がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

41歳の春 ガンダム?

2011年05月29日 | 模型完成品

 昨年の新発売時に4000円弱のキット代と2400円のエッチングという組み合わせに恐れをなして虎の子の一個を激安系通販で何とか調達したフジミの458イタリアってのがあるんですが、
これが最近エッチング付きDX版として限定再販されたのを御存知でしょうか?エッチングの内容が気になったことと、何といってもDX版の定価設定が通常版より安いという
最初に買っちゃった人に地団駄踏ませるには充分な内容になっとりましてね、またも激安通販で取り寄せてみたら、なんと中に入ってるエッチングは昨年2400円で別売りされた物と
ほぼ同内容の物が入っていたという、地団駄どころか完全にユーザーをナメた内容に驚きを通り越して呆れてしまった@河童です。

っつーことでお久しブリーフ。折角前回デイトナ弄り再開したかと思ったら、近所のショッピングモールで

↑こんなの見掛けちゃいまして、前の二作も買っちゃってるので何となく勢いに任せてレジに持って行ってしまいました。まぁ模型倶楽部のお仲間さんが
某所で製作中の様子をアップしておられまして、それ見て釣られて買ったって事でもあるわけ。
 で、早速と例会に持ち込んでパーツ切り離してパカパカ組んでみたんですが、午後7時から9時半位までの間で殆どのパーツを切り出して部位毎に組めてしまいました。
既にガンダムとザクが出てんですが、明らかに前の二作よりもパーツの効率化が図られていて組みやすくなっています。RG(リアルグレード)というシリーズで、

普段は子供にも優しい配慮を盛り込んでくるバンダイですが、このRGってシリーズは対象年齢を15歳以上と高めに設定してあり、パーツも非常に細かい上に
200かそれ以上の細分化が為されている事から難易度も高いと思っていたら全然そんなことは無し。実は時間さえあれば誰でも確実に組めてしまう内容になっとります。
例会にはキットとニッパーとゲート処理用のノミを1本持ち込んだだけでインストの最後まで滞りなく進んでいけました。恐るべしバンダイ。

 そもそもオミッターズさんのブログでこのRGを使って小ネタ炸裂させたはったのを見て、ワシもブログの小ネタで芸でもさせようと手を出してみたはずが、
気が付くと折角出来が良いんだからせめて色でも塗ってちゃんと作ってみようと思い直しちゃいまして、図らずも

田舎者のオッサン、41歳の春、人生で初めてガンプラに色を塗る

という機会を得たのでありました。車模型は昨年後半に何台か製作して今年の展示会用の貯金はある訳ですが、8月の展示会まで気が付くと3ヶ月を切る頃合いとなり
現状ではこれ以上展示物を用意できないかも知れないと危惧されておりましたので、キチンと出来れば無理矢理展示品に加えようという魂胆もあるわけです。

 っつー事で、三つある内どれを作ろうかと取り敢えず全三作をインスト通りに無塗装でパカパカ組んでみたりした結果、最初に出たガンダムが一番面白そうだったので
先ずは是を作ってみることにします。っつってもガンプラの知識や経験値がある訳じゃないので、倶楽部のお仲間さんから仕入れた「ガンプラの基礎知識」を反芻しつつね。

 製作っつっても組み立て自体はインスト通りに進めれば全く問題なし。っただ、パーツが非常に多いので、本来なら表面処理に結構な労を費やしそうな感じなんですが
本業並みに時間や労を費やす気は流石にないので、適当に磨いて適当に彫ってとっとと塗装に突入。このキットの凄いトコは、パネルラインが全面に無数に入ってるけど
殆どのパネルが別パーツ処理されていて、スジボリ彫ったり合わせ目消したりって作業が皆無に等しいこと。塗装もかなり細かい塗り分けが必要かと思ったら、
件の別パーツ化のお陰でマスキングテープの出番も殆どありません。しかもそのバラッバラに細分化されたパーツの勘合は精密機械レベルの正確さ。例えばですね、
似たようなパーツが幾つもあるんだけど、間違って組もうとしても、正しい組み合わせでなければキチンと組めないようになってる。正しい組み方ならピッタリ組み上がるので
これだけのパーツ数なのにウッカリ間違えたって問題が生じにくいのですな。最初の仮組みかねた組み上げに要した時間は約3.5時間。その内2時間はパーツの切り出しと
ゲート処理に要した時間だったっつーのはホントの話だす。

 そんなわけで早速塗装。ガンプラの塗装法ってのもセオリーとかあるんでしょうけど、お仲間から聞いてた注意点が気になります。
・ガンプラは塗装に弱い。正確には溶剤に弱い。特にABS系は無塗装だとコシもあって強度も高いけど塗装した途端に脆くなってポキッと御れったり割れたりすることがある。
・PBC系は塗装が難しい。強力プライマー等を使用すれば出来ないこともないが、可動モデル故に動かした際にポロポロ剥がれやすい。
というのが特に気になった点でして、以前ヱヴァンゲリヲンのキットを作った際も彼方此方パキパキ逝きましてキットをもう一個買うハメになった事を思い出す。
充分に注意しつつ、先ずはクレオスの1200サフを下地に吹き。塗るというよりサフ粒子を乗せる感じでパーツ表面にサフの層を作っておいて、その上に改めて下塗り色を入れてみた。
下塗りにはAFV系で言うところの錆止め色を選択。艦艇色に艶消し黒を混ぜた暗色を使用しました。是には理由がありまして、先述の注意点からエナメル塗料での墨入れはリスクが
高そうなのですが、下地に暗色を使用することで極力墨入れ無しでもパネルラインが出やすくなります。前述の通り、殆どのパネルパーツが別パーツ形成されてるとは言え、
何カ所かスジボリやリベット穴等がモールドされてます。又、当然ウォッシングなどのエージング処理もトラブルの素らしいので、暗色から立ち上げてワザと吹き斑を残してやることで
ウォッシング回避しつつ陰影をハッキリ出してやろうという魂胆。









 っつー訳で、細かい作業状況は組んでバラして塗って組んだだけという何とも絵にならん話だったので、とっとと完成画像であります(笑。
予想以上にお手軽に完成したのでクソワロタ。仮組み代わりに一回組んでみて、そっから塗装のために一回バラしって事をやったんですが、
この作業のお陰で全体的にどういう構造を為しているのかが具体的に把握できるので、最終的な組み立てはインスト無しでもチョチョイのチョイである。
そん位に何もかもキッチリ計算されてるキットって事ですな。


このガンダムはお台場や静岡にそそり立ってた1/1ガンダム像をデフォに模型デザインとしてフィードバックされた物だそうです。塗装色は、キットインストの完成見本を参考に
「こんなの戦地に動員するとか、敵に見つけてくださいと言わんばかりだろう?」
という大人げない突っ込みさえもぶっ飛ばすような派手なトリコロールカラーを採用しつつも、全体的な明度を数段落とすような感じで自家調色。
白1→RLMグレー+ダークイエローで作った色をベースにクールホワイトで明度上げ。
白2→白1に#8シルバー追加
白3→白1にスーパーチタンを追加
青1→コバルトブルー+キャラクターブルーをベースにスーパーブラックで明度下げ
青2→フィニッシャーズ ガルフブルー
赤1→スーパーイタリアンレッド+マルーンにガイア原色グリーンを極少量
赤2→ガンダムカラー(旧)シャア専用ザク用ピンク(暗い方)
黄色→黄橙色+ダークイエロー
バックパック本体塗装色→スーパーアイアン下塗りにスモークグレーをオーバーコート
熟考した色合わせと思わせておいて、実はガンプラのために塗料を調達するのも面倒なので、手持ち塗料で全て済ませてしまおうという策のための配合でありやす。
つっても、基軸は白1にちゃんと取ってて、全部の色が基軸色とバランス取れるように配慮したつもりですがどうでございましょうか?概ね思った通りの色合いに出来上がりました。
色塗ってデカール貼ってEXクリアーでコートして最後はフィニッシャーズのスーパーフラットコートで艶を落として任務完了。
諸用の合間を縫って突貫工事で作っちゃったので、パーティングラインやパーツの小傷の処理が実に疎かなのはご愛敬。ウェザリングをちょいちょい加えて展示会までに誤魔化しておきます。

・・・・・・にしても、ポーズはどうにかならんのか?直立させると指導教官室に呼び出された厨房直立とか容疑者写真とかのポーズにしかならん。


オラオラオラ、文句ばっかり言ってネェで、かかってこいコノヤロー!と猪木風ポーズ。顎も出てるしね。





スタイリッシュな痴女がこれ見よがしにチェリーボーイを誘うポーズ。股はまだ開くけどこんな事で関節折ると泣くに泣けないので自重。

 後で知ったのは、立ちポーズは少し股を開き気味に足首も左右外方向に向ける感じで「どや?」ポーズ決めると格好良いらしいです。

画像はネットで拾った所謂1/1のヤツですが、ちょっとしたことなんだけど格好良く立たせるのって意外と難しいですね。三脚建て直すの面倒くさいから撮り直しは無しです(殴。

 ガンプラ初心者らしく落とし穴にもシッカリ嵌りました。散々注意してましたが、一箇所だけパネル填め込みようのダボを折ってしまいました。完全分離はせず寸止め折れだったので
折れ部にメチクロ流して溶着して辛うじて再利用できましたが、完成後の可動時にも注意が必要なようですな。あと、物凄い関節可動範囲を有してるんですが、そのお陰で
膝や肘の曲げ加減によってはフレームパーツや外装パーツの裏面が外から丸見え状態になる事があります。殆ど表面しか塗って無く、またフレームパーツはPBCとABSの混合体で
先述の注意点が気になって無塗装ですませた事もあって、間接曲げた途端にボロが出ます(笑
 それにしても良く出来てるプラモですなぁ。色塗った事と、頭部のバルカン砲が塗装作業の邪魔だったのでここだけ真鍮管をドリルレースした物に交換しただけです。
後は素組みでこんだけのが出来てしまう。恐るべしバンダイ。まぁ、お手軽に出来の良い物が組み上がる陰で塗装リスクとか犠牲になってる部分も実は多いんだけどね。

 さて、若干問題点も残りましたが一応完成したって事で、展示会用のベースも作ってみました。作ったと言っても、バンダイから出てるアクションベース3って製品を組み上げた物。
完成後の姿勢保持が難しいガンプラですが、このメーカー純正の展示用ベースの利点は、穴開け等の加工を完成品本体に施すことなくベースに固定できるよう設計されてる点。

 有名な「俺を踏み台にした?」ってシチュエーションをモチーフにしました。ドムは、このベース製作のためにリサイクルショップから1200円も出してサルベージしてきたキットを使用。
あくまでベース用という事で、下半身はザックリ切り落としポーズ付けに必要な部品のみ使用してます。RGに合わせてパネルラインを彫りまくろうかと一瞬考えたけど面倒なのでヤメ。
胸当ての一部に鋳造表現加工を施したくらいでオマケ役に徹していただきました。ガンダム先生はポーズ的にもうちっと腰をくの字に曲げれると良いんですが、腹の中にイチモツ(戦闘機)が
内蔵されている都合上曲がらないのがちょっと残念。

 当初は、いっそヴィネットにでもしとこうかと考えたりもしましたが、それだと折角の超絶可動モデルの最大の売りである「可動」を殺すことになっちゃうので、
何時でもベースからガンダム単体を取り外せるようにっつーことで、斯様な構成となりました。その割にシールドと左の握り拳は取り返し付かない加工しとるんですが(笑。
又、ガンダムはパネルラインやマーキングに溢れてるのにドムは情報量少ないんですが、そこはあくまでオマケっつーことで。ドム用のデカールなんかも持ってないですしね。

 春らしい日が殆ど無いまま梅雨期に突入してしまった訳ですが、車模型ほど湿度にデリケートにならんで済むし、何といってもパーツの数量に反して
実はかなりお手軽なRGガンダムシリーズは、気分転換にも暇つぶしにも最適なアイテムかもしれませんで。
 私もですね、3月の震災以降やる気が湧かないまま仕事が猛烈に忙しいモードに突入し、以後中々解消しないまま梅雨時期突入って感じになっとります。
以前なら一旦模型趣味を休眠させるくらいの状況だったりするんですが、本業以外に目を向けてみれば、休眠しなくとも色々寄り道しながら機を待つのも有りかな?と思ったりで、
まぁともかくも当面は斯様な状況が続くと思います。お仲間さんは車本業の方が殆どなのでしょうが、まぁ生暖かい目で見てやってくださいまし。

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1/24 Ferrari 365GTB4 DAYTONA 1st

2011年05月09日 | 模型

しゃらんらしゃらんら へいへへいへへい しゃらんら~♪

っつー感じで、最終回で催眠術に掛かっちゃって子供番組なのにブラジャー外そうとしちゃって
惜しいところで我に返るというメグちゃんにクラクラした小学生時代を思い出す@河童です。大型連休って何?美味しいの??
水蒸気だと~思ったら!!大間違いよ~エンジンオイル~♪♪って感じで、仕事に使ってる車がタービンブロー起こしちゃったらしく
パーツ探しにすったもんだした週末だった訳ですが、皆さんは楽しい連休だったでありましょうか?

 所謂GW中は仕事仕事仕事でうんざりだったんですが、子供達があまりに不憫だったので、近場の豊後高田市ってとこにある昭和の町に連れて行ってあげました。
・・・って、それテメェの趣味じゃネェか!
豊後高田市 昭和の町
人口2万5千人ほどの田舎町なんですが(私が住んでる大分県ド田舎市でさえ一応80000人)、やる気元気長州力って感じで豊後高田の商工会は地道に頑張っておられます。
既に昭和の町が企画されてから10年が経過。メインストリートを昭和の風情にて揃えようというプロジェクトだったんですが、そもそも浜田省吾のMoneyの歌詞みたいに数百mしかない訳。
しかも、一致団結って訳じゃなく、中には全国チェーン傘下に入って生き延びてる個人商店さんとかはチェーンの看板を勝手に変更するわけに行かなかったり、
土日祝日なんかは協力できても、お客さんの少ない平日とのギャップに苦労されてるお宅とかもある様でして、ホントに地道に10年掛けて行楽に他県からも訪れて貰える町を構築してきた様です。
他県から初めて来る方の中には、テレビ・雑誌などの過剰な紹介演出を見て壮大な物を期待しすぎて肩透かし食らっちゃうなんて話もあるわけですが、
やはり昭和世代の私や更に上の世代の方にはタマラン物が満載の町になってます。はい、地元と言っても良いくらい近いトコに住んでいながらマトモに訪問したのは初めてです(笑
 残念ながら平成ど真ん中世代の我が子には頗る不評でありました。駄菓子屋の「如何にコストを掛けずテキトーな物で子供から金を巻き上げるか」に必死なアイテムとか
最早絵本の世界でさえ知ることが出来なくなってきた必殺五右衛門風呂とか、星一徹伝説の象徴たるちゃぶ台のある昭和のお茶の間とか、B10&B110サニーとか、
あまりに質素で不味くて何が悲しくて金出してこんなもん食わされなあかんねんと遂には我が子から泣きが入った学校給食完全再現定食とかw子供達には理解不能の様でした。
学校給食、正直お値段はバカ高いんです。どの定食メニューも1000円以上します。ただ、本気で再現してくれているので、その手間を考えると個人的には充分納得できる価格かと。
ブルヴァール」という普段はカフェバーやってる店で提供されてるんですが、金属製のトレーや食器に先割れスプーン、瓶入り牛乳に私より1世代上の方向けに脱脂粉乳のオプションまである拘り。
私は京都で小学生時代を過ごしたので、大分県の学校給食ってのは知らなかったんですが、図らずもこういう形で知ることになり、しかも概ね同じ様な物だったらしく懐かしさ堪能させて貰いました。
大好きだった鯨カツや鯨竜田揚げや「てめぇ、焼いてないくせに焼きそばを名告るんけ?」な焼きそばとか妙に粉っぽいカレーとか、カミさんや子供達に無理矢理注文させつつ色々嗜んでみました。
この街の最大の弱点は、やはり田舎故の交通アクセスでしょうね。あと、旅行に来られるとしても、此所だけの為に県外から旅行をするってのは少々物足りないかも。国東半島や
別府方面への旅行の行程に組み入れるってのがBESTかと思います。車好きの方向けには


こういうレトロカーイベントが時々開催されますんで、機を狙ってみると面白いかも知れません。

 さてさて、ツイッターで信条吐露した如く412T2はやる気が沈下しちゃって再浮上しないので、気分転換で別なのチョコチョコやっとります。
昨年末当たりからバックヤードでチョビチョビ弄ってたのがフジミのエンスーキット「フェラーリ365GTB4デイトナ」。一気に完成まで持っていくつもりは無いんですが
これ以外にネタに出来るモンが無いのでエントリーすることにします。ちなみにベヨ姐さんってのがありましたが、デカールの具合に納得いかなかった事もあり
バーゲン格安でもう一枚デカールも入手できましたっつー事で、風呂に入っていただいて再起動待ちとなっとります。もう一回稲妻描かなきゃね。

 さて、フジミのデイトナですが、我が家の棚にあるのは3種類の箱。内容的にはどれも同じなんですが、初期のは信じられないくらい厚みの薄い箱に入ってて
これが所謂「一度ランナーを箱から出すと元通りに戻せなくなる店頭箱開け厨初見殺し仕様」で、その対策か箱の厚みが増えて取り出し→収納が楽になったモノ、
そして近年再販された赤箱赤整形色仕様の三種です。で、初期の頃の薄いモノは箱から出して元に戻せなくなり、渋々ランナーを切り刻んで箱に入れてあったものです。
思えばエンスーシリーズの頓挫にもROSSOが少なからず絡んでたんだよなーっつーのはさておき、やる気元気相沢まき全力な頃のフジミのキット。
特徴としては前期後期のコンバーチブルでホイールもワイヤーホイールとクロモドラホイールの2種が入ってます。開閉はボンネットのみですが、
内装や完成後は全く見えなくなるトランクルーム内も再現されている凝り用。開閉機構を追加して全開閉モデルにするも良しな内容ではありますが、
もしそうした事をお考えなら、近年再販された赤成型色版を用いる方が安全です。旧版は年式的にプラの劣化を考慮せねばならない事に加え
そもそものプラ質が非常にヤワいので、ドアやトランクを切り飛ばすと猛烈に強度が下がります。そらもう軟質樹脂か?っつー位柔い。
柔いのは若いちゃんネーのパイオツだけで結構でございます。研ぎ出しの時に塗膜割らないように注意が必要です。あと、当然パーツも反りが出やすい。

 今回は前期型にて製作。キットではフロントマスクをゴッソリ切り取って、そこに専用のライトハウジングとクリアーパーツで前期型マスクを作る様になってんですが

これだとクリアーパーツ下辺の「ライトハウジングの底面と一体のボディーパネルの一部」が無いために、上から見たときに地面が丸見えで正面から見ても
ライトがグリルからコンニチハしてしまいます。実際には

↑の様にちゃんと塞がってるのが正解のようですんで、そうなる様にデッチアップ踏まえつつ足りない分を自作の方向で。
昔のパッケージのバージョンをお持ちの方なら御存知かと思いますが、結局発売には至らなかったものの、レーシングSPLもラインナップ予定だったらしい。


レーシング仕様やリトラクタブル仕様なら、ヘッドライトとバンパーの隙間からライトが見えちゃっても問題ないんですが、前期型のみ見えてはいけない様です。
しかしながら、そもそもデイトナ前期型は所謂ハンドメイド生産の車であるため、細かいことを言えば一つとして同じ個体が無いそうな。つっても250GTOみたいに
シャーシナンバー毎にステイタスが有るようなハンドメイドでもなく、一応共通パーツを組み合わせてるけど、いざ修理とかの際にその共通パーツが微妙に合わなくて
マウントやチリ合わせに無駄に手間が掛かるってタイプのハンドメイド。なので、後期型ではそこいらがプレス機導入とかライトユニット外注とか効率化が図られてて
現存車でも後期型の方がオリジナルに近い状態を保ちやすいんだそうです。前期型の場合は、リトラライトの後期型をわざわざ前期型にモディファイしたものや
前期型でも板金修理の際にオーナーの都合でオリジナルとは異なるパーツで補修されていたりで、私如きではどの資料画像の個体がオリジナルなのか判らなかったりします。
そういう意味でも、この特徴的フロントマスクを”特徴”でありながら一部デッチアップをせねばならない忸怩たる思いがあって、長年手を付けられずにいたんですが
すっかりオッサンになった今、そんな細かいことはどうでも良く思えるようになりましたんで、ブログネタのバックヤードでチョコチョコ手を付けていたという訳であります。


キットの指示通りフロントマスクをゴッソリ切除したら、キット指定のヘッドライトハウジングパーツを用いつつ、プラ板を組み合わせて不足している部分を新造します。
一応寸法図って図面起こしてプラ板切り出して云々やってますが、基本的には漢の現物合わせ上等にて。サラッと書いてるけど私程度の技量では思いの外時間と手間を要してしまいました。

クリアーパーツでは点線部の下端(ボディーカラーで塗る部分)はこのガラス側じゃなくボディー側にパネルがあって、ガラス部分はボディパネル上下にて挟まれるじょうたいになりますんで
そうなるように加工をしてやりました。文字で書くと判りにくいですね~。
 更にガラスを乗っけてやると糊代の少なさに万が一の強引接着の必要に駆られた場合の逃げ道が少なすぎたので

エポパテでセンター部分に土台を作っておきました。
モチベーション上げるために取り敢えずボディーとシャーシとフロアパネルを仮組み。

フロントのトーにも若干問題が出てるんですが、それよりもリアタイヤとホイールアーチの位置関係が気に入らない。赤矢印方向に1mm程度動かしたいんですが、
そう簡単に事が運ばないのがこのシリーズの面白いところ。全体的な腰高感も少々気になってますんで、どう弄るかちょっくら考えてみようと思います。

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