先生!イタ車ならぬ痛車のキットが手に入りません!!
いや、特に欲しいというわけではないんですよ。個人的にはキットいらねえ~からこの手の痛いデカールだけ出してくれれば
ブログの製作ネタとして色々遊べるんだけどって話なんですが、メーカーがビビって少ロットしか出してないのか
それとも予想に反して売れちゃってるのか、ともかく見かけません。見ても見るだけで買わない気がするけど(笑
そんなわけで、アクセルSという良質な原色塗料が巷には存在してて通販で買えるというのに
凝りもせずガイアノーツの純色シリーズ「イエロー2」「マゼンタ2」のセットをまとめ買いして
キットだけではなく塗料も積んじゃって時には丸々一本パァにしてしまうオツムにオムツが要りそうな@河童です。
今日は本屋でCAR MODELING MANUALなる雑誌を購入。
フェラーリの特集でしたが、いつもは立ち読みで済ますんだけど(殴,今回はちゃんと買って読みました。
過去にリリースされたこのCMMシリーズは、親誌HJ誌の記事の総集編+αな上に
「どーだ!すごいだろ!!」
って感じの所謂プロな人の作例がドデーンと出てる割に、製作に関する情報が非常に少なく
「なんだよ、結局見せびらかしたいだけかい!ブログかHPでやれば??」
って感じの誌面構成だったんですが、ちょいと前のランボの特集辺りから、ちゃんと製作法を
画像を交えて丁寧に紹介してくれることが多くなって、買う価値が出てきた気がします。
と偉そうなこと言うなって感じですかそうですか(笑。でも金払うのは客たる私ですから!w
今回の記事でも、冒頭の312T2は「凄いねー!」と感心しつつも「で?」って感じで、
製作過程の画像付きで製作記が紹介されてるわけでもなく、自分の模型作りには大して役に立たない情報ばかりで、
正直どうでもいい記事でしたが、その一方で中頃に掲載されてる三種類のキットの製作法の紹介は面白かったです。
あれもこれも手を入れまくるんじゃなく、必要最低限にして充分な修正を加え、そのどれもが
素組+αの領域を出るものではなく、いつもは素組で作る人に「少し手を入れませんか?」と薦めるようなニュアンスで好感大。
経験値のお裾分けと言いますか、プロのライターさん辺りだと、やはり私のような一般レベルと違って
製作の量が断然多いわけですし、そうした多くの経験値から得られたであろう製作のヒントやテクニック等を
こうした記事などで紹介して貰えることで、私みたいな一般ユーザーも仮想的とはいえ引き出しが増やせるわけ。
例えばフジミ126C2でのフロントサスアーム後組み加工とか、フジミエンツォのフロントアンダー後付加工などは、
一見難しそうに見えて、実はキット素組よりも効率よく組めるようにする加工で、実際やってみると
意外と簡単な加工ばかりと思われます。概ねキットの設計では、組むことの便宜は図っていても、
塗装工程を含めた便宜までは考えていないことが多いんですよね。つまり無塗装にて組む場合に
最適な構成になってることが多いんですよ。フジミなんかは特にそう。で、更に塗装まで踏まえて組み方を再考することは、
単に効率アップを図れるだけではなく、時にはパーツを自作したりしてメーカーの企画意図という手のひらからハミ出して
「自分で作り上げた感」
が助長されると思うのです。この感覚こそが模型作りの楽しさの根幹であって、ここに魅力を感じないなら
予算が許す限り出来の良い完成品市場ってのがあるんですから、そっちに行った方が健全でしょう。
takさんのバンダイSCの製作記なんか見ててつくづく思ったんですが、なんぼお手軽でも、この自分で作り上げる感覚を
どうやって充足させつつ万人受けするようなキット構成を考えるか、そこがユーザーから言えばメーカーに対して求めたい
姿勢なんじゃないかと。なんもかんも手を入れないと先に進めない凶悪な部類のキットはともかく、
フジミのキットに多い「一見マトモに見えて、どこか抜けたところがある」キットって、逆にそこにこそ
ユーザーがつけ込める隙があるわけで、自分で作った感を煽るには程良い出来損ない感が逆に魅力なのかも知れないとさえ
件の雑誌の製作記事見てて思ってしまったんすよ。タミヤの何も感もストレスレスみたいのも悪い訳じゃないんですが、
それがデフォルトって考え方では、この趣味も先細りだなって思うのです。
で、巻末のモノクロページに「プラモ流れ旅 絶版プラモを探せ」っつー企画が載ってましてね、
一万円持って県内の模型店を巡回し、絶版になってしまってるお目当てのキットが見つかるまでガンガルってものでしたが、
これがまた面白かった。私も車で出張するときにはよくやるんですが、模型店巡りって面白いんですよ。
この企画では面白さをアップさせるべく、一万円使い切ったらゲームオーバーとか、途中の飲食代も手持ち金で賄うとか
訪れた店では必ず何かしら買い物をするだとか、ルールを設定して遊んでるのです。関東圏の店だったから
珍しい物にはプレミア付いてたりしたそうですが、九州の田舎だと時にトンでもないレアものが
トンでもなく当時の定価で売られてたりしますから、そういうのを探すのも面白いんですよね。
で、その記事の中で、この手の話の御約束と言いますか、地図情報では存在するはずの店が
「テナント募集中」とか存在自体が霧散してるとかってのに出遭ったそうな。模型業界の衰退の激しさは、
最近頓に言われることですが、さて、そうした状況を生み出したのは何なのか?
そら子供の遊びが時代と共に変わってしまったってのは今更言うまでもないことですが、
果たしてそれだけなんだろうか?そう思って旧ーーーーいホビージャパン誌やモデルアート誌を開いてみますってーと、
どうもそれだけじゃない様に思えてきます。雑誌という万人に身近な情報媒体だからこそ、
改造やディテールアップてんこ盛りのキット完成品画像で飾り立てるだけではなく、
過去に模型製作と接したことのある人の「製作意欲」を沸き立たせるような「貴方もちょっと作ってみません?」的記事も、
否、そういう記事こそ重要なんじゃないかなー?と思ったんですがどうでしょう。
ネタに枯渇する度にこういう事書いてますが、ネガティブすぎますかそーですか?(笑
そうそう、あと記事にランボルギーニ・レヴェントンのセミスクラッチが出てました。
これがね、あの複雑な面構成の車を見事に形にしてるんですよ。この車を立体物として手元に置けるのは
羨ましいーなーと。どっかキット出してくれないですかね?ムルシエラゴ出してるフジミとか(笑