都合が悪くなってしまった友人から
チケットを譲り受けて、
前知識がほとんど無いままに
浜離宮朝日ホールに出かけて行く。
第 18 回ショパン国際ピアノ・コンクールで
日本人として半世紀ぶりの第 2 位を受賞したピアニスト反田恭平氏がプロデュースする Japan National Orchestra のメンバーによる
JNOリサイタルシリーズというのが昨年から開催されているらしく、この日はヴァイオリンの東(ひがし)亮汰さんだという。
友人は一緒にご出演のピアニスト、務川慧悟さんのリサイタルだと思っていたと言うことが翌日になって判明する・・・。
この日のプログラムは
ドビュッシー: ヴァイオリン・ソナタ ト短調
フランク: ヴァイオリン・ソナタ イ長調 M.8
マーラー: ピアノ四重奏曲 イ短調
フォーレ:ピアノ四重奏曲 第1番 ハ短調 Op.15
アンコールはドビュッシー:ピアノ四重奏(だったと思う・・・)
ピアノの務川氏がフランス音楽にお強いので、
マーラー以外はフランスの作曲家の作品を選曲したとか。
マーラーを選んだのはフォーレと同時代に活躍したから、と、
東氏から説明があった。
彼曰く「務川さんありきの選曲」なんだそう。
第一部はヴァイオリンとピアノ。
第二部とアンコールが四重奏。
どちらも素敵だったけど、個人的には四重奏が楽しかった。
演奏している皆さんが若くて楽しそうで、
お話ししているときや、挨拶や退場を譲り合ったりしている姿がなんだか微笑ましい。
一流の演奏家の方たちだけど、とても初々しいのだ。
クラシックには詳しくないのでよくわからないけれど、
ヴァイオリンの音色が、特に高音がとても優しい。
ピアノも深い音色で引き込まれる。
第二部はそこにヴィオラとチェロが加わって、
寄り深みが増し、世界が広がる気がした。
第一部が終わった休憩時間にロビーでコーヒーを飲んでいたら、
同じテーブルの向かい側でサンドイッチを食べていた女性が
「今日のは本当にいいわね~」
と話しかけてくださる。
「このシリーズ、毎回来てらっしゃるの?」と問われたので
「いえ、初めてです。今日来られなくなった友人からチケットを譲り受けたので」
と答える。
「あらあら、それはラッキーね。今日のはホントにいいから。ピアノもまたいいのよ。」
それから彼女は今回のリサイタルシリーズがどういうものなのか、
ご自身がこのシリーズでどう楽しんでいるか、
例えば金管楽器のリサイタルなど、ちょっと変わったものがあることなど、
いろいろと教えてくださった。
入場するときにスタンプカードをもらったのだけれど、
これはなんだろう?って思っていた疑問も解決した。
友人もチケットを譲ってくれる時にざっくり説明してくれたのだけれど、
より理解が深まり、そのおかげで第二部は第一部よりももっと楽しむことが出来た。
リサイタルもラッキーだけど、この方に話しかけていただけたのもラッキー。
他の方のも行ってみてね、とおっしゃってくださったけど、
シリーズはあと一人ホルンの方を残すのみ・・・
今回の浜離宮朝日ホールは初めてだったけど、
駅からも近いし、広さもほどよくて、とてもいい感じ。
友人のおかげで、思いがけず楽しい時間を過ごすことができた。
今度は一緒に行きましょう!
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