現在大学3年生の次男が、思うところあって別の大学の編入試験を受験した。
学科は違うけれど、夫と私の母校でもある。
試験科目は、小論文1600字と面接。
長男は文系で、文章を書くのはそこそこできたけれど、次男は小学校の時から作文もまともに書けない。
小学生の頃、家族のことを書いた作文で、「ぼくはおにいちゃんが、大大大大…・大好きです」と
字数を稼ぐために「大」を2行くらい書いていた。
「本当にお兄ちゃんが大好きなんですね」という先生のコメントがむなしい。
はたしてどうなることやら、とハラハラドキドキの日々を過ごしていた。
過去の小論文のテーマを見ると、時事問題が多い。
TPP、介護福祉・・・。
そう、彼は新聞もロクに読まない・・・。
さしあたって、他大学の過去のテーマが東日本大震災がらみだったので、
「熊本地震」をテーマにして練習してみる。
試験時間が1時間半だというのに、3日たっても4日たってもいっこうに書きあがらない。
制限時間が1週間だと思っているのでは?と心配になる。
願書を提出してから、あっという間に試験日がやってきた。
試験当日、久々にお弁当を作る。
高校卒業以来なので、尋常じゃなく手際が悪い。
息子を送り出した後、このことが決まるずっと前に買っていた舞台のチケットがあったので、
夫と二人で出かけて行く。
仲村トオルさん主演「遠野物語」
とっても面白いのだが、どうにも身が入らない。
終わるや否や、すぐに家に帰る。
合否発表までの1週間の長いことったらない。
発表は夕方5時。
5分前に次男と二人でパソコンの前に座り、サイトにアクセスしてスタンバイ。
5時ジャストに、受験番号と生年月日を打ち込み、「次へ」をクリックすると合否がわかる。
「行くよ
」とクリックした瞬間、次男が後ろから私の目を塞ぐ。
どうやら自分も目をつぶったらしい。
「せ~の」で目をあけると・・・

画面に桜が咲いている
さらに「次へ」をクリックすると

現実だ
二人で「やった~
」と思わず大声で叫んでいた。
今までの彼の受験人生の中で、第一希望に受かったのは初めてだ。
経験したことのない達成感を二人で共有する、
と我に返り、「お父さんに知らせなきゃ」とパソコン画面を写メしてメールする。
そして息子はもう一人、今回の合格の功労者である私たち夫婦の大学時代の友人にすぐに報告。
今回の編入試験の合格は友人無しではありえなかった。
建築の専門学校の先生をしている友人は、息子に小論文の書き方を指導してくれ、書いたものの添削までしてくれた。
その上、面接のコツとこれさえ言えば大丈夫、という「魔法のことば」を伝授してくれた。
とてもとても単純な次男は、「魔法のことば」と言うフレーズを本気で信じ込み、
自分には魔法の言葉があるという安心感から面接で緊張しなかったらしい。
なんといっても「合格」の画面を見たときの彼の第一声は「魔法のことば、スゲ~
」だ。
もう一人、かつてその大学の助手をしていて、現在は工業高校の先生をしている友人も、
過去の問題を希望者には開示している、という貴重な情報を知らせてくれた。
編入試験に関しては、あまり情報がなくて、どういう風に対策をしたらいいのか、途方にくれていたので、本当に助かった。
次男は、もう一度3年生からやり直すことになるけれど、
そのことへの不安はないらしい。
高校生の時に何度もトライしてダメだった大学にやっと行けることへの希望でわくわくしている。
合格がゴールではない。
これから、ちゃんと卒業して就職しなければならない、という次のステップが待っている。
いつもハラハラドキドキの次男だけれど、親は見守るしかない。
来春からの彼の新しい大学生活が、楽しいものになるよう祈りつつ、もう一度納めなければならない入学金や
1年増えた授業料のためにも頑張って働かねば・・・
とりあえずは
合格おめでとう
学科は違うけれど、夫と私の母校でもある。
試験科目は、小論文1600字と面接。
長男は文系で、文章を書くのはそこそこできたけれど、次男は小学校の時から作文もまともに書けない。
小学生の頃、家族のことを書いた作文で、「ぼくはおにいちゃんが、大大大大…・大好きです」と
字数を稼ぐために「大」を2行くらい書いていた。
「本当にお兄ちゃんが大好きなんですね」という先生のコメントがむなしい。
はたしてどうなることやら、とハラハラドキドキの日々を過ごしていた。
過去の小論文のテーマを見ると、時事問題が多い。
TPP、介護福祉・・・。
そう、彼は新聞もロクに読まない・・・。
さしあたって、他大学の過去のテーマが東日本大震災がらみだったので、
「熊本地震」をテーマにして練習してみる。
試験時間が1時間半だというのに、3日たっても4日たってもいっこうに書きあがらない。
制限時間が1週間だと思っているのでは?と心配になる。
願書を提出してから、あっという間に試験日がやってきた。
試験当日、久々にお弁当を作る。
高校卒業以来なので、尋常じゃなく手際が悪い。
息子を送り出した後、このことが決まるずっと前に買っていた舞台のチケットがあったので、
夫と二人で出かけて行く。
仲村トオルさん主演「遠野物語」
とっても面白いのだが、どうにも身が入らない。
終わるや否や、すぐに家に帰る。
合否発表までの1週間の長いことったらない。
発表は夕方5時。
5分前に次男と二人でパソコンの前に座り、サイトにアクセスしてスタンバイ。
5時ジャストに、受験番号と生年月日を打ち込み、「次へ」をクリックすると合否がわかる。
「行くよ

どうやら自分も目をつぶったらしい。
「せ~の」で目をあけると・・・

画面に桜が咲いている

さらに「次へ」をクリックすると

現実だ

二人で「やった~

今までの彼の受験人生の中で、第一希望に受かったのは初めてだ。
経験したことのない達成感を二人で共有する、
と我に返り、「お父さんに知らせなきゃ」とパソコン画面を写メしてメールする。
そして息子はもう一人、今回の合格の功労者である私たち夫婦の大学時代の友人にすぐに報告。
今回の編入試験の合格は友人無しではありえなかった。
建築の専門学校の先生をしている友人は、息子に小論文の書き方を指導してくれ、書いたものの添削までしてくれた。
その上、面接のコツとこれさえ言えば大丈夫、という「魔法のことば」を伝授してくれた。
とてもとても単純な次男は、「魔法のことば」と言うフレーズを本気で信じ込み、
自分には魔法の言葉があるという安心感から面接で緊張しなかったらしい。
なんといっても「合格」の画面を見たときの彼の第一声は「魔法のことば、スゲ~

もう一人、かつてその大学の助手をしていて、現在は工業高校の先生をしている友人も、
過去の問題を希望者には開示している、という貴重な情報を知らせてくれた。
編入試験に関しては、あまり情報がなくて、どういう風に対策をしたらいいのか、途方にくれていたので、本当に助かった。
次男は、もう一度3年生からやり直すことになるけれど、
そのことへの不安はないらしい。
高校生の時に何度もトライしてダメだった大学にやっと行けることへの希望でわくわくしている。
合格がゴールではない。
これから、ちゃんと卒業して就職しなければならない、という次のステップが待っている。
いつもハラハラドキドキの次男だけれど、親は見守るしかない。
来春からの彼の新しい大学生活が、楽しいものになるよう祈りつつ、もう一度納めなければならない入学金や
1年増えた授業料のためにも頑張って働かねば・・・

とりあえずは
合格おめでとう
