渡辺貞夫 Sadao Watanabe GROOVIN’ HIGH
渡辺貞夫 (as) / 小野塚晃 (p) / 三嶋大輝(b) / 竹村一哲(ds)
2025/2/28 第一生命ホール
サックス奏者、渡辺貞夫さんの演奏を聴きに
勝どきの第一生命ホールへ妹と出かけてゆく。
渡辺氏はなんと91歳!
お元気だけれど、いつどういう理由で演奏が難しくなるかわからない。
聴きたいと思ったときに行かないと後悔するような気がした。
それにしても、すごい!
袖からステージセンターに来るまでの歩き方は
高齢の方のそれだし、
ピアノやウッドベースやドラムの皆さんは
息子や孫ってくらいの若さ。
でもでも、ひとたび演奏が始まると、年齢を微塵も感じさせない美しく迫力のある音色。
前半一時間たちっぱなし。
休憩15分挟んでまた1時間立ちっぱなし。
そしてアンコール。
さすがに吹きっぱなしではなくて、
バンドの皆さんのソロも多かったけど。
私などはただ立ってるだけだって疲れちゃうのに、
サックスを吹きながらなのだ。
すご過ぎる
遠い遠い昔、
高校生くらいのころ、
私が通っていた高校のある北海道の小さな市の市民ホールで
渡辺氏が演奏してくださったことがある。
妹と私は中学生の時吹奏楽部で、
サックスとクラリネットを吹いていたこともあり、
二人で聴きに行った。
当時、渡辺氏は資生堂のCMに出演していて
有名だったし、私たちはLPレコードも買っていた。
入場しようとしたら、係の人が前のほうの席のチケットに交換してくれて、ラッキーと思った。
が、なんと、がらがら
そこそこの広さのホールの真ん中の通路から前の席くらいにしか客がいない。
それもちょこちょこ空いている。
ステージに現れた渡辺氏が、客席を観て、
ちょっと困ったような苦笑いをしたのが忘れられない。
けれど、演奏は素敵で、
来てる観客はみんなジャズが大好きって感じで
立ち上がってノリノリだった。
きっとそのころ、東京ではチケットはなかなか買えなかったりしてたかもしれない。
そんなことを思い出し、話しながら大満足で会場を後にしたのでした。
この日のセトリがネット上に出ていたので、書いておくことにする。
第一部
1 .PEAC
2. BUTTERFLY
3. GROOVIN' HIGH
4. LAURA
5. EARLY SPRING
6. I FALL IN LOVE TOO EASILY
7. YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO
8. LOPIM'
9. TADD7S DELIGHT
第二部
10. A FELICIDATE
11. WAITING SONG
12. SAMBA EM PRELÚDIO
13. MAIS UM ADEUS
14. SAMBA DA VOLTA
15. O GRANDE AMOR
16. MANHATTAN PAULISTA
17. PLUM ISLAND
18. I CONCENTRATE ON YOU
アンコール
HARAMBEE
色んな方々が作った曲、
ブラジリアン音楽
ときどきバラード
ご自身の作った曲
優しく、明るく、迫力がある素敵な演奏の数々
癒されたしパワーをいただいた。
なんとなく、私も何か楽器を演奏したくなってくる。
年を重ねてから音楽ができるって素敵に思える。
渡辺貞夫さん、どうかどうか長生きして現役でいてください。