がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

MFH 1/24 Aston Martin DBR9 LM2008GT1 GULF RACING ②

2021年08月28日 | 模型

塗装編。GULFと言っても車種ごとに青の色合いが異なるので、調色を決めにくいGULFブルー。

青系や紫系は写真だと撮影された環境と現像具合でゴロッと変わるから分かりにくい。

っつーか、フィニッシャーズのGULFブルーってのが、何故か我が家にはダブついてましてね、

金蓋タイプの超初期板と樹脂キャップ版と限定色から通常色にシフトした後発版の3種がある。

で、真ん中取って樹脂キャップ版の限定色verを使用してみたんだけど

流石にコレは青すぎた。917や917Kならアリだと思うんだけど、乾燥後は想像以上に青くなった。

瓶底の色合いをアテにしたんだけど、どうにも気に入らないので変更。ただ、隠蔽力がメチャクチャ高い色で

そのお陰で失敗色の塗装膜を薄く出来てたのは幸い。ポリパテ使ってるから風呂には入れたくなかった。

 バルケッタ/ガイアとバラッカからGULFブルー出てるっぽいけど、最近はロットが少ないのか

面白そうな色が田舎者にはホントに入手しにくい。福岡や大阪に全く行けない状況が続いてるから

余計に入手難が身に染みる。

 っつーことで、今度はファンデーションホワイトをGULFブルー1に対して2強足し、

更にピュアイエローとピュアオレンジを極々少量足して彩度下げつつ若干スミレ色方向に動かした色で塗装。

これでもまだ青が濃いか?塗り直後と硬化後で青の濃さが若干変わって目に映るから判断が難しい。

いっそ補色系ではなくライトグレー系足しても良かったかも。が、これ以上はやってらんないのでこのままGO。

 次にオレンジのラインのデカールを貼附。ちょいと気に入らないのがフロント部分のオレンジと青の境目と

リアの境目の黒ラインの太さが異なる事と、左右ドアに掛かるオレンジと青の境界の黒ラインが極細過ぎ。

っつーか老眼で錯覚してるだけで、ドアんとこは省かれてんじゃね?。

で、このラインをどうするかなんだけど、塗装で再現するには私の技量では相当厳しい感じだったので、

素直に諦めてキットのデカールで済ませた。ここは選択悩むなぁ。

 デカールそのものは、結構年数経ってるけど、別保管してたこともあって問題無く貼れた。

ただ、ダクト部分や形状が複雑な部分は分割されてるんだけど、フロント部分は貼る順番を間違って見た目イマイチ。

2箇所有るダクト部分のオレンジは、まず小さいデカールを貼ってから大判を被せるべきだったのに

逆にしちゃったので重なり部分が分かりやすくなってしまった。ユニオンジャックとGULFのロゴで殆ど隠れるけどね。

 タッチアップカラーは、クレオスのオレンジに白少量で丁度良いオレンジが出来た。

 オレンジを貼って乾燥させてクリアーを軽く吹いてからロゴデカール。

キットには実戦仕様とプロト仕様(?)の2種のデカールが入ってて、これが結構紛らわしいので

使わないデカールを最初に排除してから作業した。プラモみたいにキットインストには細かい説明は無いので

実写画像見ながら地道に選り分け。幸い不足してるロゴとか省かれたロゴは無かった。

 ロゴ貼附後は水洗いで糊と油分を落とし、暫くブースで強制乾燥させてからクリアー塗装。

今回はオートクリアーです。1:3希釈を砂吹き繰り返して一層作ってから1:2を2周塗り重ね。

クリアーがソコソコ乾いたら、マスキングして下辺部分のカーボン地部分の下塗り。

デカールの上にマスキングすると、今の季節だと貼り付きすぎて持ってかれる事があるので、

デカールの上だけマスクゾル(マスキングゾルNEO)で保護してからマスキング。

最初の段階で下塗り入れなかったのは、マスキングミスって失敗した場合に、クリアー層があると修正が楽なので。

塗装のみならず、カーボンデカールもウッカリ貼り付くとハミ出し部分を剥がそうと思っても剥がれないこともあるし。

下地には、当初タミヤのガンメタルを使ったんだけど、ちょっと明るすぎてマッチング悪かったので、

クレオスのグラファイトブラックに変更。この色も、初めて使ったけどタミヤの履帯色並に汎用性の高い色ですね。

今度見掛けたら纏め買いしとこう。

 

 面倒くさくて避けたい作業のカーボンデカール貼り。この車両、下辺部分がグルッと一周カーボン地なので

単に黒系塗装で済ますと味気が無くなりそうだったので渋々デカール貼ることにした。

毎度愛用してるモデラーズのカーボンパターン2を使用。500円以下で買える使いやすいデカールで、

カーボン目も1/24スケールだと自己主張しすぎないところが気に入ってるんだけど、今や入手難になってしまった。

これ、印刷はカルトグラフっすよ。この車の場合だと、概ね2シート必要だった。1ダースくらいはストックしてたけど

今回2シート浪費したので残存は3シートになりました。コロナ落ち着いたら実店舗で後継者探さんとイカンね。

 余談だけど、出始め当初はST27のカット済みカーボンデカールシリーズって、

どれもこれも数千円で、モノによっては5000円超えとかコスパ悪すぎやろと見向きもしてなかったのだが、

最近の車両のようにカーボン部分が多いレーシングカーだと、カーボンデカールの単価は高いし(1000円前後)、

自前で切り出しても2~3シート持ってかれるし、型紙作って切り出して~に要する時間と手間を考えると

決してコスパが悪いわけじゃ無いですな。どっちにしても、このガレキみたいなのには商品は用意されてないわけですが。

 デカールをハミ出させて後からナイフで不要部カットする場合、ヒートガンや軟化剤使う場合は、

結構強力に貼り付くことが有るので、事前にハミ出す部分だけマステで養生してからデカールを貼る。

デカール乾燥後に境目にナイフ入れてマステごと剥がすと綺麗に余分を持ってってくれる。

カーボンの目は実車画像で確認出来る範囲で倣って貼附。複雑な面構成の部分は塗装前にマステで展開図作っといて、

サイドシルのように複雑じゃないとこはヒートガンで強制貼附。欠けや寸足らずはパッチワークで処理し、

タッチアップはグラファイトブラックにて。カーボン部分のロゴは、カーボン貼って一旦クリアーを吹いて馴染ませてから、

デカール貼ってクリアーコート。ボディーのカーボン部分に関しては、塗膜が厚くなりすぎないように

フリーハンドだけどカーボン部分にだけクリアーが載るよう塗っとります。

 

 最後に非カーボン部分のデカールの段差を#1200~#1500で均してから、1:3希釈のオートクリアーでコートして

漸く外装の塗装作業完了。8月中にここまで以て来られたので、コレも10月の展示会に持って行けるかも知れません。

まぁ9月の本業仕事具合によるんだけど、余裕で展示会間に合っちゃうようなら、仕事は休業だらけってことなので、

あまり喜べる話じゃ無いんだけど、感染症と選挙を同じ机上と天秤で考えるアホ政治家(与野党問わず)が無策すぎるので、

どうしても安全策で休業が増えちゃうよなぁ。選挙有っても、落としたいヤツ山ほど居るのに投じたい人が殆ど居ない。

と、愚痴をこぼしつつ、本製作はシャーシをノロノロ作業しながらの塗装乾燥待ちモード。

 

 

 

 

 

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MFH 1/24 Aston Martin DBR9 LM2008GT1 GULF RACING ①

2021年08月25日 | 模型

 次何作ろうかと考えて、上のキャビネットの車コーナーのメンバーを整理したら、レースカーに1席空きが出来、

そこを埋めるべく引っ張り出してきたのが

MFHの1/24 DBR9。ストックヤードでネタを漁ってて、自分でもストックしてることを全く忘れてたキットで、

同様に発掘したキットにランチャ・ベータというマニアックなキットもあったんだけど、

作りたい度数はコッチの方が高かったのでセレクト。デカールはキットとは別に保管してたんだけど、

これが全然見つからず焦ったよ。「ここに収納した!」って思い込んでるところに無かった時ってマジ絶望よね。

 尚、仕様は2008LM仕様の007/009号車コンパチ。カラーリングがGULFだったので、

購入当時はコレに釣られて衝動買いしたんだと思う。キットとしては2012~3年頃の製品じゃなかろうか。

模型処バルケッタのアーカイブとかMFHのアーカイブを漁って知ったんだけど、このGULF仕様のキットは、

初回版と増販版とで原型に若干の修正が加えられてるみたいね。私のは後発増販版の様です。

 このキットの製作については、モノ的に旬は過ぎてるので、製作記というよりは自分用備忘録。

「ちょっと何言ってるのかわかんない」点があってもご容赦下さい。中古での入手性はどうなんかね?

  購入から時間が経過してるガレキの場合、一番気になるのはレジンパーツの変型や収縮。

フロントのフェンダーカバーやリアのダクトカバーがメタルパーツで、そこいらを合わせた感じでは

ボディーパーツには収縮は殆ど見られず変型も無し。造形もシャープだけど思いの外荒れてるので

表面処理には時間が掛かりそう。メタルパーツは形状のフィッティングは悪くないんだけど

メタルの厚みが有りすぎて収まりが悪く、良い感じに収まるまでにメタルの方を相当削った。

0.5mm位の真鍮版で作り直しても良かったかも知れんが、それはそれでフェンダーの三次曲面に沿って

綺麗に鈑金しなきゃなんないから面倒くさそうではある。一方でエッチングの収まりは非常に良好。

 リアフェンダーからバンパーに掛けてはカナリ面が荒れてるしヒケや凹みも多かった。

久々にポリパテを使ってソコイラを埋め均す。タミヤが40gの少量でポリパテ売ってくれてて

私みたいに滅多にポリパテ使わない人間には凄く助かります。

量が多くても硬化剤が生きてる内に使い切った試しが無い。何時もは瞬着系中心なんだけど、

このキットは怖いくらいサクサク削れたのでね。素体と充填剤の硬度差がデカいと概ねトラブる。

 尚、リアフェンダーのダクトフィンとか左リアフェンダーのNACAダクトは開口せずに彫りで済ます。

1/43ならともかく1/24以上だと無闇に開口すると中がスカスカで藪から蛇が出る事もあるので判断がムズい。

 スジボリの彫り直し含めてボディーが或る程度整ったらサフ入れ。今回はレジンキットでは愛用してるHGプラサフ。

今だと造形村のプラサフと同種になるらしい。プライマー性能もさることながら、

乾燥が早い上にグレージングパテに近い仕事もしてくれるので超便利。

 サフ入れて確認したところ、このサイズなのにレジンの巣穴無し。アレ、モグラたたき作業になるから

大嫌いなので、こういう綺麗な成型はホントに有り難い。脱泡機がイイんでしょうねぇ。

↑画像は結構作業が進んだところの画像になってんだけど、このグリル内壁のパーツがメタルで別になってて

これが緑メタの初期版の形状だったのと、そもそもバンパーではなくボディー側に接着するよう指示されてた。

で、これだとグリル外装と内壁の間に絶望的な隙間が出来る事とか諸々不都合が生じたので

バンパー側に装着するよう変更した。流石に接着強度がそのままだと確保出来ないので、

メタルの内壁パーツにインセクトピンを打ち込んで、バンパーにぶっ刺して固定した。

あと、縦に2枚のフィンが付くんだけど、キットでは無視されてたので、0.5mm真鍮板でフィンを追加。

塗装と組み立ての都合上、ボディーにバンパーをくっつけるのは研ぎ出し後にしたかったので、

グリル開口部とフィンのクリアランスがシビアなところから、現段階では大凡の曲げ角は揃えつつも

細かい形状出しはコレからとなっとります。

 

ボディーの表面処理をしつつ仮組の為にシャーシ、も確認。ボディーと異なり思っくそ反ってたので

鍋で煮込んで矯正をしてみたけど、冷えるとまた反り返ってしまう。3回やってみたけどダメだったので

赤点線部3箇所にレジン板をクサビ状に加工した物をハンマーで打ち込んで矯正したら反り解消。

レジン板は、我が家の場合だとST27の敗北F1キット(キット発売後にタミヤからプラモが出てゴミと化したモノ)の

アンダートレーパーツ等を素材化して再利用してるもの。

 

 箱車なので内装も仮組開始。このシャーシは、ロールケージでは無く左右のドア内張のメタルパーツが重要で、

シャーシが反ったり歪んでるとこのパーツが収まらない。収まらない場合は、この内張パーツは弄らず

他の部分で問題点を探し出して都度修正。シャーシの反りが解消してれば全てピタッと収まる。

 内装で一番面倒くさいと思ってたロールケージは、寸足らずなとこは無く組みやすい。

MFHのキットのメタルパーツは、表面状態や解像度は並程度だけど、毎度寸法だけはキチッとしとるね。

ストレートなはずのバーが歪んだりしないように金属定規を治具にして、接着剤無しでも組めるように調整してから

MAKE-UPの低温ハンダで組み上げ。継ぎ目消しまでは必要ないので、

ハンダ付け部分に妙な盛り上がりや接着不良が無いのをサフ入れて確認。

 ロールケージ組み込んだまま、1度ボディーと合体して諸々確認。組みやすさ優先でロールケージが低めに

設計されてることもあって、クリアランス等は全く問題無いようです。

 今度はタイヤホイールを填めて車高とアライメントの確認。プラモやF1と違ってトミカ式の軸1本なので

車軸位置さえ出れば良いんだけど、この車軸位置もキット指定位置でドンピシャでした。全く問題無し。

但し、タイヤが経変で縮んでるみたいで、ホイールに填めるときに超苦労した。

1/43のクソタイヤみたいにプチッと切れないか心配ではあるが、このキツさで塗装後ハメはリスキーなので

先に組んじゃってタイヤ部分をマスキングしてホイールを塗装する事にした。

画像はフロントのみでリアは撮り損ねたんだけど、フロントのアンダーパネルやリアウィングも仮組。

流石にメタル製のこの手の板はソレナリに歪みがあったので、治具等を使って修正。

特にフロントアンダーパネルは、バンパーの下辺の形状とパネルの曲がり具合がピッタリ合わないとカッチョ悪いので、

入念に擦り合わせたよ。

リアのディフューザー部分は、厚みが凄すぎたのでバリバリ削って薄くした。フィンの数が半分くらいなら

金属板で作り直しても行けそうだったんだけど、10枚もやっとれんしハンダ付けも面倒なことになりそうなので

地道にヤスリで削り込んだ。ガレキなんだしエッチングで構成してくれてたら有り難かったんですけどねぇ。

各部のリベット穴に関しては、開いてるトコと無視されてるトコが混在してて、このキットは実に中途半端。

なので、実写画像を参考に(LM2008のドンピシャ画像が意外と見つからず苦労した)、

タミヤのメモリ付マステ使って開口。このマステ、B5のシート状なので他にもボディー各部のダクト形状の左右差解消とか、

カーボンデカールの型紙作りなんかにも重宝する。

っつーかんじで、下地作業終了。箱車ガレキは表面処理と仮組が済んだらマジで塗って組むだけなのだけど

プラモと違って塗装の利便性を考えた分割とか為されてないので、意外とこっから時間が掛かる。

っつーことで次は塗装だけど、続きは回を改めて。

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1/24 Ferrari Testarossa (TAMIYA)  ③【完成】

2021年08月03日 | 模型完成品

スッカリ忘れてたAMCのレイトンCG911。テスタロッサのボディーをブースで強制乾燥させてる間に、

ずっと机上に転がってたコイツをやっつけてしまおうと思って再開してみたんですが、

ブログ記事によると3年前からストップしてたらしく、作業を何処まで進めていたのか全く思い出せません。

で、ドタバタの末に一応完成したんだけど、エッチング製のラジエターダクトの蓋の塗装が割れちゃって、

接着のためにマスキングテープで固定したら剥がすときに亀裂から塗料をゴッソリ持って行かれてしまい、

もっかそのリカバリー中ってことになっとります。ちょっと出来も良くないので、

展示会に出すかもギャラリー用に画像撮るかも未定。マージで残念な状態やでw

 

 さて、今回はタミヤ テスタロッサの最終回になります。

 EXクリアーを乾燥ブースで強制乾燥させたので、今回は中研ぎは無し。

乾燥期間も10日程と私にとっては短期です。

#1500の乾研ぎで柚肌を取り、#2000の水研ぎで大きな傷を消し、

ラプロス#6000の水研ぎで面を平滑にして、ラプロス#8000→3M82876で艶出し。

艶出しの時、磨き布が当たりやすい部分と当たりにくい部分が出てくるんだけど、

1回目の3Mコンパウンドでは当たりにくい部分は無視して、

当たりやすい部分の艶をシッカリと出していきます。

 次に、もう1回3Mコンパウンドを掛けるんだけど、最初の時に無視した当たりにくい箇所を狙い、

当たりやすい箇所は極力磨かない、場合によってはエッジをマスキングしてでも

布が当たらないようにして、重箱の隅を突く様に磨きます。

 磨き作業で下地を出してしまうトラブルは、

大半が磨きにくい箇所の傷を消すのに意識を持って行きすぎて

磨きやすい場所を過度に磨いてしまった場合が非常に多いので、

トラブル回避の為に2周掛けが良い様に思う様になりました。

 磨き終わったら、細部の塗り分け。この車、窓枠・フロントグリル

・アンダースポイラー・ドアリアゲート・リアエンド・リアバンパーと

X18セミグロスブラック指定箇所がメチャクチャ多いので、

丁寧にマスキングしてフィニッシャーズのセミグロスブラックで塗装。

ここでミスっちゃったんですが、研ぎ出した面に黒を塗るのに、

丁度雨が降りだしたにもかかわらず

リターダー入りのブラシマスターで乗り切ろうとしたら

希釈が拙かったようで色が乗りにくい。場所によっては弾かれる勢いの定着の悪さ。

ドボン行きは回避したかったので何とか強引に塗り上げたけど、

返って小汚くなってしまったのが悲しい。更に希釈を濃いめにしたモノを吹こうかと思ったら

セミグロスブラックがとうとう底を突いたので、

諦めて乗らなかった箇所には後で筆でリタッチを入れることにした。

 近所の市内唯一のガンプラ屋に塗料買いに入ったらセミグロスブラックは在庫なし。

発注掛けようとしたら問屋が持ってないという、、、どないやねん。

塗り分けが済んだら、ハセガワのセラミックコンパウンドで最終磨きを行って、

いよいよ最後の組み立て作業に突入。

先ずはリアゲートのチリを合わせてマスキングテープで押さえつつ、

ヒンジの受けをリアゲート裏に接着。キット指定位置でピッタリダボに合わせちゃうと、

リアゲートの先端のボディーとの隙間をプラ板で埋めてる関係も有って開かずの扉になる。

なので、少し受けのパーツのヒンジ受け部分に逃げを作って、リアゲートを開閉する場合には、

少しゲートを持ち上げつつ後方に微妙にスライドさせてから開ける事が出来るようにし、

塗膜の擦れが無いもしくは最小限になる様に調節したけど、

それでも開けるときにはギチギチ音がするので超怖い。

 開閉と言えばもう一箇所、ヘッドライトに関しては最終的に閉固定にする事にした。

このキット、シャーシとボディーの合体は、填め込みじゃなくて接着方式になっとるんだけど、

ライトの開閉を残した場合、万一ライトの棚落ちみたいなトラブルが起きたりすると、

分解出来ないので対処が難しくなってしまうってのが原因。

なら最初から固定しといた方が綺麗に上がったんじゃない?

と、言われれば全くその通りですねってことになるんだが、

実車だとヘッドライトの先端部分が車体に潜り込むようになっててね、

固定したらしたで磨くのがチョイと面倒くさいって事で、

閉めようが開けようがどっちにしても面倒である事には変わりないという結論。

 リアのテールランプは横長の板の両端にクリアーパーツをくっつけてスリット裏に接着という構造。

このテールランプの塗り分けは、テスタロッサと512TRでは配色が異なってるから

ネット画像等で資料検討する場合は要注意。そもそもテスタロッサだけでも年式によって

細かい違いが沢山有るので、資料探しは意外と面倒くさかったです。手持ちの雑誌の資料だと

同一個体のディテールが撮られてるので、基本そういう資料を参照して、

ネット画像は補填として使った方が、妙なミックスドにならなくて済む。

まぁ、ミックスになったところで、作った本人が気にしなきゃ良いだけなんすけどね。

また、左右のテールランプの間はキットだと塞がってんだけど、実際はメッシュが貼られているので、

キットパーツをフレームだけ残してくり抜いて、#60の真鍮メッシュを貼りました。

手持ちに#60以上しか無かったので、

これ以下の目の粗さとなるとエッチングメッシュを使う必要が有り、

場所的にスリット裏で殆ど見えなくなること考えると勿体なくてね(笑、

結局#60を貼りました。理想としては#20~40で良いと思う。

 窓パーツは一見綺麗なんだけど裏面がプツプツと謎に荒れてたので、

一旦#2000のペーパーで水研ぎをしてラプロス#6000&#8000で研いでから、

ガラス色(クリアーブルー+クリアーイエロー+クリアー)で裏面塗装。

結果論だけど、窓面積が大きい事と内装が明るい色なので、

ガラス色で塗った事で雰囲気が良くなった気がする。

 窓パーツの固定はパーツの糊代とボディーの僅かな隙間ににエポキシを流して固定。

エポキシは量を間違えるとパーツが浮くほど流れ込むので極少量の点付けで。

リアクォーターの後端部に隙間が出来ないように

窓と窓枠のの位置を調整してテープでシッカリ固定してからエポキシを流す。

 天井裏コンソールが別パーツになってるので天井裏に接着し、

そこにルームミラーも装着。実車だと実は窓ガラスにミラーがくっついてんだけど

ひょっとして初期型は違うのかも知れないと(改修が面倒とも言う)、

今回は指定通りコンソールと窓パーツで挟む形で固定してます。

 上下合体する前に、忘れ物が無いか何度も確認。

なんせ接着してしまうので忘れ物があっても戻れなくなる。

合体に際しては、リアゲートをテープで固定してから車体後方をバンパー裏に入れ込んで、

マフラーがバンパーから顔を出すように組み込んでいく。

リアゲートを閉じておくのは、開けたまま作業すると何かが干渉してもすぐに分からないから。

閉じて作業すると、干渉するとシャーシがそれ以上入らないので

すぐに修正作業に入れるってわけですね。実際に、エンジン上部のエアクリーナー、

両サイドのラジエターなんかが干渉してたので、

填め込んでは干渉して戻って修正してまた填め込んでの繰り返し。

フロント周りやキャビン部分は割とスンナリ行きましたが、

エンジンやサスのリア部分は色々詰め込まれてるので一筋縄ではいきませんでした。

組み方が悪かったのか、最終的に両サイドのラジエターが

ボディー側のサイドダクト後部と干渉しまくってたので、

ラジエターをゴッソリとカットしてしまいました。

ラジエターがシャーシとガッツリ固着していたので壁になってしまったようです。

ラジエターををカットしたら、アホみたいにスルッと入ったよ。

エンジンのエアクリーナーボックス(黒いパーツ)は、

エンジン周りのフレームにキチンと接着すると

フードとの干渉が回避出来たのでシャーシと合体後に後付けで装着。

 マフラー出口も、当初は左右で若干位置が上下方向にずれてたので、

ヒートガンとプライヤーで強引に曲げて調整。これはマフラー組むときの確認不足が原因。

最後にシャーシとボディーがキチンとカミ合わさって

ホイールハウスとホイールアーチがキチンと合ったら、

サイドシル部分とフロントバンパー裏部分を接着して固定。

塗装を溶かす作用のある接着剤は怖かったので、接着は全てエポキシのエクセルエポで行った。

ボディーとシャーシをマスキングテープで仮固定し、

ボディーとシャーシの隙間にエポキシをチョンチョンと点付け。

暫くするとジワ-ーっと隙間にエポキシが流れるので、

或る程度流れたのを確認したらはみ出しをエナメルシンナーで除去。

硬化したらマスキングテープを剥がし、塗装面に残ったエポキシの残滓を

先端を丸めた爪楊枝で剥がしたりエナメルシンナーやコンパウンドで除去。

こういう手法としてはプラモ用じゃなくてレジン&メタルのガレキ用の接着手法ですな。

 

ボディー&シャーシ合体後に、外装の細々としたパーツを装着。

 マフラーカッターは、ボディ&シャーシ合体後に装着。

アルミ管を加工した物に交換し、サイズも真上から見て

バンパーのエンドラインとほぼツライチまで延長。

 スリット中央の馬マークはF50のインレットから。

エンジンフード後端のFerrariエンブレムはミトス用のインレット。

ナンバープレート部分は、余り物のインレットを適当に貼り付け。

TESTAROSSAのロゴは、キットにはデカールが付いてるけど

他がインレットなのにココだけデカールってのはバランス悪いので何も貼らず。

テスタロッサ用のエッチングやインレットが手に入る機会でもあれば

そん時に貼れば良いし、無くても別にイイんじゃね?っつーことで今回は無視。

 リアバンパーとボディーの境目はラバー製の緩衝材があるので、

ハセガワフィニッシュの艶消し黒の細切りを貼附。

どうやらこの細切りをマフラー付近まで貼ったのは多すぎたようなので、

展示会までに余分は剥がしておこうかと思いますが、やったところで

誰も気付かないと思うのでそのままにしておくかも。

 今回のポイントだったサイドスリットは、思惑通りに仕上がった。

バラしたスリットをボディーに接着する際には、ドアの継ぎ目側のみエポキシ接着剤を付けつつ、

押さえのマスキングテープは接着剤を付けていない先端側で押さえる。

こうすると、フィン先端を接着しなくても、車体に密着した状態で分離したフィンを固定出来る。

逆にドアの継ぎ目側をテープで押さえてしまうと、たとえ同時にフィン先端もテープで押さえてても、

接着剤が付いてるドア継ぎ目側に引っ張られてフィン先端が浮きます。実際、最初そうなってやり直した。

フィン先端に接着剤使うというのは、はみ出しとか諸々考えると非現実的っつーか、

オッサンは老眼な上に不器用なので端っから考えてませんでしたが、器用な人なら出来るかも。

 初期型テスタロッサの特徴であるフライングミラーは、塗装前に充分仮組をしてミラー側に軸を打っておき

最終組み立て時に差し込んで接着。

これ、取り付け角が実に曖昧なので、仮組の時追い込んでおかないとグダります。

サイドマーカーは一旦削り取って、手持ちのクリアーパーツに置き換え。

多分大昔に何かのついでに買った1/43用アクセサリーパーツだったと思う。

キーシリンダーは0.8mm洋白線の断面に縦スリットを刻んだ物を埋め込み。

pininfarinaエンブレムは、なんとキットにはデカールさえ用意されてませんでした。

どこかにエッチングのプレートを所有してたのは間違い無いので目下捜索中。

これが、板ではなくロゴのみのpininfarinaなら大小様々色々なインレットを持ってるんですが、

肝心なときに肝心な物だけ無い。

 フェンダーのCavallino Rampanteワッペンは、E-JANのワッペン詰め合わせから。

これ、貼ろうかどうしようか最後まで悩んだ。

自分が思うに、フェラーリの全車種の中で1位2位を争うくらいCRマークが似合わないのがTR系かと。

ただ、先述の通り、現状pninfarinaを貼れない代わりにCRを貼っておきました。

E-JANのは綺麗に剥がせるからあまりに気に入らないなら剥がせば良いだけだし。

フロントノーズの跳ね馬エンブレムもE-JANの物。バルケッタで一時期ガレキ買う度に

この詰め合わせシートがオマケで入っててね、お陰で何枚もストックしてるんですな。

 最後にタイヤを填めて完成です。

が!このタイヤが加水分解を起こしかけてるっぽくてベタついております。どうしたもんか。

エンジンルームは少々手を入れましたが、先日の通り開閉時にギッチギチ塗膜をコネる音が鳴って怖いので、

この撮影以降は開かずの扉になります。具材の大量投下等で凝って手を加えなくて良かったっすわ。

 あと、リアウィンドウ周りの処理。ワシ、なんかパーツ無くしたか組み方間違ったかっつーくらい

盛大に隙間が空くんだけど他の方の完成画像をネットで見る限り、

どうも元々ここが手抜き処理されてるキットらしい。当初はどうにかしようと思ったけど

クリアーパーツに手を加えなきゃなんないっつーことで面倒くさいから見て見ぬ振りです。

 

 オマケとして、このキットを組んだことの無いけど棚に積んじゃってる人向けに、今後作るに当たっての

私なりに気付いた点を、インストの行程番号とパーツナンバーで備忘録として書いておきます。

------------------

▼行程③でフレームへのエンジンの搭載は水平垂直に充分気を付け正確に付ける事が超重要。

   正確で無いと↓の排気管接続で痛い目を見ます。

▼行程③マフラーのサイレンサーの組み立てで、B15.B16のY字型のパーツをキチンと左右で同じ高さにする。

▼行程④↑③で行ったサイレンサーのフレームへの接着が完全固着する前にB2~B5のパーツを取り付ける。

   B2~B5は、先にサイレンサーのパーツと接着し、接着が完全固定される前にエンジンに接合して

   位置を調整する。エキマニの接続に気を取られすぎるとサイレンサーの取り付けが歪む事が有るので

   排気管周りは全体を常に確認。位置が決まったら最後に細筆使ってフレームの間から

   エンジンとエキマニとの隙間に接着剤を流して固定。

▼行程⑤の次は⑥に行かずに一旦⑦に進む。この際、ダンパーのA14の四角い板部分の上のパーティングラインを

   水平に気を付けて綺麗に面出しして整えておく。ここの面が出てないと、シャーシと接着する際に

   車軸の水平が出なくなってしまう。またシャーシとエンジン&サスペンションの接続は、

   どこかが少しでも干渉するとアチコチ浮き上がるので、強引に接着せず干渉部分を洗い出して処理する。

   ※アライメントが取れない・エンジンフードが閉まらない・ボディーにシャーシが入らない

    これらは全てこの部分でトラブってると起きる。

▼行程⑧でA8のファイアウォールのシャーシへの取り付け時には、取り付けダボのみで接着し、

   接着剤が左右ラジエターに回らないようにする。ラジエターをシャーシに接着固定してしまうと

   ボディーとシャーシを合体させるときに、サイドのダクトパーツと干渉して入らなくなります。

▼行程⑧でA13のエアインテークパーツは、後でシャーシと合体する際に、エンジンフードとの

   クリアランスが小さいので、干渉トラブルを避ける意味でもボディーと合体した後に接着する方が楽。

▼行程⑧でA15のコの字方のフレームパーツは4箇所のダボだけでは無く、シャーシのタイヤハウス裏に

   受け部分が4箇所あるので、ソコでも接着固定する。ココが浮くとフードが閉まらなくなったり

   浮いたりしてしまう。また、A13を最後に取り付ける際には、A15の横棒とA13の裏の凹みを合わせ

   接着して固定する。ここを接着しとかないと、フードの締まりが悪くなる。

▼行程⑪のテールランプE6,E7は、上のオレンジ&透明と下の赤の間に上下をへだつ黒いシールがあるのが正解。

   また、レンズの車体内側の端は赤や透明では無く黒くなってて、車体外側は端っこまでオレンジと赤。

▼行程⑫の窓の取り付けでは、E8の窓パーツの左右後端に隙間が出ないように固定。

▼フロントグリルとリアのスリット、エンジンフードのスリット部分は、

   先に筆塗りでスリットの隙間に色を乗せてから エアブラシ等で塗装した方が良い。

   吹きつけだけだとパーツの厚みもあって奥まで塗料が入っていきにくい。

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 っつーことで、無事完成。30年位買ったまま漬け込まれていたキットだったんだけど、

遂にこうして昇天させることが出来た。大昔に作ったことはあったけど、

缶ペで赤塗って窓枠とかグリルはペイントマーカーで塗ってヒャッハー言うてた頃だったので

今の技量で作った物と当時の事を思い返して比べたりしてみると、

この趣味続けてて良かったな~、懲りずに積んでて良かったな~と感慨深かったり。

 

コメント (4)
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