漸く仕事が一段落。月末にはややこしくなってきそうではありますが、取りあえず実家に里帰り中の我が家の刑務官殿が留守の間は気楽に独身ライフを楽しむのである。
それはともかくル・マン祭。参加決定の御仁及び参加したい御仁合わせると、遂に20名に到達です。全部揃うとそら賑やかでしょうなぁ。って人のことはかまってられないので(を)、先ずは自分のやるべき事をやんなきゃって訳で、今回から祭用の911GT1の製作です。
911GT1のキットって、世間では一世を風靡したGTカーであるにも拘わらず、プラモデル化されてるのは1/24ではタミヤとUTモデルズとレベルの三種類くらいで、96年型がタミヤで97年型がUTとレベル、98年型は・・・・。更にル・マン出場車両となると、タミヤのキットしかないという何とも寂しい状態
(その後レベルもル・マン用デカールがオマケで付いてることが判明)。個人的には98年型と呼ばれる、最早GTと呼ぶには無理があると言っても過言ではない「謎の生物」みたいな形状が好きなんですが、これに到ってはプラキットは無いんじゃないでしょうか。少なくとも私は知りません。レジンキットであればモデラーズから出てたりしましたが、リアセクションが豪快というか潔くというか、ともかくスッコンと黒塗処理するだけの1/43廉価版みたいな構成の1/24キットだったので手を出さなかったです。
そんな訳で、タミヤの911GT1。今回は、こないだのブログ記事で書いたように、ボディーの処理は置いておいて、先ずはシャーシから作業に入ることにしました。エンジンカウル固定の素組で行く予定ではありますが、今のタミヤからは考えられないほど凝った構成のパーツ群は、完成時の剛性であるとか、サスペンションのジオメトリーとかに、総合的に影響を及ぼし兼ねないので、諸々の確認を兼ねて見えようが見えまいが全ての部品を使用して組むつもりです。
そんな訳で先ずは仮組。リアセクションを中心に仮組してみました。このキットは、コクピット+リアセクション側が1ユニット、フロントサス+フロントアンダーシャーシ側が1ユニット、それにボディーという計3ユニットを組み合わせるように指示されています。タミヤのキットというブランドに対する信頼を考えれば、この構成でも仮組が徒労に終わるほどカッチリ組めそうな気もするんですが、購入後カナリの時間が経過している我が家のストック品なので、パーツの経変で反ったり歪んだりが無いかを確認する必要があります。
比較的細かく且つ多めのパーツで構成されたリアセクションは、テープや瞬着での仮組が難しいため、今回はマスクゾルをパーツ間に流して各パーツを仮組してみました。何時だったか、ワタナベさんがこの方法を使って仮組してるのを見て、あ~、こういう使い方もあるんだと知ったので早速利用です。
流石にタービン付近はゾルでは粘着力不足でダメでしたが、それ以外の部分はかなりキッチリ仮止めしてくれます。これはフジミのエンスージアストシリーズなんかでは重宝しそうな方法でやんすね。
組んでみて資料と対照しながら諸々チェック。F1車と違ってザルなのかは知りませんが、この車のエンジンルームの画像って手に入りやすいですね。フロント部分はナカナカ見つかりませんが、リアセクションはネットだけでも大量に発見できます。
オミットされてる箇所も多いですが、1/24のインジェクションキットとしては、かなり正確に再現されていますね。この辺りは流石ってトコでしょうか。
ツインターボなのでエアインレットとエキマニとマフラーの各パイプがタービンのところで一つになります。御覧の通り、エンジンルームはスペースに比してエンジン周辺がスカスカなので、この辺りは綺麗にまとめないと非常に目立ちそう。エンジン部分をディテールアップする場合には、この辺りをどう処理するか考える必要がありそうです。また、エアインレットはリアのブレーキ冷却用のホースにも繋がります。接着部分に分割線が出てしまうのですが、ここは実車も分割されているのか一体なのか不明。表面は、`96だとメッシュ模様のケブラーっぽい樹脂で出来てます。接着線を消そうとするなら、先のタービン・エキマニと併せて若干の試行錯誤を要求されそうな雰囲気ですね。でも、分割線が残っても、再現度は充分ありそうな気もします。
斯様な感じで、カナリ細分化されたパーツ群であるにも拘わらず、タミヤらしくカチカチッと組進めていけるのは流石です。
もう一つ、前回の911GT1キット紹介でも書きましたが、この車両のリアホイールハウスとリアバンパー開口部からは、カウル内部が丸見えになります。
で、先のように概ね組んでみたエンジン&ミッション部に内装下面に露出するフレームパーツ等を再検証。結果、全く無視して組むのはチラっと見えたときにヤッツケ感が倍加されそうですが、キチンと塗り分けておきさえすれば、ソコソコ精密感も感じ取れそうです。っつーことは、エンジンは黒一色で済ましてカウル固定っていう、安易すぎる方向には行かない方が良さそうです。それから
丸で囲んだ部分には樹脂製のタンクがあるんですが、周囲を囲むバーとタンクの一部がくっついていて、見なきゃ気にならないけど見るときになるという微妙な塩梅。また、このタンクは前方のミッション部とは異なる雰囲気を持ってますので、一旦切り離して再装着とかすると良い感じに出来そう。また、周辺に取り回されるホース類はタンク部に凸モールドされてしまっていて実感に乏しいので、コレはモールドを削り飛ばしてホースを新設したいところです。
それから、これは多分経変によるものと思われますが、コクピットのフロアに突出するフレームですが、画像のように歪んでしまっています。
積んでおくより作ろうよ!!を実感させられる部分ですね。積んどくモデラーの業は深い。
ル・マン祭、折角参加するんだから是非とも完成させたい!スケジュールとしては、3~4月上旬までををシャーシに、残りをボディーと組み立てに要したいと考えてます。ボディーを後回しにしたのが功を奏すか敗因となるか・・・。とにかくやってみます(笑。