さんふらんしすこ~♪AWDをこんだけ豪快に振り回せたらさぞや気持ちいいんでしょうな~。
お久しぶりのエントリーとなった@河童です。最近更に模型どころではない状況が続いておりまして、自分とこのエントリーは疎か、お仲間さんのブログへの書き込みも
全く以て疎かになってしまっております。年内に片付けたい幾つかの課題がございまして、本職の仕事含めてそこいらを毎日せっせと片付けております。
もう少し、ホントに後もう少しで、模型の世界にも帰ってこれると思うんですが、製作机の上は夏の頃のまんまの状態で止まっております。
そんな模型離れな状況を自ら徐々にでも打破して行くべく、今日は仕事を無理矢理半日で終わらせ、隣町の大分県日田市に午後から馳せ参じて、
天領プラモデル大会に行ってきました。
今回の目的の一つはこれ。所謂一つの100年ファントムですね。
とうとう製作29年目も年末が近付き、完成目標の製作開始30周年も目前となりました。見た感じ、ホントに来年完成してしまうんじゃなかろうかと思うのですがどうなんでしょ。
それとも諱通り、更なる深みを探求してリアル100年目指しちゃうんでしょうか。
このコックピットの精密感!1/32というスケールも相まって、もはやこれ以上盛り込みようがない程にリアルで緻密な情報量が圧倒的。
ノズル近辺の金属感と焼け表現のリアルさも素敵すぎてションベンちびっちゃいそうです。この機体の製作で凄いと思うのは、その工作力や再現力もさることながら、
用いられている各種マテリアルの管理。塗装や接着剤等は、選び方間違えると最初は良くても後々経時劣化で苦労させられるはずですが、塗装面やデカール
或いは各パーツの接合部なども、製作に掛かった遥かなる月日を微塵も感じさせないところが凄いと思います。ファントム愛とか言うよりも最早ファントム憑依みたいな執念さえ感じる(笑)
続いては残念ながら閉幕日の午後になって漸く到着したって事で、展示物は多分かなり撤収されてしまってる状況だったのではないかと思われますが、そんな中で特に気に入った作品をピックアップ。
一番気になるAUTOジャンルは、他ジャンルに比べて少々閑散とした雰囲気。やはり、模型というジャンルでも市販車の「車が売れないよ~」な御時世が反映されつつあるんでしょうか?
この作品は、実は私も在籍してる地元模型クラブの最近メンバーになってくれた方の作品。HONDAのバイクレースメカニックをやってる御仁でして、
このヒロのNR500も実車を手掛けた事があるそうで、写真資料は言うまでもなく脳内に記憶される資料も参照しながらの製作だそうです。ヒロのキットはマルチマテリアルの
フルディテールキットになっているんですが、細かいパーツ含めた再現度は素晴らしいとのこと。それでも一部省略されてたり可動が殺されてたりしているので、そこいらに
キチンと手を入れているんだそうです。バイクだけに全長は1/24の車くらいの大きさでも、車キットなら「大スケール」扱いとなる1/12の模型ですから、ディテール再現に凝り出すと
どこまでも先が見えなくなりそうなので落としどころをどうするかお悩みなのだそうです。っつーことで、現状未完成製作途中。来年の自分のクラブの展示会でお披露目したいとのこと。
こちらはフジミからリリース後速攻で完売に至っちゃったらしいイカ娘フェラーリF430。
思えばGT業界は年々深刻になるスポンサー不足の影響に反比例するかのように
鈴鹿を歩けば痛車に当たる
みたいな状況になっとりますな。模型分野でも痛車に止まらず飛行機ではアイマスが痛機として売り上げを伸ばし、今度はまさかの
こんなもんまで痛化されてしまうのだそうな。その内プラモも展開するんだろうなぁ。アイマスのように、痛系に引っ張られて思いも寄らぬ車体がキット化されたりするということもあるかも。
フジミのザウバーC30も展示されていました。クレオスのスパクリ2のレベリング希釈をコートしたのみとの事でしたが、凄く良い艶が出ていました。
最近のF1はウィングやカウルが殊更細かく入り組んでいるので、無理して磨くよりもこうした塗りっぱで綺麗にというのも選択肢の一つかと思います。
ザウバーといえば、日本GPで表彰台を獲得した小林可夢偉ですが、来期のシートはひょっとすると失うことになるかも知れないそうですな。
今に始まったことではなく、昔から余程の実力者でない限り、F1のシート獲得ではスポンサーマネーの力が凄く大きいのですが、
なんせ日本は延々と続く出口の見えない不景気の真っ直中。更には、欧州に比べてF1等のモータースポーツでの広報活動は日本企業には重要視されにくく
そうした事情も相まって、小林の立場は非常に厳しい中にあるようです。
車模型を利用して、こんなホノボノとした情景も展示されていました。昭和ノスタルジー、私も昭和生まれの一人として、一度こういう情景を手掛けてみたいと思ってます。ホントに。
マルチジャンルの展示会なので、車以外のジャンルでも面白いアイテムが沢山ありました。
このデカブツはイタレリのバルキリー。この圧倒的大きさでもスケールは1/72。これを1/48で出してくる猛者メーカーは居ないかな?このキット、御存知の方は御存知の通り、
パーツ割りの単純さに反して実は中々作るのが大変なキットです。オマケに、表面積も凄くデカイので、機体塗装がこれまた大変。私も一個ストックしては居るんですが、
この完成型を見てもうお腹いっぱいになりました。つか、完成させた後の方が保管場所的意味で大問題ですな。
こんなのもあった。BOXアート風の画像まで飾られていてタイトルは「1/144 ボーダーラインシリーズ P3C対潜哨戒機・偽装漁船・東シナ海をイメージした海面ベース付き」ww。
イタレリのオスプレイやパンダドラゴンの中華ステルスとか異様に似てる某半島の大統領フィギュアの横にスカッドミサイル発射台なんかも”所狭し”と展示されていてその景観たるやカオス。
惑星探査船ボイジャー。これもある意味昭和ノスタルジー。1977年に打ち上げられたボイジャーも、人類未到の惑星の秘密を数々暴き出した後、35年を過ぎた今も現役航行中。
今年の末頃って予測だったはずなので、そろそろ太陽系の外に飛び出していく頃かと。
アオシマのキットでは例のゴールドディスクもパーツ化されている。メッキパーツにするってのはリアリズモの点では変かもしれないが、
この人類の宇宙への挑戦の象徴的存在ボイジャーを語る上では外せない重要パーツでもある。子供の頃このゴールドDISKのネタを知り
「どうやって再生するんだろう?」という疑問を持ったものだが、アナログレコードなんだってね。世界の言語と世界の音楽が収録されているそうな。
日本の音楽として収録されているのが、この「巣鶴鈴慕」という尺八の曲だそうな。吹いたのは動画の山口賢治氏ではなく故山口五郎氏。
演奏者は故人となっても、その音色は太陽系を超えて行く。そんな事考えながらこのキット作ると楽しさ一入かも。
して、今回の展示会で一番気に入った作品がこれ。
ヱヴァンゲリヲン初号機のヴィネット。電飾ギミックが内蔵された展示台のデザインセンスもステキでしたが、その上に表現されたプログレッシブナイフを構えるヱヴァがカッコイイ!
塗装もトーンをグンと暗色方向に明度を下げていて重厚感があります。足下に転がるガレキや廃車などもヱヴァの重厚感をアップするのに一役買っていて、凄く見栄えするヴィネット
丁度ヱヴァQが公開されてる時期にいいもん見せて貰えました。
やっぱり展示会はいいね。自分の今の状況でメンタルの部分だけとはいえ模型趣味から離れないで済んでるのは、こうした展示会で良い刺激が貰えるからですな。
何とか年末までにあれもこれも片付けちゃって、模型趣味に戻ってきたいと思います。