そうか、わざわざ延期にしてたのは、何かしらのスケジュールの遅延じゃ無くタイミングを合わせていたのか。
それにしてもデカい。
マヂでデカい!!
値段が値段なのでと言えばソレまでだが、1/45って事で概ね完成寸法は把握していたつもりだが、こいつは予想外であった的デカさ!!!
まぁ、デカいのは嫌いじゃ無いですが、むしろ好きな方ですが、流石にカミさんに「車の部品でも買ったのかゴルァ!!」と突っ込まれたよ。完全に油断してた。
スマホと比較するとこのデカさ。「でもアマゾンのことだから、過剰にデカい箱の中にソレ程でもないものが申し訳なさそうに収まってるんでしょう?」と思いきや
違った。本当に中身もデカかったです。どうやら発売日は、北斗星の引退に合わせることにして、7月末から8月22日に変更したってのがホントの所のようですね。
っつーことで、取り敢えず着弾しましたが、中のレビューはまた今度(笑。あ、ネタ画像の方は、お仕事中ウッカリ開いちゃった方、ここの或る意味御約束です。
「ロシアン・ルーレット」
これ、もう5年位前の映画なんだけど、棚の肥やしになってて今回の「祭り」でサルベージしてきた1枚。もうね、何も考えずにステイサムってだけで買ったらしく(笑
実はステイサムは思い切り脇役になってることに、今回鑑賞して始めて気が付いた次第。上の画像は海外で公開された原題「13」名義のポスターですが、
日本のBDのジャケットは、主役のサム・ライリーではなくステイサムをセンターに起用(笑。しかも裏ジャケットに至っては
ステイサムが大写しでミッキーロークが次点という扱いで主役はチョコッと写ってるだけというジャケ買い詐欺仕様の極悪版。わたしもまんまと騙されました(笑。
こういうツマランことしないで全うに売れば、結構面白いシチュエーションの作品でマトモに楽しめたのに、なんせ詐欺られてる分感想も辛くなるね。
主人公のヴィンス(サム・ライリー)は、電気工事士をしながら家族と細々暮らす若者。貧しいながらも全うに暮らしていた家族は、突然の父親の大怪我を機に生活が一変。
父親の入院治療費を捻出する為に母は家を売り、父親は自分のせいで家族が苦しむことを嘆き、家族を支えるべくヴィンス自身も今後の身の振り方に苦慮していた。
そんな或る日、ヴィンスが偶然耳にした大金絡みのやばそうな仕事を本来引き受けるはずだった男が、ヴィンスの目の前で突然死(急性薬物中毒)する。
ヴィンスは、死んだ男が引き受けるはずだった謎めいた仕事を、ヴィンスに成り代わって引き受けることにするのだが、それは17人の男達が互いに銃を向け合い、
合図と共に引き金を引く常軌を逸したロシアンルーレットゲームのプレイヤーだったのだ。
上映時間90分少々、その内60分が或る屋敷の一室での狂気じみたゲームの描写に費やされる異色作。
主人公のサム・ライリーは、2007年に英国のバンドJoyDivisionの最後は自死したヴォーカリストのイアン・カーティスの半生を描いた「コントロール」で長編デビューした英国人俳優。
実際は三十路で子持ちのパパさんなのだが、その若き日のプリ夫を彷彿とさせる童顔のお陰もあって、巻き込まれた騒動に対する「そんなバカな」感を必要以上に醸し出している。
この「そんなバカな!?」感がキモの作品だけに、このキャスティングは上手いと思った。日本の配給会社の売り方は露骨すぎたけど、ジェイソン・ステイサムやミッキー・ロークという
色々な意味で「何かやらかしそう」なオッサン共に童顔の坊ちゃんが紛れ込んでしまってる構図が面白かった。
共演のステイサムも、最初は「なんでこの作品に抜擢されてるんだろう?」と不思議にさえ思えていたのだが、「エグゼクティブ・ディシジョン」に於けるセガール活用法(俺ちゃん命名)であって、
窮地に陥る主人公を鉄拳で護るどころか、犬にも劣る姑息な思考の持ち主で、病気で余命幾ばくも無い実兄の治療費をくすねるばかりか、
兄には「どうせ死んじゃうなら一花咲かせな」的に煽りを入れて、ロシアンルーレット・ゲームのプレイヤーとして送り込んでるというキャラクターを演じていて、
本来はか弱き主人公をステイサムやミッキー・ロークが助けることが多いのを逆手に取って、端から彼らが万が一にも自分を助けてくれることは無いという絶望感の演出に一役買っている。
個人的には、ラストも含めて凄く面白かったのだが、先述の日本の配給会社の姑息な売り方もあって、正直観る人によって天と地ほども評価が二分する作品かと思う。
13 - Trailer
「ハミング・バード」
「堕天使のパスポート」でアカデミー脚本賞にノミネートされたこともある小説家のスティーブン・ナイトが初めて監督に挑んだ長編映画。
過去に大罪を犯した男が、2人の女性との出会いを通じて自分なりの贖罪を考えるようになるというヒューマンドラマ。一応(笑。
主人公のジョゼフ・スミスは、元はアフガニスタンに派兵されていた英国陸軍兵士だったが、今では落ちぶれてホームレスと成り果てていた。
落ちぶれた男にはロン毛が似合うのかは知らんが、前回紹介した「バトル・フロント」と同じく序盤はロン毛のステイサム。或る夜、ホームレス生活で出会った1人の少女に匿われながら、
名前をジョーイ・ジョンソンと名乗っての隠匿生活をしているところに、町を牛耳るギャング配下のチンピラに絡まれ命からがら逃げ出すショボい主人公。
追いつかれ殴られ蹴られ、それでも何とか逃げ延びた先は、とあるアパートの一室であった。その部屋の持ち主が金持ちで、しかも半年先まで海外出張していて戻ってこないことを知ったジョゼフは、
当面この部屋の主にすり替わって生活をする事にした。そこに何たる偶然か、銀行から新しいキャッシュカードが送られてきて、しかも暗証番号まで直ぐに解っちゃったもんだから、
早速お金をATMでズルッと引き出して豪遊(笑。しかし、とある事情でアル中なジョゼフは直ぐに豪遊に飽きて酒に溺れ、いつしかホームレスの為の配給所に来てしまう。
そこには、ホームレスの為の炊き出しをしながら献身的に彼らと接する修道女のクリスティナが居た。実はジョゼフは、ホームレス生活の中で負った負傷が悪化し感染症を患っていたのだが、
そのことをクリスティナに告白し、治療の為の抗生剤の入手を依頼する。そして、あの日生き別れた少女の行方を知りたいと、クリスティナに情報の入手を依頼するのだった。
抗生剤を入手し、日毎に回復していくジョゼフ。そして彼は、この成りすまし生活からの独り立ちの為に身を鍛え直し、いつしか中国人実業家お抱えの用心棒になっていく。
そんな折、クリスティナから、生き別れた少女がギャングに拉致され娼婦にされ、挙げ句に客に殺され川に捨てられていたことを知らされたジョゼフは、怒りに震え復讐に立ち上がるのだった。
詳しい点を極力回避しながらストーリーを紹介すると上記のようになるんだけど、実際は単なる復讐モノじゃないんですよね。
アフガン時代には勇敢で屈強な兵士だったジョゼフが何故ホームレスになったのか。
クリスティナが何故修道院のシスターになったのか。
ジョゼフを拾い多額の報酬を引き替えにダーティな仕事を引き受けさせる中国人実業家の本性。
何故ジョゼフを支えた若き少女は殺されなければならなかったのか
どこか「太陽がいっぱい/Plein Soleil」っぽさの感じられる物語でありながら、その本質はアフガンでの悲劇とそれに伴うジョゼフの犯した過ちから、
修道女クリスティナにまるで神に許しを請うようにジョゼフをして思い馳せさせるが、一方の修道女クリスティナも実は大きな過ちを犯した過去があり、
お互いがお互いの背負いし罪を自分で背負う覚悟を決めながら、実は背負いきれずにお互いに赦しを請い続けているという物語こそが本作の本質かと思う。
Redemption Official Trailer #1 (2013) - Jason Statham Movie HD
こーれは正直アタリだったな~。ステイサムに多い無敵アクション脳筋バラエティかと思ったら、全然違ってヒューマンドラマ&儚い恋物語ときたもんだ。
しかも、これが良く出来たストーリーだし、アクション俳優とモデルさんという組み合わせにも関わらず、どっちも堂々の演技力だったわ。
「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」
さて、今回のステイサム祭りのトリは、豪華脳筋俳優大競演の「エクスペンダブルズ」シリーズ第3弾。実はこれ、シリーズ3作中予想以上に興行成績が振るわなかったらしい。
流石にもう飽きられたのか、それとも公開前に何処ぞの阿呆が垂れ流した流出動画の影響かは知らないが、ともかくもスタローンが認める不甲斐ない成績だったとのこと。
キャスティングは、前作からの引き続きがシルヴェスタ・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ドルフ・ラングレン、ランディ・クートゥア、テリー・クルーズ、ジェット・リー
更に前作から引き続いてアーノルド・シュワルツェネッガーも出て来ます。この人、俳優業復帰したのもあるのか一作毎に出演シーンが増えてる気がする(笑
で、今作新たにキャスティングされたのが、先ずはウェズリー・スナイプス。冒頭いきなり彼を脱獄させるミッションから映画がスタートするんですが、
2010年に脱税で起訴された上に実刑判決を受けて実際に最近まで収監されていたスナイプスに囚人ドクター・デス役をさせるというセンスがイカす(笑。
また、アントニオ・バンデラスも登場。脳筋か否かは微妙だが、結構バカアクションには登場履歴がある(「デスペラード」、「暗殺者」等)のも事実で、
今作では喋りだしたら止まらないマシンガントーク野郎で少々ヤンデレ入ってる元軍人というヘンテコなキャラクター”ガルゴ”に扮してます。このキャラがスンゲェ面白い。
それから、前作までCIAの守銭奴ハゲを演じていたブルース・ウィリスは御約束のギャラ交渉決裂で降板したらしく、今作ではウィリスの演じていたキャラに代わって
ドラマーというCIAの重鎮がエクスペンダブルズチームとの渉外を担うんですが、その役が何とハリソン・フォード。脳筋俳優か!?
更に、今回悪役として登場するのがメル・ギブソン。メルギブと悪役って、偶々こないだ観た「マチューテ・キルズ」のトンデモ大ボスの役が自分的には記憶に新しいんですが、
今作ではあんなドアホなバカボスではなく、主人公と因縁深い冷徹な男として登場してます。
一方で、先述の通りブルース・ウィリスやチャック・ノリスが降板、ヴァンダムは前作で死んだ敵ボスの双子の兄弟役で再登場って話もあったが取り敢えず今回は無し、
更にはジャッキー・チェンもチョイ役では無く結構重要な役どころでの出演オファーが掛けられ話もうまいこと進みそうだったが最終的にスケジュール調整が難しいこととなり今回は無し、
その代わりって訳じゃ無いけど、今回はオッサンだけじゃ無くロスがスカウトしたという設定で、ケレン・ラッツ、ビクター・オルティス、ロンダ・ラウジー、グレン・パウエルの若者4人が
新たにキャスティングされました。特にビクター・オルティスとロンダ・ラウジーは立派な脳筋アクターでリアル格闘家(笑。
特にロンダ・ラウジーはオッサン臭くて映像から臭いまで漂わなくて助かった的なキャスティングばかりだった本作に、おそらく初めて出てくるうら若き紅一点。
ところがところが、実はこの人UFCの女子バンダム級最強と言われる女性格闘家なんですね。登場シーンでも酒場のウェイトレスかと思わせて実際は用心棒だったという設定(笑
Ronda Rousey Highlights
リアル格闘家女優もやってる人と言えば、「エージェント・マロリー」「ブライド・ウェポン」のジーナ・カラーノが挙がるんですが、ジーナの主戦場はUFCでは無い為、
目下ソッチ方面でもラウジーvsカラーノの実現が総合格闘技ファンの期待している夢の一戦と言われてるらしい。
新旧織り交ぜた脳筋アクターによる夢の共演でストーリーなんかどうでも良かった筈なんですが、何故か今作はストーリーも結構面白く出来ている。個人的には3作の中で一番面白かった。
にも関わらず興行成績不振だったのは、やはり最初ほどのインパクトが無くなってしまったことが大きいように思うんだけどどうだろう。スタローンが本作に於ける反省点として挙げていたのは、
脳筋アクターの夢の共演を世代を超えて楽しんで欲しいとか考えちゃって、あろうことか(笑)レーティング規制回避の為に過剰なバイオレンスシーンを悉くヌルくしちゃった事だそうで、
お陰で過去作が見事R指定だったのに今作はPG-13で日本では制限無しの全年齢鑑賞可となった。これはスタローンも「我ながらバカなことをしたもんだ」と思ってるらしい。
オッサン的に今作でも最も感激したのは、やはりハリソン・フォードが軍用ヘリで空中乱舞する姿を拝めたところですね。SWのハン・ソロのファルコン号のアクロバット飛行と
地獄の黙示録のウィラード大尉のキレっぷりを足したようなキャラクターは良かったと思います。ウィラード大尉はマーティー・シーンが演じたけど実はハン・ソロ役のスケジュールで
ハリソン・フォードがオファーをされつつも受けることが出来なかったキャラクターなんすよね。この空中戦シーンでは、いっそワルキューレの騎行を流して欲しかった。
The Expendables 3 (2014 Movie - Sylvester Stallone) - New Trailer (#3)
で、これで一応ステイサム祭りは終演を迎えたのだが、実はステイサム出演作(カメオ&友情出演除く)だとまだ「SAFE/セイフ」「カオス」「デス・リベンジ」ってところが未見なんですよね。
「デス・リベンジ」は俺ちゃんの観ちゃダメセンサーが振り切ってるのでヤメとくけど、「SAFE/セイフ」と「カオス」が残ってる。ワイルドスピードの新作がBDで出る頃(つってもすぐですがw)
この辺りも補完したいところである。