がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

1/24 S13製作記 その8

2004年10月29日 | 模型
 目下運転席側のBRIDEのシートを削り出しで作ってる最中なのだが、「ひょっとして、このシート作るのって、ボディーワークの手直しより面倒な作業では?」という事に薄々感づいているのだが、まぁ完成が近付くと作業のノリも良くなってしまうので仕方のないところか(笑)。他にもチマチマと内装関係のパーツを組んではいるのだが、どうしてもシートの削り出しに時間を取られてしまう。高校の時の美術の時間の彫刻作りなんて全然ダメでしたからねぇ、私。ところで、この運転席シート、漸くちゃんとした画像が手に入り判ったのですが、、先ずTYPE1とTYPE2がありまして、更にカラーリングも基本色が二種類とクッション部色が三種類。更に、そのクッション部の組み合わせが色々ありまして、取り敢えず私が彫ってた形状ではクッション部の形状含め全然違ってた(爆)。仕方ないので、度重なる形状修正でいつの間にか小さくなっちゃってたレッグサポート部の修正も兼ねて、実はブルーグレー塗装まで辿り着いていたシートのパーツに、再びパテを盛りつけていくのでありました。このBRIDEもどきのシートさえ出来上がれば、後はサクサク逝けそうなんですがねぇ。
 他の内装部品は

こんな感じでありまして、飴玉2号の画像を参考に、ダッシュに追加メーターとメーターから延びるコルゲートチューブ、それにコンソール脇の怪しい機械も雰囲気だけですがコッソリ追加してます。ステアコラム状のアペックスの機械もプラ板で作りまして、ステアリングもジャンクの中からMOMO RACEっぽいものを見つけましたし、更なるオマケとして助手席のシートの上に載せるアイテムも既に出来上がってたりするのですが、運転席シートが何時になるやら。あ、運転席のシートのレッグサポートがでかくなり内装のバスタブに干渉してしまうので(図中赤○部分)、ここだけ裏をエポパテで裏打ちしてからリューターで削り込んで干渉を避けてます

 さて、一向に作業が進展しない運転席側シートに対して、その他の部分は着々と進行中。内装は、実車でも色々な素材が使われているのですが、完成後は窓越しにしか見えないので、細かく塗り分けすることは避けました。その代わり、部位によって市販のスウェードスプレーとタミヤ製の情景用3Dスプレーを利用して質感の違いを差別化。前後シート・ドア内張の布部分・グローブボックス部・リアトレイ部にはスウェードスプレーを、そしてフロアマット部分は3Dスプレーをそれぞれ塗布した後に、ブラックとライトグレーで塗り分けてやりました。目下、ダッシュボードやドア内張部分を艶消しにするか半艶消しにするかで悩み中。一番面倒くさい塗り分けが終わってるので艶の選択は楽なもんですから、追々決める事にします。

[スウェード調スプレー。白と黒があるので塗装色に合わせて選択する]

 運転席側シートに対して助手席側シートは飴玉2号はノーマルシートって事だったので、キットのパーツのまま素通りしようかと思ったんですが、ふと「S13とPS13ではシートの形が違った様な・・・」と調べてみますと、案の定形状が変更になってました。そこで、キットのシートのパーツを図の赤点線部分で切断し、切り口を綺麗に整えてから、エポキシパテから削りだしたヘッドレストを追加装着してやりました。これで見た目はPS13のシートです(ホントか?)。



 その後ですが、恐らくこの手の自動車模型を作るに際して、最も面倒くさい作業であろう、透明パーツへの着色も行っておきました。ラッキーなことに、飴玉2号はフロント部分のウィンカーは全てクリアータイプに変更されているので殆ど塗装の必要がありやせん。結果、テールライトとウィンドウパーツの塗装だけすれば良いって事になります。しかし、この両者、共にマスキングが面倒くさいんですよね。戦車とかガンプラに比べて組み立てそのものは簡単に思えて、実は相当面倒くさいことをしないと綺麗に出来上がらない事実を、この手のクリアーパーツで思い知った人も多いんではないでしょうかね?特に、このS13の場合は、元が古いキットだけあって、テールライトのパーツのモールドが、殆ど死に体になっています(笑)。モールドに沿って塗り分けなければイケナイのですが、沿うだけの余裕が無いんですよね。
 文句言っても先に進めないので、先ずマスキングテープをパーツの表面全部に貼ります。そして裏側にはテープを2mm幅で沢山切り出したものを用意し、それを赤く塗る部分・オレンジ色の部分・無色の部分にそれぞれ貼り込んでいきます。黒で塗る部分を残す様にアートナイフの刃先でパーツに傷を入れない様気を付けながら切り取って、縁をツマヨウジの先でシッカリ押し付けておきます。マスキング完了後、先ずはパーツ裏から黒を塗装。次に赤く塗る部分だけマスキングを剥がしてクリアレッドを塗装。更に次はオレンジに塗る部分のマスキングを剥がしてクリアオレンジで塗装。ちなみに、クリアレッドの上からクリアオレンジを塗ってもクリアレッドの部分がオレンジになっちゃう様なことはありませんです。で、全部塗り終わったら残る無色の部分とパーツ表面のマスキングを剥がせば出来上がり。


クリア塗料は染色料塗料なので、通常の塗料よりも乾燥時間がかかります。また、缶スプレーでも可能ですが、筆塗りだと間違いなく筆ムラが出て汚くなってしまいますので、これはしない方が良いですな。一番良いのはやっぱりエアブラシです。

 更にウィンドウパーツにも黒枠の塗装を行いました。これも面倒くさいんですよねぇ。黒を塗るだけなのでマスキングさえシッカリしておけば筆塗りでも対処出来ますが、失敗もし易いのでこれまた缶スプレーかエアブラシで塗ります。キットに付属の型紙は、意外と型通りに「真っ直ぐ」切るのが難しいです。最も確実なのは、ウィンドウ裏の梨地のモールド部にマスキングテープを沿わせて貼り込んでいく方法ですな。セロテープを貼ってモールドに沿ってナイフで切り抜いていく強者も居ますけど、私の場合はモデラーズ製のハイテクマスキングテープを使ってカーブ部分を処理してます。塩ビ製のテープなので柔軟性があって便利です。このハイテクテープでマスキングエリアの枠を作り、普通の紙製のマスキングテープで枠の内側を埋める形で貼り込みます。フロント・サイド・リアをキッチリ張り込めたら、枠部のハイテクテープの縁をツマヨウジで押しつけて、隙間から塗料が漏れない様にします。このハイテクテープですが、曲線マスキングが出来るのはいいんですが、代償として厚みがあって塗料が漏れ易いんですよね。窓枠塗装時のお奨めな使い方は、フロントやリアの場合は曲線になってる先ず上辺と下辺にハイテクテープを使い、その後で直線になってるである左右辺に普通のマスキングテープを使って枠を作る方法。これだと、テープが重なる部分はハイテクテープの上に紙テープが来るので、隙間を無くしやすいです。
 マスキングが済んだら黒を吹き付けます。艶が在ろうが無かろうが関係ないんですけど、乾燥時間の早さと流動性の低さで艶消し黒の方が塗りやすいかと思います。で、塗布後乾燥したら、裏側のリアクウォーターとリアウィンドウのマスキングのみを剥がします。で、今度はそこに、やはり裏からスモークグレーを吹き付けます。スモークグレーはウィンドウの様な広い面積部分に塗るには、缶スプレーでもムラが生じやすい厄介な色ですが、スモークグレー1に対してクリヤー1を混ぜて、更に常に塗布面全面に塗料が乗るよう気を付けながらブラシで吹き重ねることで、かなりムラを回避出来ます。



 あと、ダンパーも塗装してみました。飴玉2号にはテインの車高調が装着されてるとのこと。面倒くさいので流石に純正形状ダンパーを車高調用ダンパーに作り替えることまではしませんでしたが、テインのダンパーではお馴染みのグリーンに塗っておきました。使用したのはモデラーズカラーのグリーン(基本色)。このメーカーは自家混色用に基本色を出してくれているのですが、GSIクレオスやタミヤの様に勝手に白顔料を混ぜたりしていないところが素晴らしい。これで乾燥が早くて塗膜が丈夫なら常用するんだけどねぇ。ところで、パーツを撮影してみると面白い現象が発生。実際には黒と緑で綺麗に塗り分けてあるのだが、画像だとフラッシュが当たった部分の色が飛んでしまい、半透明パーツに塗りそこねの緑と黒が混じってる様な状態に写った。面白いこともあるものですな。カメラとかには詳しくないので、何故こんな写り方をするかは不明なんですけどね。てことで、画像では変ですが、ちゃんとダンパーは緑でハブは黒に塗り分けております。



ってなかんじで此処二日間の作業でした。運転席は何時の事やら・・・・
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1/24 S13 製作記 その7

2004年10月24日 | 模型
 さて、結局本職の方は今日は巧く運びまして、明日からの出張を前に時間も取れたことで、今日はクリアー塗装を敢行しました。自動車模型にクリアー塗装が必要な理由ですが、仕上げの際に塗装面を研磨することで艶を出すのに、塗っといたほうが安全に研磨出来るってのが最大の理由かと思います。勿論、クリアーを塗らずに本塗装の部分を直接磨いても艶は出せますが、赤とか黄色の様に隠蔽力が非常に弱い色の場合は、磨けば磨く程色が薄くなってきますし、うっかり下地まで出てしまうと最初からやり直しなんて事にもなっちゃいます。対して、クリアー塗装をした上で磨く様にすれば、本塗装の部分には磨きをかけないで艶が出せるので、先述した様な問題から解放される訳です。また、メタリックやパール塗装の場合は、本塗装の上にクリアーを塗装することで初めて発色するので、この場合はクリアー塗装は必須となります。今回も、パール塗装を本塗装として施してあるので、クリアー塗装は必須作業でもある訳です。

 一言でクリアーと言っても、無色透明な割には様々な種類の模型用塗料のクリアーが巷には存在しております。で、私が気に入ってるクリアーが下の画像の面々となります。

左から
①ホビーショップGT オートクリアー
②GSIクレオス #155 スーパークリアー
③GSIクレオス #184スーパークリアーⅡ
④モデラーズカラー スーパークリアー
の4種類です。それぞれの特徴ですが、
 ①は艶・塗装のしやすさ・乾燥時間の程良さ・デカールに対する攻撃性の少なさといった全ての要素で抜群の性能を誇る逸品。しかしながら、私が住んでる様な地方では全くと言って良い程入手が難しいので、大都市圏に出掛けた時にまとめ買いすることで賄っております。まぁ、昨今はネットでも買えますけどね。
 ②は艶具合や塗膜の強さがイケてるクリアー。GSIクレオスってことで、私が住んでる様な地方都市でも簡単に入手出来るので重宝してます。ただし、濃度調節が気温や湿度によってコロコロ変わりますし、デカールの上から塗装する様な場合にはデカールに対する攻撃性も強いので注意が必要です。
 ③はGSIクレオスの製品ですが、②とはやや性質が異なります。特に、レベリング薄め液で薄めることが前提となっており、当然乾燥時間もかなり遅くなってる模様。あと、普通の薄め液等で稀釈すると、何故か白濁してしまうので注意が必要です。乾燥時間が長くかかる分研磨無しでも塗りっぱなし艶がソコソコ出ます。使い方としては、②のスーパークリアーで本塗装色をコーティングしてから、更にその上にこのスーパークリアーⅡを塗り重ねるって使い方が良い感じ。
 ④のモデラーズカラーは、一時期私がフェチの様に使いまくったクリアーです。艶の具合も綺麗ですし、研磨作業の研ぎやすさも抜群。デカールにも優しく、そのクセ乾燥すると塗膜は丈夫になります。しかしながら、どういう訳か或る程度までの乾燥は①や②と比べても遜色ないのに、完全乾燥まではやたらと時間がかかります。①や③が市場に登場してからは、スッカリ使わなくなってしまった気がするのですが・・・(笑)。
 ちなみに、最近巷の自動車模型愛好家の間でよく利用されているウレタンクリアーは、私の場合使わないことにしております。理由は、ウレタン特有の有機的な感触の艶が好みでないことと、アクリルラッカー系に輪をかけて強力な毒性が嫌だからというもの。また、GSIクレオスやモデラーズカラーの缶スプレーを使うことはあっても、タミヤ製の缶スプレークリアーは塗膜が笑っちゃう位弱く研磨に不向きなのでこれも使いません。塗膜が弱いって意味では、GSIクレオスやタミヤの水性アクリルのクリアーもGSIの水性トップコートも使いません。


 さてさて、本日のクリアー塗装には何を使用したかですが、GSIクレオスの#155スーパークリアーです。理由は特にありません(笑)。使用量は丸々一本分を使いました。1/24だと、クレオスのビンで言うなら概ね1~2本で良いかと思います。何回かに分けて、ボディ全体に満遍なくタレない様に気を付けながら吹きつけます。最初の方はクリアー1に対して薄め液1、徐々に薄め液の量を増やしていき、最終的にはクリアー1に対して薄め液3程度で仕上げます。全部塗り終わりましたら乾燥モードへ移行。2~3日置いておいて、クリアー面の肉持ち具合をチェックし、もし肉持ちが悪くクリアー層に不安を感じる様なら、更に上から③の#184スーパークリアーⅡを使うことになりますが、これは後日様子を見てから選択しますので、今日の所はこれまでで塗装終了。

先日の画像に比べると、濃かったボディ色にパールの粒子が浮き上がり、ちゃんと紺メタになってるのが判りますでしょうか?ちょっとピンボケになっちゃったんですが、横から蛍光灯を当ててみると

我ながらベルベットブルーパールっぽくなったと思うんですがどうですかね?
 まだクリアーを塗っただけなので表面がミカン肌と言いますか波打ってますが、一~二週間位乾燥させた後に表面を研磨すると、綺麗な鏡面に仕上がりますので気にする必要はありまへん。

 さて、ボディ関係が一段落付いたので、これからは内装等のシャーシ周りの工作に入ります。思った以上にクリアー塗装が順調に進んだので、今日はマフラーを作って、更にリアサスの車高下げを行いました。先ず車高下げですが、日産車らしいマルチリンクが再現されている関係上、フロントの様にダンパーパーツを切り詰めればOKって訳にはいかないです。

↑で赤枠で示した部分にケガキ針で1mm削る様に印を付け、シャーシの当該部分を1mmだけ削り、ダンパー部はバネ部分で1mm切り詰めて調整します。これ、なるべく正確に切削しないと、後々4輪接地しないというトラブルの元になります。
 リアマルチリンクの車高下げが済んだら、今度はマフラーの製作です。飴玉2号にはGPスポーツのEXASⅡっていうマフラーが装着されてるとのこと。どうやらオーナーさんは昨今の規制を考えて触媒を装着したそうなので、加工も触媒から後だけです。製品画像を参考にしながら、装着しやすい様に少々取り回しをアレンジして建築模型用の4mmパイプを曲げてメインパイプを製作、テール部分には模型店で売っていた挽き物の金属製テールエンド装着してみました。あとはプラペーパーで中間のサブタイコを作ってやればOKかな?


 こんな感じで今日は時間切れです。次の機会には、主に内装関係を弄くっていきたいと思います。

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1/24 S13 製作記 その6

2004年10月22日 | 模型
 さてさて、遂に本塗装作業まで辿り着いた飴玉二号。
 先日ホワイトの下地塗料を塗った訳ですが、今日は先ずそのホワイト部分を#1200のペーパーで下地が出ない様に気を付けて磨き、更に#2000のペーパーで均して#1200のヤスリ目を消します。しっかり削りカスを落としてから、オモムロにボディ塗装に入ります。

 先日悩んでいた「ベルベットブルーパール」。実は、チョイと昔にGSIクレオスからそのものズバリの「ベルベットブルーパール」って色が発売されていたのですが、パール粒子が少々粗くイケテナイ色である上に現在は生産中止になってる模様。クランベリーレッドパールは出てるのにね。キットの組み立て説明書に記載されてる調合表も「シルバー」を調合する様に指示されていて話になんないし(笑)、結局オートバックスで見た実車の補修塗料のカラーチップの色合いと、実車の板金塗装用の調合チャートを参考に、自前で作ることにしました。先日も書きましたけど、実車用塗料は使えないのでご注意を(←誰に言ってる?)。使うと、塗料に含有された溶剤がプラスチックを侵し溶けたりグニャグニャになったりします。実車用塗料の缶スプレーで塗装してから、さぁ磨こうとボディを触ったらベッコリとボディが凹んだなんていう笑えない話もあります。発泡スチロールに自動車補修用塗料を吹き付けるとシュワーっと溶けちゃうのと同じ事ですな。もし使うなら、エアブラシ仕様前提で尚かつ濃度もムチャクチャ薄めて乾燥を早くして、それを厚塗りしたサフェイサーの上に薄く何度も塗装→乾燥を繰り返すと何とかならなくもないですが、手間の割に効果は驚く様なモノがある訳ではないので?です。特に、色の密度の問題というのがありまして、1cm平方の面積に塗られた色と1m四方の面積に塗られた色とでは、それらが全く同じ色を塗られていたとしても、明暗や濃淡に差がある様に見えてしまう錯覚みたいなものなんですが、この辺りを加味しておかないと、実車と同じ色を塗ったはずなのに全然印象が違うということが起きたりします。
 さて今回の調色ですが、まず#4ブルーをベースに#157のスーパーブラックを使って明度を落とし紺色を作ります。この#157スーパーブラックは#2の通常の黒に比べて余計な物が混ざっていないと言うか、当に純黒って感じでして、他の色と混ぜる際にも純粋に明度を落とせるので重宝します。で、紺が出来たら、ここにWAVE製パールパウダー[ホワイトブルー]を耳かき2杯弱混入して、更に#314ブルーを微妙に混色したら良い感じの紺メタが出来上がりました。ホントはクリアーブルーやクリアーレッドで調子を更に整えたいところでしたが、クリアー系の塗料は後々トラブルの元になるので、キャンディー系の色を作る時以外は使わないことにしてます。

 出来上がった塗料をエアブラシにて4回に分けて吹き付けます。最近は台風が来たり大雨が降ったりで塗装には不適切な湿度下ですが、缶スプレーと違ってエアブラシの場合は、多少の湿度の高さであれば、水抜きフィルターとエア圧の調整でカブリを避けられますので問題なし。最初は濃いめに、段々薄くしていき、最後は塗料1に対してウスメ液3の割合で薄めたものをやや低めのエア圧でジットリと吹き付けて完了・・・・の筈でしたが、ここで思っくそ失敗をやらかしました。ダマがボンネットに付着してしまったのです。ダマってのは、スプレーやエアブラシで塗装してる時に、ノズル付近に垂れてた塗料がエア圧によって塊状態で吹き飛ばされてしまう症状でして、薄めた塗料をノズル開口率を上げて尚かつ低いエア圧で塗装する時などは結構発生しやすいので注意しなければいけないんですよねぇ。すっかり忘れていました(泣)。
 幸いにもダマが飛んだのはボンネットだけだったので、この時点で一旦塗装作業を中止し、2時間程乾燥させます。乾燥したら#1200のペーパーでダマ部分を削り取ります。そして、スジ彫りに合わせてボンネット部分のみ残してマスキングし、ボンネット全体を#1200のペーパーで均してから白を吹き付けます。小一時間乾燥させ、今度は#2000のペーパーでボンネットを均していき、もう一度紺メタを吹き付けます。何度か時間を空けながら塗り重ねて紺が発色してきたら小一時間乾燥。途中、15分くらい経過してからマスキングを剥がしボンネットを充分乾かして、その後全体のトーンを整える為に、再度紺メタをボディ全体に吹き付けて、漸く本塗装が終わりました。
 ダマの御陰で二度手間でしたし、予定よりも塗り重ねが多くなってしまったこともあって、当初の目論見よりも紺が濃くなってしまった・・・。

 まぁ、パールパウダーを混ぜているのでこの時点では艶がないことと、パールは上からクリアーを塗り重ねて初めて発色するので、明日以降のクリアー塗装で、現在の濃い状態は幾らか緩和されると思います。そう期待してます(爆)。
 濃さはともかく、#157のスーパーブラックを使用したことによる紺の透明感と、オーバーコートではなく敢えてベースカラーにパールパウダーを混ぜることでメタリック感を抑えた事による「パッと見は紺だけど光が当たるとパールブルー」という狙いは巧く行ってるようです。

 ってな訳で、今日は、塗装ミスのリカバリーという思いがけない作業が挟まってしまい、思った様には進みませんでした。結局最後の最後になっても、ボンネットのダマの影で見逃してしまっていたバンパーのメッシュ付近や開口部内側等の塗り残しがチマチマ発覚し(↓)

 クリアー塗装は明日以降。明後日には出張予定があるし、カミさんが出産秒読み体制に入っているのでここ数日内に産まれるかもしんないし、ちょっと作業が今回の所までで一旦止まるかも知れませんです。
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1/24 S13 製作記 その5

2004年10月21日 | 模型
 1/24飴玉2号製作記の第五回目です。前回から引き続きまして、ボディ表面、特に自作部分のウネリを取るべくひたすら#1000のペーパーで磨き倒します。表面が或る程度ツルツルになるまで磨きまして、作業中にサフが剥がれてしまった部分にピンポイントでサフを吹き、全体が平滑なグレーになる様に、もう一磨きをかけてやりました。 やっとの事で塗装作業に移行出来ることになった飴玉二号のボディですが、ふと思い出したのがフロントグリルのR32GT-R風スリットルーバーと、ウィンカー部内側のメッシュ部分を何とかしなければなりません。
 で、何とかしました。グリルのルーバー部分はボンネットの先端カーブと同じカーブのエッチング定規を使って0.5mmプラ板から切り出します。二枚出来ればOKなんですけど、幅が微妙だし工作の都合上塗装前にガッツリ固定しておきたかったので、5~6枚同じ形状のモノを切り出し、その中からボディのグリル部分に摺り合わせていって、最もフィッティングが良い2枚を選抜。穴を開けたグリル部分の両脇にピラニア(エッチング製の鋸)でルーバーの差し込み用の溝を掘り、作ったルーバー部分を差し込みます。裏から溝部分に流す要領で溶剤系接着剤を流し込み、トドメにアルテコ瞬間パテでルーバーをガッツリ固定。余談ですが、ボディ色をエアブラシで塗装する場合は今回の様に塗装前にルーバーとかメッシュとか取り付けても大丈夫ですが、缶スプレーで塗る場合は、先ず以てルーバーの奥の方とかメッシュ部分の縁とかに塗料が届かないので、塗装終了後に組み立てる様にしないとイケマヘン。
 メッシュ部分ですが、エッチングメッシュでも良かったんですが、ストックしてる各種部材の中に#60の真鍮製編みメッシュがあったので、折角だからこれをウィンカー横の開口部にエポキシボンドで接着しました。エッチングメッシュが手に入りやすくなってからというもの、この手の編みメッシュって使い道がナカナカ無かったんですよねぇ。

 さて、細かい作業が終わったところで、やっとお待ちかねの塗装作業に入っていきます。ボディーカラーはボディーパーツとサイドミラーだけ。どちらも空き缶や空き瓶に両面テープで固定して塗装に備えます。 先ず今日の所は、ボディーカラーの発色をよくする為に下地色のホワイトを吹きました。GSIクレオスの#1の白に下地用ベースホワイトを混色してうすめ液で稀釈したのを、パーツ全体に3回位に分けてムラ無くジックリと吹き付けます。何故に白とベースホワイトを混ぜたかですけど、塗装は「下地塗り」→「本塗装」→「仕上げ塗り」→「クリアー塗装」という行程が基本なのですが、メインカラーがパールやメタリックの場合は、特に下地を平滑な状態にした上で本塗装をしないとメタリックやパールの粒子密度が安定せずに、オモチャっぽい状態になっちゃうんですよ。で、下地の白も乾燥したら#2000のペーパーで磨くことになるんですが、その際ベースホワイトのみだと塗装面がザラついていて磨き処理が大変なので、グロス系の白を混ぜることで下地色の平滑さを確保しやすくしてやろうって訳です。

なんせ、エアブラシでプラモ塗るのなんて数年ぶりなので、エア圧の調整加減で手こずりましたが、取り敢えず真っ白になりやした。丸一日かけて乾燥させ、またも#2000のペーパーで磨いてから、次はいよいよ本塗装に入っていきます。・・・・・・・・・・・・・・が、ベルベットブルーパールって何?(爆)。調色しようにも何をどう混ぜればよいか方向性が全くワカラン。紺色のメタリックもしくはパールってことは判るんですが、その紺が赤系の紺か黄系の紺か青系の紺か全く以て不明。メタリックかパールかも不明だし、その粒子が青系なのか白系なのかも不明。これは困りましたな~、ってことで、明日にでも自動後退の実車の補修用塗料サンプルでも調べてくるとしますわ。一応実車用調色データを調べてみると、青+黒+ブルーパールってのが基本線の様ですが・・・・。
 ところでまたも余談ですが、少なくともプラモデルに実車用塗料は使えないと思った方が良いかと思います。まず顔料の粒子が粗く、さらに有機溶剤成分が強くてプラスチックを溶かしてしまいます。更にメタリックカラーやパールカラーの場合、模型に使うにはメタリックやパールの粒子が粗すぎてラメラメになっちゃいます。使えるとすれば全体的に塗装した上に吹くクリア位ですな。クリアにしても、吹き方を間違えると先述の通りプラスチックを溶かしてしまいます。また、中にはウレタン系の溶剤が含有されているモノもありますから、プラモデルには専用塗料を使う様にした方が良いのです。 っつーことで、今日はこの辺りで作業終了。
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1/24 S13 製作記 その4

2004年10月19日 | 模型
 またまた一日空いてしまいましたが、今夜もS13を製作です。実はS15のキットもボチボチと触り始めているのですが、S13に負けず劣らず手を入れる必要があるので、どうしても進行の良いS13が優先になってたりします。

 で、今日ですが、前回整形した粗原型にポリパテを擦り込んで、自作エアロの表面を平滑な状態にしていきます。今までは#180~#240という粗い番手のサンドペーパーで整形していたので表面がゴツゴツした状態になってます。ここにポリパテを擦り込んで、更に#400~#600のペーパーで表面を均していく訳です。ついでに、欠けてる部分や穴が空いてる部分等へのパテの充填も行います。小一時間かけて概ね全体にペーパーをかけ終わったのですが、そのままではどの程度磨けているかがボディの白い整形色やポリパテの黄色い色の御陰で判らないので、一旦サーフェイサー(以下サフ)を吹き付けて確認してみます。

 と、サフ吹きの前に、飴玉二号は社外の前置き型インタークーラーが装着されているので、これを何とかしなければならない事を思い出しましたので、これを自作することにしました。 先ず、オーナーさんから貰った画像を参考に、インタークーラーの大きさを割り出します。バンパー開口部を基準にしてディバイダーで縦横を計測し、それを0.5mmのプラ板に鉛筆で書き込みます。更に、これを鉛筆線に沿って切り抜いたものをガイドにして、同じ形の物を二つ1.0mmプラ板から切り出します。切り抜かれた三枚のプラ板を貼り合わせ2.5mm厚のブロックを作ります。出来上がったブロックにインタークーラーコアのスリットを一本一本ケガキ針とアートナイフで彫り込みまして、更にブロック周辺部のエッジをなだらかに整形すれば、インタークーラーコアの出来上がりです。

後は車体に装着してみて、ボディーパーツやシャーシの一部を削り装着可能にした後に、インタークーラー用配管を曲げたプラ棒で追加装着し成型すれば、立派なインタークーラーーがフロントマスクから顔を覗かせてくれるっつー訳です。

 インタークーラーパーツの追加の為に、バンパー部の開口部をリューターでガリガリ削り込んで整形出来たら、最初のサフ吹きに入ります。私が使ってるのは、タミヤ社のプラサフとGSIクレオスのサーフェイサー1000の二種類。今回の様に、エポパテやポリパテを使用してる場合は、後々の塗料の食いつき確保もありましてタミヤのものを先ず最初に使用します。クレオスのものは、下地が出来上がった後に塗装の下塗りに使用することが多いです。ちなみに、タミヤのプラサフは缶スプレーで塗りますが、クレオスのサフや下地塗装・本塗装・クリア塗装は全てエアブラシを使用します。全部缶スプレーで塗装するなら、どうしても塗膜が厚くなってしまうので、タミヤのサフの様な粒子の粗いものは使わない方が良いかもしれんですな。
 で、使用する場合ですが、粒子が粗いので少しづつ少しづつ、最初は塗料の入りにくい所を中心に吹き、段々ボディ全体に粒子を乗せる様な感じで吹くのがコツです。本塗装用のカラースプレーを使用する場合でも少しづつ何度かに分けて塗り重ねていくのがコツですけど、このプラサフの場合は更に少しづつって感じ。

 吹き終わって乾燥させると艶消しのグレーになります。この色の御陰で表面のキズや凹みやウネリが非常に判りやすくなるので、この最初のサフ吹きでは、先ずそういった不具合箇所をチェックする事になります。ん~、思ったよりもまだ成型しなければならないところや磨きが足りない所が散在しているようです。 まだまだ本塗装にはいるまでの道程は遠い模様。でも、着実に完成に近付いてもいる模様(笑)。試しに、今日作ったインタークーラーをシャーシに付けてみたら

↑こんなかんじになってます。バンパー内の白い部分がインタークーラーです。大分飴玉二号らしくなってきたかな?ちなみに再三出てくる飴玉二号ってのは、

↑こんな車です。ん~、まだフロントリップがデカいかな?雰囲気優先ってことで・・・
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1/24 S13 製作記 その3

2004年10月17日 | 模型
 昨日は忙しかったので作業はお休み。で、今日は夜になってセコセコと作ってました。 昨日、今回制作中のS13のモデルにしてる飴玉2号の飼い主さんから、有り難いことに実車の三面ショットをば送って頂けました。これで、自作しなくてはならないエアロパーツの全貌が判明しやした、、が!サイドステップが既に予想外の面構成なんですけど(笑)。一昨日の作業の多くが水の泡と化しかけたくらい私の造形が間違ってることが判明。悔やんでも先に進めないので、写真の形状に近づけるべく、電動リューターを駆使して形状出しに勤しみました。
電動リューターってのは、歯科技工士さんや入れ墨師さんが使う電動ドリルみたいな工具なんですが、先端のビットを交換することで、実車での板金作業で言うところのドリル・グラインダー・各種サンダー・ポリッシャー・エングレーバー・ジグソーといった工具と同じ事が出来る優れもの。今回の様なエアロの自作なんていう作業では、作業時間の大幅短縮を可能にしてくれる重要な工具です。実は、プロクソンってトコの回転数可変式リューターを長年愛用してたんですが、久々に使おうとしたらウンともスンとも言わないという御臨終状態。仕方なく買い換えようとホビーセンターに行くと、アメリカ製の可変式リューターが売ってまして、これがスペックに比してバカ安。プロクソンの半額位買えてしまいました。勿論可変式でボールベアリング内蔵品。このボールベアリングが入っていない製品は、軸ブレが大きい粗悪品である事が多く、研磨作業は出来ても穴開けや切断といった作業が捗らないので、どうせ買うならボールベアリングタイプですな。

 で、先端を色々交換しながら削りまくること約十分。なんとか思った様な状態に削り出せたので、もう片方のサイドステップも削り出し。貰った画像に近い状態にまで形を出すことが出来ました。ここから先は流石に微妙なライン出しをすることになるので手作業になります。 サイドステップの荒削りが巧く行ったので、更にフロントリップスポイラーとリアアンダーの荒削りも敢行。サイドステップ同様に0.5mmプラ板で土台を切り出しでボディに接着。作業中に割れたり剥がれたりしない様に貼り付けたプラ板の裏側にアルテコの瞬間接着パテを盛りつけて固定し、パテが固まったらエポキシパテを塗り込んで形状出し。フロントリップのテーパー形状はエポパテの上から2mm径の真鍮線を押しつけて形を出してみました。エポキシパテが固まったらリューターで曲面を出してやり荒削り完了。

 全体のアウトライン、特にサイドステップの微妙なラインが前回の画像に比べて今度はキチンと出せてると思います。画像でドア部分が赤くなってますが、これはリューターでの切削作業中にドア部分を傷つけないようにするための防護措置に塩ビテープを貼っただけです。そんなこんなで粗原型が取り敢えず出来上がりました。

 さて、粗原型が出来たら、今度は自作部に細かくペーパーがけを行い、表面の荒れや更に細かい形状出しには、粗原型の上にポリパテを使って造形することになるのですが、ふと思い出したのが、飴玉2号の飼い主さんからの情報。飴玉2号は、フロントバンパーのナンバー部分の切り取りとグリル部分がルーバーになってるってのが主な変更点かと思ったら、純正インタークーラー導風口の縁取りが無いこととヘッドライト下部・ウィンカー横のスリット部分がメッシュに交換されていると教えて貰いました。折角教えた貰ったので、

↑こんな感じで処理してみました。メッシュは仕上げ時にエッチングメッシュを入れて処理することにします。 ってな感じで、今日の所は時間切れ。各エアロの本格的な形状出し→表面処理は次の機会に・・・・・。車の模型って、実は塗装の時が最も面白いんですよねぇ。早く塗装作業に進みたいものですな。
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1/24 S13 製作記 その2

2004年10月15日 | 模型
 先日に続いてS13の製作。と、思ったら、何とも凄いレスポンスでアオシマ製1/24シルビアS15エアロが到着。昨日の午後に発注してもう届くとは!一瞬S13を箱に直してS15に取りかかろうかと目論見掛けたのだが、どうやら今月末にD1仕様がリリースされることになっており、ひょっとするとユーロテールがパーツ化されてるかも知れないので、流用すれば自作の手間が省けてラッキーかもとか考えまして、結局S13製作を継続することに・・・。ちなみにですけど、以前フジミ模型からもS15のキットは出ていたんですが、届いたアオシマ製S15と比較してみると、その違いは一目瞭然。特にリアセクションの造形はアオシマ製の方が実車に近く、全体のアウトラインもS15独特の形状を再現していて好印象です。

 さて、S13の方ですが、某氏の飴玉2号の最新画像を参考にしながら、取り敢えずパーツのアタリが付いたところで、ボディ全体のスジ彫りを彫り直しておきます。

パーティングラインがド派手って事は、そのラインを境にボディーのラインが少しズレてる訳でして、ズレによって曲がってしまってるスジ彫りを修正しつつ、塗装によってスジ彫りが埋まらない様に深くしておく訳です。私がこの作業で用いるのは画像にある様な替え芯式のケガキ針とハセガワトライツールのエッチング鋸です。この替え芯式のケガキ針ですが、ボールペン風のグリップの先にケガキ用の針が付いていて、針の先端は彫るのに最適な(当たり前ですが(笑))状態にあり、切れが悪くなればオイルストーンでも磨けますし、替え芯もそれ程高くはありません。ホームセンターのカッター売り場で見かけたものです。ディバイダやコンパスの針とか押しピンの品部分とかでも代用は聞きますけど、これらは元来彫る為には出来ていないので、作業の効率を考えるとケガキ専用の針の方が使い易くて便利かと思います。ハセガワのケガキ工具よりは全然安いのも利点ですな。で、こういった工具で細く深く彫り直す事で、塗装後もスジが埋まらない様にし、尚かつ墨入れに依存しすぎることなくパネルラインがクッキリなる様に彫っていきます。余談ですが、私はカーモデルに墨入れは最小限に止めたい主義だったりします。特に、明るい色(中でも白は特に)の車両の場合は、過度に墨入れをするとオモチャっぽくなってしまうのが好みではありません。何でもかんでも墨入れする人が居るらしいのですが、こういう小技的なものは必要なところに必要な時だけ施すのが効果的だと思います。細く深いスジ彫りを施せば、必死扱いて墨入れをしなくてもスジがクッキリ出ます。飛行機とか戦車の様な全体的に暗めのトーンの塗装が施されてる様な物の場合は、メリハリを付ける意味でもカッチリとした墨入れは有効なんですけどね。

 また、ボディの基本的な前処理として、ヒケも埋めておかねばなりません。ヒケというのは、本来平面であるべき面に、何故か凹みが入ってしまっている部分のこと。プラスチックの射出形成過程で出来てしまう物でして、プラモデルであれば大なり小なり必ずヒケってのは存在します。こhのキットの場合もトランク部分とルーフ部分にヒケがありました。特にルーフ部分のヒケは、裏側にサンルーフ切り抜き用の筋が入っていまして、この筋に沿う形でルーフ表面にヒケが盛大に出ています。
このヒケの処理方法ですが、アルテコの瞬間接着パテをヒケに沿う形で塗り込んで、パテが乾燥したら消しゴムに巻いた#400のペーパーでパテ部分を削り、更に上からプラパテを塗って、ルーフ面とパテ面とが滑らかな平面になる様に#600位のペーパーで均してやればOKです。

このヒケというのは、塗装をしても消えることはありませんし、特にメタリックやパール塗装の場合にはかなり目立ちますから完全に処理しておかなければなりません。

 さて、ボディの基本的な処理が終わったら、先ずはサイドステップの造形に入ります。オーナーさんのプロフを見るとBOMEXもどきとの事なので、メーカーのHPを参照してみますと、結構造形が面倒そうな三次曲面で構成されています。取り敢えず、車体パーツのサイドステップが被る部分にマスキングテープを貼ってパネルラインに合わせてカットして型取りをし、これを二枚の0.5mm厚プラ板を両面テープで貼り合わせたモノに貼り付けます。マスキングテープの型通りにプラ板を切り出し、切り出したら両面を剥がすと一回の作業で左右二枚分同時に切り出すことが出来ます。で、後は溶剤系の接着剤でプラ板を柔らかくしつつ車体に接着。パネルラインに合わせて丸鋸で切り込みを入れて、三次曲面削り出し前の骨組みを作り出します。エアロパーツを自作する場合、パテをブリブリ盛ってそのまま削り出す人も居ますけど、正確なアウトラインとエアロ表面の滑らかさとシャープさを求めるなら、面倒でもプラ板で骨を作ってそこに肉付けする形でパテを盛っていく方が結果として巧く行きます。 骨でエアロの形状が出せたらエポキシパテで肉付け。私が使ってるのはミリプットの高密度Sという製品です。このエポパテは「食いつきがイイ!」「乾燥が早い」「表面が滑らか」「掘削が楽!」「肉痩せが殆ど無い!」と良いことづくめなので愛用してます。最近はウェーブという会社の1ブランドとしてリリースされてるみたいですな。

 一度目はプラ板で構築した骨の隙間にエポパテを詰め込む形で芯を入れます。この状態で数時間乾燥させ、或る程度乾燥したら車体に対して水平・平行になる部分に気を付けながら電動リューターで形状出しをし、更にサンドペーパーで表面を均します。紹介しておいてなんですが、このミリプットってリューターでバリバリ行ってもサクサク削れて作業しやすい!タ○ヤ製エポパテとかだパテがビットに粘り付いたりしてこうは行かない。切削作業にリューターが使えないと作業時間もやる気の減退も大幅にデカくなりますからねぇ。 で、或る程度形が出てきたならば、更にエポパテを塗り込んで、乾燥前にヘラ(スパチュラ)等で形状出しを行い再び乾燥させます。

高さや形状を揃えるべく、この作業を左右同時進行で行いました。

今日の所は画像の状態までで時間切れ。なんせパテの乾燥に時間を取られちゃいますから思った様には進みませんですわい。次は、サイドステップ部を掘削加工してテーパーを付けていくことになりますが、それは明日以降に空いた時間って事で・・・・。
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1/24 S13 シルビアK`s 製作記 その1

2004年10月14日 | 模型
 仕事も一段落付いてきて、漸く好きなことをする時間も取れてきたので、本格的に模型趣味を復活することにしやした。隠れ家の工房も気が付けば6年ぶりの復活稼働。色々整理してみたんですけど、模型用塗料は60%位がダメになってたり、モーターツールが壊れて買い換える目にあったりと、模型作りを再び始めるには少々手間がかかってしまいましたが、なんとか片付きました。 元々車の模型が趣味なんですけど、作りかけのモノが幾つか在りましたので、どれから手を付けようかと悩んだのですが、制作活動を休止していた期間が長かったので腕の方もかなり鈍くなってると考えまして、取っつきやすい国産車から手を出してみようと決定。「そういや青島教材のS15がリリースされてるはず」と某所に電話してみると「あ!久しぶり~、生きてた?」とか言われてしまいましたが、件のS15のプラモデルキットは既にリリースされているということだったので、送ってくれる様に手配しました。当然、自分の車をミニチュアライズするつもりです。

 で、S15が届くのをジッとまつのも何なので、シルビア好きとしては捨て置けないS13も作ってみることにしました。これは、手持ちのストックにタミヤ製とフジミ製があったのですが、色々比べた結果フジミ製の方が私の印象としてのS13に近かったので、フジミ製1/24シルビアK`sを作ることにしました。何も手を入れずに作るのも寂しいので、現在S13を保有している某氏の飴玉二号を参考にしようと思い立ち、図々しくも本人に三面写真の送付を依頼(笑)。取り敢えずは、その某氏のHPの画像を元に製作をば開始してみました。実は、キットの方はS13即ち前期型なんですけど、某氏のは後期型PS13。しかしながら、最近角目4灯に変更したそうでして、キットもプロジェクターと角目のコンバーチブルになってたので、型の違いはアッサリ解決しました(笑)。リアスポも飴玉二号は未装着ですしこれもラッキー。
 先ずオモムロに箱を開けて中身の確認。ん~、スタイルは良好ですが、同一金型から随分沢山鋳造したらしく、バリやヒケやパーティングラインがド派手です。
赤い部分はパーティングライン


 フロントバンパーが別パーツな上に、先述の通りパーツの精度がガタガタなので、ド派手なパーティングラインを消しつつ、バンパーとボディを何度も仮組摺り合わせを繰り返し、漸くボディとバンパーが繋がったところで、足回りを仮組みして車高チェック。

更にトレッド&アライメントチェック

キット自体はバケットシートとか17インチ径ホイールが付いたカスタム仕様なのですが、車高が高くホイールオフセットも小さくてフェンダーラインよりかなり内側に入ってしまっています。測ってみたと車高を前後1.5mm程度落とし、ホイールはキットに入ってる不要部品扱いの厚手のスペーサーを利用して1.5~2mm程度外に出してやるのが良いようです。

 この辺りの確認を済ませたら再びボディの加工に戻ります。先ずウォッシャーノズルだのエンブレム類だのは磨く時に邪魔なだけなので全て削り落とします。タイヤ&ホイールを外に引き出す事を想定して、フェンダーアーチ部の肉厚を電動リューターでガリガリ削って薄くし、ついでにバンパー部を加工。某氏の飴玉二号はノーマルバンパーに180用リップスポイラーが装着され、更に前置きインタークーラー装着に合わせてバンパー開口部を加工してあるので、こういったところを再現すべくリューターやピラニア(薄刃鋸)やアートナイフや金ヤスリ等を使って加工を施します。このキットのボディ整形色は白なのですが、案の定プラ質が柔らかくリューターの回転速度を5000rpm位に落としても溶けてくるのが困りものでした。赤とか黄とかの整形色ならプラ質が硬くてサクサク削れるから好きなんだけどねぇ・・・・。


取り敢えず手を付けてみたのですが、本物の画像と比べると開口部をもっと大きくしてやる必要がありそうですな。他にもエアロ関係も全て自作しなきゃなんないのですが、そういった面倒な作業を経て完成させると、失神寸前まで絶えたサウナの後に飲む一杯のビールの如き快感が得られるので楽しみでもあるんですよね。ってことで、エアロ関係のラフ図面を書くトコまで済ませて時間切れ。今日の作業はここまでにしました。
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