初号機AMG完成後、次に何を作るか考えたんですが、どうも思い浮かばず。MP4/4一点注力でもいいんだけど
展示会用に箱車がもう一台欲しいなぁ~と思って、パイプフレームの表面処理だけ済ませて放置されてたMFHの917Kを出してきて、
エンジン周りの仮組み始めたんだけど、メタルパーツ磨くときにリューターの動きがオカシクなり、
気が付くと結構盛大に軸ぶれ。磨きはともかく穴開けや切断と行った細かい作業が出来なくなってしまい、
更には仮組みを再分解するためのアセトン風呂が、長らく使ってない間に全て揮発してしまったようでストックゼロ。
家族が全員入った後、最後に入ろうとした父ちゃんが風呂の蓋を外すと既に湯が抜かれていたくらいの絶望感。
そんなわけで再び917Kを箱に戻しまして、新しいモーターツールをポチリながら、んじゃぁ何作ろうかと考えてた時に、
Twitterで他人様がフェラーリミトス作ってるのを見掛けてね、
「そういやミトスって中身はテスタロッサだったよな~」
と、突如テスタロッサを思い出しましてね、早速にストックヤードを漁ってサルベージしてきたタミヤのテスタロッサ。
私が勝手にバブル馬って呼んでる個体で、バブル時代にデカくて豪華なモノを詰め込んだ上に丸目テールを捨て去って、
エンジンレイアウトもMRっぽいRRというフェラーリらしくないフェラーリがテスタロッサ。
250TRパイセンから「隣に並ぶな!」と真顔でグーパンチ貰ったらしいのがテスタロッサ。
っつーことで、タミヤの1/24テスタロッサ製作開始です。
プラモストックヤードから製作部屋に持ってきたときに、箱からカラカラ音がすると思ったら、中から接着剤が出て来た。
そういや昔のプラモには入ってたな~と懐かしむ。プラモ屋の店先で青空モデリングとか今の子は知らんやろ。
モノは恐らく1990年頃に購入した製品。定価は1200円ってなってます。ビッグマックセットが800円(え?)の時代に1200円。
ビッグマックは30年後に790円なのにテスタロッサが最後に再販されたときは2700円になってたよ。いい時代だったな~。
早速にボディーとシャーシとリアフレームを仮組みしつつ諸々確認。先ず目に付いたのが、別パーツになってるエンジンフード。
今のタミヤからは考えられないような歪な隙間が、ボディーとエンジンフードの間に有りました。
設計ミスとかじゃ無くて、ボディー側にフード開閉用のヒンジが一体成型されてて、金型射出時にこのルーフ後端付近の樹脂が
ヒンジ部分に引っ張られて肉を持ってかれてんだと思います。なんせ隙間が一定じゃ無く歪なんですよ。
周りの肉を全部寄せ集めてワガママボディーに見せかける矯正下着みたいな話でしょうか。
一番広いところでは約1mm位の隙間が出ます。なので、ルーフ後端とフード前端に0.5mmのプラ板を貼って、
タミヤのクラフトヤスリのデカいやつで双方とも少しずつ詰めていって、チリを合わせていきました。
フード後端をボディー側とチリ合わせをしつつ追い込むの図。少し削ってはサフ吹いて確認の繰り返し。
正直言いまして、エンジンフードは閉固定でもイイと思うんですよ。当時の設計の限界なのか組み立ての複雑さ回避なのか
実車だとルーフに鋼管フレームが入ってて、これがエンジンフードの両端内側を通ってリアフレームに繋がってんだけど、
フード用ダンパー諸共省略されてます。あとフード内側の給油口も省略されてる。リアル再現狙うとなると、
そこいらをどうするか考えたくなりますんで、潔く閉じちゃうのが精神衛生上良いのかもしれんですな。
テスタロッサと言えば最大の特徴がドアに設定されたフィンですね。で、このフィンが曲者っちゃぁ曲者で、
このフィンのお陰でパーツの継ぎ目も消し辛い(事実上消せないと思った方が良いかも)し、仕上げ時も磨きにくい。
ただ、このタミヤのキットの場合、ドアに掛かるフィンのみボディーから切り離しても、フィンの裏側が土台になるので
最後にフィンだけ再合体ってのがやりやすい構造になっとります。エッチング鋸を一つ犠牲にしましたが、
このフィン切り離し専用に鋸を曲げ加工して丁寧に切り離し、ドア後端部分はパネルラインに合わせて黒く塗る部分ごと
切り離すとフォーク状のフィンパーツとして取り出せます。ちなみに上画像は切り離し後に継ぎ目消し等を済ませ
別体にしたフィンを仮組みした画像。塗装後にもこのフィッティングを保てるかどうかは未検証ですが、
今のところは行けそうな予感。
逆にフィン内側のパーツは前半部と後半部を切り離して前半部のみボディー側に装着して継ぎ目を消し
後半部は塗装して磨いてから接着するようにした。
天井の隙間とドアの加工が済んだら、一旦シャーシとリアフレームと組んでみて問題無ければ塗装にGO。
テスタロッサのオリジナルはバンパー下とサイドシルは黒塗装になってるのがオリジナル。512TRになると
ここいらが形状変更の上に同色になるんですが、テスタロッサでもユーザーがここらを同色に塗装する事が多いらしい。
っつーことで、同色にするか黒にするかで悩んだけど、オリジナル尊重(面倒くさいとも言う)で下は黒に決定。
黒サフ入れて水研ぎしてヒケ・ウネリ・パーティングラインを処理し、スジボリを0.15と0.2のタガネで彫り直し。
各所にあるルーバーのバリや埋まりを処理して、1000番で足付けしてからクレオス1500サフで塗装し#1200で研磨。
ボディーカラーはロッソコルサこと赤にするのは決めてたんですが、下塗りをどうするか選定会議。
赤の下地の場合、色相環で言うところの同系色(黄色~バイオレット)か補色(緑~シアン)かで随分印象が変わる。
今回はフィニッシャーズのシルクレッドを使うのは決めてたので、ファンデーションホワイトに純色の黄と赤を混ぜたラクダ色と
同じくファンデーションホワイトに純色の緑とシアンを混ぜたレイトンブルーちっくな青緑色を下塗りにして実験君で検証。
光が当たると鮮やかで当たらないとグッと深みが出る緑系も捨てがたいけど、今回は光が当たろうが当たるまいが鮮やかな
ラクダ色を下塗りにすることに。↑の実験君画像では向かって左側がラクダ色で向かって右側が青緑色。
んで、これがラクダ色。ちなみに、コレの色配合で少しマゼンタ側に動かしてやると、豚肉917Kのピンクが出来そう。
んで、フィニッシャーズのシルクレッドを塗装。↑ではすでに各パーツをバラしてるけど、塗装時はボディーに仮固定して
色ズレが起きないように同時に塗装しとります。実車と違ってプラモの大きさだと、赤や黄色はバラしたまま塗ると
塗り重ねの微妙な加減の違いだけで簡単に色ズレが起きる。ソリッドでも原色系はキャンディー系と同じリスクを考慮する。
テスタに限らずミッドシップ系フェラーリで塗り忘れてしまう箇所選手権永遠の第1位がココじゃなかろうか。
タミヤは親切にも、この僅か一箇所のために、ワザワザ内装バスタブ部品を赤成型のランナーに入れてあった。
その割に、赤で塗るところに押し出しピン跡が3つもあったんだけどね(笑。親切なんだか不親切なんだか。
こんな感じでテスタロッサを進めてる間に、壊れてしまったモーターツールの後釜が着弾。
今まで使ってたのが浦和のミニターHD20。お値段安めでありながら、コントローラとハンドピースが別体で、
ハンドピースが故障してもピース部のみ交換すればイイってんで当時購入したんだけど、製造中止になっちゃったら
そもそもピース交換出来ないやん。調べると見事に製造中止になっとりまして御役御免となりました。
ハンドピース部のガワのプラスチックが経変で割れてきており、それによって内部の機構の固定が甘くなって
軸ブレに繋がったようです。ビニテでガワを締め上げたら幾分ブレは収まりましたが、ドリルや鋸が使えない。
んで、新たに買ったのがアルゴファイルのSBH35。コレ、プラモ界ではムッチャクチャ売れてるらしいね。
売れてるお陰で販売価格も下がっていて、死んだ浦和のミニターと大して変わらん価格で買えました。
ただし、チャックが基本的には非分解になってて2.35mmで固定となります。私の場合1mm軸のドリルビットを
多用するので、
ファンテックのピンバイスビットも同時購入。試しに使ったけど、1mm軸の0.2mmドリルでも軸ブレ無しで使えました。
あとね、↑の防毒マスクも買い換え。近所のホムセンに吸収缶買いに入ったら売ってなくて、
店員さんから「少し前に生産中止になってますね~」と聞いてビックリ。吸収缶が無ければSMのマスクプレイに使うくらいしか
用途が無くなってしまうじゃないですか。仕方ないので、同じ会社の後継機種をポチったらモーターツールと一緒に届いた。
結果オーライなんだけど、前のマスクだと吸収缶とは別にペイントミスト用の防塵フィルターを買わないといけなかったのだが
この製品だと使えるフィルターの種類が大幅に増えていて、その中に防毒防塵両方供えたフィルターがラインアップされてる。
更に、このフィルターならすぐ近所のホムセンに常時在庫してるから、「生産中止にしやがってコノヤロー」は形を潜め
買い換え時だったよねと納得することにしたのであった。塗装作業やモーターツール使うときは、この手のマスクは必須なので
一番重要なのは、近場で買えるか否かなんだよね~と言いながら、本体はアマゾンで買ったよすんません。
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