。
MP4/20は、それらの問題点が全て集まってしまってるデカールだったのですが、エッフェさんから出てきた専用デカールは、
カーボン部とロゴ部を別々に印刷してあり、カーボン目も1/43に用いても視覚的に邪魔にならない程良い細かさで、
尚かつ色自体もキット純正よりも暗くなっていて、本来キットに最初から入っておいて欲しかった状態というのが具現化されてます。また、
このエッフェ製デカールに入ってるメルセデスのスリーポインテッドスターのエンブレムですが、
キット純正のクロムデカール処理よりも、クリアーをコートした際の輝きの後退と皺寄りが遙かに少ない(無いと言ってもいいくらい)ものです。(これは実際に試したことがあるんです)

 今まではミニカー用の張り替えロゴが中心だったエッフェ製デカールですが、今後は各種キット用にも展開するそうで、
1模型愛好家として楽しみな限りです。今回は他にも
  
タミヤのリジェJS11やルノーRE30、それに懐かしのロッソ1/8フェラーリ643用のデカールが、
全てのロゴを含めた仕様にてリリースされます。JS11やRE30は、今までまともなものが無かったですし
ロッソ643に至っては、デカールではなくインレタタイプのステッカー処理で、そのステッカーが貼るとみるみる劣化するという
高価なキットなのに非常に困ったちゃんな仕様だったので、これで漸く製作できるという積みモデラーさんも多いのではないでしょうか?

 全く余計な話ですが、時々ネタに出てきますオートモデラーズカフェさん、このブログや表サイトで
やたら紹介させていただいてるんですが、これって私の意向丸出しの独断でありまして、
頼まれたり何か見返りがあったりという上での宣伝じゃないんですよね。
寧ろ「是非宣伝させてください」って@河童から頼んで表サイトに商品リンク置かせていただいたりしております。
その理由は、私のような田舎住まいの通販専門モデラーでも、購入のやりとりのメールにて、まるで直接来店した客のように
実に気さくにかつ丁寧に、お相手いただけるところが気に入ってるからです。他のショップの通販も時として利用しますが、
「○○日以内に入金せよ」「クレーム等は不良品・破損品以外は受けません」とか注意事項ばっかり書いてあって、
「何か要望はないですか?」「こんなものがあったら便利だなとか御意見下さい」とか書いてる事ってマァ無いですよね。
 どうせ同じ物買うならアノ店から買いたい、そう思わせてくれるお店であります。最近通販でもクレジットカードも使えるようになったらしいから
利用されたことがないなら、是非通販利用してみて、店長さんと会話してみてください。楽しいですよ♪


 ところで911ですが(笑)、せっかく涼しくなったのにん、やる気が上がらず進みませぬ。
なので気分転換とばかりに、違うのをチョコチョコ作り始めたんですが、ふともう
半年も911GT1の呪いに縛られてる事に今頃気づきました(笑)
ランナーからパーツ切り離す感覚が妙に新鮮なんですよwww
 いつものパターンだと911はこのまま一旦中止になるパターンですが、今回ばかりは頑張って完成するまでは
他の物にうつつを抜かさぬようにと思ってますので、なるべくはやく完成させて、次のネタに本腰入れられるようにしたいと思っております。
 違う方はまだネタ明かししませんが、基本的に素組で攻めるつもり。ボディーの一部に素組ですまされない箇所がありまして、
いじるとしてもソノ部分だけに止め、今年の完成個体の数増やしを敢行したいと思ってます。



この画像じゃ何かワカランですかね?(笑)。911が完成するまではナイショです。判った方はコメント欄に書いてみてちゃぶだい。
正解者が出た場合にだけ先行してネタ明かします。って言っても大したネタじゃないんですけどねぇ・・・・。
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SLR マクラーレン買い逃す

2006年09月10日 | 模型
 今日は田舎でもタミヤのマクラーレンSLRが発売~。

 出張というか遠出仕事の帰り道、市内の唯一と言っていいプラモ屋に勇んで行ってみたところ、
流石に土曜日入荷の恐ろしさというか、拝むことなく売り切れてました。

店主「いやぁ、今時車のプラモを勇んで買いに来るのはアンタくらいかと思ってたんだけど、今朝電話で「置いといて」攻撃してきたお客さんが、さっさと買いに来てさっさと去っていきましたよ~、残念!」

だそうでつ。

え?

ひょっとして、入荷は一個でつか???

店主は四個注文したのに、あいも変わらず問屋って必要数より少ない数を売り上げに応じて
小売りに「成績卸」かましてるらしく、一個しか入れてくれなかったんだそうでつ。

この冬の時代に、何つまんねぇことやってんでしょう?この業界は。

富○もダイ○もいっそ潰れてしまえ!(いや、ほんとは潰れたら困るんですけどww)

10年前から全然進化しとらんね、この業界。そら、製作記より業界ネタの方がコメント伸びるはずだわな。

 問屋の言い分も判るんですよ。小売り=ユーザーと直結してないだけに、
メーカーは無駄なストックを抱えることを避けて、
問屋にかなりな無茶を言ってるのは知っとります。
でも、そこに問屋からの無理も加算されて、
小売り=ユーザーが貧乏くじを一手に引き受けるという業界の構造は、
どこまでも変わらねぇな。で、別ルートの大手電気店や玩具店の模型売り場は、
小回り効かないけど薄利多売という実に現代的な商売が可能という、
或る意味歪な構造が成り立ってる上に、昨今のユーザー人口の激減です。

 更に地方だと、今回のようなことはありがちなわけですが・・・・・。

 まぁ、有れば買おうってレベルの欲求度だったので、次回入荷を待てば良いだけですが、
雑誌見て「あ、こんなの出たんだ」と知って、店に行ったら「売り切れです」で、次回入荷も全く不明。

大丈夫か?この業界(笑

 最近、例のマークスさんで海外キット(剣蔵さん、C6-R出てまっせ!)を買ってるんですが、
概ね2000円前後で精力的に沢山のキットが出てきています。海外では業界の編成変更(吸収合併分解)が激しいわけですが、
そろそろ日本も似たような事考えても良いのかも知れません。正直、メーカーが倒れるのは構わんのですよ(暴言)。
キットさえコンスタントに出てくれるなら、どこがどうくっつこうが構わないし、
特定のブランドが消えようがどうしようがこれまた構わんです。面白いモノがコンスタントに適正価格で買えれば良しであります。

 例えば、レベルというメーカーがありますが、キットは一様ではなく、
レベル系コンセプトと旧モノグラム系のコンセプトと旧イタレリ系のコンセプトが混在してラインナップを構成してますし、
AMT/ERTLもAMT系コンセプトとERTL系コンセプト、それに旧エアフィックスや旧MPC系コンセプトがやはり混在してラインナップを構築しております。
また、レベルやAMT/ERTLの一部のキットには、有名ブランドのミニカーがバンドルされていて、
しかもそれが単独では買えない仕様になっておりまして、ミニカーが欲しければキットも買いなよという、
かなり強引な抱き合わせをかましてたりしますが、これも完成品偏重の自動車模型業界では、
なかなか面白いアイディアだと思います。しかも抱き合わせなのに価格はキット価格よりも気持ち程度高いだけ。
そうした例を見るに付け、価格上乗せとかの前に、まだまだ出来ることがあるんじゃないかと思えてなりませんですね。

 ところで、海外キットについてですが、日本に輸入されると何故か輸入代理を担当したメーカーのマージンがドッスンとと上乗せされるため、
高くて低品質という悪しきレッテルを貼られがちな海外産プラモデルですが、並行輸入だと向こうでの価格に近い価格で売られておりまして、
今となっては国産キットよりも買いやすい価格のモノが多いんですよね。こないだのル・マン祭りでも、
剣蔵さんがコルベットを造ってましたけど、本来プラモデルってのは多少なりとも手間がかかって当たり前のジャンルでありまして、
そういう意味では手間をかけさせない様に考えられているタミヤのキットがスタンダードなのではなく、
むしろタミヤは特殊なまでに高精度組み立て容易なだけで、他の多少なりとも手間がかかるのが
スタンダードであると言えるのですが、そうした視点であのコルベットを見るとき、フレームから組み立てていく構成や、
基本に忠実に組んでいかないと巧く組めなくなりそうな危うさ(改造リスク)が有ってw、原点的に楽しめるプラモデルと思えてなりません。
あの構成でカルトグラフデカールが付属して2200円程。並行業者を通してこの価格ですから、
現地価格は心配になるくらい安かったりします。海外物にはああいうのがゴロゴロあるんですよね。

 偶には、海外のキットにも目を向けてみませんか?国産ではラインナップされていない車種が沢山あって、
そのくせ中身はシュリンクパックされてて見ることが出来ず不安に駆られるかも知れませんが、
逆手にとってシュリンクを開けてみると悲喜交々有ったりして、昔ながらのプラモライフを堪能出来ること請け合いです。
出来の方は、パッケージの何処かに
「(イラストと中身は異なります)」
で誤魔化さずに、ストレート組みしたキット完成写真が付いてるモノが多く、
ボディーラインとかディテールとか「ちゃんと組めるの?」ってのが判定できる様、
取り敢えずのレベルですが判るようになってますんで、購入前の判断には意外と事欠きません。

 ただし、海外自主輸入とか並行輸入物の購入に限りますけど(笑。
正規輸入価格は、流石に中身を考えると適正価格とは思えんorz

こんな感じで実に無責任に海外プラを薦めてみたけどどうよ?(笑。騙されたとか言われても責任持てないですけど。


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1/24 PORSCHE 911GT1 その13

2006年09月03日 | 模型
 暦も九月となりまして、流石に私の住む界隈も朝晩は涼しくなりました。

 暇なときは暑くてやってらんなくて、ちょっと涼しくなると仕事が忙しくなるという何とも悪循環な状況下ではありますが、
明後日から始まる出張連発多忙期間を前に、何とか内装の目処を付けておきたくて、
少し頑張ってみました。

 キットの内装パーツは至ってシンプル。配線の類は完全にオミットされていて、
他にもシートベルトはデカール処理ですし、車載カメラやコンピューターBOX等も悉く省かれていますので、
レースカーらしからぬスッキリした内装になっております。
と言うことは、モデラーとしては手の入れがいがあるというわけで・・・・

 資料と睨めっこしながら、再現するディテールとオミットするディテールとでっち上げるディテールとを検討します。
そして、省かれているものを再現するにはどんな素材でどう加工してパーツを復活させるかということを検討し、
キットパーツを仮組みしつつ、新造パーツの寸法を割り出していきます。
仮組み無しでガツガツ行くと、新造パーツが干渉して組み立てが巧くいかなくなってしまったり、
新造パーツの組み付け精度が下がって隙間が空いたり取り付けが歪んでしまったりするので採寸は重要です。

 


 今回新造したパーツは、以前にも製作途中を紹介したことがありますが、再度おさらいしてみますと
・車載カメラ
 (エバグリのプラパイプの簡易旋盤加工したもので本体とし、真鍮管とアクリル棒を簡易旋盤加工したモノをレンズとして組み合わせて製作)
・同ステー×2
 (エバグリ製L字アングルプラ材とプラ板を組み合わせて製作)
・コンピューターBOX大×1・中×1・小×3
 (プラ板やプラ角棒を切削加工し本体を製作、コネクターは真鍮管やプラストラクトの六角プラ棒を簡易旋盤加工したもの等を組み合わせて製作)
・シートベルトショルダー部固定金具
 (プラ版と洋白線の組み合わせ。正面・上面の見た目は無視して、製作容易性を優先し、サイドウィンドウから除いたときらしく見えるよう製作)
・シートベルト
 (ジャンクのモデラーズ製シートベルトの残骸を寄せ集めて1シート分製作)
・シフトレバー
 (ノブと根本部分(ケース含)はキットのパーツを使用。ケースからリアバルクヘッドに延びるジョイントバー部のみ洋白線と熱収縮チューブにて改修)
・各種配線
 (モデラーズ・さかつう製のプラグコード、焼き鈍した真鍮線やニクロム線等を組み合わせて製作)
となります。
 ルーフ近くの円筒形パーツや車載カメラ横のステー上に乗る補器、運転席側配線といったものは、
資料でも詳細が不明だったことや、完成時に全く見えなくなってしまうために作っても無駄ということで省きました。
 また、配線も資料通りに取り回したのでは線材の消費が激しくなるばかりなので、
見た目アクセント重視で省いたりデッチUPしております。
また、消化器も、実車はシルバータイプが使用されたり赤色タイプが使用されたりまちまちな上に、
キット(初販版)のインストでは塗装色指示も無かったので見た目アクセント重視で
赤色タイプをキットのパーツの小加工にて装着しております。



 キットパーツのバケットシートは穴が開いていない状態で成型されていますので、
非常に目立つサイドサポート右側の大穴、そしてショルダーベルトとウェストベルト用の通し穴を開口加工しました。
裏面にはモデラーズのケブラーデカールを貼っています。
 シートベルトはモデラーズの布シールを使用してますが、そのまま使用するのではなく、
組み上げ後にベルトの縁を赤く塗ってやる事。
これをしないとベルトの縁が白くなってて何となく印象悪いので・・・・。

 センターコンソールとドア内張はカーボン目がクッキリしてますので、センターコンソールはカーボン調塗装にて、
ドア内張はモデラーズのカーボンデカールにてそれぞれ処理してます。
コンピュータBOX大やシフトレバーケースなんかもカーボンなんですが、
こちらは目立たない目のカーボンですし、正直萎えちゃってる気分も手伝って(爆、
カーボンブラックを砂吹きしただけで済ませてます。

 配線類の這わせ方ですが、細切りマスキングテープで床や壁面にワイヤーを固定し、
その上から混合したてホヤホヤのエポキシ接着剤をワイヤーと床面・壁面の間に置いてやると時間と共に隙間に流れます。
一時置いてからはみ出し等を細い綿棒にエナメルシンナーを含ませたモノで拭き取って乾燥を待ちますと
しっかり固定することが出来ます。この際、エナメルシンナーを多量に使うとエポキシ接着剤の
硬化不良を招く恐れがあるので多少慣れが必要かもしれません。
 
 接着剤にエポキシを使用する都合上、どうしても時間がかかってしまいますが、
慌てて一気に作業すると失敗したり汚したりする元なので、チマチマと一カ所ずつ地道に作業しております。
だからといって綺麗に仕上がってるか否かは怪しいモノですがw,
あまり綺麗に仕上げすぎても生活感?みたいのが出てこないので、多少荒れてるくらいの方がいいんじゃないのかなと言い訳も用意してみました。

 

 画像では内装完了近しに見えて、実はまだダッシュもセンターコンソールもドア内張も撮影用にポン組しただけで接着するには至ってなかったりしますし(汗、
各種配線類の末端部も未処理だったりします。加えてこの先ドア周辺のゲージとフットパネル部分、
それにゼッケンプレートに白を吹く塗り分け処理がありますし、細かい部分のタッチアップやボタン・スイッチ類の色入れ等がありますが、
内装の全体像が漸く目に見えたということで、
私的にはホっとしてたりするんですよ、奥さん。

 ほっとしすぎてまた止まっちゃうと思われそうではありますが・・・・・。

 実際出張のお陰で止まるんですけどね(笑
コメント (7)
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値上げ??

2006年09月02日 | 模型
 大分涼しくなってきました。
 涼しくなるとやる気も出てくるって訳ではありませんが、
先日はまた少し作業進展しました。今日はもう暑かったのでやめましたけど(笑。
進行具合はエントリーするほどではないので、どこかにこっそりUPしてます。


 それより、さっきdynaさんのブログ見て知ったんですが

http://www.ms-plus.com/item_list.asp?jun=1&type=9089

田宮が次回出荷分からスケールモデルの価格を原油高を理由に大幅値上げするとのこと。
原油高はメチャメチャ理解できるんですが、上げ幅がどう考えても便乗値上げだろ??としか思えない超大幅UPになってます。
プラモデルの価格って、企画・設計・原料調達・製造・印刷物・原価内包利益・問屋利益・小売り利益辺りで成り立ってると思うんですが、
パーツ原料の高騰がここまで価格に乗ってくるんですかね?
いやぁもの凄ーーーく眉唾やなって思うが真相は如何に・・・。
実はこのネタ、田宮のHPには全然告知の臭いすら無いんです。
1模型ファンとしては嘘であって欲しいんですが・・・・。

 それと、原油高を理由に値を上げるなら、最早そんなことはないだろうけど
万が一にも今後原油価格が下落することがあった場合には、ガソリン価格のように
値下げをしてくれるんですかね?
しねぇだろうなぁ(笑

 又、リサイクルってのも考えた方がいい時期に来てるんじゃないでしょうか?
ガンプラでお馴染みバンダイは、コストアップを最小限に抑えるべく
パーツ構成を工夫してみたり、ランナーを減らすようなアイデアを模索したりと
頑張ってるらしいんですよね。たとえば、田宮もユーザーから不要になった
ランナーや不要パーツや箱を小売店に持ち込ませ、小売店には電気店にある
プリンターインク回収ボックスみたいなものを設置して、そういうのでゴソッと回収してリサイクルするとか、
安易に価格を上げるんじゃなく他の企業を見習ってみてはどうかと思う。

 いずれにせよ、先日のコメント欄でプラモ屋からの又聞き話として
「プラモの原材料であるスチロールペレットは実は大して高くない」
ってなのを書いたんですが、この話も随分昔の話で、どうやら今は
プラモデルにまで原油価格の高騰がのしかかってきてるのは
本当の話みたいですね。どうやら「高くない」ってのは間違っていたようです。

 これで益々世間の模型離れが進んじゃうんだろうなぁ。キット一個が3000円とか
4000円では、これから入ってきて欲しい筈の若年層ユーザーが益々入ってこない
悪循環となるでしょう。1/24のプジョーが4000円でっせ?ちょいと前なら
1/12のF1フルディテールの価格ですよ。そういや、1/12F1もある日突然4000円から
7000円に一斉値上げしたことがあったなぁとか思い出す(笑。こういう前歴があるから
たとえ正当な価格引き上げでも、オレちゃんには便乗値上げにしか思えない。

 田宮の旧キットで車に関しては、欲しいモノは概ね棚に積ん毒状態なので
実はさしたる影響は無いんですが、困るのは田宮がこれやると他社も
追随するんじゃないかと思われるのです。とうとう
「一個は作る用、一個は積んどく用」
という洒落た大人の買い方がしにくくなりますね。
コメント (15)
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