今日はフジ721のF1レジェンドの第一回放送がありました。81年のブラジルGPだったのですが、これは投票によって選ばれたのではなく、解説者の津川氏の推薦によるものとのこと。選考理由は「ロイテマンが・・・・」とか「パトレーゼが・・・・」とか「天候不良の中・・・・」とか色々言ってたけど、結論的には「津川哲夫様がメカニックをしていた車(エンサイン/dr,マーク・シュラー)がファステストラップを刻んだ!」ってのが本当のところだったんだろうねぇ。天候不良が祟りまして、ウィリアムズの二台(A.ジョーンズとC.ロイテマン)がチームオーダーを巡って裏方方面でドタバタしたってだけで、レースとしては「風と共にブッチギリで去りぬ」でウィリアムズの1-2という、至って面白くも何ともないレースでした。来週はモナコでヴィルニューブの激走が見れるので楽しみです。
さて、模型の方ですが、11月になると仕事の都合で2~3週間ほど殆ど弄れなくなるため、細かい修正作業を出来るだけ今月内に済ませておきたいところ。
ここんとこ、リアサス関係を色々弄くっていたんですが、これが思いの外面倒な作業でありましてね、資料を色々見ながら、フルディテール仕様で作ってもソコソコ見れるようにするべく、チョコチョコと修正作業に勤しんでおりました。最も面倒くさいお仕事はサスペンションの差し込み化加工でありまして、以前MP4/5BやMP4/7なんかで散々やったことがあるので楽勝楽勝と舐めてたのですが、サスアームパーツの強度的弱体化とリアダンパー丸ごと作り直しの影響を受けまして、何度やってもアライメントが決まらない・・・・orz。その内日本シリーズで意気消沈したり、意気消沈ついでにトーコンアームをポッキリ折っちゃったり、すったもんだした挙げ句に漸く収拾がついてきました。
思ったより面倒くさかったのがダンパーの自作。前にも書きましたが、キットのパーツは、恐らくチーム側からストップがかかったんだと思うんですが、通常のシェルケースにスプリングという出で立ちで、オマケに車高出しが自動的に出来るようにダンパーのマウンティング方法まで変更されてまして、これを私の拙なる技量ですがなるべく実車と同じ様な形状&マウント法に変更してやりました。実車はリアクティブサスペンションである為に、この部分を何とかしないと後のディテールアップに於いてワイヤーを這わす際に一部の配線類の行き先が”無い”という状態に陥ってしまう事を回避する為の措置です。
旋盤があると(実際にはあるだけでは×でソコソコ使いこなせるようにならないと意味がないわけですが・・・・)もっとキチンとしたものが作れるのかも知れませんが、そんな高価なツールがある訳ではなく、チマチマと各種素材を組み合わせて製作です。
先ず下図のように
各種素材を切り出してダンパーを構築する為のパーツにします。図で言えば水色で示した棒は1mmの洋白線。ダンパーのロッドとなるだけではなく、組み合わせるパーツが真っ直ぐ繋がる為の芯にもなります。灰色のパーツはエバグリの2.5mmプラパイプ(内径1mm)。黄色と黄土色は真鍮パイプで、黄色の方が外径3mmで内径が2.5mm、黄土色の方が外径が1.3mmで内径が1mmです。その他は前回記述の通り3mm径と2.5mm径と2mm径でポンチで切り出したプラ板と1mmニクロム線で作ったスプリング。これら全てを組み合わせると
こんな感じのダンパーが出来上がります。ダンパーはアッパー側はプッシュロッドと三角形のプレートを介して繋がりますので、キットのダンパーパーツのみを切り飛ばし、三角形のプレートのダンパー接続部付近に1mm強の穴を開けてそこにダンパーのシャフト部分を差し込みます。ケツの方は、シャフトに0.5mm程度の穴をリュータードリルで開口し、ミッションブロックの出っ張りにインセクトピンを差し込んで固定できるようにしておきます
シャフトに洋白線を使ったので、マウント用の穴(上図中の白丸部分)を開口するのが硬くて面倒でした。
後は、各サスアームをそれぞれ根本で切断し、焼き鈍し処理をした0.6mm真鍮線をアームに差し込み、アライメントを修正しつつ角度を決めていき、トーコントロール用のアームでトーを適切に取れば、漸く一段目のハードルを越えたことになります。
画像ではアップライトがプラプラでアライメントがずれてるっぽいですが、これは最終的なアライメント調節が可能なように、ストッパーの役目をする出っ張りを切り飛ばしてしまっている事と、トーコントロールアームを或る程度事由に動かせるように余裕を持たせているからです。
さて、、各アームの基部にある台形のプレートですが、目下試行錯誤中。前回記載時に洋白板を切り出して作りかけていましたが、形がなかなか揃ってくれず難儀しております。材料含めて色々検討中。
次はフロントのダンパーセクションの作業になるんですが、ここはプッシュロッドとダンパーを繋ぐプレートも自作しなくてはならないので、ヘタするとリアより面倒くさそうな雰囲気。ここが解決すれば、製作が随分楽になるので、今月中に仕上げておきたいところですが・・・・・・・、無理かな?(爆。なんせここらは全て現物合わせ処理の箇所とキチンと寸法出しをした箇所とが混在してるので辻褄合わせが難儀であります。上手い人ならカチカチっと精度出しちゃうんでしょうけどねぇ・・・・。
ところで、今月号のモデルアートってお買いになった方は多いんですかね?久々の F1特集で面白かったのですが、流石にMP4/7の作例には一言言いたい。そもそも模型なんてモノは個人の趣味なのですから、他人が作ったモノに「ここはイケナイ」「アソコはこうすべき」等とイチャモン付けるような事は全く以て余計な御世話で、イチャモン付ける人には「んなことばっか言ってるから友達減るんだよ!」って言いたいとか思うんですけど、流石にあの作例はイカンだろ。前にも書いたけど、雑誌というのは有償情報発信媒体なのだ。模型専門誌というカテゴリーから言えば、製作の参考の為という性格も持ち合わせている訳だから、素組でも必要最低限の基礎的な工作は為されてしかるべき。これが個人のHPとか模型店のショーウィンドーの「お客様の作品」とかなら全く無問題ですが、金を出させて買わせてる「雑誌」である以上アレはイカンよなぁと苦言を呈すオレ。一見「小学生の”初めてのぷらもでる 1ねん2くみ @かっぱちゃん”」って感じの作例なんすよ。デカールの寸法足らずな所へのタッチアップもせず、貼り順を間違えたらしくミスも多大に発生、パーティングラインさえ消していない箇所も多い上に、インストを明らかに無視した塗装を施しながら「インストに沿って」と誤解を生じるような記述があったりと、読者を舐めてるとしか思えない。一応文中にはデカールが古かったとの記載があり、「初心者向けになるべくキットのパーツのみでキットインストの指定通りに作ることを前提にした」ってことなのか?と敢えて好意的に解釈しかけたら、クリアーにはウレタンを使ってる所は全然初心者向けではないですし、一体何を見せ読ませたかったのか全く以て理解不能。キットの良さを宣伝するということだとしても、寧ろ「ロクなモノが出来上がらない」事を宣伝するかのような状態で、あれが作例大写しで、綺麗に出来てるスタジオのMP4/5やMP4/6が囲み処理の脇役扱いにされてるところなんてワケワカメ。MP4/7って結構面白いキットなのですが、それがあの記事のせいで「素組じゃぁこの程度にしか出来上がらないのか・・・・」とか思われると残念で仕方ないです。
逆に1/43ガレージのタメオ1/43ロータス99Tは面白かった。これぞ素組の美学ってやつで、あの見るからにヘナチョコとしか思えないキットが、箱の中身だけで綺麗にキチンと出来上がってるのに驚き桃の木でした。ワシも99T持ってるんですけど、Zモデルのトランスを買いそびれたので「永遠に棚の肥やしだろうなぁ」と持ってることすら忘れそうでしたが、少なくとも「いつか作ろう」って気になっちゃいましたよ。
さて、模型の方ですが、11月になると仕事の都合で2~3週間ほど殆ど弄れなくなるため、細かい修正作業を出来るだけ今月内に済ませておきたいところ。
ここんとこ、リアサス関係を色々弄くっていたんですが、これが思いの外面倒な作業でありましてね、資料を色々見ながら、フルディテール仕様で作ってもソコソコ見れるようにするべく、チョコチョコと修正作業に勤しんでおりました。最も面倒くさいお仕事はサスペンションの差し込み化加工でありまして、以前MP4/5BやMP4/7なんかで散々やったことがあるので楽勝楽勝と舐めてたのですが、サスアームパーツの強度的弱体化とリアダンパー丸ごと作り直しの影響を受けまして、何度やってもアライメントが決まらない・・・・orz。その内日本シリーズで意気消沈したり、意気消沈ついでにトーコンアームをポッキリ折っちゃったり、すったもんだした挙げ句に漸く収拾がついてきました。
思ったより面倒くさかったのがダンパーの自作。前にも書きましたが、キットのパーツは、恐らくチーム側からストップがかかったんだと思うんですが、通常のシェルケースにスプリングという出で立ちで、オマケに車高出しが自動的に出来るようにダンパーのマウンティング方法まで変更されてまして、これを私の拙なる技量ですがなるべく実車と同じ様な形状&マウント法に変更してやりました。実車はリアクティブサスペンションである為に、この部分を何とかしないと後のディテールアップに於いてワイヤーを這わす際に一部の配線類の行き先が”無い”という状態に陥ってしまう事を回避する為の措置です。
旋盤があると(実際にはあるだけでは×でソコソコ使いこなせるようにならないと意味がないわけですが・・・・)もっとキチンとしたものが作れるのかも知れませんが、そんな高価なツールがある訳ではなく、チマチマと各種素材を組み合わせて製作です。
先ず下図のように
各種素材を切り出してダンパーを構築する為のパーツにします。図で言えば水色で示した棒は1mmの洋白線。ダンパーのロッドとなるだけではなく、組み合わせるパーツが真っ直ぐ繋がる為の芯にもなります。灰色のパーツはエバグリの2.5mmプラパイプ(内径1mm)。黄色と黄土色は真鍮パイプで、黄色の方が外径3mmで内径が2.5mm、黄土色の方が外径が1.3mmで内径が1mmです。その他は前回記述の通り3mm径と2.5mm径と2mm径でポンチで切り出したプラ板と1mmニクロム線で作ったスプリング。これら全てを組み合わせると
こんな感じのダンパーが出来上がります。ダンパーはアッパー側はプッシュロッドと三角形のプレートを介して繋がりますので、キットのダンパーパーツのみを切り飛ばし、三角形のプレートのダンパー接続部付近に1mm強の穴を開けてそこにダンパーのシャフト部分を差し込みます。ケツの方は、シャフトに0.5mm程度の穴をリュータードリルで開口し、ミッションブロックの出っ張りにインセクトピンを差し込んで固定できるようにしておきます
シャフトに洋白線を使ったので、マウント用の穴(上図中の白丸部分)を開口するのが硬くて面倒でした。
後は、各サスアームをそれぞれ根本で切断し、焼き鈍し処理をした0.6mm真鍮線をアームに差し込み、アライメントを修正しつつ角度を決めていき、トーコントロール用のアームでトーを適切に取れば、漸く一段目のハードルを越えたことになります。
画像ではアップライトがプラプラでアライメントがずれてるっぽいですが、これは最終的なアライメント調節が可能なように、ストッパーの役目をする出っ張りを切り飛ばしてしまっている事と、トーコントロールアームを或る程度事由に動かせるように余裕を持たせているからです。
さて、、各アームの基部にある台形のプレートですが、目下試行錯誤中。前回記載時に洋白板を切り出して作りかけていましたが、形がなかなか揃ってくれず難儀しております。材料含めて色々検討中。
次はフロントのダンパーセクションの作業になるんですが、ここはプッシュロッドとダンパーを繋ぐプレートも自作しなくてはならないので、ヘタするとリアより面倒くさそうな雰囲気。ここが解決すれば、製作が随分楽になるので、今月中に仕上げておきたいところですが・・・・・・・、無理かな?(爆。なんせここらは全て現物合わせ処理の箇所とキチンと寸法出しをした箇所とが混在してるので辻褄合わせが難儀であります。上手い人ならカチカチっと精度出しちゃうんでしょうけどねぇ・・・・。
ところで、今月号のモデルアートってお買いになった方は多いんですかね?久々の F1特集で面白かったのですが、流石にMP4/7の作例には一言言いたい。そもそも模型なんてモノは個人の趣味なのですから、他人が作ったモノに「ここはイケナイ」「アソコはこうすべき」等とイチャモン付けるような事は全く以て余計な御世話で、イチャモン付ける人には「んなことばっか言ってるから友達減るんだよ!」って言いたいとか思うんですけど、流石にあの作例はイカンだろ。前にも書いたけど、雑誌というのは有償情報発信媒体なのだ。模型専門誌というカテゴリーから言えば、製作の参考の為という性格も持ち合わせている訳だから、素組でも必要最低限の基礎的な工作は為されてしかるべき。これが個人のHPとか模型店のショーウィンドーの「お客様の作品」とかなら全く無問題ですが、金を出させて買わせてる「雑誌」である以上アレはイカンよなぁと苦言を呈すオレ。一見「小学生の”初めてのぷらもでる 1ねん2くみ @かっぱちゃん”」って感じの作例なんすよ。デカールの寸法足らずな所へのタッチアップもせず、貼り順を間違えたらしくミスも多大に発生、パーティングラインさえ消していない箇所も多い上に、インストを明らかに無視した塗装を施しながら「インストに沿って」と誤解を生じるような記述があったりと、読者を舐めてるとしか思えない。一応文中にはデカールが古かったとの記載があり、「初心者向けになるべくキットのパーツのみでキットインストの指定通りに作ることを前提にした」ってことなのか?と敢えて好意的に解釈しかけたら、クリアーにはウレタンを使ってる所は全然初心者向けではないですし、一体何を見せ読ませたかったのか全く以て理解不能。キットの良さを宣伝するということだとしても、寧ろ「ロクなモノが出来上がらない」事を宣伝するかのような状態で、あれが作例大写しで、綺麗に出来てるスタジオのMP4/5やMP4/6が囲み処理の脇役扱いにされてるところなんてワケワカメ。MP4/7って結構面白いキットなのですが、それがあの記事のせいで「素組じゃぁこの程度にしか出来上がらないのか・・・・」とか思われると残念で仕方ないです。
逆に1/43ガレージのタメオ1/43ロータス99Tは面白かった。これぞ素組の美学ってやつで、あの見るからにヘナチョコとしか思えないキットが、箱の中身だけで綺麗にキチンと出来上がってるのに驚き桃の木でした。ワシも99T持ってるんですけど、Zモデルのトランスを買いそびれたので「永遠に棚の肥やしだろうなぁ」と持ってることすら忘れそうでしたが、少なくとも「いつか作ろう」って気になっちゃいましたよ。