がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

1/24 アオシマ RE雨宮 Greddy D1 FD3S RX-7 ver.2005

2023年04月11日 | 模型

 

毎度の如く暫くお休みしていた模活。気が付けば、このブログを始めた頃に生まれた娘初號機が大学進学の年を迎え、

月日が経つのは早いモノだと思うと同時に、次に控える娘弐號機の事もあって益々仕事に励まねばならぬ状況。

年齢的にも色々と責任ある立場なんてのもありましてね、中々腰を据えて趣味に没頭する訳にもいかないわけです。

 と、そんな言い訳をカマしつつ、

亀の歩みのMP4/4は↑の画像のところまで進行していますが、中々モチベーションが続かない。

 

 そんな感じで数ヶ月模型から離れてましたが、今年の2月頃になって、別件でコンプレッサーを稼働する機会があったんですが

なんと、コンプレッサーが故障。タンクにエアが溜まりにくく、溜まっても直ぐにエアが抜ける症状。

コレによりエア圧がイマイチ安定しないので点検してみたら、コンプレッサーからエアタンクに接続される配管が

経年劣化でボロッボロになってまして、そこから盛大にエアとオイルを漏らしてました。

近所のホムセンに行くも耐油耐圧のホースのちょうど良い径のが売って無くて

こんなんまで通販かよと半ば憤りながらホースを発注。ホース交換と各所増し締めで無事復活。

 で、復活確認の為に何か作ろうと思い立ち、近場のヤードから引っ張り出してきたのが、

アオシマのFD3S。アオシマのFDはエアロ差し替えで様々なバリエーションがありますが、

その中から自分でも何故買ってあったのかワカンナイ度1位だった、この水色のD1車両をセレクト。

どうせ別途保管せず箱に入れっぱなしだったデカールは死んでる筈なので、同梱デカールは極力使わずに

仕様もD1ではなく週末T2000タイムアタックエンジョイ勢の愛車という勝手なコンセプトをデッチ上げる事に。

先ずは仮組。内装ドンガラでガゼットプレートでボディーに溶接されるタイプのガチ系ロールケージという仕様だけど、

コレはメーカーが闇雲に頑張りすぎた。キットのまま目を瞑って使用はしましたが、

キットの構造上、ガゼットとボディーの間に窓のクリアパーツが挟まるので、

リアルどころかむしろガゼットプレートの意味が無い状態になってしまいますな。これは悪手だと思います。

 また、キットのリアフェンダーはリベット留めのオバフェンがモールドされてましたが、

個人的に好みじゃ無かったので、モールド埋めてブリスター化しました。

塗装はパール系にするので下地が重要。クレオス1500サフを使って表面をツルツルに。この頃のアオシマのキットは、

金型成形時を機械任せにしてた部分が多いのか、曲面の造形が苦手な印象。FD3Sは全面が曲面構成のデザインなので

造形には苦労したらしく、角張った感が残ってる部分とかヒケやウネリみたいな表面状態の箇所が多かったので、

何度かサフを入れてはパテ入れて研いでを繰り返しております。

 

 塗装色は自家調色のラベンダーブルーにパールをコート。ベースカラーのラベンダーブルーは、

前回作ったGULFアストンのブルーの余りと、使い途がなく棚の肥やしだったガイアのエヴァダークパープルを混ぜて、

そこに黒やら赤やら微妙に混ぜてベースを作り、その上にクレオスのムーンストーンパールをコート。

当初、ガイアのガラスパールにするつもりだったんだけど、テストピースにムーンストーン吹いてみたら

これが昔使ったことがあるビスマスパールみたいな非常に細かいパールで綺麗だったので急遽変更。

で、吹いてみると、思いのほか下地の影響が表に出やすい色で、極微少の埃さえ浮いてしまうパールで、

車のような大面積の塗装には不向きな難易度バリ高で正直使用を後悔。画像じゃ分かりにくいけど細かい埃を何カ所か噛んでます。

 ボンネットにカーボンデカールを貼る関係で、ここで1回パールの保護のためのクリアーを一層吹いておいた。

ボンネットとリアアンダーにはカーボンデカールを貼付。今回、タミヤのカーボンデカールを本格的に使って見たんだけど、

カーボン表現が立体的なデカールで、厚みもあって複雑な立体には貼りにくかった。ボンネットのダクト部分は

型を作って切り出して貼ったんだけど、一発貼りで熱と軟化剤でどうにかするのは多分無理だろうと思う。

 デカールが換装してからフィニッシャーズのオートクリアーを4層ほどコート。

ツイッターでガイアのEXクリアーが経変で割れた話を見掛けたのだけど、デカールの上に吹いたクリアーが割れるのは

結構古典的なトラブルの一つで、私も大昔に何度か経験してるんだけど、硬化が早く柔軟性が乏しいクリアーは

特に研ぎ出し仕上げをした場合に、下層と上層の硬化時間の差が生じて表面にクラックが出易くなり、

デカールの上にクリアーコートすると、この事象が発生しやすくなるというのが私的な予想。

使用後に丁寧に瓶のフチの塗料を拭き取らないズボラな私は、時々瓶の蓋が開かねぇ!と自業自得に嘆くのだが、

この「瓶のフチに固まってしまった塗料」をオートクリアーとEXクリアーで比較すると、

明らかに塗料そのものの柔軟性が違っとるのね。少々大げさに言うと黄色み掛かったグミと透明なプラ片っつーくらい違う。

 今から2~30年前は、このデカールにクリアーをコートするって作業は特殊中にも特殊な作業で

タミヤやクレオスのような大手に「どうすりゃいいっすか?」と質問すると、「コートしないでください」と

今じゃ考えられない回答が返ってきてたもんです。

 で、20年前くらいにフィニッシャーズがオートクリアーってのを出してきまして、コレが非常に使い心地良く、

実際10年以上経過した完成品でも、オートクリアーを使ってデカールの上のクリアーが割れたことは自分の場合はありません。

一方で、乾燥時間が掛かるのは事実で、そこはガイアのEXクリアーやクレオスのスーパークリアーⅢの方が早い。

意図的にしてきた訳じゃ無いんだけど、こうした経験則から

・デカールの上にクリアー&タミヤラッカー等自分の経験値が不足してる塗料→フィニッシャーズオートクリアー

・下塗り塗料がガイアやフィニッシャーズメイン→ガイア EXクリアー

・下塗りがクレオスがメイン→クレオス スーパークリアーⅢ

という使い分けをしてます。もう20年くらいこの使い分けは変えて無いし買えるつもりもないですな。

 なので、フィニッシャーズのオートクリアーは我が家的には重要な生命線だったりするんです。

そのストックが切れかけたので、今回原液セットを補充しておきました。田舎は入手性が悪いのでそこだけはネックです。

今更ですが、フィニッシャーズって小売店舗が立ち上げたブランドで、恐らく塗料も外注してる筈なんだけど、

このオートクリアーは何処が作ってんでしょうかね?ぶっちゃけ、ブランドが消えても製品だけ入手出来れば将来も安心なんですが。

塗装が乾燥したら研磨作業。今回はタミヤのカーボンデカールにクリアードバ吹きして研ぎ出し出来るのかテストも兼ねてんですが、

このデカールはカーボン模様が立体的に印刷されているので、コレを平滑に均すには、相応のクリア層の厚みが必要で、

ペーパー掛けも手間が掛かるのが判った。温い研ぎ方ではいつまでもカーボンの目に沿って出来た段差が消えやしない。

極細目ってタイプを選んだけど、他社で言うところの細めくらいの織り目のデカさなので、正直言って使い辛いです。

価格と入手性では群を抜いてるんだけどね。個人的に、このカーボンデカールで昔のモデラーズのカーボンデカールを超えるモノって

未だに出てないと思います。次点はスタジオ27とMFHなんだけど、どっちも通販だと送料の関係もあって高価すぎる。

あの失敗が許されない価格は田舎者にはキッツイすわ。なので、タミヤには更にもう一段目の細かいカーボン模様を出して欲しいところ。

 話戻して、研磨は#1500→#2000→ラプロス#6000→ラプロス#8000→3M極細コンパウンド→ハセガワセラミックのいつもの工程。

パール塗装はカド出し即終了のリスクがあるのでどうしても作業が慎重になるから時間が掛かる。毎日1パネルずつって感じで進めた。

内装は、キットのまま。メーターのデカールが予想通り劣化してて、貼ろうとした瞬間に砕けたりしたものの、

それ以外は特に苦労する点は無し。シートベルトは、ジャンクからベルト材やエッチングの切れ端寄せ集めて

適当に。ボディーのドアにSPARCOとBRIDEのステッカーを貼っちゃったので、シートはBRIDEでベルトはSPARCOの

ロゴをそれぞれ貼っておいた。内装色は、ボディーに使用したベースカラーのパール無しで塗装。

ロールケージには、ナンバー付けて公道走ることがあるならパッド巻かねばならんだろうと一部艶消し黒で塗り分け。

シャーシ裏はマスキングさえも面倒くさがってフリーハンド塗り分け。リアのブレーキキャリパーがチープだったので

キット同梱の市販車使用のフロントパーツからキャリパーのみ切り出してリアに貼り付けた。それ以外は無改造。

ボディーに貼ったステッカーに東発Swiftバネのステッカーを貼ってるので、スプリングを自作カッパーで塗ったんだけど

完成すると全く見えないので無駄な作業でした。マフラーはフルステンを想定して塗装。

 

 後はパーツを全部組み上げて完成。ライト周りの仮組をサボったので、ちゃんと最後にツケが来たけど、

元が修理したコンプレッサーのテストとかタミヤのカーボンのテストとかムーンストーンパールの質感確認とか休養明けのリハビリとか

このキットの製作の目的そのものは果たしてるので、これ以上の修正はしません。

 

 ホイールはアオシマ別売りのRAYS TE37RTの赤。コレ、自前で再塗装する必要が無い位の綺麗な赤が製品状態で塗装されてる逸品。

成型色かと思ったら塗装されててビックリした。リム部の細ラインもデカールが入ってるしホイール自体は言うこと無しだけど

付属してるタイヤが、極薄扁平引っ張りタイヤという普通じゃ無いタイヤが入ってたので、タイヤはキットのタイヤを使用してます。

 また、リアバンパーの反射材が、このキットだとモールドを塗装するかデカール貼るかっていうヤッツケ仕様だったので、

・反射材部分だけマスキングしてボディ塗装→ボディ塗装完了後にマスキングを剥がしてデカール貼付→反射材周辺をマスキング

   →反射材のデカール上にクリアー塗装→クリアー換装後に UVレジンを盛り付け→シルバー部分をマスキングしてクリアーレッド塗装

と何故か此処だけ他に比類して手間掛けてます。でもね、この反射材部分だけデカールとかモールド塗装にすると他から浮くんよね。

後はボンピンとコーナーマーカーは手持ちの部材からの調達品で、バンパーやボンネットダクトの開口部には真鍮メッシュを填め込んでおいた。

 

 3月・4月・5月と出張が非常に多くて、今年は(も?)模活は停滞気味になりそう。

朝起きてカメラ片手に散歩してから朝食、その後少し家事をして映画を見てランチタイム。ランチ後は車に乗ってドライブかたがた出掛けて

夕方は犬連れて散歩して、夕食は何処ぞに美味いもの食いに出て、帰宅してから模型作って、最後は風呂入ってゲームしながら酒飲んで寝落ち。

嗚呼、そんな毎日が来ないだろうか来る筈が無い(反語)

 

 

 

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1/20 LEYTON HOUSE CG911 Ilmor 【完成】

2022年08月25日 | 模型

 前回のエントリーが2018年9月という遙か昔なこのキット。

AMCモデルの1/20レイトンハウスCG911が漸く完成です。

最初の記事以降の製作記が無いのは、私の見通しの甘さによって、かなりストレス感じる製作になったからっすな。

要するに作ってて楽しくなかったというか、資料の乏しさが此処までとは思ってなかったというか。

先ず見通しの甘さというのは、仮組時にキッチリ追い込んでいなかった事と、

時間を空けすぎた事によるレジン収縮の影響で、最後の組み立て時にアッチもコッチもズレまくりになった。

加えて、デカールの確認不足で、一部ロゴサイズが合わなかったり、ozホイールのロゴが入ってなかったり。

更にはメタルもエッチングも硬度が柔い材質になってて、メタルは折損や破損が出易いし

エッチングも油断すると簡単に疲労骨折したり歪んだりするもんだから、途中で挫折しかけたんすな。

 ラジエター脇の四角いパネルがエッチング製なんだけど、此処も組み込みの段になって

左右とも折れ線から折れまして、塗膜は割れるは掛けるわで何度かキレかけた(笑

 

 いや~、事前の仮組ってガレージキットの生命線だね(今更

 

 リアウィングも途中でモゲちゃったりしたし、実はリアセクションはロータス107のマンマなので

パーツを小加工して入れ替えたらサスも羽もパチッと決まると後から知った時には早く知ってればと激萎え。

いつの頃からか、一旦組み上がったけど彼方此方問題発生して気分的にどうでもよくなり、

永らく棚の奥で放置されてて、以降4年ほど殆ど思い出されもせず放置されていましたが、

撮影ブースを新調したので撮ってみたくなり、急遽無理矢理完成させるに至りました。

 

 総括ですが、殆どキットのパーツのみで製作。キットに入ってなかったもので使用したのは、

・カーボンデカール

・ozロゴデカール

・ノーズ上のアンテナ

・ドラシャ用の銅線

くらいでした。

なんせ資料の少ない車両。当時スポンサー不足で資金難に喘いでいたのがよく分かるロゴの少なさは幸いでしたが、

むき出しのリアセクションの資料がとんと見つからず、メーカーの原型師さんも分からない部分が多かったようで

タミヤのロータス107のパーツをまんまメタルに置換してる有様。所謂二次コピーなのでかなり精度が悪かった。

結局メーカーの意向通りに同梱パーツだけで済ませたので、端から見れば問題は無さそうに見えますが、

実はどアップ接写には全く耐えられません。自分的にも納得いかないので、展示会なんかには持ってかないっす。

 ボディフォルムは特徴を上手い事捉えてますが、ノーズのシンメトリーが出てないとか、

ウィング形状が微妙に違うとか、まぁ細かい気になる点はあるのが真・ガレージキット。

流石にフロントロアサスのマウント一とか、サイドポンツーンのNACAダクトとか

モノコック下部コックピット真下のオカシな形状とか、目に付いたところは改修したけど

大がかりな改修までは施す精神的余裕がありやせんでした。なので立ち位置的には「素組み」ってことかと。

ただ、このレイトンブルーのカラーリングは懐かしいし綺麗だしイイですなぁ。

タミヤのCG901の後継に当たるのがこのCG911っつーポルシェみたいな車体コード。

当時流行ってたんすよね、レイトンハウスのロゴとレイトンブルーと呼ばれる独特の青。

今回は棚にバラッカのレイトンブルーが積んであったのでソレを使いましたがイイ発色。

車体も流線型で美しいフォルムなので、研ぎ出し仕上げの映え度も高い。

 

 と、まぁ折角作り出したのに、途中で投げ出すには少々高価なガレージキットなので

色々ネガティブなこと書きましたが、まぁ取り敢えず完成に至れたので良しとしましょうかね。

AMCのキットは他にも何点か積んでますが、次に作る機会があるときには、

後悔しないようキッチリと仮組を詰めてから製作したいと思います。ほんま仮組超重要。

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MFH 1/24 Aston Martin DBR9 LM2008GT1 GULF RACING  ③ 【完成】

2022年08月21日 | 模型

途中半年以上サボってたら、箱開けて1年以上経ってようやく完成のDBR9。

1/43で言うところのプロバンスやBBRみたいな簡素なプロポーションキットなんだけど

お値段は当時価格で19000円もするんすね。当時フルディテールが30000円しなかったので、

コレ作るとMFHのフルディテールキットが、いかにコスパが高いか逆に良く分かるって感じ。

 

内装に関しては、ネットで資料漁ったんだけど、ドンピシャ車両の詳細は中々見つからず、

それでいて展示用車両や仕様違いやらは個体ごとにインテリアが異なっててアテにならず。

万一見つかったところで、キットの緑メタのワークスカラー車両とパーツが共有されていて

殆ど全てを新造しなくちゃならんっぽいのが分かったので、見て見ぬ振りしてキットのママ進行。

 ロールケージを低温ハンダで組んだのが災いして、最後の組み込み時にパキッと一部が割れやした。

ただ、完成後は全く見えない部分なのでそのままスルー。この車、窓の開口面積が凄く狭いので、

まぁイイんじゃねぇかと。

 

 長らく放置してたボディは、シンナー枯れてスッカリ硬くなったので、1500空研ぎで柚肌取りと段落とし。

中研ぎとせずにそのまま#2000で水研ぎして、ラプロス6000→8000からコンパウンドへ。

中研ぎクリアーを踏まなかったことで、まんまと左のドライバーネームを削っちまった。

カール・ヴェンドリンガーとかハンス・ハラルド・フィレンツェンとか懐かしいのう。

で、削っちまったものは仕方ないので、余ってる別車両のドライバーネームから

可能な限り文字を一文字ずつ切り出してタッチアップ。フィレンツェンのzだけ諦めた。

窓パーツは塩ビじゃなくてPET板のバキュームっぽい。塩ビよりクリアかつ強度もあるんだけど

・バキュームの型がイマイチで窓と余白の境目が非常に分かりにくい

・塩ビより粘るのでペーパー掛けて削り込んで形出す時にササクレが出まくる

っつー理由で、取り扱いに少々難儀。ただ、確認したわけじゃないので

PETじゃなく少々厚めの塩ビっつー可能性もありますが、とにかく扱い辛かった。

この作業でダレちゃって休眠したのが昨年秋だった事を思い出す。

 ハチマキはデカール貼ってハチマキ部分だけクリアー吹いて研がずに磨いただけ。

PETだとすれば塩ビやポリカみたいにクリア吹いても大丈夫なのか確信が持てなかった。

ペロンと剥げたり割れたりすっとイヤだし、コレも実証実験しとかんとイカンなぁ。

 フロントウィンドウは面積の1/3をスモークでシェードが掛けられてるので、

車体に貼り付ける寸前に裏からクリアーブラックを吹いておいた

 ヘッドライトは、内部のプロジェクターレンズが透明な車両と黄色い車両あるっぽく、

塗るのを面倒くさがって無塗装クリアのママ貼り付け。ライトカバーには黒縁が入るんだけど

デカールの出来が微妙だったので塗装にて。サイドウィンドウの枠も塗装にしました。

なんせ恐る恐る扱うもんだから、塗り分けの境界がガタつき気味です。

 

 サイドウィンドウとリアウィンドウには通気用の穴が空いてるんだけど、この穴開けがこれまたリスキー。

なんせ削るなり切るなりするとエッジがササクレたりするし、穴開けもヒビでも入ると困るので恐る恐る。

1/43だと必ず石膏でバキュームパーツの型をコピって保険掛けとくんだけど、今回はそういうの全く失念してた。

 リアウィングは、強度が微妙なエッチングステーの上にメタルの重いエレメントを乗っけて

位置決めしたら瞬着でイモ付けせよとの事らしく、酸欠になるまで息止めて作業。

 ガレージキットの製作の最大のハードルは、パーツの接着をどうするかよね。

私は瞬着・エクセルエポ・セメダイン模型用(旧アクアリンカーと同様)の3種を使い分けてます。

今は他にも選択肢有るかもしれんけど、最近調べてないから知らん。

 

 タイヤホイールは、付属のウレタンゴム製のタイヤが経変で縮んだのか、

ホイールよりも小さくて簡単には嵌まらず。1/43ではありがちな話ですが、

コレを無理矢理はめると、そのうち経年劣化で千切れるんすよねぇ。

代替のタイヤを持ってくることも考えたけど、それは千切れたときにすれば良いってことで、

今回は塗装前にホイールに組み込んで、マスキングしてホイール部分のみ塗装して済ませた。

ホイールカラーはクレオス旧スーパーメタリックのアイアンに#8シルバーで色合い調整。

タイヤ部分はデカール貼って半艶クリアー処理。

 

 外装の小物類を黙々と装着。キャッチピン×10、識別灯×6、給油口×2、エンブレム×2、

サイドミラー、サイドダクト&装飾モール、グリル内仕切り板、フロントリップスポイラー、

サイドシルスポイラー、ダクトの蓋×6、キルスイッチワイヤー×3、アンテナ×3と中々多い上に

その殆どがイモ付け一発勝負なので、息止め指先ぷるぷるストレスMAXコースで精神的に疲れた。

 1本ワイパーはエッチング折り紙だけど、思いの外硬くて折るのに難儀した。

エッチングワイパー折るのって、昔のモデラーズの黒染めエッチングの頃から超苦手なんだけど

ネットで見掛ける製作記事とかだと皆さん苦も無く折っとるよね。とか文句たれてたら

エッチングベンダーなる文明の利器持ってるのを思い出す。

ワイパーの構造上チョット使い方に工夫は要ったけど結果として無事解決。

過去に訳のワカラン工具っつーか模型用SSTを色々買ったけど、

いざっつー時に何処に仕舞い込んだか思い出せなかったり、酷いと持ってるのさえ失念する。

買うときは「いつか使う日が来るかも知れない」というカモシレナイ購入なので余計にそうなる。

 

 

 っつーことで小物を全部くっつけて完成。今回からブツ撮り用のライトボックスを使用。

明るく撮れるのはいいけどテカテカ仕上げの車模型の場合、

ボックス上部のLEDが粒のママ映り込んでしまうので、

トレーシングペーパーかなんかで隠す必要ありそうだけど、

模型の撮影に使うには、アマゾンで5000円くらいで売ってる割にモノは悪く無い。

後はあっという間にLEDが切れなきゃイイですな。

 

 

※左前輪のキャリパー一がオカシイのは、撮影中に接着が剥がれてローターごと回転したようです。

 今回は、資料が中々見つからなかったこともあり、途中から「キットのパーツのみで作る」事にしたわけですが

フロントグリル内部の構造がMFHとは思えないほど酷い作りだったので、ソコだけパーツ自作したりして弄ってますが

後はキットのパーツのみで完成しました。完成後にこのキットで気が付いた点を言いますと

・オレンジの部分がデカールで用意されてるが、フチ取りの線が細い上に左右ピラーに沿うオレンジ部分にフチ取りが無い。

 フチ取りの細いラインをどうするかって課題に対処出来るならデカール使わず塗装の方が良さげ。

・タイヤが小さい

・別体になってるフロントバンパーの合いがメッチャ悪い

・グリル内部が意味不明かつ仕切りのフィンが小さすぎ。

・内装がどうやら別物

・ウィンドウパーツの境目が分かりにくい

っつーとこでしょうか。まぁデカール以外は重箱の隅みたいなものであって、ガレージキットとしては組み易い良キットでした。

 そもそも今回コレ作ったのは、自宅の模型展示キャビネットのレースカーの棚に1台空きがあったから。

このキャビネットを購入して数年経ちますが、初めて全ての棚が埋まったのが細やかな喜び。

今後は何か作る度に何かに引退して貰わないとならんのが痛し痒し。もう1段だけ棚を増やす余裕があるので

まだ手に入るならもう1段買おうかなと考え中。っつーか、前買ったところで探すんだけど見つからん。

このキャビネット、今は販売終了品かも知れんですね。ん~、後悔先に立たず、欲しいものはトットと買っとけですな。

 

 

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MFH 1/24 Aston Martin DBR9 LM2008GT1 GULF RACING ②

2021年08月28日 | 模型

塗装編。GULFと言っても車種ごとに青の色合いが異なるので、調色を決めにくいGULFブルー。

青系や紫系は写真だと撮影された環境と現像具合でゴロッと変わるから分かりにくい。

っつーか、フィニッシャーズのGULFブルーってのが、何故か我が家にはダブついてましてね、

金蓋タイプの超初期板と樹脂キャップ版と限定色から通常色にシフトした後発版の3種がある。

で、真ん中取って樹脂キャップ版の限定色verを使用してみたんだけど

流石にコレは青すぎた。917や917Kならアリだと思うんだけど、乾燥後は想像以上に青くなった。

瓶底の色合いをアテにしたんだけど、どうにも気に入らないので変更。ただ、隠蔽力がメチャクチャ高い色で

そのお陰で失敗色の塗装膜を薄く出来てたのは幸い。ポリパテ使ってるから風呂には入れたくなかった。

 バルケッタ/ガイアとバラッカからGULFブルー出てるっぽいけど、最近はロットが少ないのか

面白そうな色が田舎者にはホントに入手しにくい。福岡や大阪に全く行けない状況が続いてるから

余計に入手難が身に染みる。

 っつーことで、今度はファンデーションホワイトをGULFブルー1に対して2強足し、

更にピュアイエローとピュアオレンジを極々少量足して彩度下げつつ若干スミレ色方向に動かした色で塗装。

これでもまだ青が濃いか?塗り直後と硬化後で青の濃さが若干変わって目に映るから判断が難しい。

いっそ補色系ではなくライトグレー系足しても良かったかも。が、これ以上はやってらんないのでこのままGO。

 次にオレンジのラインのデカールを貼附。ちょいと気に入らないのがフロント部分のオレンジと青の境目と

リアの境目の黒ラインの太さが異なる事と、左右ドアに掛かるオレンジと青の境界の黒ラインが極細過ぎ。

っつーか老眼で錯覚してるだけで、ドアんとこは省かれてんじゃね?。

で、このラインをどうするかなんだけど、塗装で再現するには私の技量では相当厳しい感じだったので、

素直に諦めてキットのデカールで済ませた。ここは選択悩むなぁ。

 デカールそのものは、結構年数経ってるけど、別保管してたこともあって問題無く貼れた。

ただ、ダクト部分や形状が複雑な部分は分割されてるんだけど、フロント部分は貼る順番を間違って見た目イマイチ。

2箇所有るダクト部分のオレンジは、まず小さいデカールを貼ってから大判を被せるべきだったのに

逆にしちゃったので重なり部分が分かりやすくなってしまった。ユニオンジャックとGULFのロゴで殆ど隠れるけどね。

 タッチアップカラーは、クレオスのオレンジに白少量で丁度良いオレンジが出来た。

 オレンジを貼って乾燥させてクリアーを軽く吹いてからロゴデカール。

キットには実戦仕様とプロト仕様(?)の2種のデカールが入ってて、これが結構紛らわしいので

使わないデカールを最初に排除してから作業した。プラモみたいにキットインストには細かい説明は無いので

実写画像見ながら地道に選り分け。幸い不足してるロゴとか省かれたロゴは無かった。

 ロゴ貼附後は水洗いで糊と油分を落とし、暫くブースで強制乾燥させてからクリアー塗装。

今回はオートクリアーです。1:3希釈を砂吹き繰り返して一層作ってから1:2を2周塗り重ね。

クリアーがソコソコ乾いたら、マスキングして下辺部分のカーボン地部分の下塗り。

デカールの上にマスキングすると、今の季節だと貼り付きすぎて持ってかれる事があるので、

デカールの上だけマスクゾル(マスキングゾルNEO)で保護してからマスキング。

最初の段階で下塗り入れなかったのは、マスキングミスって失敗した場合に、クリアー層があると修正が楽なので。

塗装のみならず、カーボンデカールもウッカリ貼り付くとハミ出し部分を剥がそうと思っても剥がれないこともあるし。

下地には、当初タミヤのガンメタルを使ったんだけど、ちょっと明るすぎてマッチング悪かったので、

クレオスのグラファイトブラックに変更。この色も、初めて使ったけどタミヤの履帯色並に汎用性の高い色ですね。

今度見掛けたら纏め買いしとこう。

 

 面倒くさくて避けたい作業のカーボンデカール貼り。この車両、下辺部分がグルッと一周カーボン地なので

単に黒系塗装で済ますと味気が無くなりそうだったので渋々デカール貼ることにした。

毎度愛用してるモデラーズのカーボンパターン2を使用。500円以下で買える使いやすいデカールで、

カーボン目も1/24スケールだと自己主張しすぎないところが気に入ってるんだけど、今や入手難になってしまった。

これ、印刷はカルトグラフっすよ。この車の場合だと、概ね2シート必要だった。1ダースくらいはストックしてたけど

今回2シート浪費したので残存は3シートになりました。コロナ落ち着いたら実店舗で後継者探さんとイカンね。

 余談だけど、出始め当初はST27のカット済みカーボンデカールシリーズって、

どれもこれも数千円で、モノによっては5000円超えとかコスパ悪すぎやろと見向きもしてなかったのだが、

最近の車両のようにカーボン部分が多いレーシングカーだと、カーボンデカールの単価は高いし(1000円前後)、

自前で切り出しても2~3シート持ってかれるし、型紙作って切り出して~に要する時間と手間を考えると

決してコスパが悪いわけじゃ無いですな。どっちにしても、このガレキみたいなのには商品は用意されてないわけですが。

 デカールをハミ出させて後からナイフで不要部カットする場合、ヒートガンや軟化剤使う場合は、

結構強力に貼り付くことが有るので、事前にハミ出す部分だけマステで養生してからデカールを貼る。

デカール乾燥後に境目にナイフ入れてマステごと剥がすと綺麗に余分を持ってってくれる。

カーボンの目は実車画像で確認出来る範囲で倣って貼附。複雑な面構成の部分は塗装前にマステで展開図作っといて、

サイドシルのように複雑じゃないとこはヒートガンで強制貼附。欠けや寸足らずはパッチワークで処理し、

タッチアップはグラファイトブラックにて。カーボン部分のロゴは、カーボン貼って一旦クリアーを吹いて馴染ませてから、

デカール貼ってクリアーコート。ボディーのカーボン部分に関しては、塗膜が厚くなりすぎないように

フリーハンドだけどカーボン部分にだけクリアーが載るよう塗っとります。

 

 最後に非カーボン部分のデカールの段差を#1200~#1500で均してから、1:3希釈のオートクリアーでコートして

漸く外装の塗装作業完了。8月中にここまで以て来られたので、コレも10月の展示会に持って行けるかも知れません。

まぁ9月の本業仕事具合によるんだけど、余裕で展示会間に合っちゃうようなら、仕事は休業だらけってことなので、

あまり喜べる話じゃ無いんだけど、感染症と選挙を同じ机上と天秤で考えるアホ政治家(与野党問わず)が無策すぎるので、

どうしても安全策で休業が増えちゃうよなぁ。選挙有っても、落としたいヤツ山ほど居るのに投じたい人が殆ど居ない。

と、愚痴をこぼしつつ、本製作はシャーシをノロノロ作業しながらの塗装乾燥待ちモード。

 

 

 

 

 

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MFH 1/24 Aston Martin DBR9 LM2008GT1 GULF RACING ①

2021年08月25日 | 模型

 次何作ろうかと考えて、上のキャビネットの車コーナーのメンバーを整理したら、レースカーに1席空きが出来、

そこを埋めるべく引っ張り出してきたのが

MFHの1/24 DBR9。ストックヤードでネタを漁ってて、自分でもストックしてることを全く忘れてたキットで、

同様に発掘したキットにランチャ・ベータというマニアックなキットもあったんだけど、

作りたい度数はコッチの方が高かったのでセレクト。デカールはキットとは別に保管してたんだけど、

これが全然見つからず焦ったよ。「ここに収納した!」って思い込んでるところに無かった時ってマジ絶望よね。

 尚、仕様は2008LM仕様の007/009号車コンパチ。カラーリングがGULFだったので、

購入当時はコレに釣られて衝動買いしたんだと思う。キットとしては2012~3年頃の製品じゃなかろうか。

模型処バルケッタのアーカイブとかMFHのアーカイブを漁って知ったんだけど、このGULF仕様のキットは、

初回版と増販版とで原型に若干の修正が加えられてるみたいね。私のは後発増販版の様です。

 このキットの製作については、モノ的に旬は過ぎてるので、製作記というよりは自分用備忘録。

「ちょっと何言ってるのかわかんない」点があってもご容赦下さい。中古での入手性はどうなんかね?

  購入から時間が経過してるガレキの場合、一番気になるのはレジンパーツの変型や収縮。

フロントのフェンダーカバーやリアのダクトカバーがメタルパーツで、そこいらを合わせた感じでは

ボディーパーツには収縮は殆ど見られず変型も無し。造形もシャープだけど思いの外荒れてるので

表面処理には時間が掛かりそう。メタルパーツは形状のフィッティングは悪くないんだけど

メタルの厚みが有りすぎて収まりが悪く、良い感じに収まるまでにメタルの方を相当削った。

0.5mm位の真鍮版で作り直しても良かったかも知れんが、それはそれでフェンダーの三次曲面に沿って

綺麗に鈑金しなきゃなんないから面倒くさそうではある。一方でエッチングの収まりは非常に良好。

 リアフェンダーからバンパーに掛けてはカナリ面が荒れてるしヒケや凹みも多かった。

久々にポリパテを使ってソコイラを埋め均す。タミヤが40gの少量でポリパテ売ってくれてて

私みたいに滅多にポリパテ使わない人間には凄く助かります。

量が多くても硬化剤が生きてる内に使い切った試しが無い。何時もは瞬着系中心なんだけど、

このキットは怖いくらいサクサク削れたのでね。素体と充填剤の硬度差がデカいと概ねトラブる。

 尚、リアフェンダーのダクトフィンとか左リアフェンダーのNACAダクトは開口せずに彫りで済ます。

1/43ならともかく1/24以上だと無闇に開口すると中がスカスカで藪から蛇が出る事もあるので判断がムズい。

 スジボリの彫り直し含めてボディーが或る程度整ったらサフ入れ。今回はレジンキットでは愛用してるHGプラサフ。

今だと造形村のプラサフと同種になるらしい。プライマー性能もさることながら、

乾燥が早い上にグレージングパテに近い仕事もしてくれるので超便利。

 サフ入れて確認したところ、このサイズなのにレジンの巣穴無し。アレ、モグラたたき作業になるから

大嫌いなので、こういう綺麗な成型はホントに有り難い。脱泡機がイイんでしょうねぇ。

↑画像は結構作業が進んだところの画像になってんだけど、このグリル内壁のパーツがメタルで別になってて

これが緑メタの初期版の形状だったのと、そもそもバンパーではなくボディー側に接着するよう指示されてた。

で、これだとグリル外装と内壁の間に絶望的な隙間が出来る事とか諸々不都合が生じたので

バンパー側に装着するよう変更した。流石に接着強度がそのままだと確保出来ないので、

メタルの内壁パーツにインセクトピンを打ち込んで、バンパーにぶっ刺して固定した。

あと、縦に2枚のフィンが付くんだけど、キットでは無視されてたので、0.5mm真鍮板でフィンを追加。

塗装と組み立ての都合上、ボディーにバンパーをくっつけるのは研ぎ出し後にしたかったので、

グリル開口部とフィンのクリアランスがシビアなところから、現段階では大凡の曲げ角は揃えつつも

細かい形状出しはコレからとなっとります。

 

ボディーの表面処理をしつつ仮組の為にシャーシ、も確認。ボディーと異なり思っくそ反ってたので

鍋で煮込んで矯正をしてみたけど、冷えるとまた反り返ってしまう。3回やってみたけどダメだったので

赤点線部3箇所にレジン板をクサビ状に加工した物をハンマーで打ち込んで矯正したら反り解消。

レジン板は、我が家の場合だとST27の敗北F1キット(キット発売後にタミヤからプラモが出てゴミと化したモノ)の

アンダートレーパーツ等を素材化して再利用してるもの。

 

 箱車なので内装も仮組開始。このシャーシは、ロールケージでは無く左右のドア内張のメタルパーツが重要で、

シャーシが反ったり歪んでるとこのパーツが収まらない。収まらない場合は、この内張パーツは弄らず

他の部分で問題点を探し出して都度修正。シャーシの反りが解消してれば全てピタッと収まる。

 内装で一番面倒くさいと思ってたロールケージは、寸足らずなとこは無く組みやすい。

MFHのキットのメタルパーツは、表面状態や解像度は並程度だけど、毎度寸法だけはキチッとしとるね。

ストレートなはずのバーが歪んだりしないように金属定規を治具にして、接着剤無しでも組めるように調整してから

MAKE-UPの低温ハンダで組み上げ。継ぎ目消しまでは必要ないので、

ハンダ付け部分に妙な盛り上がりや接着不良が無いのをサフ入れて確認。

 ロールケージ組み込んだまま、1度ボディーと合体して諸々確認。組みやすさ優先でロールケージが低めに

設計されてることもあって、クリアランス等は全く問題無いようです。

 今度はタイヤホイールを填めて車高とアライメントの確認。プラモやF1と違ってトミカ式の軸1本なので

車軸位置さえ出れば良いんだけど、この車軸位置もキット指定位置でドンピシャでした。全く問題無し。

但し、タイヤが経変で縮んでるみたいで、ホイールに填めるときに超苦労した。

1/43のクソタイヤみたいにプチッと切れないか心配ではあるが、このキツさで塗装後ハメはリスキーなので

先に組んじゃってタイヤ部分をマスキングしてホイールを塗装する事にした。

画像はフロントのみでリアは撮り損ねたんだけど、フロントのアンダーパネルやリアウィングも仮組。

流石にメタル製のこの手の板はソレナリに歪みがあったので、治具等を使って修正。

特にフロントアンダーパネルは、バンパーの下辺の形状とパネルの曲がり具合がピッタリ合わないとカッチョ悪いので、

入念に擦り合わせたよ。

リアのディフューザー部分は、厚みが凄すぎたのでバリバリ削って薄くした。フィンの数が半分くらいなら

金属板で作り直しても行けそうだったんだけど、10枚もやっとれんしハンダ付けも面倒なことになりそうなので

地道にヤスリで削り込んだ。ガレキなんだしエッチングで構成してくれてたら有り難かったんですけどねぇ。

各部のリベット穴に関しては、開いてるトコと無視されてるトコが混在してて、このキットは実に中途半端。

なので、実写画像を参考に(LM2008のドンピシャ画像が意外と見つからず苦労した)、

タミヤのメモリ付マステ使って開口。このマステ、B5のシート状なので他にもボディー各部のダクト形状の左右差解消とか、

カーボンデカールの型紙作りなんかにも重宝する。

っつーかんじで、下地作業終了。箱車ガレキは表面処理と仮組が済んだらマジで塗って組むだけなのだけど

プラモと違って塗装の利便性を考えた分割とか為されてないので、意外とこっから時間が掛かる。

っつーことで次は塗装だけど、続きは回を改めて。

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1/24 Ferrari Testarossa (TAMIYA) ②

2021年07月20日 | 模型

梅雨が明けたあら今度は猛暑ですか。タマランな~。

例年だと、この時期には数週間京都に滞在するのが20年以上恒例になってたんだけど

感染症のお陰で昨年に続いて今年も無し。模型関係のアイテムは、毎年この京都行きのついでに仕入れてくるのが

模型店が無い田舎暮らしの自分にとっては定番になってたのだけど、それも無くなって実にツマラン。

ワクチンも接種券さえ音沙汰が無いしどうなってんのよ。運動会も国際感染大会みたいな様相。

 

 さて、テスタロッサの続き。

前回塗装まで進めた外装は、乾燥ブースで丸一日お過ごしいただいてからクリアー塗装。

今回は、単色の市販車両なので、クリアーはガイアのEXクリアー。硬化が比較的早く溶剤の抜けもいいし

研ぎ出し時の硬さも申し分無しのクリアー。ただ、デカールの上に吹くには、ちょっと後の研ぎ出しの段差消しの際に

硬すぎて研磨傷が入り易かったり、場合によってはクラックが入るって話を結構聞いたりもしてて、

我が家ではデカール有りはフィニッシャーズのオートクリアーかクレオスのスーパークリアーⅢ、

デカール無しならガイアのEXクリアーと使い分けをしてます。っつーか理由なんてのは所詮後付けで、

気が付いたらそういう使い分けをしていた感じという感覚的な使い分けに過ぎないかと。

 今回は、捨て吹き→2:1希釈1回→1:1希釈2回→3:1希釈1回→埃の切削と磨きにくい部分の柚肌取り→4:1希釈1回

という行程でした。丸一日自然乾燥させてから、時々熱を入れつつ乾燥ブースで暫く放置となります

 

お次はエンジンベイ内の工作。当初は、リアゲート開閉を生かしてエンジン周りにに手を入れて展示会映えを目論んでたりもしたのだが、

タミヤと言えど流石に40年近く前の設計だけに、エンジンベイの内容物に省略されたモノが多すぎて厳しい感じ。

一応色々考えてたんだけど、早い段階で製作部屋に妖怪部品隠しが現れてパーツを紛失するという事件が起きましてね、

 ↑インテークマニホールドのチャンバーのパーツが片方消えました。もう1時間位探しまくったけど出て来ず。

諦めてタフロンリベースで複製を試みるも、暫く使ってなかったので硬化不良(笑。光硬化パテ使おうとすると

こちらも黒い袋の中で粘液まみれになっててパテは死んでました。仕方なくUVレジンで試みるも、パーツが薄すぎて

エア噛むやら歪むやらで5個作って何とか使えそうなのが1個だけという歩留まり。後から気付いたんだけど

別に元パーツと同じ厚みである必要は微塵も無いので、型取りしやすいようにパテでも充填して嵩増しすりゃ良かった。

こういうのって、行き当たりばったりで作業しちゃうから、現場では思い付かないんだよな~。

 で、パーツなくなったのにどうしてパーツの画像が撮れたのかってのはですね、エンジン関係の塗装が全て終わって

組み立ててしまってから、申し訳なさそうに出てきやがったんですね。コレもよくある話です。井上陽水もそう言ってた。

結果見てくれが一番マシな複製を使って辻褄を合わせることにしました。もうコレでエンジンルームはヤル気ゼロです。

 とは言え、リアカウルはスリットだらけで完成後も上から下から後ろから畑中葉子もビックリな位にエンジンベイ内部がチラ見えするので、

そこらを考慮してディテールアップはせずとも塗装はキチンとする方向で進めようかと。

 エンジン部分の塗装について。ブロック本体はタミヤのフラットアルミ。このタミヤのラッカー系フラットアルミはホント質感がイイね。

艶有りアルミにはクレオスのクロームシルバーが良かったんだけど、アレ、他色と混ぜられないから艶消し表現に困ってた。

クレオスの旧8も残り少なくなってたけど、フラットアルミの登場で遂に漸くやっとこ出番が無くなったよ。

 今回のトラブルの源であるインマニ関係は、下地に溶きパテと白を混ぜた色(?)で塗装。若干腐蝕した鋳造アルミっぽく。

ダイナモやエアコンコンプは、パーツの省略が時代相応でね、間抜けなことに完成した後は見えなくなってしまう車体前方側は

キチンとモールドが入ってるのに、完成後もカウル開けると見えてしまう車体後方側はモールドが全て省略されプラパイプがくっついただけな状態。

前から見るとジェントルマンなスーツ姿なのに後ろから見るとケツ丸出しの変態みたいな間抜けなパーツ。

コレは流石にアカンやろとパーツの裏面を切除して、プラ材をドリルレースしてソレっぽく作ったデッチ上げ部品に置き換え。

 排気管は、ピュアブラックをテッカテカに塗って、その上にスーパーステンレスをフワッと載せる感じで塗装。

メタリックの下に黒を塗るのには2種の意味があって、1つは塗料の乗せ具合を分かりやすくする為、

もう1つは発色そのものを良くするため。

 最初の意味は、今まで色んなメタリック塗料(ただし、2018年頃までの製品)を試してきたけど、

黒以外の上にメタリックを塗ると、塗料の乗り方が分かりにくくてエア圧とかトリガーの引き加減が調整しにくいんすね。

濃いめの塗料なら他の暗色でも良いんだけど、やはり黒下地の方が分かりやすい。特に金属表現の為のメタリック塗装は、

塗り方1つで仕上がりがガラッと変わるので、下を黒にしておくと失敗が少ないというのが自分の経験則。

 もう1つの意味は、クローム系やメッキ調のシルバーに限る話だけど、所謂鏡面仕上げとして塗装する際、

塗装面の荒れを極限まで少なくすることと、メタリックの粒子の反射の補助を下地の可能な限り平滑な艶黒にさせる意味がある。

 で、そもそもメタリック塗装が下地の影響を非常に受けやすいという性質も相まって、基本的にメタリックの下地は

グロスの黒で塗っておくのが両対応となるから都合が良いということなので、自分の場合は常に黒下地です。

 ステン管の焼け表現は自家調色のクリアーブラウン2種(濃と淡)とクリアーブルーでグラデーション。今だとGXクリアーブラウンなんてのもあって、

ソレ使えば自家調色の必要が無さそうだけど、実際使ってみると昔の染料系と今の顔料系では、特にグラデーション入れる際の使い勝手が結構違うと思う。

なので、この手の焼け表現には染料系カラークリアーを使うのです。

 排気管の組み立ては、一番デカいサイレンサー&チャンバーのパーツのフレームへの建て付けがファジーなので、

綺麗に接着しようとするとマニホールドがフレームの下を潜る構造になってる事も相まって位置決めが面倒だった。

何度か仮組みを繰り返した結果、サイレンサー部をフレームに遅効性のタミヤセメントで接着し、

エキマニは先ず両外側のパーツをエンジンブロックに接着しないままサイレンサーのフランジと繋いでフランジ部分のみ接着。

これでサイレンサー部のフレームへのファジーな固定がシッカリするので、両内側のエキマニパーツをフランジ部のみ接着。

マフラーエンドが真っ直ぐかつ左右の地面からの高さが同じになるように微調整してから、最後にエンジンブロックと

エキマニの間に面相筆で流し込み接着剤を流すという手順で綺麗に組むことが出来た。予断だけど、このマフラーパーツは、

実車とは似ても似つかない形状でね、取り回しだけは実車同様の集合に出来たけど形状は犠牲になったって感じ。

1/24で12気筒の配管をどう取り回すか設計に苦慮した事がうかがえる。予習を兼ねて巷のテスタロッサ製作記を幾つか見たんだけど

このマフラー部分、皆さん何も無かったようにサクッと組んでるんですね。オッサンは何でこんなに苦慮しながら組んでるのかと

なんだか悲しくなってしまったよ(笑。それでもエンスーカウンタックよりかは遙かにマシでしたけど。

 

 エンジンの塗装と組み立てが一段落したら、残りのシャーシ関連の塗装を一気に済ます。所謂フルディテール系キットでは無いので、

エンジン付きキットの割にパーツ数はかなり少なくて、黒ランナーと銀ランナーからはパーツが全て無くなった。

ブレーキパーツが昭和のプラモにありがちな適当なモールドに見えたので、もっと良さげなパーツに置き換えようとしたら

案外実車もショボくて、タミヤは忠実に再現しようとしていたことが分かった。車重が重いこともあって、サーキットとか持ち込むと

ノーマルのブレーキだと直ぐに根を上げたらしいね。マフラー同様社外に換えちゃうユーザーが多いのだそうな。

 ダンパースプリングは、前回エヴァ号で味を占めた糸ハンダマスキングにて。今回は前0.3mm径後0.6mm径で行ったんだけど、

スプリング側に残るダンパーの色が少ない分、ヘタに太い径使うより細い径の方が仕上がりがスッキリするね。

糸ハンダは概ねグラム単位で売ってるので、こういう無駄遣いには0.3mmの方がコスパもいいし、1/24は今後は0.3mm1択で。

ダンパー本体を塗るときに、モールドのスプリング部分に本体色が乗らないように真っ直ぐ正面からのみ吹くのがコツっちゃぁコツです。

尚、塗りミスがあって、リアは成立式だから良いんだけど、フロントは倒立式らしく赤とシルバーの配色が逆です。

完成後殆ど見えないからこのままで。

 バルクヘッド部分は、物凄い省略まみれのヤッツケ仕事パーツになってるけど、完成後は全くといって良いほど見えないので、

ディテールアップしたとしても全く報われません。なのでクレオスのクロームシルバーで塗装のみ。

 塗装がほぼほぼ終わったのでシャーシとエンジン&サスペンションを合体。エンジンの補記類を完成後見える部分だけでも作ろうと、

取り敢えずソコラに転がってる各種線材や管材を組み合わせて寸法取りを兼ねて試しに追加してみたけど、元のキットに

足りない物が多すぎるな~。ジョイントやニップルにホースエンド等々は、手持ちの金属素材を使うともっと実車レプリカっぽく出来そうだけど、

素材も時間も手間も勿体ないというのもあって、ボディーの乾燥までに上フレームは組まず保留にして考えることにする。

 内装の塗装と組み立て。30年前のデカールは死んでると思ったけど、意外と生きてて驚いた。

っつっても、デカールの台紙の裏紙を削いで薄くして、それを水(湯は×)に暫く浸け置いてから台紙とデカールの間にピンセットの刃先をソッと潜らせて、

貼り付いてたデカールを台紙から分離するって方法なんだけど、砕け散る系の劣化はしてなかったようで、これで何とかメーターデカールが使えた。

それにしても、シンプルすぎて今のタミヤやアオシマから考えると潔さを通り過ぎた殺風景なインテリア。

オマケに、画像では処理済みになってるけど突き出しピンの跡がかなり目立つところにあって、大きさも直径1cm位あったよ。

このくらいの彫刻でも、当時の技術では金型から抜けなかったんだね~。

 で、これを黒一色だと殺風景を助長するだけに思えたので、実車の内装組み合わせからタンとレッドブラウンの2トーンの組み合わせをチョイス。

クレオスのタンを使おうとしたけど、どっちかって言うとセールカラーに近くて自分のイメージと異なったので、

クレオスのタンにガイアの純色イエロー(後発の白顔料の入ってない物)を1割程度足し、最後にマゼンタを2~3滴垂らして色濃いタンに調節。

レッドブラウンは、全てクレオスで艦底色にウッドブラウンとフラットブラックを適量混ぜて調色。床面は100均のシールタイプのフェルトシート。

メーターはデカールの上にPET板を貼り付け。シフトゲートはミトスのインレット使おうとしたら、キットのゲート部分が一段凹んだ中にあったのでサイズが合わず、

リューターでインレットを限界まで削ったけど無理だったので、ミラーフィニッシュを貼って済ませた。っつーか、このサイズを綺麗に貼る自身が無かったんだが、

いざやってみると、キットの彫刻がクッキリ深いお陰で拍子抜けするほど簡単だった。

 シフトノブは、手芸用のボールピンってのがあって、1袋100円くらいで10本入ってるとして、そのうち3~4本アタリがあるのでソレを選別して使用。

ちなみにハズレだと玉が歪だったりメッキが不十分だったりで使えない。

 ハンドルセンターは、バルケッタでキット買うたびにオマケで付けてくれてたE-JANの跳ね馬立体エンブレムアソートから。

シートの裏には盛大な肉抜きがあるのでプラ板で埋めつつも、完成後見えないので継ぎ目消しまではせず。

シート脇にシートベルトキャッチャーをエバグリの帯板組み合わせてデッチ上げ。ベルトそのものは内装パーツの構成上の問題からスルー。

 あ~、コレ書いててドア内張の一番上の凸モールドの黒を塗り忘れてるわ。艶消しフィニッシュでも貼っておこう。

 そんな感じで、あとはボディーの完成待ち。画像は無いけどボディー裏の内装色も、この時点で塗っております。今回は内装が明るい色なので

黒で適当に塗りつぶしてって訳にはいかないみたい。窓面積が思ったよりデカいので、完成後もそこそこインテリアが見えるよ。

 

 っつーことで、ボディー以外が概ね片付いたので、急にやること無くなった。またMP4/4でも弄って時間を潰そう。

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1/24 Ferrari Testarossa (TAMIYA) ①

2021年07月18日 | 模型

初号機AMG完成後、次に何を作るか考えたんですが、どうも思い浮かばず。MP4/4一点注力でもいいんだけど

展示会用に箱車がもう一台欲しいなぁ~と思って、パイプフレームの表面処理だけ済ませて放置されてたMFHの917Kを出してきて、

エンジン周りの仮組み始めたんだけど、メタルパーツ磨くときにリューターの動きがオカシクなり、

気が付くと結構盛大に軸ぶれ。磨きはともかく穴開けや切断と行った細かい作業が出来なくなってしまい、

更には仮組みを再分解するためのアセトン風呂が、長らく使ってない間に全て揮発してしまったようでストックゼロ。

家族が全員入った後、最後に入ろうとした父ちゃんが風呂の蓋を外すと既に湯が抜かれていたくらいの絶望感。

 そんなわけで再び917Kを箱に戻しまして、新しいモーターツールをポチリながら、んじゃぁ何作ろうかと考えてた時に、

Twitterで他人様がフェラーリミトス作ってるのを見掛けてね、

「そういやミトスって中身はテスタロッサだったよな~」

と、突如テスタロッサを思い出しましてね、早速にストックヤードを漁ってサルベージしてきたタミヤのテスタロッサ。

私が勝手にバブル馬って呼んでる個体で、バブル時代にデカくて豪華なモノを詰め込んだ上に丸目テールを捨て去って、

エンジンレイアウトもMRっぽいRRというフェラーリらしくないフェラーリがテスタロッサ。

250TRパイセンから「隣に並ぶな!」と真顔でグーパンチ貰ったらしいのがテスタロッサ。

っつーことで、タミヤの1/24テスタロッサ製作開始です。

 プラモストックヤードから製作部屋に持ってきたときに、箱からカラカラ音がすると思ったら、中から接着剤が出て来た。

そういや昔のプラモには入ってたな~と懐かしむ。プラモ屋の店先で青空モデリングとか今の子は知らんやろ。

モノは恐らく1990年頃に購入した製品。定価は1200円ってなってます。ビッグマックセットが800円(え?)の時代に1200円。

ビッグマックは30年後に790円なのにテスタロッサが最後に再販されたときは2700円になってたよ。いい時代だったな~。

 早速にボディーとシャーシとリアフレームを仮組みしつつ諸々確認。先ず目に付いたのが、別パーツになってるエンジンフード。

今のタミヤからは考えられないような歪な隙間が、ボディーとエンジンフードの間に有りました。

設計ミスとかじゃ無くて、ボディー側にフード開閉用のヒンジが一体成型されてて、金型射出時にこのルーフ後端付近の樹脂が

ヒンジ部分に引っ張られて肉を持ってかれてんだと思います。なんせ隙間が一定じゃ無く歪なんですよ。

周りの肉を全部寄せ集めてワガママボディーに見せかける矯正下着みたいな話でしょうか。

一番広いところでは約1mm位の隙間が出ます。なので、ルーフ後端とフード前端に0.5mmのプラ板を貼って、

タミヤのクラフトヤスリのデカいやつで双方とも少しずつ詰めていって、チリを合わせていきました。

フード後端をボディー側とチリ合わせをしつつ追い込むの図。少し削ってはサフ吹いて確認の繰り返し。

正直言いまして、エンジンフードは閉固定でもイイと思うんですよ。当時の設計の限界なのか組み立ての複雑さ回避なのか

実車だとルーフに鋼管フレームが入ってて、これがエンジンフードの両端内側を通ってリアフレームに繋がってんだけど、

フード用ダンパー諸共省略されてます。あとフード内側の給油口も省略されてる。リアル再現狙うとなると、

そこいらをどうするか考えたくなりますんで、潔く閉じちゃうのが精神衛生上良いのかもしれんですな。

 テスタロッサと言えば最大の特徴がドアに設定されたフィンですね。で、このフィンが曲者っちゃぁ曲者で、

このフィンのお陰でパーツの継ぎ目も消し辛い(事実上消せないと思った方が良いかも)し、仕上げ時も磨きにくい。

ただ、このタミヤのキットの場合、ドアに掛かるフィンのみボディーから切り離しても、フィンの裏側が土台になるので

最後にフィンだけ再合体ってのがやりやすい構造になっとります。エッチング鋸を一つ犠牲にしましたが、

このフィン切り離し専用に鋸を曲げ加工して丁寧に切り離し、ドア後端部分はパネルラインに合わせて黒く塗る部分ごと

切り離すとフォーク状のフィンパーツとして取り出せます。ちなみに上画像は切り離し後に継ぎ目消し等を済ませ

別体にしたフィンを仮組みした画像。塗装後にもこのフィッティングを保てるかどうかは未検証ですが、

今のところは行けそうな予感。

逆にフィン内側のパーツは前半部と後半部を切り離して前半部のみボディー側に装着して継ぎ目を消し

後半部は塗装して磨いてから接着するようにした。

天井の隙間とドアの加工が済んだら、一旦シャーシとリアフレームと組んでみて問題無ければ塗装にGO。

テスタロッサのオリジナルはバンパー下とサイドシルは黒塗装になってるのがオリジナル。512TRになると

ここいらが形状変更の上に同色になるんですが、テスタロッサでもユーザーがここらを同色に塗装する事が多いらしい。

っつーことで、同色にするか黒にするかで悩んだけど、オリジナル尊重(面倒くさいとも言う)で下は黒に決定。

黒サフ入れて水研ぎしてヒケ・ウネリ・パーティングラインを処理し、スジボリを0.15と0.2のタガネで彫り直し。

各所にあるルーバーのバリや埋まりを処理して、1000番で足付けしてからクレオス1500サフで塗装し#1200で研磨。

ボディーカラーはロッソコルサこと赤にするのは決めてたんですが、下塗りをどうするか選定会議。

赤の下地の場合、色相環で言うところの同系色(黄色~バイオレット)か補色(緑~シアン)かで随分印象が変わる。

今回はフィニッシャーズのシルクレッドを使うのは決めてたので、ファンデーションホワイトに純色の黄と赤を混ぜたラクダ色と

同じくファンデーションホワイトに純色の緑とシアンを混ぜたレイトンブルーちっくな青緑色を下塗りにして実験君で検証。

光が当たると鮮やかで当たらないとグッと深みが出る緑系も捨てがたいけど、今回は光が当たろうが当たるまいが鮮やかな

ラクダ色を下塗りにすることに。↑の実験君画像では向かって左側がラクダ色で向かって右側が青緑色。

んで、これがラクダ色。ちなみに、コレの色配合で少しマゼンタ側に動かしてやると、豚肉917Kのピンクが出来そう。

んで、フィニッシャーズのシルクレッドを塗装。↑ではすでに各パーツをバラしてるけど、塗装時はボディーに仮固定して

色ズレが起きないように同時に塗装しとります。実車と違ってプラモの大きさだと、赤や黄色はバラしたまま塗ると

塗り重ねの微妙な加減の違いだけで簡単に色ズレが起きる。ソリッドでも原色系はキャンディー系と同じリスクを考慮する。

 テスタに限らずミッドシップ系フェラーリで塗り忘れてしまう箇所選手権永遠の第1位がココじゃなかろうか。

タミヤは親切にも、この僅か一箇所のために、ワザワザ内装バスタブ部品を赤成型のランナーに入れてあった。

その割に、赤で塗るところに押し出しピン跡が3つもあったんだけどね(笑。親切なんだか不親切なんだか。

 

 こんな感じでテスタロッサを進めてる間に、壊れてしまったモーターツールの後釜が着弾。

今まで使ってたのが浦和のミニターHD20。お値段安めでありながら、コントローラとハンドピースが別体で、

ハンドピースが故障してもピース部のみ交換すればイイってんで当時購入したんだけど、製造中止になっちゃったら

そもそもピース交換出来ないやん。調べると見事に製造中止になっとりまして御役御免となりました。

ハンドピース部のガワのプラスチックが経変で割れてきており、それによって内部の機構の固定が甘くなって

軸ブレに繋がったようです。ビニテでガワを締め上げたら幾分ブレは収まりましたが、ドリルや鋸が使えない。

んで、新たに買ったのがアルゴファイルのSBH35。コレ、プラモ界ではムッチャクチャ売れてるらしいね。

売れてるお陰で販売価格も下がっていて、死んだ浦和のミニターと大して変わらん価格で買えました。

ただし、チャックが基本的には非分解になってて2.35mmで固定となります。私の場合1mm軸のドリルビットを

多用するので、

ファンテックのピンバイスビットも同時購入。試しに使ったけど、1mm軸の0.2mmドリルでも軸ブレ無しで使えました。

あとね、↑の防毒マスクも買い換え。近所のホムセンに吸収缶買いに入ったら売ってなくて、

店員さんから「少し前に生産中止になってますね~」と聞いてビックリ。吸収缶が無ければSMのマスクプレイに使うくらいしか

用途が無くなってしまうじゃないですか。仕方ないので、同じ会社の後継機種をポチったらモーターツールと一緒に届いた。

結果オーライなんだけど、前のマスクだと吸収缶とは別にペイントミスト用の防塵フィルターを買わないといけなかったのだが

この製品だと使えるフィルターの種類が大幅に増えていて、その中に防毒防塵両方供えたフィルターがラインアップされてる。

更に、このフィルターならすぐ近所のホムセンに常時在庫してるから、「生産中止にしやがってコノヤロー」は形を潜め

買い換え時だったよねと納得することにしたのであった。塗装作業やモーターツール使うときは、この手のマスクは必須なので

一番重要なのは、近場で買えるか否かなんだよね~と言いながら、本体はアマゾンで買ったよすんません。

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1/20 McLaren MP4/4 HONDA (TAMIYA+TopStudio ) 3rd

2021年07月04日 | 模型

初号機AMGの乾燥にもう少し時間を取りたいので、長らく休止していたMP4/4に少し出戻り。

当初はTOP Studioの前期型とMFHトランスキットの後期型を同時進行してたんだけど、

どっちもトランスキットと言う割に作業箇所が無茶苦茶多いのと、

MFHの方はインストが曖昧なところが多くて進んでは戻るの繰り返しを余儀なくされてたので、

MFHは暫く放置とし、進みが良いTopStudioのトランスキットに専念することにした。

MFHからは、その後フルキットが出てきたので、トランスキットの立つ瀬が今は無くなったってのもある。

暫く空いたので、以前のブログに書いた備忘録を紐解きながら進行具合を確認。エンジン&ミッションブロックの進行度は、

自分でも忘れてたのだけど、予想以上に進んでいた。ここまで進めてなんで休止しちゃったのかと言えば主な理由は2つ。

 

1つはシフトリンケージワイヤー。このトランスキットは、非常に多くのパーツがセットされてて、再現度も非常に高いのに

何故かこのリンケージは省略されてた。ギアボックス後端右脇からモノコックにボールジョイントを介したロッドが接続されてるので、

これを0.8mm真鍮管と0.6mm洋白線を組み合わせて試作。洋白線の先端をプレスして潰しつつ成型。真鍮管の先端にノコで割を入れて洋白と合体。

両者をインセクトピンで接続して、ロッドがちゃんと動くようにしておく。思いのほか簡単に出来たので、この方法で自作しようと決定。

このロッドとギアボックスの接合部に少々工作が必要なので、もうちょい工作が必要。

 リアサスのトーアームとプッシュロッドが未装着だったんだけど、その原因は

 

このパネル。コレが無いと

リアサスが組めない→補器類も組めない→配管も出来ない→アンダートレイにも付けられない

と全部に関わっちゃう困ったパーツ。しかも蛍光赤なので、ボディーと同時に塗っておく必要があり

概ねコイツのせいで作業がとまってたようなもんです。なんせサスアームが全てレジンなので折損が怖い。

以前なら全部金属に置き換えるとかしてたと思うけど、今やそんな気力は湧いてこなくなった。

 っつーことで、磨いてカーボン処理して1年ぶりに一歩前に進めたのであった。

 

 この時代のF1プラモに多いのが、エギゾーストエンドの処理。エンド部分だけシャーシ側にモールディングされてて

↑の様に最終的に辻褄合わせろって構造になってんだけど、コレのせいで盛大な継ぎ目が出来てしまう。

なので、シャーシ側のモールドを全部削って、エキマニ側をプラ棒で延長し継ぎ目が無いようにしておく。

このプラモの主要パーツは、長いプラモライフの中で出来てしまったジャンクを幾つか持ってるので、

それらをダミーブロックとして治具にすると、既に工作に取りかかってる本チャン用を傷めないで済む。

このキットって、購入当時は吉野家が370円とかの頃に1300円とか1500円とかだったんだよ。

なので考え無しに3つ4つ買ってた。そらもう全15戦全部作り分けようとかアホな野望持ったりしたもんよ。

そんなわけで、この頃のF1プラモのジャンクはかなり持ってるな~。

 延長加工後ダミー使って仮組みしてみたんだけど、ホントこのTopStudioのトランスは寸法がキチンとしてる。

プラパーツと錯覚するほどの精度。開封時はどれもこれも歪んでたけど、一回煮込んで歪みを戻したら

元のプラモパーツと後付けのレジンパーツがピッタシ合うってなぁナカナカ無いよ。

 仮組みで微調整して組み付け確認も済んだので塗装開始。通常エキマニの塗装は、可能な限り組み上げてから塗るんだけど

この車はターボエンジンで尚且つタービンもウェストゲートパイプもデカい為、塗る前に組むと塗装がタイヘン。

っつーことで、バラの状態でクレオスの旧スーパーステンレスと旧スーパーファインシルバーと旧スーパーアイアンで基本塗装。

ラジエターやインタークーラーもついでに塗装。

 

  リア周りのパーツが大分揃ってきて、そろそろアンダートレイと合体出来そうなとこまで来たんだけど、

モノコック側の工作が全く進んでなかったので、重い腰を上げて車体前半部の工作も開始。

 モノコックのカーボン地表現をどうするかってのは、殊にMP4シリーズやロータスのTシリーズでは常に試行錯誤させられるトコ。

今回は、ジャンクのモノコックで、パーツに押し付けたペーパータオル(コストコで売ってる繊維が解けにくいモノ)に

ラッカーシンナーを染みこませて、少し置いてからベロッと剥がして立体テクスチャをパーツに刻むという手法。

 モノコックは、MP4/1~MP4/6位までは所謂オス型のモノコック構造で、材質自体はカーボンファイバーで出来てんだけど

近年見掛ける様な綺麗な織り目が出ないタイプのカーボン地。FRPのゲルコートしてないガッサガサ地の真っ黒仕様みたいなもの。

で、サスペンションアーム付け根強度のと燃料タンクの強度増しのために、一部に織り目がシッカリしたプレートが貼られてる。

ここいらをどう表現するかってのは、90年代のF1プラモブームの時にも、誰もが試行錯誤した部分だったりする。

その中で、確か93年か94年頃だったと思うが、模型誌でタミヤのベネトンB192の製作記事にて面白い表現法が紹介された。

AFVのジオラマで、プラ棒を使って木材を表現するために、プラ棒に布材を巻き付けてラッカーシンナーを染みこませ

布を剥がすとプラ棒が布模様に溶けて木目みたいなのが出来るって手法が大昔からあったんだけど、

それをF1等のカーボン目の立体表現に応用して織り目を付けるという記事だったように記憶している。

目が一様な布材を使えば規則正しい並びの模様が入れられるんだけど、今回は目が不規則なペーパータオルを使うことで

表面のゴワゴワガサガサ感が表現出来ればと思い試してみたら、思いの外面白い表現が出来たので即採用。

ラッカー染みこませた布を放置する時間(1~2秒と10秒程度でも随分変わる)で使い分け、更に乾燥後にヤスリを入れて

荒れを控え目にしたりすると、部位によって異なる表現も可能。

↑ちょっと分かりにくいけど、ノーズコーン・運転席前・運転席周辺・燃料タンク周り・サイドポンツーンと

部位ごとに表現を変えてテクスチャーを入れた。

 更に、運転席前と燃タン周辺は、強度を上げるためか編み目のカーボン織り目が分かる素材で覆われてるらしいので

当該箇所にMFHのゴールドメッシュ地のカーボンデカールを貼り付け。あと、コックピット内壁も、実際は殆ど

織り目が見えないんだけど、他の場所とのメリハリを付けるべくモデラーズのパターン1を貼っておいた。

 そのままだとMFHのデカールの金色が目立ちすぎたので、スモークグレーでトーンを落として光が当たったときだけ

黄色っぽく見えるようにした。その後、白文字のロゴデカールを貼ってクリアーで押さえたとこまで進めたのが↑画像。

ここから半艶クリアーで艶を落としたいんだけど、連日湿度が80%超えてて、通常のクリアーでもリターダー多めに

入れないと簡単にカブる位の状況なので、ここで一旦モノコックの作業は中座する。また長期休養になったりして(笑

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EVA RT TEST TYPE-01 Rn-s AMG GT #111 2016 ②

2021年06月23日 | 模型

エヴァAMG-GT300の製作備忘録の続き。

 塗装が乾燥したらデカール貼り。今回のデカールは、国内で調達したんじゃなくて海外のショップから取り寄せ。

HOBBY DESIGNって何かと話題の中国武漢の会社なんだが、購入はe-bay経由の英国から。日本のショップから買うと

蛍光デカールの他に退色を心配する人向けかソリッドカラーのデカールも同梱されてたらしいけど、ワシのは蛍光のみ。

 品質はフィルムは薄いけど色は透けないシルクスクリーンデカール。貼りやすいけど熱で簡単に伸びちゃうので、

軟化剤は使わない方が良いと思う。蒸し綿棒とヒートガンで全て賄えたのだけど、

サイドシル後方とリアフェンダー部の蛍光オレンジのデカールがダクトがある関係で悉く分割式になってて、

透けないっつっても蛍光色は流石に若干の透けがあり、

そこだけチョット仕上がりがイマイチ。スペアも無いのでそのまま貼ったけど、若干白を混ぜた蛍光オレンジを先に塗り

メインの大判デカールが来るであろう境目をボカシしといてダクト内部のデカールは貼らない方が綺麗に仕上がると思う。

 あと、リアフェンダーの「たかのこの湯」のデカールが、右はロゴが全部繋がってたので左もそうだろうと

無警戒に水に浸けたらロゴがバラバラで位置決めに手間取ってしまった。

先に緑とオレンジのデカールを貼って、そのままロゴも貼っていったので位置決め中にロゴが貼り付いてしまい修正不能。

無理に剥がすと下のオレンジにキズが入りそうだったので諦めた。

グリーンとオレンジのストライプを貼ったら一回クリアーで押さえとけば良かったんだろうけど、

一手間惜しんだらこのザマ。つーことで、この「たかのこの湯」だけ左右で位置が対象になってないのである。

ムキーーーッ(><)

 あと、左右のフロントフェンダー上のEVAロゴが小さい。実車の画像を手本に貼っていったのだけど、

他のマーキングが非常に正確だっただけでに、このEVAロゴが小さいのが逆に凄く気になってしまった。

あと、水に浸けた後のデカール離れが凄く良すぎたので、念のためマークセッターで糊成分を補完。

マークセッターは、付けすぎると糊成分が表面に水垢のように固着してエラい事になるんだけど、

無理にこの糊の跡を取ろうとすると塗装面を傷めてしまう場合が有るので、洗っても落ちない分は取らない方がイイ。

クリアーコートすると、余程酷い痕でない限り全部消えます。

 この段階で貼っておくのを忘れがちなフロントウィンドウのハチマキも貼附。これ、何故か忘れるんすよね。

画像は無いけどリアウィングとフロントカナードにもデカール貼附。リアウィングはカーボン地の再現が無いので

上側だけモデラーズのカーボンデカールを貼った。裏は見えにくいのでカーボンっぽい自家調メタルブラックを塗装。

フロントアンダーパネルやリアディフューザーも、完成後に表に出る部分のみカーボンデカール貼って、

見えにくい部分はデカールケチって塗装で済ませた。カーボンデカールに色調を合わせてガンメタ作るのが手間だけど

一番好んで使ってるモデラーズのカーボンの残りストックも多いわけじゃないので節約。以前のMP4-12Cの時の様に

全く貼らない方向で進めることも考えたけど、カラーリングの一部に黒が使われていて、そことの差を出すには

カーボン目を加えた方が良さそうと思ったんどす。

 湿度が下がるまで数日待ってからクリアーコート。

我が家のルールっつーか三つ子の魂何とやらで、デカールの多いレースカーはフィニッシャーズの

オートクリア-、デカール無しはガイアのEXという使い分けしてるので、今回はオートクリアーを使用。

ただし、デカールの色が蛍光色だったので、念のため一層目はクレオスのUVカットクリアーを使用し、

乾燥ブースで充分乾かしてから、その上にオートクリアーを1:2希釈を1回、1:1希釈を2回、1:3希釈を1回と

それぞれ重ねて乾燥ブースへ。んでもって時々熱を入れながら1週間ほど乾燥待ち。

ボディー乾燥中にシャーシの製作に進む。

つっても、特に何かしら弄くる必要も無いので、塗って組んであっと言う間に終了。

タミヤキットのインスト指示だと殆どセミグロスブラックで塗りつぶせって事だったが、

余りにやることが無さ過ぎたので、勝手にアームやダンパーに色を射してみた。

完成してもどうせ見えないので、こういうところで色々試してみる。

ダンパースプリングは、「塗り分け面倒くせぇなぁ」と思ってたけど、

偶々開けた引き出しに糸ハンダのリールが転がってたので、スプリングとダンパー部分の塗り分けは、

糸ハンダをスプリングのモールドに沿って巻き付けてやれば、簡単にマスキング出来そうと思い付いたので、

試してみたらこれがホントに簡単に塗り分け出来た。今回は0.8mm径の糸ハンダ使ったけど、

スプリング径次第では0.6mm径でもいいかも。これは今後も活用しよう。

 色合いは、自分の車に装着してるHKSの車高調と同じカラーリングにしたのであって、

実車がどうなのかはサッパリ知らない。ネットで探すと外装の写真は山ほど出てくるけど中身関係はホント少ない。

 それにしても、このシャーシも随分と割り切ったミニカー構造。パチピタでアライメントも問題無く取れてしまう。

ただし精密感はゼロ。Wウィッシュボーンを巧みなパーツ割りで再現していたタミヤは何処へ逝ってしまったのか。

んなわけで、塗装さえ終われば、ペヤングが出来上がるのを待つ間に完成する。

内装に関しては、これまたパーツの一体化が顕著でやることが無さげ。

この車両は、キットだと内装のベースカラーがシルバーに指定されているのだけど、

車両のボディーカラー次第で色々なパターンがあるらしい。この初号機仕様だと、どうやら黒内装の様だが

ソレを実際に塗るとなると、殆ど全てがセミグロスブラックで構成されてしまう。

ナンボ面倒くさいのはヤダっつっても、黒一色っつーのは流石に情報量が少な過ぎやろうっつーことで、

タミヤのカーボンデカールでセンターコンソールとシートに装飾。

タミヤのは初めて使ったのだが、特殊な3D印刷でカーボンの目が立体的になってます。

ハセガワのフィニッシュのデカール版みたいな感じ。クリアー吹いてもそれ程織り目が飛ばないから

アレよりは使いやすいか。ともあれ立体的であるお陰でクリアーコートして研ぐとか相当厚みを稼がねばならず、

それはそれで常用手法として用いるのは面倒であるし、そういう意味では使い勝手が他に比べて限られる気がする。

織り目に関しても、極細ってタイプを使用したけど、モデラーズやスケモと比べるとギリギリ細目って言える程度で

極細というのは無理がある。1/24だと目が粗すぎて、これを演出効果と考えて好む人も居るのだろうけど、

自分的には1/20~1/12位で丁度良い目の粗さかな~って感想。

 一方で、貼り心地に関しては、モノの割に非常に貼りやすく伸縮性もあるので軟化剤使わなくても馴染ませやすい。

センターコンソールやシートなど、結構複雑な立体表面でも、ヒートガンで充分伸ばして縮めて貼ることが出来た。

昔出てた1000円以下の比較的安価で使いやすいカーボンデカールが軒並み市場から枯渇してる状況に於いて

5~600円の価格帯で入手可能なことを考えると、流通面も踏まえれば今後はコレを使いこなす必要もありますな。

 今回シートに使ったついでに、タミヤのカーボンデカール用の補修用メタルブラックを自家調色。これがあると、

見えるとこだけカーボンデカール貼って、見えないとこや見えにくいところは塗装で誤魔化すという

ケチ臭いことが可能になります。今回も、シートの左側面と外周3だけカーボン貼って、他は塗装で誤魔化してます。

 この車のシートベルトがシンプソンズなのかタカタなのか結局分からず、

悩んだ末にキット同梱のデカールで済まそうと貼ったけどやはり手を抜きすぎかと思い直し、

手持ちのジャンクエッチングからベルト関連のパーツを寄せ集めて、ソレっぽくデッチアップ。

6点式なのでホントは脚固定用のベルトが足りないんだけど、肩と腰さえ再現出来てれば

見た目的には問題無いということで4点のみ。ジャンクパーツに程良いのが無かったのが真相ですがね。

今時のシートベルトは、付属品も多くて昔のジャンクから作るのは厳しいね。

 液晶のメーター(インストパネル)はキットのデカールだけど、単に貼るんじゃなくて

3.8mm×4.5mmに切り出したPET板にデカールを裏貼りして使用。

ステアリングやセンターコンソールのスイッチ類は、モデグラのミク号を参考にシタデルで色射し。

 塗装そのものは、ダッシュとリアのトランクボードとドアの一部のアンチグレア部を

RLMブラックグレーベースのダークグレーで塗装。内装パネルそのものは全て黒く塗られてる様だったので、

キットのインスト指定のシルバーで塗るとこを含めて全てセミグロスブラック。

結果あまりに無表情になったので、一部カーボン素材になってるトコをメタリックグレーで塗り分け。

 画像の黄色の丸で囲ったダクトは、本体にハセガワのフィニッシュシリーズのカーボンを貼り、

出口部分はインスト指示通りに塗り分け。実車は外周内側と真ん中部分がメッキになってて窓越しにも目立つのだけど、

このサイズのパーツを指示通りにメッキ調で塗るのは老眼のオッサンにはマスキングが難しい。

ハセガワのミラーフィニッシュも敢えなく失敗したので、大人しくエナメルクロムシルバー筆塗り。

 

 こんな感じで、早くもシャーシとコックピットは作業終了。

ボディーも#1500でデカールの段差落としと柚肌取りを一度行い、4倍希釈のクリアーをテロっと塗り重ねて

今度は自然乾燥で暫く放置プレイ。1週間位放置してから、溶剤飛ばしのために乾燥ブースに入れる予定。

ボディーの乾燥が終わるまでやることが無くなってしまったので、1年以上ぶりにMP4/4製作に戻ってみようかと思います。

 

 

 

 

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EVA RT TEST TYPE-01 Rn-s AMG GT #111 2016 ①

2021年06月14日 | 模型

やる気がある内にサッサと次を作ろうって事で、手間が掛かって途中落ちしそうなMP4/4とか917K豚とかには戻らず

 タミヤのMERCEDES-AMG GT3を製作開始。メルセデスって自分としては思い入れが薄いメーカーでして、

手持ちのキットも他のブランドに比して極端に少ないんですが、このキットはエヴァ初号機仕様に出来そうだと思ってました。

で、実際ホビーデザインからデカールが出て来て、すぐにソレを入手。して、購入当時作ろうと思いきや

・ホイールの意匠が違う

・ヘッドライトの意匠が違う

・給油口形状が違う

という3点が面倒くさそうだと知ってお蔵入り。棚の肥やしと成り果てるとこでしたが、バリエーションキットとして

LEONチームの同車種が出て来て、これのホイールと給油口のパーツが意匠的に近似だったのでパーツ請求。

大問題のヘッドライト位なら、まぁ何とか自作で行けそうとか思ってたところ、今月のモデグラで紹介されていた

関東のプライベートブランドから光造形のヘッドライトパーツが近いうちに発売されると知り即座に予約。

まだ入手出来ていませんが、予定通りなら今月中に手に入りそうだということで、問題が全部解決しそうって事で急遽製作に取りかかってる訳です。

新劇場版が終わったので、今のうちに作らないと絶対に棚の肥やしとしての余生しか見えんし。

 で、先ずは仮組みって事で、全体をインスト追って組み上げていったんですが、どこもかしこも寸法ピッタリで干渉とかデカい隙間とか全く無い

「バラしたミニカー」みたいなキット。メーカーの技術はスゴイ!感心するけど、ここまで手が掛からないのは、それはそれで面白いかと聞かれれば答を濁す。

何かネタはなかろうかと資料を見ながら検証もしたんだけど、スケール的には再現度も高く、ロールケージのクリアランスやクリアパーツの嵌合に車高&アライメントと全て整ってしまいますし、

パーツの継ぎ目消しと筋彫り彫り直しとウネリ&ヒケ&パーティングライン取りという基本工作しただけで、僅か1時間程であっという間に「あとは塗って組むだけ」という状態になってしまった。

Twitterでも言ってた通り、マジで何もすることがない。ノーズ下側の開口部からアンダートレー吊り下げ用のステーが3本有りまして、追加工作するならソレ位か。

ドア前にある巨大なタイアハウスからの気流を吸い上げるダクトには、大穴が開口されてメッシュが貼られてるんだけど、キットではそこをデカールで再現してある。

ココを実際に開口してメッシュを貼り込むというディテールアップも有りっちゃぁありですが、完成後は余程覗き込まないと見えないので報われない事必至でも有る。ワシはスルー。

 他に必要な作業を強いて言えば、継ぎ目消しに関しては、パーツの合いが良すぎて、それが継ぎ目なのか実車にもあるパネルラインなのか判別しにくいことか。

ネットで実写画像を漁りつつソコら辺を確認して処理しとります。ドア前のデカい開口部は、塗装とか磨きとか考えると別パーツで作業したいとこだけど

ドア下部にチョロっとだけ継ぎ目が出来てしまうので先に接着したけど、塗装してみたら意外と簡単に塗装も出来たしペーパーも入れられた。

 表面処理を終えたあと、今回から導入した超音波洗浄機で洗ってからサフ吹き。これも買って1年くらい使う機会が無く放置してた機材なんだけど、

使ってみたら削りカスも油脂も簡単に根こそぎ落ちますね。給湯器のシャワー使って歯ブラシや筆でゴシゴシ洗ってた日々は何だったんでしょうか。

 っつー感じで、さっさとサフ吹き。今回は明色で塗るのでグレータイプのクレオス#1200。一時期#1500使ってたけど、粒子の細かさは重宝する反面

サフとしての性能がイマイチで、今回は#1200にしました。吹いてみると、処理落ちした部分が浮き上がるので、そうした箇所をチマチマと処理して

最後に#2000のペーパーで磨いてから洗浄。

 水気をエアガンで飛ばしてから乾燥機で完全乾燥させ、下塗りの白を塗装。画像には無いけど、ドアミラー・ドアノブ・リア羽、カナード板も同時に塗っております。

 で、この後ボディー色の本塗装をするわけですが、この車両のメインカラーの紫が、実際はどんな色合いなのかサッパリ分からん。現車を見られれば確実ですが、

ネットの画像とか映像は、紫色の波長と相性が良くないので、見る画像や映像によって赤っぽかったり青っぽかったりしてんですよね。

 

 

 

↑これら全部同じ色とか、分かってたまるかい!っつー話ですな。

 更には、光が当たってる部分がマイカ色のような微妙な反射をしてる画像とかもあったりして、ソリッドなのかマイカ&パール系かも不明。

MP4-12CやR35GT-Rのエヴァ号がともにパール或いはキャンディー系の塗装になってるのは分かるので、そこから推察してソリッドの紫ということにした。

 で、そのソリッドの紫をどうするかですが、「初號機とまで車名に入れてるなら、エヴァ用の紫も初號機カラーの紫なんじゃね?」と思って、

何故かストックして持ってるエヴァシリーズの塗料を出してきまして、エヴァパープルとエヴァナイトパープル、それから基本色シリーズのパープルヴァイオレットを

ペーパーパレット上で選考会議。結果ですが(主観です)

・エヴァパープル=アニメキャラ用だからか思った以上に白顔料が含有していて隠蔽力が高い反面、雑ざってる顔料が多いのか濁っている。

・エヴァナイトパープル=エヴァパープル同様の濁りがあり、夜間戦闘用の初號機の色合いという設定により、思ったよりも暗い紫掛かったグレーという印象

・パープルヴァイオレット=色相環で言うとマゼンタ方向の紫かと思いきや、逆のシアン寄りの紫。コッチが思うイメージとかなり違う青系の紫。

っつーことで、どれもオッサンの脳内の人事課が不採用と判定。既存の特色等で賄えないなら1から作るしかないと塗料ストッカーから出してきたのが

かなり以前にガイアノーにツより試験的に販売さていた純色のヴァイオレットとマゼンタ(マゼンタ2ではなく初期のもの)を5:2位で混ぜ合わせ

色合いを確認しながらそこに色合いを整える為に先ほど不採用になってたエヴァパープルを少し加え、最後に隠蔽力を付ける為にEXホワイトを少量混ぜ、

最後にマゼンタで紫具合を微調整して作ってみた。結果、思った通りの彩度の高いエヴァパープル出来上がったので

 

実験君で試験塗装してみて、こりゃ行けそうだっつーことに。ただし、純色ベースなので透過性が高くムラが出易いので吹き方は注意が必要。

実験君ではムラムラになりました。実験君ですが、所謂ジャンクと化したキットのボディーパーツを取っておいて再利用しとります。

昔はね、プラモが安かったのよ。なので、作る用・積む用・予備パーツ用とか言って平気で複数買ってたんですな。その頃の余剰在庫が

今は塗装調色試験用実験ボディ、通称「実験君」となってるわけ。塗装って、実際に車体に塗ってみて初めて感じが分かるって事も多いし、

例えばレーシングカーのように複数の色が混在する車体だと、隣り合う色によって色の見え方が変わったりすることもある。

他には新しく出た塗料の色合いを掴むためだったり、パールや偏光カラーの場合はホントに塗ってみないと分からん場合もあるわけで

そういうときに重宝するのが実験君。そんなわけで、この多分フジミのS13だと思いますが、もう何代目かは忘れた実験君に今回から採用となりました。

っつーことで、実験結果を基に充分な量をスペアボトル1本分作って早速塗装。ダクトの内側とか裏面のエッジ部分に最初に塗料を乗せてみて、感触良ければ一回目は砂吹き。

2回目で全体に満遍なく塗料を乗せ、3回目にブラシマスターで薄めに希釈した物を艶が出るように塗装して作業終了。

で、写真撮ってみると実物とはやはり色合いが異なって写りますな。この画像に比べるともうちょっと赤みがある感じ。

画像だと上手く写らないですが、これは紫系だと仕方がない。概ね自分がイメージした色になったので、万事オッケーです。今回はここまで。

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アオシマ:BeeMax 1/24 NISSAN 240RS

2020年06月08日 | 模型

マシーネンばっかり4っつ作って、当面マシーネンばっかり作ってもイイんじゃねぇかと思いつつも

MP4/4を完成させる気はありますってことで、MP4/4のカウルを塗る都合上、ついでにやっとくことにしたマルボロカラーの車。

アオシマ BEEMAXのNISSAN 240RS 1984 サファリ仕様。マカオのBEEMAXの製品をアオシマが流通させてる訳ですが、

BEEMAXと並列にNUNUってブランドもあって、最近そっちからデルタS4のTotipからが出てきたりしてますが、

NUNUは日本での取り扱いがプラッツになってて、買う側としては実にややこしい。

 ただ、このBEEMAX/NUNUのブランドは、日本のメーカーが過去に「出し損ねた」名車を悉くセレクトしてキット化してて

しかもどうやら出来も良い意味で予想外に良いらしい。私はこの240RSが初となります。

 前にも書いたことありますが、私個人の車歴がですね、最初がUS12シルビアで次がS13シルビアで、次がS15シルビアと

免許取ってから結構な年齢になるまでシルビアばっか乗ってたわけです。中学生の頃に近所の人がS110シルビア買いましてね

当時それはカッチョよく見えたんですよ。小暮課長がオープントップのガゼール乗ってんのが拍車掛けちゃって

免許取ったらシルビア買うねん!と思いつつ、S110型

バンダイの1/20キット作ってたりしましたね~。当時は車のプラモっつっても、色も塗らずにマーカー部分を筆塗りとかしてたな~。

ちなみに今現在はウチの倉庫には、S12~S15は有るけどS110型は無し。ついでに言うとエーダイのS10も無い。理由は1/20スケールですね。

当時、車の模型は走らなければならないと変な様式美があって、モーターライズになってるお陰で色々犠牲になった製品が多いんです。

ラジコンじゃねぇんだから、走ったら壁に一直線でクラッシュ昇天でチビッコ号泣ってのも様式美。

 

で、今回のネタの240RSですが、フ○ミみたいに市販仕様にデコレートしてレース仕様になっとるのではなく、

元からこの仕様でしか作れない専用金型になってます。今時設計って言うんでしょうか、ともかくもフォルムの捉え方が凄くイイ。

リアルを知ってる世代でもなければ、実物見たことある訳でもなく、雑誌やネットの記録でしか知らないんだけど

色々検証してみたけど問題になるところが見当たらないです。

 一方で、意匠の問題は感じませんが、パーツの質感は大問題。事情は分からないんだけど、ボディーパーツ全体が謎のシボ加工状態。

梨地ってヤツですね。パーツの厚みも噂には聞いてたけど、レベル製アメ車のスナップキット並の分厚さで、パーティングラインやバリも盛大です。

この車は、フェンダーやドアに入るプレスラインが実車からしてキツいので、資料等で検証してパーティングラインかプレスラインかを正しく確認しとかんと、

落としちゃいけない凸モールドを落としかねんです。あと、フロントウィンドウ部に極太のゲートが入っててね、ニッパーで処理するとやらかしそうなので、

丸鋸使って切断したんだけど、こういうトコもアメリカのプラモっぽい印象があります。

 それから、窓が全て分割の上後ハメ式になってるのですが、フィッティングは未塗装状態では悪く無さそう。

フロントガラスにハチマキがあるので、早い段階で窓もクリアー掛けたいとこですが、こういう仕様の場合は最後にどうなるかが判んないので、

仮の仮組(?)だけして、フィッティングは最後に回すことにします。そのほか、一通り仮組して、特にシャーシとの嵌合とアライメントをチェックしてから

面倒くさそうな梨地ボディーの下処理へ。

 ボディーの下処理終わって、黒サフ吹いて表面処理を始めたんだけど、先述の通り表面が梨地なので黒サフ3回入れ直したよ。

プレスラインがカッチリ系の旧車なので、エッジを殺さないように当て木使って丁寧にならねばならず、この作業で随分時間掛かりました。

 フロントグリルとバンパーが、ヘッドライトの建て付けの都合上分割されてるんですが、此処の合いが非常にタイトなんですが、

原因はメッキ処理されたヘッドライトパーツが、下塗りとメッキ処理の関係で分厚くなってて、その厚みが原因でしたので

メッキを落としてパーティングラインを落としてやるとピッタリ収まりました。この時点でピッタリだと後で困るので、

バンパーやグリルのパーツにも少しクリアランスを持たせるように削ってます。

 下処理終えたら、クレオスの1500番グレーサフを入れてガイアのEXホワイトを塗装。MP4/4のカウルと同時進行しとります。

白が乾いたら今度は蛍光赤を塗装。蛍光赤はNP4/4と同じくガイアの顔料系蛍光レッド。

マルボロレッドは、センターがちゃんと取れてて左右の角度も同じにならないと致命的に不細工になるという、簡単な様で実は面倒くさい配色。

私のように不器用な人は、先ず蛍光赤で「塗る」部分にマスキングテープを貼ります。全体じゃなくて、赤白で塗り分けるライン部分だけでイイけど

白く残す本来マスキングするべき部分じゃなく、蛍光赤で塗る部分にマスキングテープを貼る。

これで先述のセンターと左右のラインがキチンと出てることを確認する方が失敗が無いかと。この時点で、デカールのコピーを使って

各ロゴが指定位置に納まるか確認した上で、最初に引いたラインに沿わせて本来マスキングするべき部分にマスキングをします。

で最後に蛍光赤で塗る部分に貼ってたマスキングを剥がすと、キチンとマスキング出来てるはず。

レーシングカーはスポンサーマーキングが塗り分けに絡んでくるから、脳内だけで考えるよりこっちの方が無駄な手間が多いけど失敗が少ない。

 あと、蛍光赤に限らず赤、青、黄やメタリック系は、できるだけパーツを一体化させて塗らないと色ずれが起きやすいので。

このキットでも、蛍光赤塗るときはバンパーをブルタックで裏から貼り付けて塗ってます。

 この蛍光赤ですが、ひび割れ防止のバインダーが多めに混ぜられてるのか、キチンと発色させるには通常の塗料の2~3倍重ねないと発色しない。

お陰で白と赤とで結構な段差、デカール貼ったくらいの段差が出来ちゃったのだが、一回段差消しのクリアー吹いた方が良かったですね。

私はサボりましたが、お陰で赤白跨ぐロゴのデカールにも、若干段差の影響が出てしまってます。

 デカール貼る前に、クレオスのUVカットクリアーを一層入れて、蛍光赤の気休め保護をしときましたが、

赤も白もガイアの塗料で、尚且つ上塗りのクリアーはフィニッシャーズを使うので、この時点で乾燥機に入れて、

キチンと乾燥させてからデカール貼りへ。UVカットは今の瓶入りになってから初めて使いましたが、

ちょっと知らない感じの質感があったので、正直あんまり使いたくないですね~。

 デカールは、元キットのデカールは毎度の事ながらマルボロロゴが入ってませんので、TABUデザインのデカールを使用。

このTABUデザインのデカールもスポンサーロゴが悉く小さめだったり色合いが気に入らなかったりと問題有りでしたんで

キットのデカールと併用して使用してます。ついでに言うと、どっちのデカールも透けますな。今時コレは無いやろ。

デカールは、キットのインスト信用して痛い目ばっかり見てるので、今回はちゃんと資料画像を見て貼ってます。

 あとね、資料画像見てちょっと思ったんだけど、天井のアンテナの両脇に、雫型の灯火(?)が実車では設置されてるんですが

ちょっと詳細な形状が判んなかったのですが、イグニッションモデルやオットモデルのミニカーでは再現されてるので、

そちらを参考に自作せねばならん気がする。気がするだけで面倒くさいから省きそうな自分も居るけどどうすんべか。

自作にしても、後から作って天井にペタッと貼るで行けそうなので、現状は無し状態で進めてます。

 デカール乾燥後に、フィニッシャーズのオートクリアーを塗装。途中一回中研ぎ入れつつ蛍光赤の厚みもあるので

いつもより少し厚めに塗って乾燥モード。まぁ、乾燥機併用の上に6月下旬までは触る予定がないので乾燥時間は充分になるかと。

シャーシ側も概ね作業終わらせております。フロアはボディーと同色。見えるとこだけそれっぽくを地で行く割り切りのパーツ構成。

パーツそのものに若干の歪みがあるので、クランプで補正&強制接着させました。マフラーの出口にまで肉抜き穴が盛大だったので

最後のテールエンド部分だけプラパイプで作り直しました。

バスタブ式の内装も概ね完成。別売りのディテールアップセットを使用してるのですが、シートのシルバーのポッチポチは

デカいハトメの様な形状なので、エッチングパーツ貼るより塗った方が良いと判断して塗装にて。

シートベルトはセット付属の2mmサテンリボンにエッチングでバックルを通していくタイプですが、このエッチングのバックルが

無茶苦茶出来がいいです。何この超一点豪華主義。

 ただ、この車の実際の内装の状態がどうだったのかは、当時の報道資料も非常に少なくて判りませんでした。

サファリ走るんならスペアタイヤ積むやろと思うんだけどキットには無し。

フロアが白でセンタートンネル上には耐熱処理が施されているのと、ダッシュボード上の機器の配置は確認しましたが、

シートベルトの実際の車体への固定方法含めて、確実な資料が見つからず(83年仕様のは見当たるんだけどねぇ)、

資料から知り得た部分以外は、キットの指示に沿ってます。こういう場合、完成した後になって色々判明することが多いんだよなぁ。

こんな感じで内装も終了。あとはボディー磨いて組んで完成~!とは行かないのがレーシングカー。

まだ数十個の小物パーツが待ち構えておるのであります。

 

 

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コロナ禍アーカイブ4 グローサーフント② 

2020年06月02日 | 模型

緊急事態宣言漸く解除と思いきや、九州北部は北九州市の感染拡大に見舞われており、

この北九州って九州の玄関口なので、九州全域に多かれ少なかれ影響が有りそうです。

私の在所も北部九州エリアで、最寄りの政令市が小倉なので、仕事に影響出まくりですがな。

 それでも経済回さなければならぬということで、大分県内は北九と隣接していようがいまいが

6/1から自粛要請解除生活を始めますと、老害知事はじめ大分市と別府市しか見えてない方々は

鼻息荒うしとりますわ。困ったもんです。

さて、グロフン。↑は現像ミスったんじゃなくて、元々製作前に持ってた今回の情景の漠然としたイメージに沿って

画像をLightRoomでいじってみたもの。

元々は、↑の画像の様な廃公園にしたかったんですね。コナミ社の「サイレント・ヒル」に出てくる

異界遊園地「LakeSidePark」wirthロビー君。流石に今回はロビー君は居ませんがグロフンが居ます。

っつー事でベースの製作。廃遊園地ならぬ廃公園ってことで先ずは構図を決めます。今回は経て1/3構図で、

2(グロフン):1(ストラクチャ)という情報量。

 ダイソーで見繕った正方形サイズの額縁を加工して、スチレンボードで床面を作り、3箇所穴を開けて

点検ハッチみたいな排水設備を埋め込みます。サイレントヒルの画像では、床面に何やら機械が埋め込まれ

そのメンテハッチの金網の上にベンチと賢者モードのロビー君が居ますが、ソレっぽくしたかった。

金網の天板の下には、元ネタでは機械が埋まってんだけど、ジャンクパーツ集めるのを面倒くさがって

スチロール製の蛇腹が何故か家に転がってたので、それを埋め込んでます。特に意味は有りません。

以下便宜上「ハッチ」と呼称しますが、ベースに3箇所このハッチを設置するんですが、1箇所はメッシュを使わずに

↑の様な格子状の蓋にしました。これは、この先宇宙船内部等のSF系の床面を作る機会があったときに、

この格子状のランウェイが作れると良いな~と考え、試しに作ってみたかったという理由。

 素材は工作紙。そう、紙です。工作紙に1mmマスキングテープを使って格子を罫書き、

ソレを黙々と切り抜いて作ったので、モノの割にムチャクチャ時間が掛かりました。

こういうのを紙で作る場合、タミヤの瓶入りプラサフを塗り込んでおくとプラ板位の強度になります。

他のハッチは市販のアルミメッシュとプラ板製の枠です。ベンチとゴミ箱もプラ板で製作。

1/20で市販ストラクチャが無いに等しいので、全て自作で賄う必要が有るのが面倒くさい。

 

一通り出来たら、ベースに配置して構図の確認と調整。この際、最初の工作だとハッチが3面とも地面の上に

凸状態で設置されてしまいました。なので、折角タイルを彫ったけど、この上に一番薄いスチレンボードを貼って

地面とハッチがツライチになる様に修正。フェンスは近くのホムセンの塀に採用されてるアメリカンなフェンスを

プラ材と市販メッシュで作ったんだけど、自分的に「コレじゃない感」が有ったので、

予定変更し日本型のブロックフェンスにすることにしました。ゴミ箱も同じ理由で作り直し。

街路灯は、これまた元ネタの画像から形状をパクっております。プラ棒とプラパイプ製。電球部分は、

球形で透明で中にLED仕込める素材って事で探したんですが、セリアで売ってるマスコットに

イタリアンディナーをモチーフにした立体モノがありましてね、そのワイングラス部分がプラもしくは塩ビ製で

条件的にもサイズ的にも丁度良かったので採用。街路灯の塗装は、錆色の上に青錆色をボカシむら作りつつ塗ってから

青錆色にライトグレーを混ぜてドライブラシし、さらにエナメルのバフをドライブラシしてます。

 この電灯部分には、ダイソーのLEDキャンドルを分解して、チラチラ不安定に明滅する様にしてみました。

地面の塗装。タミヤのスチレンボードはラッカー系でも塗れるので使いやすいっすね。

塗装前に、タイル状に彫り込んだ後にジェッソ(L)を塗ったくって石っぽく、更に堅いワイヤーブラシやスパチュラ使って表面を荒らしてます。

その上の基本塗装は、ガルグレーをベースにデッキタンやらニュートラルグレーやらを混ぜつつ塗装。

更に、ウェザリングカラーのブラウン系やグレー系を、タイルの間の溝や荒れた部分に擦り込んでみました。

ウェザリングカラーは、攪拌前の沈殿してる顔料を取り出して溶剤希釈した方が使いやすいんだと。

なので、そうしてます。溶剤はペトロールです。エナメル溶剤でもペトロールでも

ウォッシングとか墨入れとかしちゃうと、スチレンボードが侵されて脆くなるんで注意です。

 最後に、マットメディウムを薄く塗り伸ばした上に、イエローグレーをメインにパステル粉末を振りかけて、

更に庭で拾った砂粒を更にすり鉢で細かく砕いたモノをかなり控え目に振りかけてみましたが、

我ながらイイ質感の地面になりましたよ。

 メンテハッチは、ベースにガイアの黒サフ吹いてから、上にレッドブラウンを吹いて、

その上に格子状のハッチにはシリコンバリアを、メッシュ状の方にはヘアスプレーをそれぞれ塗って、

その上にフィニッシャーズのセミグロスブラックを塗装。塗装が腹八分目くらい乾燥したら

シリコンバリアの方はマスキングテープや爪等で、塗装をベリベリ剥がしてみましたが、

これは格子状のハッチが紙製なので、水剥がしが使えないんすよね。

一方、メッシュ状の方は枠がプラ板でメッシュがアルミなので、ヘアスプレーを使用して

水を含ませた平筆でなでくりまわしてやるとベロンベロン剥がれます。

 剥がし終えたら乾燥させて、その上からフラットクリアーで念のためコーティング。

 3箇所のハッチ部分を錆で盛大に汚してみました。油彩のバーントシェンナってのが

錆の表現には最もイイ感じになりますな。これだけだと単調になるので

ウェザリングカラーのオレンジや、パステルの茶色やオレンジ系を塗ったくってサビサビに。

 電灯は、そのままだと透明で周囲の廃墟感の中で浮きまくってたので、発光部にクレオス1番の透ける白を

薄~く塗って中が透けないようにした上で、更にグロフンのフィルタリングで使った埃グレーでコーティングしといた。

 フェンスは先述の通りアメリカンを止めて日本の住宅街なんかでよく見るタイプに変更。

ブロック塀はタミヤの高密度発泡スチロール製。ブロック塀の周囲には、

タミヤの草カーキと市販のスタティックグラスを併用して枯れた雑草を植えてみました。

今回、自作のスタティックグラスを立たせるツールを使用しましたが

初使用故にってのと、ブロック塀が邪魔になって巧く立たせるの事が出来ず。

お高い専用機材程の出力が出ないのもあってか、地面に近づけないと立たないので、ブロック塀を設置する前にしとくべきでした。

でも全く使えない訳じゃなく、コツさえつかめば充分使えそう。1000円ちょっとでコレなら充分です。

接着剤の選択も重要そうですな。ある程度粘性がある接着剤の方が立たせるのが簡単そうです。そのうち色々試してみよう。

 

草と言えば、素材を漁ってるときに、コスメコーナーで実にイイ感じの付け睫毛を発見。

Twitterだったか何だったか、ネタ元忘れましたが、コレを丸めて植えると雑草になるって聞いてたので

今回試しに使ってみましたが、ナルホドこれはイイ感じ。

廃公園っつーことでもう随分長い間放置されてしまってるので、タイルも割れまくりで隙間から雑草が顔出してるという事に。

ついでに、枯れ葉は、これまたダイソーで見つけた幸薄そうな茶封筒の紙を二つ折りにして

折ったまま折り目を葉っぱの中心に見立てつつ、○の彫刻刀で切り出すとイイ感じの枯れ葉が出来ます。

ただ、これだけだと単調過ぎるので、吹きだまりから雑草エリアに掛けては、グリーンスタッフワールドの

冬の枯れ葉系素材を撒いておきました。

ベンチとゴミ箱は、先述の通りプラ板製。ゴミ箱は、最初に上端が丸いタイプを作ったけど、置いてみるとイマイチだったのと

ゴミ投入口が開いてた方がゴミ箱らしく見えるので作り直したのが四角いゴミ箱。

 ベンチは、1mm角棒と丸棒で脚とフレームを作ってから、短冊状に切ったプラ板をフレームに貼って制作。

1/20なので、一応色んなベンチの寸法を調べて作ったよ。1/20の情景アクセって中々無いから全部手作りになっちゃう。

グロフン本体よりも情景ベースの方が遙かに時間が掛かっております。

ストラクチャの配置は↑こんな感じ。フェンスは近所の公園のフェンスを参考に、角棒とL字棒とアルミメッシュで制作。

ボルト類はグロフンキットのオマケに付いてたボルトを使用。角棒はそのまま使うんじゃ無くて、シモムラのRボコってツールで

アーチ状に切削して使用してます。本来はパイプ類のパーティングラインを落とす工具ですが

プラ角棒の形状出しに使うと、綺麗に面取りできるから何気に便利っすよ。

 ストラクチャーには全てマホガニー下地の上にヘアスプレーを仕込んで、一端新品状態の塗装を施してから塗装を盛大に剥がし、

フェンスとゴミ箱には錆表現を、ベンチの脚には錆と座面はペンキ(デッキタン)がはげた木材って感じを施してます。

 最終的には、空き缶、古新聞、破れたポスター、本来ハッチ上に有ったはずの鉄板蓋を追加工作。

廃公園と言っても進入禁止になってるんじゃ無く、戒厳令下で外出が出来ないから機能してないだけであって、

軍部の目を盗んでは集会や酒盛りに利用されてるって感じにしてみた。空き缶作ってみたかっただけってのもある。

空き缶は、印刷した空き缶展開画像を市販のプラ製ストローに貼って裁断、上下にプラペーパーをポンチで抜いたのを貼ってます。

市販の光沢フィルム使えば良かったんですが、地元の量販店では手に入らなかったので耐水耐候の艶消しシートに貼ってます。

作り方は簡単なので、光沢シートが手に入ったら作り直すつもり。

 尚余談ですが、最初にダイソーで手に入れたストローはプラ製ではなくセルロイド製だったので、手持ちの接着剤が効かずに無駄になりました。

プラ製って、これが意外と無いんすよ。しかも、100均とかだと、セルロイドとかプラ製とか書いてなかったりするので、驚くほど入手難でした。

 それから、フェンスにはポスターを貼ってますが、今回は

懐かしのX-FILESのモルダー捜査官が部屋に貼ってたポスターを貼ってみました。

ポスターには、他にも↑こんな怪しいのを候補に挙げてたんですが、諸般の事情を鑑み今回は大人しく引き下げ。今回はね。

と、こんな感じでグロフンを乗っけるベースが出来上がり。ベースがで来たので、本体のグロフンの仕上げ作業に戻ります。

 

 

 

 

 

 

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コロナ禍アーカイブ4 グローサーフント① オマケ:プラッツF-15J 梅組2019

2020年05月25日 | 模型

記録簿4つ目はハセガワのグローサーフント。ドイツ語でスゲェ犬のことなんですな。スゲェ犬。

○ター犬とかですかね、奥さん。知らんがな。

なので、ともかくも頭部が犬っぽい無人ロボットです。

マシーネンのキットって、ハセガワとWAVEの二社からキットが出てるんですが、

最近ハセガワは、本筋のSF3D系よりも新機軸のロボットバトルの方に積極的。

私個人は、あのドルバックみたいなパワードスーツには、所謂本筋ほどの興味が湧かなくてね、

一機も入手しておりません。作れば面白いんだろうけど、積み棚考えると積むのは興味があるモノだけにしておきたい。

それはともかく、個人的には良アイテムはWAVEよりもハセガワでキット化された方が嬉しいんです。

理由は、一回当たりのロット数が違うという一点のみ。これはメーカーの規模の差で仕方ないんだけど、

WAVEのは、生産数が少ない上に追加とか再販とか殆ど無いので入手が面倒なんですな。

実際、FIREBALLのヴァリエーションでSEAPIGってのが5~6年前に出たけど買い逃しましてね、

未だにこれだけ入手出来ていなかったりします。このグロフンも、WAVEから出てたら今頃は入手難の筈ですが

ハセガワなので比較的容易に、尚且つ割引価格で入手出来るんじゃないでしょうか。

 グロフンにはバリエーションが幾つかありまして、重装備のキュクロープ(サイクロプス)、

宇宙用のアルタイル、月面用のベガと全部で4種キット化されてますな。今回はノーマル。

 

このキット、マシーネンクリーガーシリーズの中でも屈指のパーツ量の多さになってます。

但し、今時のキットなので、勘合等はシッカリしてるので、非常に組みやすいキットです。

細いパーツも多いんですが、もしかしてABS?その割には塗装で死ななかったからイマイチ不明ですが、

ともかくも強度の心配をするような細いパーツや薄いパーツには強度の高いプラがしようされてますんで心配無用。

 一回ザッと組み上げてみたら、頭の透明カバーが付く口?部分が、2001年のHALにしか見えなかったので

ココを中心に透明部分を全て電飾する事にしました。で、以前機関車DD51作ったときに買い集めておいたLED一式を

部屋中大掃除しつつ探したんですが、どこに仕舞い込んだのか行方不明になってることが判明。

仕方ないので、改めて秋月で買い直しました。このキットに必要な分だけでは無く、今後のことを考えて

色々なパーツを10000円分くらい買い集めたので、当分電子パーツやなんて存在しない田舎者でも大丈夫と思います。

このキットで透明パーツになってて電飾可能な部分は、頭部に2箇所2灯、腹部に1箇所2灯火、左腕に1箇所1灯と

全部で4箇所5灯となってます。全部光らすだけでは面白くないので、口と左腕の部分は高速点滅させる事にしました。

ただ、高速点滅のインターバルをどうするかってので、流行のプログラミング制御とかようワカリマセンので、

youtubeの動画漁って出て来た点滅回路を参考に、常点灯と可変点滅を1回路で賄えるようなモノを製作し、

これを胴体内部に仕込んでやりました。点滅の方は可変抵抗を使ってるので、完成後に程良い点滅具合を選べるよう

背面のパーツの裏にメンテナンスホールを開口して、そこから調節出来るようにしてます。

 電源は本体内部に仕込まず、尚且つ何かあったときのために上半身と下半身を分離出来るように

ケツの部分にピンジャックを埋め込んで、電源ごと分離可能にしておきました。

 

 LEDは全て3mm砲弾型を使用。腹部はチップLEDがあれば良かったんですが、電球色の手持ちが無かったので

3mm砲弾型をキットのパーツを加工して横向きに埋め込み、メタルックをリフレクターにして光るようにしとります。

口は赤点滅、目は白常灯、腕は白ですがコトブキヤの透明レンズを蛍光グリーンで著色して緑点滅にしてます。

他の部分は、市販のLEDホルダーをプラバンやエポパテで加工して各々埋め込み。回路の断線とか怖いので

製作途中で何度も点灯テストを繰り返しながら組み上げ、上半身の目処が付いたら電飾部分をマスキングでガードしときます。

無人機だからか、この多関節構造の機体には、あらゆる関節にシールドが装着されてまして、

このパーツがムチャクチャ多い。マシーネン定番のシールドですが、元ネタは各種スプーンなのは有名ですな。

一部のシールドは完成直前に付けようとしても、パーツをバラさないと付けられない物があるので要注意です。

電飾の関係で、頭・胴体・背中・腕は、もうこの時点でバラせなくなってます。

特に頭は意外と内部スペースに余裕が無いので、首の穴から出した電飾用配線に

変な負荷が掛かって断線しないよう取扱注意となります。

 下半身は基本的にキット素組みで、完成後でも各関節を可動にしておいたんですが、

回路追加で上半身が重くなったことと、関節がポリキャップ関節なので今後のヘタリを考慮すれば

ポーズ固定でヘタリ防止を優先しておけば良かったかも知れない。

 概ね各パーツの組み立て処理が済んだら塗装開始。今回も基本色まではエアブラシ塗装です。

都市型迷彩を色々考えたんだけど、陸戦ガンスから日を開けずにコレを塗ることになりまして、

気が付けばガンスで採用した迷彩と似たようなパターンになっちまいました。

明るいグレーはクレオスの308番、暗い方はクレオスのジャーマングレー+308番の組み合わせとなってます。

肩付近の機械部分は、タミヤラッカーのダークアイアン履帯色。何気にタミヤの瓶入りラッカーは初使用なんだけど、

この色のように独特の色が用意されてるのがイイですな。婆ちゃんの遺言で我が家では使用禁止になってる缶ペとは大違い。

特にこのダークアイアンとメタリックグレイとフラットアルミの3色は重宝しそうだな~という感想です。

迷彩だけだと地味なので、頭と胸と左腕に、識別用の赤帯入れておきました。色は、昔買ったガンプラ用の

シャァピンクってのが余りまくってますので、それを試してみると暗い迷彩とのバランスが良かったのでそのまま採用。

塗装後、武装以外を全部組み上げて、一旦作業終了です。

 さて、オマケ。プラッツから1/72のF-15Jイーグルの特別塗装機がキット化されたので、思わず買ってしまいました。

ハセガワからも出てて、ソッチだと3Dプリンター出力の超精巧なアイリスが付属してるんでお得なんだけど、

プラッツの1/72は作ったことが無く、前から興味あったのでこの機会に購入してみた。

巷で言われる通り、1/72というスケールを無視してるかの様な豪快なスジボリが目立ちますね。

今回サフは入れずにスジボリの上をブラックでなぞってから、クレオス1番の白で塗ってみましたが

この方法で墨入れ不要に出来ます。むしろ墨入れするとクドくなること請け合い。

塗装色にクレオス1番(それも古いボトル)の白を使うのは、隠蔽力が無いのでシャドーを残しやすいからで、

この手の塗装に使うときには非常に重宝します。今時は隠蔽力の高さで何処も勝負してるから逆に貴重。

 白の後にマスキングしてインスト指示通りにクレオス307番と308番で塗り分け。

塗装完了後、大判のデカールを貼っていきます。このデカール、カルトグラフ製なんだけど、

物凄く貼りやすかったですな。フィルム層が厚いのか、軟化剤の効きは良くないので、

基本蒸し綿棒で対処しましたが、複雑な機体正面の凹凸にも馴染むし皺も寄りにくい。

その一方で、デカールの分割とパーツの分割が巧く行ってないとこも有り、

特に垂直尾翼に関しては、エッジ部分や継ぎ目部分にデカールと同じ色を先にボカして塗っとくべきでした。

それプラス出来れば垂直尾翼を先に組んだ状態でデカール貼るべきですな。

結果的に盛大にタッチアップするハメになりました。また、燃タンにもデカールが入るんだけど、

モールドが凸モールドだらけなのもあってムチャクチャ貼りにくかったです。機体の貼りやすさは何だったんだと

不思議に思うレベルの貼りにくさ。燃タンくらいの大きさならデジタル迷彩も手間じゃないので、

ロゴ部分だけのデカールが有れば、塗装で済ました方がずっと楽だと思うけど、

ロゴも一発刷りされてるので、真夜中にブチ切れて通報レベルの雄叫び上げながら貼ってましたよ。

 尚、独断と偏見でのタッチアップカラーは、クレオスのシャインレッドに現場合わせでイエローと白を

微妙に混ぜたオレンジと、その色に更に白を多めに混ぜたピンクでした。モンザレッドとかだと濁る。

さて、塗装してクリアーで押さえて、艶調整したフィニッシャーズのフラットコートでオーバーコートしたんだけど、

塗装後になってアチコチにミスが発覚。先ず、どうやら機体には何カ所か裏から穴を開けておかなければならん箇所が有り

殆ど全部開けてなかったので、塗装後に開けるハメになりました。「パーツの裏から」ってとこがミソでして

表からだと何処に穴開けるのかワカラン。僅かな痕跡もヒケだと思って埋めちゃったよ。

なので、ネットで他人様の製作記を参照に、ソレっぽい場所に穴を開けてどうにかしました。

 ↑の画像の部分は穴が開いてて埋めなきゃならんのだけど、その指示を見落としてたので、ピンポイントで埋め直し。

簡単に削れるって事で久々にタミヤのポリパテで埋めたけど、硬化剤が腐ってると思い込んでたら、2年前のが生きてた奇跡。

 それから主翼の機体付け根側の段差は処理したんですが、羽側の継ぎ目を継ぎ目ではなくパネルラインと勘違いし

そのままにしておいたら、どうやら継ぎ目だったと。ココには日の丸国旗がドデーンと貼っちゃってまして、

仕方ないので白系の瞬着パテで継ぎ目を消し、その際消えてしまった国旗マークは塗装で再生しましたが

どんだけキチンとマスキングしても、デカールのシャープさには適わない。裏だからまぁなんとか許容範囲に出来た感じ。

 あと、自衛隊機ならではの苦行である大量のコーションマーク。ちょっと目を離すと行方不明になる位小さいのが

ガンジス河の砂粒の数くらい大量にあるんだけど、よりにもよってコックピット脇の黄と黒の目立つコーションを紛失。

手持ちに代替品も無いし、この極小デカールのためにキットもう一個買うのもアホらしいので諦めました。

このデカール紛失が、やる気無くした最大の原因だな~

 後は何となく惰性で完成。コレに席を外して貰わないと、乾燥ブースや机の上が片付かないので、

完成後は強制退場です。完成品用キャビネットってのを買ってから、完成品を飾るようになった私ですが

この飛行機はメンバー入り出来ませんで、仕事用のPC机の飾りとなって貰ってます。あ、バルカン砲塗ってないや。

 

 

 そんなわけでで、インストが凄く判りにくくて、ここらは慣れの問題も有るんでしょうけど、色々見落としが有って

最終的にはグダグダになったので、完成後も机の上に適当に飾っておくだけという扱いになっていくのでした。

概ね私のミスによるグダグダなので、何かの機会があればもう一回作ってもイイかな?とは思ってます。

キットとしては、個人的には良キットだと思うよ。ハセガワのヤレたF-15組み上げた後にコレ組んだら

あまりのサクサク感に腰抜かす位作りやすい。が、がしかし、F-15という型番だけなら軍配はアカデミーだろうなぁ。

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1/20 McLaren MP4/4 HONDA (TAMIYA+TopStudio TAMIYA+MFH) 2nd

2020年05月22日 | 模型

地元は緊急事態宣言解除で、どうやらそろそろ仕事も入って来だした為に、

模型趣味も連日作業というわけには行かなくなって参りました。

 っつーことで、他に完成させたキットもあるけど、先に途中で停滞しそうなキットの製作備忘録を先に作成する。

前回の投稿が2018年の10月になってますのんが、マクラーレンMP4/4のディテールアップトランスキットの製作

TopStudioの方のエンジン&ギアボックスが良いところまで進められてた様なので、手つかずだったMFHの方を開梱。

エンジンギアボックスまで進めて作業が止まる原因はコイツでございましてね、

この時代のF1の特徴として、サスペンションアームが隠れるようにカバーが付いてたんですが、

模型で作る際にはこのカバーを先に装着しないとスンゲェ面倒臭い事になるわけです。

後ハメ加工も出来ないわけじゃ無いんだけど、MFHのはともかくTopStudioの方はサスもレジン製なので

作業中に折れたりするのを嫌って先に組みたい。でも、そうなると、この蛍光赤という色の特性から

ボディーカウルと同時に塗らないと完成時に色ずれが生じる可能性が高いので、同時に塗っておきたいと。

んで、この作業を面倒くさがってる間に仕事が忙しくなって遠ざかった訳ですな。

っつーことで、いきなり塗装作業に突入しとります。ボディーカウルの下処理は、2018年の段階で済ましてます。

どちらも臓物増量になるので、カウル裏は限界までリューターで削ってペランペランなので、表から黒サフガッツリ吹いて

更にガッツリ磨いて1500サフを更に吹いて磨いてから、ガイアのEX白を塗装。尚、一緒に並んでる箱車は

アオシマのシル/ガゼ240RSのWRCサファリ仕様。マクラーレン塗るならついでに作ろうと手を出した物だけど

このネタは別項にて。コッチはプラモなので既に作業が「磨いて組むだけ」状態なので備忘録の必要が無い。

 蛍光赤を塗装。マクラーレンの赤は、F1模型を一番沢山作ってた時期である20~25年前くらいの時期に、

何度も煮え湯を飲まされたトラウマが多い色。当時の蛍光赤事情を羅列すると

・中々綺麗に発色しない

・何時までも乾かない

・乾いてもクリアー一発で滲む

・デカールに染み出す

・白の上だとマスキング漏れが白に浸食して消しにくい

・飾っておくと直ぐに退色して見るも無惨に

どうよ、これ。当時私が取ってた回避策が、塗装では無くモデラーズの蛍光赤ベタデカールを貼るという手法だった。

アサヒペンの蛍光赤スプレーを使うという手法が定番化する頃は、前ほど模型を作らなくなってたのでようワカラン。

で、当時の名残で、今でもストック棚には大量の蛍光赤でカールが死刑執行の日を待ってる状態にあります。

そう、こいつらに引導を渡してくれそうな蛍光赤が、今では色んなブランドから出てますね。

クレオスの蛍光赤は、当初は乾燥するとクラックが入る不良品状態だったようですが今では解消してるらしいし、

今回使用したガイアノーツの顔料蛍光レッドってのも、恐らくクレオスと似たような仕様かと。

他にも、これまたブランドはバルケッタですが中身はガイア製で先の蛍光レッドより赤みの強い蛍光赤とか、

探せば色々有る選り取り見取り状況です。

で、今回使用したのはガイアの顔料系(ピグメント)蛍光赤。クレオス同様に艶消し仕上げになるんですが、

恐らくクラック対策だと思われるバインダー成分が加えられていて、発色自体は激薄です。

想定の発色を得るためには、薄く何度も塗り重ねていかないとイカンし、発色する頃には

デカール並みの厚みになってしまうのが欠点ですが、それでも過去のトラウマを思えば欠点は霧散しますね。

乾燥が遅いなんて事も特に無いので、クリアー吹いてデカール貼って、デカールを数日乾かしてからクリアー塗装。

デカールはスタジオ27とTABUデザイン(タバコロゴの配置が違うだけで同じモノ)を使用しました。

MFHの方はキットのデカールを使おうと思ったら、なんとガレキメーカーなのにタバコロゴが入ってない。

昔の為夫みたいに黒いお楽しみ袋に入れて置いてくれたら良いのにね。

 ゼッケンは2台とも12号セナ車。自分的には4/2C TAG迄はプロスト一択でMP4/4~MP4/9はセナ一択です。

尚、今回、蛍光赤とデカールの上には一層だけクレオスのUVカットクリアーを使用。

この上にフィニッシャーズのオートクリアーを塗り重ねたけど、違うクリアーを重ねるので、乾燥時間は長めに取るつもり。

っつーか、シャーシが完成しないと進めないので、研ぎ出しって来年とかになるんじゃね?w

で、MFHのキットですが、元キットのパーツの利用率が、実はTopStudioより遙かに少ない。

パーツ数はTopStudioの方が多いんだけどね。MFHでは、モノコックやエンジンギアボックスも丸ごとレジン製パーツに

置き換えられています。かなり薄いレジン成形になってて、アチコチ歪みもあったので、鍋で煮込んで修正。

モノコックのみならずサスペンションアームも置き換える使用なのに、フロントサスの構成が元キットと同じなので、

アンダートレーにくっついてるサスアーム取り付け穴の下側を切り離してモノコック側に接着。

アームを後ハメ出来るようにアームを付け根で切断し、0.5mmの穴をアームに開けて洋白線を仕込み

モノコック内側に仕込む付け根部分の各々にも同径の穴を開けて起きました。

バリ取りや湯流れ不良箇所の修正を済ませたら、モノコックとエンジンギアボックスを#600のヤスリで足付けし

WAVE/BeJのHGプラサフで下塗り。このプラサフ、私の製作ペースが非常に少ないこともあって全然減りませんな。

元々1/43のメタルキット用に愛用してたんだけど、全く作らなくなっちゃいましたからねぇ。老眼も進行してるし

積んでる1/43どうしようと苦慮してたりします。

 このキット、細かい補器類はメタルでは無くレジンで成型。強度よりもディテール優先って事かね。
ともかくも、細かい部品にゲートが付いてるので、正直塗装がし易い。ゲートが付いた状態で

パーティングライン修正を施し、サフでは無くミッチャクロンで塗ってから、グロスブラックを塗る。

金属色で塗る部品が多いので、こうしてブラックで一括処理しとくと、後は本塗装するだけに出来る。

後、強度を考えて凸は0.5mm洋白線に、穴は0.3~0.5mmで開口しておく。インストでは配線関係が

かなりの部分省略されてるけど、配線を繋ぐべき部品にはちゃんと開口モールドが入ってるので

資料を参照しながら片っ端から処理しておく。

エンジンとギアボックス。パーツチェック時に無塗装で一通り組んでるときに気付いてたけど、

パーツの勘合用の凹凸ダボが湯流れ不良で消えてる部品が多い。ちょっとしたズレが全体に響く構成なので

面倒でもイチイチ凸を再生し組み上げ。エンジン部分はTopStudioでも再現されていないとこまで再現してる箇所も有り

更にはインストの3Dイラストが、悉く俯瞰視点のイラストになってて、細かいパーツの接続や判別が付かないため、

TopStudioの同箇所を参照したり資料本やネット画像などで確認しながら組み付けて行くんだけど

この作業にスゴイ時間が掛かってます。資料検証8割作業2割みたいな感じ。しかもその殆どが完成後見えなくなる。

TopStudioの方は、そこら辺を巧く間引きしてあって、見えるところは徹底的に細かく作ってるけど見えないところは

思い切ってゴソッと省略もしくはプラモパーツに丸投げって感じ。

 塗装は、ギアボックスはTopStudioの時と変更してタミヤのダークアイアン、エンジンはフィニッシャーズの半艶黒と

ヘッドカバー部分だけガイアの黒サフで塗装。サスペンションアームもフィニッシャーズの半艶黒です。

実車資料に近いのはダークアイアンで塗ったMFHの色合いで、模型的なメリハリではTopStudioに使った自家調色かな。

 ここからメタルパーツの補器類の成型と塗装を繰り返していくんだけど、ナイフでバリ取りとパーティングラインを処理し

リューターにワイヤブラシビットを付けて高速回転でバリバリ磨く。んでモノによってはピカールで磨いた上で脱脂して

ミッチャクロン塗ってから塗装というのを、チマチマと繰り返し取ります。プラモのように同一色をまとめて一気塗りとか、

これをやると後になって色々不都合が起きた経験が多いので、面倒でも色では無くセクターごとに作業する方が失敗が少ない。

 今のところ一番難儀したのがインジェクターの処理。左右6本のインマニを囲うように、4分割されたパーツを

組み合わせて燃料ラインとブローバイの経路を装着するんだけど、インマニ脇のスロットル部にイモ付けする様に

指示されていて、そのままやったんでは強度不足だし、何よりバラけたパーツの基幹が整わない。なので

アチコチに固定用のピンを打って、キチンと付くように加工する必要が有った。

 チャンバー部分は、この後インタークーラー配管とキチンと勘合するように調整する必要が有るので、

この時点では接着せず。また、スタビライザーや各種配線配管が済まないとアームが付けられないため、

目下組み付け順序を再構成中です。

 以下は自分用記述。

・107基部は、根がアルマイトマゼンタでクリアーブラウンから地金でカバーが艶消し黒。線長は20mm。

・R27はM43と接続するので、ヘッドカバー装着までは付けるな

・M31とM32への配管はインスト最後に指示有り

・M42はスロットルワイヤーを繋ぐ必要が有るので③のR24-R25周辺のパーツと同時に作業を

・M82M83を付けると後戻り出来ないので、組み付け前にサスカバー無しでアライメント確認

・M44左右からはインマニ内部と排気管裏に各々配管(耐熱処理)

・M44のキャニスタからはメッシュホースがモノコック方向に

・R29-31は電装系ケーブル有るも、インタークーラー配管と干渉の恐れ。省略しても見えない。

・R32配管の行く先はヘッドカバー。インストは間違い

・アンダートレイとの接続はM15の装着を確認してから

・M121周辺はTopStudioと同様位置に

・ヘッドカバーからはダイレクトイグニッションの統合ケーブルが端から出る。形状等確認。

 

 

 

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1/20 McLaren MP4/4 HONDA (TAMIYA+TopStudio TAMIYA+MFH) 

2018年10月11日 | 模型

今年は鈴鹿サーキットでのF1開催が30回目になるそうな。

前回のエントリーで書いた話で、屋内のF1キット積み棚を整理した話が有ったけど、

その際に6個積まれてることが発覚したキットが幾つかある。と、言うのも、

当時の買い方としては、キット価格が1500円とかだった事も有って、

数個まとめて買うことが多かったからですな。

 で、鈴鹿30回で各所にて88年のセナの大逆転優勝の映像が何度も垂れ流されてたのを見て

コッチも乗せられて作る気になったのが今回のネタ。

 更に、いつの間にか買って積んでたトランスキットも使って昇天させようということにした。

 

 このTOP STUDIOのトランスキットは、所謂MP4/4のダクト有り仕様(主に前半期)をディテールアップするもの。

海外製のトランスキットって事で、買ったはいいけど相当手こずりそうな印象で放置してたんだが、

バイク専の某氏から、発売当時に「ここのレジンパーツの出来は良いよ。プラモの部品並に精度があるし状態も良い」

と聞いてたことも思い出しつつ作ってみることにした。

 で中身はと言うと、メタルパーツは一切無しで、殆どの固形パーツがレジン製。

ただ、各パーツのディテールが想像以上に繊細でレジン製と思えないその出来に驚いた。

サスアームなんかは曲がってたり歪んでたりしたのだけど、一回全ての部品を煮込んだら全て解決した。

 このキットの問題はエッチングパーツの方かも。パーツを見た感じ、

レジンパーツに比べてヤッツケ仕事というか、それっぽく見えればイイでしょ的仕事が多い印象。

それと、インストを検証した感じのパーツ量と、実際に用意されているエッチングパーツの量が

どうも合わない感じ。大量にあまり部品が出るか、もしくは自由設定の部品が多いのかもしんない。

 一方で、コッチはMFH(モデルファクトリーヒロ)の製品。

TSがディテールアップに重きを置いたキットとすれば

コッチは元キットを後半のダクト無し仕様にするためのトランスキット。仕様は日本GPとのこと。

TSに比べると、パーツ量は少ないけど、それはTSのパーツ量が多いからであって、

キットでは省略されてた細かいパーツも全て追加されていて必要充分。

ただ、TSの物凄くシャープなレジンパーツに対して、精細感に劣るホワイトメタルパーツが多いので

パーツの下拵えには時間が掛かりそうな感じ。

 

 と、ダクト有りの前半仕様も無しの後半仕様も、どっちも棄てがたいって事で、

両方作ることにしてみた。私生活の状況的に相当時間食いそうな感じだけど、

取り敢えず製作開始。レイトンは、コイツらが一段落するまで放置ですなw

 両方ともフルディテールのトランスキットの体裁なので、先ずは一気に仮組みってのが難しい。

特にこの頃のターボ車は、うっかりディテールアップすると、臓物が嵩を取ってカウルが閉まらなくなる。

方向として、TSの前半仕様はカウル開けっぱ(一応脱着も試みるけど裸体優先)、

後半仕様はカウル脱着で作りたいのでMFHの方のクリアランス確認は殊更慎重に

モノコック・アンダートレイ・エンジンミッションブロック・カウルを仮組み摺り合わせ。

MFHの方は後半仕様なので、カウルにホワイトメタル製の改造パーツを組み込んで合わせ目を消しておいた。

予想通り結構キツキツのクリアランスだったので、エンジン上に当たる部分のカウル裏を可能な限り削っておいた。

 モノコックは、TSがキットのものをそのまま使用し、MFHがレジン製のものに置き換える仕様。

MFHの置き換えパーツは、チェックしたところ主な寸法等含めて元キットのパーツのコピー。

インタークーラーダクト上のモールドが切削されているけど、元キットもこの部分の補器モールドを削ると

四角い穴が開いてしまうので、まさにコピーですな。違うのは、サスアームの固定用ダボが全変更されてるのと

ノーズが切り離されてバルクヘッドが造形されてるところと、コックピット両脇の板が一体成形になってる点。

どうせなら、フロントのダンパーも細工してくれりゃ良いのにソコはスルー。

 この時点で、カーボンデカールの型紙を作っておく。TSの方に貼られてる変わったマスキングテープは

タミヤの方眼入りマスキングテープ。省略されてるモールドを左右対象に追加するのに超便利。

 フロントサスの差し込み穴を改修したり、サスアームの後ハメ加工とか細かい仕事をとっとと済ませる。

此処まではMFHとTSを同時並行作業してたけど、こっから先は混乱を防ぐ為に同時並行は避けることにする。

 で、先行はパーツ数が多いTSの方から。

 インスト通りに先ずはエンジン回りから作業開始。基本的にキットパーツにディテールアップパーツを

くっつけていく作業になるのだが、インマニ、インジェクターともキットパーツではなく専用部品が用意されている。

これが細かい上にインスト指示が曖昧なので、細かいエッチングを無くさない様に気を付けつつ

仮組み→修正の地味すぎて疲れるルーチンワーク。1/20なのに使うツールが1/43用ばかりですな。

これが進んできた老眼にイチイチ堪える。上の4つを作るだけで3晩使った。

 エンジンヘッドのモノコックとの接合部は切り飛ばしてエッチングに置き換える指示になってるので

そのように加工したけど、見えにくい部分とはいえ加工がしにくい部分なので、

出来ればここもパーツ用意して欲しかったですな。

 ギアボックス回り。追加パーツがレジン製なんだけど、その最大の欠点が強度と弾力の無さ。

油断すると簡単にポッキリ折れます。そういう意味では、サスアームを全てレジン製に置き換えない様にしてるのは

意図的な措置なんかも知れない。配管の基部なんかも同様で、横から応力掛かると簡単に折れる。

ストックとしてプラ製や金属製の同様部品を持ってるから置き換えれば済むからイイけど

出来れば箱の中だけで全て済ませたいのが本音。

 ドラシャは金属挽きモノとエッチングパーツの組み合わせで、ダンパーはレジンと挽きモノとスプリングの組み合わせ。

 ジャッキアッププレートは、そもそも元キットの構造が「これは車体をジャッキアップ出来ないやろ」という

変な構造になってたので、MTブロックエンドのパーツを加工してブロックエンドに直付けできるように加工。

ついでに、省略されてたエンジンスターター用の接合部もソレっぽぅ新造。

 エンジンはヘッドのみ先に接着し、周辺の補器を付けておく。ソレノイドの左右を繋ぐ配管だけ作業の都合で

先に這わしたけど、他の配管は全て後回しにしてある。ってのも、先にやっちゃうと組みにくくなるし、

先の「折れやすい」という性質で破損リスクが増えるだけなので。

 スタビを組んだけど、アーム側のジョイントリンクの基部がデカ過ぎて不細工。

それにリンクパーツも適当エッチングなのだが、このスケールだとパーツ自作しても見た目報われない度が高いから

どうしようか思案中。黒く塗っちゃえば殆ど見えないからねぇ。

 

 

 と、地味に毎晩少しずつ作業中です。コッチのエンジンとギアボックスが配管まで済んだら、

MFHの方の同部分を作業しようと思います。

 

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