気が付けば8月終了。毎年の事ながら、なんだかんだで気が付くと8月って通り過ぎてるんですよね。
さて、忙しいとか何とか言うてる間に、模型は付くこたぁ無かったんですが、映画のBDが結構積み上がってまして、
先日、束の間の夏休みが取れた際に、纏めて何作か連続鑑賞しました。開封しないで積んでる間に、購入特典入手期間が過ぎてたり
WOWOWで放送されちまったり、最低なのは廉価版仕様で再発されたりってこともあるんですが、
それでもついついポチってしまう悪癖は治らず。流石に、昔のように何でもかんでもポチポチ行きゃぁしないんだけど、
いわゆるメジャーどころはポチリます。レンタルやWOWOW放送でエエやんってのもありそうですが、
レンタル仕様は市販仕様から色々省かれてることが多いですし、WOWOWだと音声の仕様に大きな差があるので、
サウンドエフェクトなんかが派手な作品は、やはり買うんですね。で、中には「買わなくても良かった」ってのにも出くわす訳です。
で、初っぱなから「買わなくても良かったんじゃネェか」作品。決して「見なきゃ良かった」じゃないです。
ラッセル・クロウとライアン・ゴズリング共演のバディー作品「ナイス・ガイズ!」。バディーと言っても刑事物ではなく、
ラッセル演じる示談屋ヒーリーが、見栄っ張りでアル中気味の私立探偵ホランドを暴力で強引にコンビニ引き入れる設定。
冒頭いきなりポルノ女優がポルノ女優らしく全裸で事故死という、もうこれだけで70年代テイストを感じるわけですが、
そもそも本作の舞台が70年代のアメリカ。音楽もファッションもフィルムテイストも何もかも70年代に振ってるバカ映画。
シナリオや演出まで70年代テイストなので、オッサン世代にはタマランよね。しかも製作がジョエル・シルバーww
っつー訳で、オッサンめちゃめちゃオモロかったんですが、サウンドが凝ってるわけでもなければ、高精細画像である必要も無く、
別に初版を買わなくてもWOWOW待ちでも良かったかもとは思いました。「ラ・ラ・ランド」で一躍時の人になったライアン・ゴズリングですが、
ラッセル・クロウと共演しちゃうと、そのキャリアの差は歴然でしたねぇ。
The Nice Guys - Main Trailer [HD]
「買うほどじゃなかったな~」その次は「女諜報員アレックス」。「慰めの報酬」のボンドガール オルガ・キュリレンコ主演のアクション作品。
ぶっちゃけ、オルガ・キュリレンコ目当てで買ったわけですが、ケツ目当てで買ったわけですが、思ったほどケツが出なかったので残念。
以前「オブリビオン」を見たときは、ボンドガールの頃のエロさが無くなったと思ってたりもしたんですが、アレよりはイイ感じでした(謎。
毎度の事ながら、本作の大失敗は「邦題」。どうして日本の配給会社は、この手の作品をスパイアクションとか凄腕殺し屋アクションとして
ユーザーをダマしてやろうとするんですかね。ユーザーサイドは配給会社から相当馬鹿にされてると思った方がイイ。
本作の原題は「MOMENTUM」。そもそもアレックスと呼ばれる主人公が諜報員だった過去を持つってだけで、それも物語の後半になって
チラッとバラされるだけでして、スパイアクションでも何でもなく、サスペンス要素を伴う復讐劇なんですね。
復讐劇のキモは、主人公の復讐心に観客がコッチが感情移入出来るか否かなんですが、そこが本作はチョット厳しかったですな。
あと、物語を盛り上げるためだったんだろうけど、ちょっと主人公がピンチに陥る件は冗長でしたな。
MOMENTUM Official Trailer (2016)
「エンド・オブ・キングダム」。「エンド・オブ・ホワイトハウス」の続編です。監督曰く、前作公開後、思った以上に反響があって
続編期待の声も掛かったことから速攻で製作に突入したとのこと。勢いで作ったような作品なので、内容は推して知るべし。
簡単に言っちゃうと、主役がジェラルド・バトラーになった「ダイ・ハード」みたいなもんですかね。
前作でホワイトハウスが陥落した設定を使っちゃったので、今回はイギリスの首都ロンドンが陥落する設定。
なので原題は「LONDON HAS FALLEN」です。英国首相が急死して、世界28カ国から首脳達がロンドンに集結し、
有り得ないほどザルな警備(日本の総理に至っては酷い扱いw)を容易に潜られてイタリア・日本・ドイツ・フランス・カナダと、
本作の監督のナショナリズムが反映された面々がヌッ殺される大規模テロが勃発。アメリカ大統領も狙われますが、
主人公補正が凄まじくて敵の弾が当たらないSPバニングのお陰で九死に一生を得ます。が、どうやら情報ダダ漏れで、
執拗に命を狙われる大統領を、このバニング特別捜査官が護衛しながら戒厳令下のロンドンを必死のパッチで逃げ回るお話。
シナリオ的には御都合主義が多すぎてアレなので「買わなくても良かった」作品に名を連ねるところでしたが、
音響がド派手で映像もスケールのでかいスペクタクル映像になってて、その点では買って良かった1枚でした。
London Has Fallen Official Trailer #1 (2016) - Gerard Butler, Morgan Freeman Action Movie HD
「インディペンデンス・デイ リサージェンス」。要するに今更同窓会作品でクラス一の人気者は已に他界って感じの作品。
バカ映画を途上国の国家予算並みの金を使って作っちゃう馬鹿監督エメリッヒが今回も監督してます。
この人の特異なところは、とにかくロクな作品を撮らないんだけど、金と特撮と火薬の力技で強引に興行成績を上げるところ。
なので、この人の作品に続編なんか期待しちゃぁイカンのですが、本作はジェフ・ゴールドプラム/ビル・プルマン/ジャド・ハーシュ
ブレント・スパイナー/ヴィヴィカ・フォックス等の前作の出演陣がスッカリ年取っちゃって出てくる「昔を懐かしむ作品」としての続編かと。
肝心のウィル・スミスは、ギャラとスケジュール(スーサイドスクワッドと日程が被ったらしいwwwどっちもどっちだ)が折り合い付かず
前作と今作の間に訓練中の事故で死んじゃってる設定になっとりました。
まぁ斯様な作品なので、「エンドオブキングダム」同様シナリオ的には買う必要ないんだけど、流石に今回もエメリッヒの力技は健在で
超巨大宇宙船の半重力波で陸地ごと持ち上げて折り畳む的な攻撃は前代未聞(笑。音も映像も迫力は凄まじいので、
そのウリを堪能出来る環境で見るか否かで本作のBDの購入価値の有無は天地ほども変わります。スマホで見るなら金返せレベルのクソ映画ですよ。
今回は3D盤で視聴しましたが、この3D映像の出来が頗る良かった。こういうエッセンスを上手に利用するところ”だけ”は、エメリッヒは上手だと思う。
Independence Day: Resurgence | Official Trailer [HD] | 20th Century FOX
「GHOST IN THE SHELL」。スカ子を主役に実写映画化された攻殻機動隊ですな。これは買おうかどうしようか相当迷ったんですが、
3D盤が出るって事で、興行成績が6000万ドルもの赤字を計上したってのに買ってしまいました。4000円の赤字となっても
70億円に比べりゃチンカスみたいなもんですしね。ちなみに日本の某通販での評価が意外と良いのは、何時も「声優ガーー」で騒いでる層が、
今作の吹き替えに関しては押井版のアニメと同じキャスティングだったから評価が悪く無いんじゃないかと邪推してます。
じゃぁ個人的にどうだったのかと言えば、これが意外に面白かった。見る前の予想がカナリ悪いものだったので意外だったんですが、
押井守が過去に描いてきた攻殻の世界がオリジナルの世界観だというのが本作製作サイドの認識であるとすれば、
オリジナルの世界観を上手に踏襲してると思います。一方で、士郎正宗氏の原作やTVシリーズの攻殻を踏まえてしまうと
巷で言うところの「原作レイプ」状態になってるとも思う(笑。自分としては、押井版の2作は大好物なので、
巧いこと映像化したなぁと感心しました。
その映像ですが、全編フルCGと言っても過言では無いけど、あの押井氏独特のカオスな近未来東洋的世界観の再現度は素晴らしかった。
この映像だけでも買う価値があったし、立体広告や電脳世界の再現などを考えると3D版でこそ堪能出来る映像なんじゃなかろうか。
音は、D-ATMOSで収録されてんだけど、我が家にはATMOS環境は無いので正確な再現はしてないんですが、
音の分解解像感って言うんでしょうか、方向性や質感などの解像感は非常に良かったです。ただし、スマホで見るとクソ映画かも知れません(笑
色々褒めた気もしますが、荒巻課長のキャスティングが北野武ってのは、流石にイメージに合わなかった。これじゃ無い感はスカ子より遙かに上。
かと言って、他にピッタリな人が居るかと言われると答えに窮する。スカ子は、オッサンはスカ子のケツの大ファンなので無問題。
Ghost In The Shell (2017) - Official Trailer - Paramount Pictures
「EX MACHINA」。2015年の英国映画なんですが、巷評を聞いて思い切って購入したんだけど大当たり。個人的には大好物な路線。
果たしてAI人工知能は、何処まで人間に近づけるのかってのを題材にしたSF作品は多々有りますが、本作のように密閉された空間で
登場人物も主人公含めてタッタの4人。そのシンプルさが逆に本作の描くテーマの奥深さを巧みに演出していて、
見終わって考え込んじゃった作品は久々かも。結末解ってるのに何度か見直したくなる作品ってナカナカ無いんだけど、
本作は何度か見直したくなりますな。
主人公がネット検索大手の社員で、会社の抽選に当選して社長ご自慢の別荘に1週間滞在出来る権利を得るところからスタート。
しかし、この特典には会社には知られていない更なる特典が有り、それは人工知能を搭載したロボットのテストを担当できるというもの。
好奇心旺盛な主人公は、喜び勇んでこのテストを請け負うんですが、果たして目の前にあらわれたAI"エヴァ"と交流を深める内に
次第に彼女が機会では無く感情を持った女性に思えてきてしまいます。果たしてその感情は、縫いぐるみを擬人化して可愛がってた子どもが、
縫いぐるみがとうとう壊れてしまったときに涙を流したり、長らく愛用していた自慢の愛車が寿命を迎えドナドナされるときに胸によぎる哀愁とか、
このAIに対する感情もソレらと同じ程度の「愛着」なのか、それとも「人」と「機械」の区別が付かなくなってしまったのか、
そもそもAIロボットが感情を持ったとき、果たして人間とロボットの違いがこんなにも曖昧になるのかとか、
描かれてるテーマは幾つかあるんだけど、終盤の展開は予想の斜め上でしたね。また、映像も凄く綺麗でした。
超ハイテクな別荘の無機質感と、それと相対するかのような雄大な大自然の風景のコントラストが、物語の終盤で大きな意味を持つんですよね。
「買って良かった見て良かった」の1本でした。
Ex Machina Official Teaser Trailer #1 (2015) - Oscar Isaac, Domhnall Gleeson Movie HD
「ザ・コンサルタント」。これ、邦題がやらかしてるように見えて、英語圏でACCOUNTANTって日本で言うコンサルタントと近いので
実は原題通りのタイトル。本作は見る人によって評価真っ二つなんだろうなぁとは思うけど、私にはムチャクチャ面白かったっす。
何を書いてもネタバレになるので書きませんが、本作は日本の配給会社が番宣してるような「表は会計士で裏では凄腕の殺し屋」という
必殺仕事人みたいな脳筋アクションじゃありません。高機能自閉症を抱えた少年が、歪な教育法だったとは言え、如何にして成長し自立し
現在に至ったかという物語ですね。描き方は凄まじいんですが、全編に亘って醸し出される主人公キャラへのキャラ愛も凄まじい気がする。
「表は会計士、裏では殺し屋」と言うよりも「表は冷酷無慈悲、裏は愛に飢え家族を愛し友を愛する熱血漢」って感じかな~。
偽善者が酷評しそうな感じもするけど、私個人としては、ここ最近見た先述来の作品群の中で一番面白かったのが本作でした。
The Accountant Official Trailer #1 (2016) - Ben Affleck Movie HD
巷では4K通り越して8Kとか言い出してますが、ウチの環境だと未だHDだしサウンドもATMOS未対応。プロジェクターは5年前、
AVアンプは7年前の製品ですが、こうコロコロと規格が変わってくると追っ掛けてらんないんですよね。ただ、80インチクラスのディスプレイが
100万円位で買える時代にもなってるので、そのうちプロジェクターでのスクリーン鑑賞の画面サイズの優位性は無くなる時代も来そうです。
それまで今の環境を維持するか、それとも4Kクラスのプロジェクターの購入を一回挟むのか、そろそろ考えてみても良いかもしれない。
でも、本音はHDで充分って思ってんですよね。SD→HDの時よりもHD→4Kに移行する方が遙かに動きにくいです。