8月も終わりかけですが、後半になって時間の余裕が出来たので、すっかり積み上がってた未鑑賞作品を何本か消化しました。
っつーか、映画関係のネタも1年以上放置しとったんですね。模型と違って映画は2時間程度で解決するので、
ブログ放置中もソコソコ見ておりました。が、感想書くほど記憶に残ったのがあまり無い。
アヴェンジャーズ系なんて、ちょっと時系列が訳分かんなくなってて、3Dの都合上積んではいるんだけど
追い切れていない状況(笑。模型も映画も、自分の中でも2015~2018年辺りの記憶時間軸が特にオカシくなってる感じです。
こうややってモノホンの爺になっていくんですかねぇ、、、
映画 『メッセージ』 予告編
ツベ動画見ててやたらとCMが挟まってたこともあって、公開時から気になってた作品。第三種接近遭遇型SF=ドッカンバッカン系ってのが多いのは事実なんだけど
この作品は「未知との遭遇」とか「2001年」とか、まぁそっち系のSF。こう書くと、コアなフリークが「2001年」と一緒にすんなやとか言いそう(笑
あ~、また中国資本さまさまですか~と思ったりもするけど、作品としては凄く良く出来てて、良い意味で騙されて鑑賞するのが吉。
結構謎解きの布石が全編にちりばめられていて、BD特典映像の解説見るまでオッサンは気が付かなかったってな要素も盛り沢山。
中でも感心しちゃったのは、映画の冒頭に出てくる主人公バンクスの娘の”名前”だな~。この名前の意味が解れば物語の大半が理解できるようになってる。
人間って、初見の相手とコミュニケーションを取る際に、考え方に二種類あると思うんだよね。1つは、「コイツは自分にとって敵か味方か」を探るタイプ(前者)、
もうひとつは「コイツは何者か」と興味好奇心で尋ねるタイプ(後者)。本作でも、この二種類の人間が存在してて意見が対立すんだよね。
外野から眺める立場だと後者の方が正義と捉えられがちだけど、実際に自分が渦中に置かれたときに、前者の方の立場に立ちやすいのが人間だと思うのよ。
じゃぁ、何故主人公バンクスは、前者の立場に立ち続けることが出来たのか。そのキーとなるのが冒頭で病死する娘の存在なんですね。
コレもやはりBDの特典を見てやっと気付いた(笑。これだからパッケージソフトは、特典付き購入をヤメらんない。特典無くして安くしろ的な意見が
アマゾンのレビューで散見されるんだけど、特典にまでバカなオッサン向けに字幕打ってくれちゃってるし、
特典が無かったらむしろパッケージ買わずにWOWOW放送やストリーミングでイイと思っちゃう位なので、私にゃ特典付きは重要なのである。
映画『ブレードランナー 2049』予告
今更説明不要のSF映画金字塔作品の続編。3月に発売されたBDには、本作と前作の間の空白の30年を描いた短編も入ってて、
後付け設定続編とはいえ、緻密に設定は練られている。リドリー・スコットは製作総指揮に回り監督はドゥニ・ヴィルニューヴ。
ゼッケン#27が思い浮かんじゃう名前の監督ですが、私も知らない間に「プリズナーズ」「複製された男」「ボーダーライン」「メッセージ」と彼の作品を見ていたらしい。って事で、偶々ですが「メッセージ」と同時に御紹介。こういう場合、この監督の作品が自分の肌に合うんだろうなって気が付きます。過去にも、エンキ・ビラルとかアレックス・ブロヤスとかアンドリュー・ニコルとか、監督名先に有りきで鑑賞したわけではないのに、気が付くときに行った作品群が同じ監督であったって事は何度もある。
で、実際作品はどうだったんかって話だけど、続編駄作率8割超えのハリウッドに於いては、予想に反して面白かった。
前作公開後にマルチエンディングとも言える複数のバージョンが登場したが、今作はそのうちデッカードが実はレプリカントで
レイチェルと逃避行の末に二人だけの楽園に辿り着いたというエンディングからの30年後を描いて居るんだけど、
年取ったハリソンをどうすんのよとか思ってたら、ちゃんとライアン・ゴズリング演じるブレード・ランナーKが主人公の物語として描ききってたね。ハリソンも、よく出てくれたな~。レイチェルも(笑
前作からの30年の間に、大停電からの文明破壊とタイレル社及びレプリカントの絶滅と新型レプリカントの登場といった出来事が起きてるんだけどね、
大停電での文明破壊ってのは、前作のイメージに引きずられるのを避けるにはモッテコイの乱暴な設定なんだけど、
この設定のお陰で、逆に前作の世界観を壊さずに済んでるのは巧いことやったなーって印象。
一回見ただけではワカンナイ部分も残ってるので、これは何度も見返すハメになりそうな作品だった。
特捜部Q 檻の中の女
特捜部Q –キジ殺し–
特捜部Q Pからのメッセージ
前作や前々作の感想を書いた記憶がない気もするが、面白いのに後悔やパッケージ化に恵まれない北欧ミステリー第三弾。
一時期持てはやされた佳作「ドラゴン・タトゥーの女」シリーズの映画化の際に脚本を担当し絶賛されたニコライ・アーセルが
本シリーズも脚本を担っているんだけど、これが思いの外面白くて第三弾も楽しみにしていた。
結果、今回も充分面白い作品になっていたんだけど、ちょっと残念なのは、ミステリーとしての犯人捜しが映画前半で強制終了されちゃった点かな。
謎解きよりも主人公達の活躍に焦点を当てた作りになってて、正直前の2作品ほどの面白さには少々足りない印象。
このシリーズだけど、日本ではDVD版しか出てなくて、4KどころかHDで見るのもままならない扱い。WOWOWでの放送が
辛うじてHD放送なので、パッケージは買わず放送録画を鑑賞したんだけど、実は第一作の「檻の中の女」だけが、どういう訳か再放送が為されない。
以前放映されたときに撮り損ねてて、この作品に出会ったのも出張先のVODで偶々見てって切っ掛けだったので、手持ちライブラリーに収録したいのだけど何時になるやら。