昨年の新発売時に4000円弱のキット代と2400円のエッチングという組み合わせに恐れをなして虎の子の一個を激安系通販で何とか調達したフジミの458イタリアってのがあるんですが、
これが最近エッチング付きDX版として限定再販されたのを御存知でしょうか?エッチングの内容が気になったことと、何といってもDX版の定価設定が通常版より安いという
最初に買っちゃった人に地団駄踏ませるには充分な内容になっとりましてね、またも激安通販で取り寄せてみたら、なんと中に入ってるエッチングは昨年2400円で別売りされた物と
ほぼ同内容の物が入っていたという、地団駄どころか完全にユーザーをナメた内容に驚きを通り越して呆れてしまった@河童です。
っつーことでお久しブリーフ。折角前回デイトナ弄り再開したかと思ったら、近所のショッピングモールで
↑こんなの見掛けちゃいまして、前の二作も買っちゃってるので何となく勢いに任せてレジに持って行ってしまいました。まぁ模型倶楽部のお仲間さんが
某所で製作中の様子をアップしておられまして、それ見て釣られて買ったって事でもあるわけ。
で、早速と例会に持ち込んでパーツ切り離してパカパカ組んでみたんですが、午後7時から9時半位までの間で殆どのパーツを切り出して部位毎に組めてしまいました。
既にガンダムとザクが出てんですが、明らかに前の二作よりもパーツの効率化が図られていて組みやすくなっています。RG(リアルグレード)というシリーズで、
普段は子供にも優しい配慮を盛り込んでくるバンダイですが、このRGってシリーズは対象年齢を15歳以上と高めに設定してあり、パーツも非常に細かい上に
200かそれ以上の細分化が為されている事から難易度も高いと思っていたら全然そんなことは無し。実は時間さえあれば誰でも確実に組めてしまう内容になっとります。
例会にはキットとニッパーとゲート処理用のノミを1本持ち込んだだけでインストの最後まで滞りなく進んでいけました。恐るべしバンダイ。
そもそもオミッターズさんのブログでこのRGを使って小ネタ炸裂させたはったのを見て、ワシもブログの小ネタで芸でもさせようと手を出してみたはずが、
気が付くと折角出来が良いんだからせめて色でも塗ってちゃんと作ってみようと思い直しちゃいまして、図らずも
田舎者のオッサン、41歳の春、人生で初めてガンプラに色を塗る
という機会を得たのでありました。車模型は昨年後半に何台か製作して今年の展示会用の貯金はある訳ですが、8月の展示会まで気が付くと3ヶ月を切る頃合いとなり
現状ではこれ以上展示物を用意できないかも知れないと危惧されておりましたので、キチンと出来れば無理矢理展示品に加えようという魂胆もあるわけです。
っつー事で、三つある内どれを作ろうかと取り敢えず全三作をインスト通りに無塗装でパカパカ組んでみたりした結果、最初に出たガンダムが一番面白そうだったので
先ずは是を作ってみることにします。っつってもガンプラの知識や経験値がある訳じゃないので、倶楽部のお仲間さんから仕入れた「ガンプラの基礎知識」を反芻しつつね。
製作っつっても組み立て自体はインスト通りに進めれば全く問題なし。っただ、パーツが非常に多いので、本来なら表面処理に結構な労を費やしそうな感じなんですが
本業並みに時間や労を費やす気は流石にないので、適当に磨いて適当に彫ってとっとと塗装に突入。このキットの凄いトコは、パネルラインが全面に無数に入ってるけど
殆どのパネルが別パーツ処理されていて、スジボリ彫ったり合わせ目消したりって作業が皆無に等しいこと。塗装もかなり細かい塗り分けが必要かと思ったら、
件の別パーツ化のお陰でマスキングテープの出番も殆どありません。しかもそのバラッバラに細分化されたパーツの勘合は精密機械レベルの正確さ。例えばですね、
似たようなパーツが幾つもあるんだけど、間違って組もうとしても、正しい組み合わせでなければキチンと組めないようになってる。正しい組み方ならピッタリ組み上がるので
これだけのパーツ数なのにウッカリ間違えたって問題が生じにくいのですな。最初の仮組みかねた組み上げに要した時間は約3.5時間。その内2時間はパーツの切り出しと
ゲート処理に要した時間だったっつーのはホントの話だす。
そんなわけで早速塗装。ガンプラの塗装法ってのもセオリーとかあるんでしょうけど、お仲間から聞いてた注意点が気になります。
・ガンプラは塗装に弱い。正確には溶剤に弱い。特にABS系は無塗装だとコシもあって強度も高いけど塗装した途端に脆くなってポキッと御れったり割れたりすることがある。
・PBC系は塗装が難しい。強力プライマー等を使用すれば出来ないこともないが、可動モデル故に動かした際にポロポロ剥がれやすい。
というのが特に気になった点でして、以前ヱヴァンゲリヲンのキットを作った際も彼方此方パキパキ逝きましてキットをもう一個買うハメになった事を思い出す。
充分に注意しつつ、先ずはクレオスの1200サフを下地に吹き。塗るというよりサフ粒子を乗せる感じでパーツ表面にサフの層を作っておいて、その上に改めて下塗り色を入れてみた。
下塗りにはAFV系で言うところの錆止め色を選択。艦艇色に艶消し黒を混ぜた暗色を使用しました。是には理由がありまして、先述の注意点からエナメル塗料での墨入れはリスクが
高そうなのですが、下地に暗色を使用することで極力墨入れ無しでもパネルラインが出やすくなります。前述の通り、殆どのパネルパーツが別パーツ形成されてるとは言え、
何カ所かスジボリやリベット穴等がモールドされてます。又、当然ウォッシングなどのエージング処理もトラブルの素らしいので、暗色から立ち上げてワザと吹き斑を残してやることで
ウォッシング回避しつつ陰影をハッキリ出してやろうという魂胆。
っつー訳で、細かい作業状況は組んでバラして塗って組んだだけという何とも絵にならん話だったので、とっとと完成画像であります(笑。
予想以上にお手軽に完成したのでクソワロタ。仮組み代わりに一回組んでみて、そっから塗装のために一回バラしって事をやったんですが、
この作業のお陰で全体的にどういう構造を為しているのかが具体的に把握できるので、最終的な組み立てはインスト無しでもチョチョイのチョイである。
そん位に何もかもキッチリ計算されてるキットって事ですな。
このガンダムはお台場や静岡にそそり立ってた1/1ガンダム像をデフォに模型デザインとしてフィードバックされた物だそうです。塗装色は、キットインストの完成見本を参考に
「こんなの戦地に動員するとか、敵に見つけてくださいと言わんばかりだろう?」
という大人げない突っ込みさえもぶっ飛ばすような派手なトリコロールカラーを採用しつつも、全体的な明度を数段落とすような感じで自家調色。
白1→RLMグレー+ダークイエローで作った色をベースにクールホワイトで明度上げ。
白2→白1に#8シルバー追加
白3→白1にスーパーチタンを追加
青1→コバルトブルー+キャラクターブルーをベースにスーパーブラックで明度下げ
青2→フィニッシャーズ ガルフブルー
赤1→スーパーイタリアンレッド+マルーンにガイア原色グリーンを極少量
赤2→ガンダムカラー(旧)シャア専用ザク用ピンク(暗い方)
黄色→黄橙色+ダークイエロー
バックパック本体塗装色→スーパーアイアン下塗りにスモークグレーをオーバーコート
熟考した色合わせと思わせておいて、実はガンプラのために塗料を調達するのも面倒なので、手持ち塗料で全て済ませてしまおうという策のための配合でありやす。
つっても、基軸は白1にちゃんと取ってて、全部の色が基軸色とバランス取れるように配慮したつもりですがどうでございましょうか?概ね思った通りの色合いに出来上がりました。
色塗ってデカール貼ってEXクリアーでコートして最後はフィニッシャーズのスーパーフラットコートで艶を落として任務完了。
諸用の合間を縫って突貫工事で作っちゃったので、パーティングラインやパーツの小傷の処理が実に疎かなのはご愛敬。ウェザリングをちょいちょい加えて展示会までに誤魔化しておきます。
・・・・・・にしても、ポーズはどうにかならんのか?直立させると指導教官室に呼び出された厨房直立とか容疑者写真とかのポーズにしかならん。
オラオラオラ、文句ばっかり言ってネェで、かかってこいコノヤロー!と猪木風ポーズ。顎も出てるしね。
スタイリッシュな痴女がこれ見よがしにチェリーボーイを誘うポーズ。股はまだ開くけどこんな事で関節折ると泣くに泣けないので自重。
後で知ったのは、立ちポーズは少し股を開き気味に足首も左右外方向に向ける感じで「どや?」ポーズ決めると格好良いらしいです。
画像はネットで拾った所謂1/1のヤツですが、ちょっとしたことなんだけど格好良く立たせるのって意外と難しいですね。三脚建て直すの面倒くさいから撮り直しは無しです(殴。
ガンプラ初心者らしく落とし穴にもシッカリ嵌りました。散々注意してましたが、一箇所だけパネル填め込みようのダボを折ってしまいました。完全分離はせず寸止め折れだったので
折れ部にメチクロ流して溶着して辛うじて再利用できましたが、完成後の可動時にも注意が必要なようですな。あと、物凄い関節可動範囲を有してるんですが、そのお陰で
膝や肘の曲げ加減によってはフレームパーツや外装パーツの裏面が外から丸見え状態になる事があります。殆ど表面しか塗って無く、またフレームパーツはPBCとABSの混合体で
先述の注意点が気になって無塗装ですませた事もあって、間接曲げた途端にボロが出ます(笑
それにしても良く出来てるプラモですなぁ。色塗った事と、頭部のバルカン砲が塗装作業の邪魔だったのでここだけ真鍮管をドリルレースした物に交換しただけです。
後は素組みでこんだけのが出来てしまう。恐るべしバンダイ。まぁ、お手軽に出来の良い物が組み上がる陰で塗装リスクとか犠牲になってる部分も実は多いんだけどね。
さて、若干問題点も残りましたが一応完成したって事で、展示会用のベースも作ってみました。作ったと言っても、バンダイから出てるアクションベース3って製品を組み上げた物。
完成後の姿勢保持が難しいガンプラですが、このメーカー純正の展示用ベースの利点は、穴開け等の加工を完成品本体に施すことなくベースに固定できるよう設計されてる点。
有名な「俺を踏み台にした?」ってシチュエーションをモチーフにしました。ドムは、このベース製作のためにリサイクルショップから1200円も出してサルベージしてきたキットを使用。
あくまでベース用という事で、下半身はザックリ切り落としポーズ付けに必要な部品のみ使用してます。RGに合わせてパネルラインを彫りまくろうかと一瞬考えたけど面倒なのでヤメ。
胸当ての一部に鋳造表現加工を施したくらいでオマケ役に徹していただきました。ガンダム先生はポーズ的にもうちっと腰をくの字に曲げれると良いんですが、腹の中にイチモツ(戦闘機)が
内蔵されている都合上曲がらないのがちょっと残念。
当初は、いっそヴィネットにでもしとこうかと考えたりもしましたが、それだと折角の超絶可動モデルの最大の売りである「可動」を殺すことになっちゃうので、
何時でもベースからガンダム単体を取り外せるようにっつーことで、斯様な構成となりました。その割にシールドと左の握り拳は取り返し付かない加工しとるんですが(笑。
又、ガンダムはパネルラインやマーキングに溢れてるのにドムは情報量少ないんですが、そこはあくまでオマケっつーことで。ドム用のデカールなんかも持ってないですしね。
春らしい日が殆ど無いまま梅雨期に突入してしまった訳ですが、車模型ほど湿度にデリケートにならんで済むし、何といってもパーツの数量に反して
実はかなりお手軽なRGガンダムシリーズは、気分転換にも暇つぶしにも最適なアイテムかもしれませんで。
私もですね、3月の震災以降やる気が湧かないまま仕事が猛烈に忙しいモードに突入し、以後中々解消しないまま梅雨時期突入って感じになっとります。
以前なら一旦模型趣味を休眠させるくらいの状況だったりするんですが、本業以外に目を向けてみれば、休眠しなくとも色々寄り道しながら機を待つのも有りかな?と思ったりで、
まぁともかくも当面は斯様な状況が続くと思います。お仲間さんは車本業の方が殆どなのでしょうが、まぁ生暖かい目で見てやってくださいまし。