「続・時をかける少女」
脚本・演出 上田誠(ヨーロッパ企画)
東京グローブ座
ノーマークだった舞台「続・時をかける少女」に友人からお誘いが。
ケン・ソゴルが出るらしい、とのこと。
遠い遠い昔、友人や私が子供の頃、夕方のNHKで「タイムトラベラー」というドラマが放映されていた。
原作は筒井康隆氏の「時をかける少女」
未来からやってきたケン・ソゴルという少年とヒロインが理科室でラベンダーの香りと共にタイムトラベルしてしまう、いうもの。
その後、同名のタイトルで映画になったりアニメになったりしたけれど、内容はちょっと違っていた。
ケン・ソゴルにノスタルジーを感じる私達は、これに食いついたのだ。
簡単にチケットが買えるんだと思っていたら、ナメていた。
プレオーダーでも2階席。
人気があったのね
彼女が言うには、この舞台に出演する「健太郎」クンが人気があるらしい。
誰?って聞いたら、「相棒」のお正月スペシャルで、公安に捕まっちゃって理不尽な扱いを受けていたハッカーの少年の一人だったらしい。
この番組はしっかり見てたのに、これまたノーマーク。
観客は不思議な年齢層。
もちろん若い子たちが多いが、年配の男性も多い。
ヒロインは上白石萌歌ちゃん。
ケン・ソゴルが、健太郎くんなのかと思ったら、幼なじみゴロウくん役だった。
ケン・ソゴルは戸塚純貴くん。
私は、なんの予習もせずに、完全に「続」を見落としていたので、普通の「時をかける少女」を想像していたのだけれど、一度未来に帰ったケン・ソゴルが再び現代にやって来た、というSFコメディだ。
ドタバタでテンポがよく、かなり笑える。
先生役のMEGUMIさんや、バッファロー吾郎さんがいい味を出している。
SFにありがちな、記憶を消しちゃうっていう技にヒロインが異議を唱えたりするのも、新鮮だ。
まだ、上演中なので、あまり詳しく内容を書けないのがちょっと残念。
今回の劇場は、今や日本のコリアンタウンとしてすっかり有名な新大久保にあるグローブ座。
人が多いところを抜けていくのが苦手なので、できればあまり行きたくない劇場の一つだ。
劇場自体が大きい割には、通路や座席が何となく狭い気がするのもちょっと苦手。
特に廊下のような通路はほんとに狭くて、何かあったら逃げられなさそう。
グローブ座に限らず、アクセスなどでも苦手な劇場はいくつかあって、見たいお芝居でも劇場が苦手だとちょっと考えちゃったりすることもある。
けれど、いざ行ってしまえばそれはそれとして楽しめるので、今回もお芝居は満喫させていただいた。
歯切れよく後味すっきりの舞台を堪能した私たちは、その足で東京ドームへ向かったのでした。
今さらだけど、スキンケア講習会なんていうのに行ってみた。
きっかけは昨年末のご近所の友達二人とのランチ。
一人はお隣さん。もう一人は長男の部活を通じて仲良くなった一回りほど年が下のママ友。
話しているうちに化粧品の話になり、たまたまお隣さんと私が同じメーカーの美容液を使っていることが発覚。
そのメーカーの主催する無料のスキンケア講習会がある、とのこと。
お知らせが入ってたでしょ?と聞かれたが、多分よく見ないで捨てている。
今使っている化粧品の効果が引き出せる正しい使い方を教えてくれるらしい。
もう一人は、エステティシャンの資格も取り、一時期化粧品の仕事に携わっていたいわばプロ。
そういう話に興味津々なので、じゃあ3人で行こう、と言うことになった。
お隣さんが申し込んでくれたのだけれど、その時点からはずっと先の2月の予約。
半ば忘れかかっていた。
会場は人形町。
駅からほど近いビルの2階で、きれいなお姉さまたちがお出迎え。
大塚製薬の化粧品なので、お飲物はポカリスウェットかJAVA TEA。
会場内にはほぼ同年代の参加者が10人くらい。
ベテラン感漂う社員の方による商品の特徴や効果についての説明の後、これまたベテラン風の方が商品の正しい使い方をレクチャーしてくださる。
まずは、メイク落とし。
みんなですっぴんになる。
こわいこわいこわい・・・。
それから洗顔→化粧水→乳液→クリーム→アイクリームと進んでいく。
それぞれの使い方で、適量や効果を引き出すつけかたなど丁寧に説明してくださる。
洗顔用の固形石鹸の泡立てをするが、もとプロは素早くきめ細かいクリームのような泡を手のひらの上に作り出す。
お隣さんと私の泡はなんだかブクブク。
同じ石鹸でなぜこんなに違うのだろう
やっぱり最初から泡ででてくるタイプを使おう❗と心に誓う。
美容液や化粧水など顔につけたあと、温めた手で抑え込むようにするのがいいらしいが、
どうしても顔より手の方が冷たいので私に限って言えば効果が引き出されてる気がしない。
ともあれ、ゆっくり時間をかけて、丁寧にスキンケアをした後は、さすがに肌がもっちりした、気がする。
心なしかメイクのノリもいい・・・気がする。
無料の講習会なのにお土産付き。
旅行に持っていくようなパウチのサンプルでもいただけるのかしら?なんて思ってたらとんでもない
やや、サイズは小さめだが、ちゃんと買ってきたみたいなボリュームだ。
ソイジョイまで付いている。
しばらくは化粧品を買わなくてもよさそうだ。
講習会が終わったらもう4時半をまわっている。
お茶してたら電車の混む時間になるので、とりあえず帰ろう。
実はこの日、せっかくの人形町なので、私達は早めに行って、ランチをしようと決めていた。
目指したのは「魚久」
お魚の粕漬けで有名なお店らしい。
http://www.uokyu.co.jp/
お隣さんは、ご実家が神田なので、おばあ様のお使いで、よくここに銀タラの粕漬けを買いに来てたらしい。
当時はテイクアウトだけだったらしいが、今はそこで定食がいただける。
この銀タラとちょこっとお総菜の付いた定食の美味しいことったら
今まで食べたタラの中でぶっちぎりの1番だ。
もっとも家で焼いたり、鍋に入れたりってだけなので当然なんだけど
一緒に付いていた、大豆と海苔の佃煮を和えたのが、これまた美味しい。
これならうちでも真似できそう。
とっても混んでるお店なので、ここでのんびりはできない。
まだ時間があるので、場所を変えてお茶しよう、と歩き出す。
と、こんなものを発見。
そうだ、東野圭吾さんの加賀刑事のシリーズの舞台だった。
シリーズ全部読みました。
と思いながら歩いてると、阿部寛さんが演じる加賀刑事が何度も並んいでた たい焼きやさんがある。
そういえば、ここは、安産祈願で有名な水天宮もすぐ近くにある。
お隣さんが息子さんを授かったときに立ち寄ったことがある、つまり20数年前に行ったという甘味やさんを思い出したので、探してみたらちゃんとあった
創業天保8年の「初音」というお店。
ここで、白みつのあんみつをいただく。
そして、いよいよ講習会となるのだ。
それにしても、美味しそうなお店がたくさんある。
もらってきたフリーぺーパーを見ながら、また美味しいものを食べに行きたい
スキンケアだけのつもりが、思いがけず楽しい一日になった。
もちろんアンチエイジングのスキンケアもがんばります
「朗読会」というものに初めて行ってみた。
主催は「秋桜の会」
フラワーアレンジスクールのお仲間の一人がこの会で活動されている。
以前にも何度かお声をかけていただいていたのだけれど、予定が合わずに失礼していたが、今回は大丈夫
土曜日の午後、一つ隣の駅の駅前にある市民センターに出かけてゆく。
会議室のような部屋は、ほぼ満席。
大盛況だ。
朗読会はこんなプログラムで進んでいく。
節分にちなんでか、第一部は鬼のお話。
誘ってくださった方がトップバッターで朗読を始める。
よく通る声で、ちょっとキュートな鬼のお話が歯切れよくテンポよく読み上げられる。
こんなきれいな声で、はきはきと話せたらどんなにいいだろう。
ちょっとかすれた声で、活舌の悪い私にはうらやましいことこの上ない。
次々と鬼のお話がいろいろな人たちの声で読まれてゆく。
ここに出てくる鬼たちは、ちょっとおっちょこちょいだったり、さびしがり屋だったり、限りなく優しかったり。
みんなとってもいいヤツだ。
何も悪いことをしていなくても、ただ怖がられ、だまされて、それでも純粋に人間を信じて、なんだか切ない。
人間のほうがよっぽど悪い奴らだ。
第二部は詩と童話
詩人茨木のり子さんの作品。
そして宮沢賢治の作品から、おなじみの「雨ニモマケズ」と、これまた切ない「よだかの星」
そういえばいつだったか、茨木のり子さんをモチーフにした舞台を観たなあ~
茨木のり子さんの役は松金よね子さんだったなあ~なんて思いながら聞いていた。
背景には、宇田川民生さんという方の素朴で柔らかく温かな版画が映し出され、
同じく宇田川さんが、版画と朗読ににぴったりな音楽を流してくださっている。
これがまたなんとも心地よい。
ここで休憩になり、第三部は奥の細道だったのだけれど、所用がありここで中座させていただく。
残念だ。
部屋を出たら、やはりフラワーアレンジのお仲間の一人とバッタリ。
いらしていたのに全然気が付かなかった。
最初から気が付いていれば、お隣に座って、ちょっと感想なんかを話せたのに、これまた残念
今まで、演劇のリーディングは聞いたことがあったけれど、「朗読」っていうのは初めてだった。
セリフの掛け合いのリーディングとはまた違った趣があり、癒される。
貴重な体験をさせていただいた。
そういえば、と心優しい鬼の話を聞きながら、遠い昔を思い出した。
それは今はもう働いている長男がまだ幼いころ。
眠る前に絵本を読み聞かせていた時のことだ。
子供向けの桃太郎は、シンプルな絵に文字はほんの1行か2行。
なので、物語がとっても簡略化されている。
おじいさんとおばあさんがいました。
桃が流れてきました。
桃から桃太郎が生まれました。
って感じで進んでいき、桃太郎は仲間とともに、鬼ヶ島に行き、鬼を退治して宝物を持っておじいさんとおばあさんのもとに帰ってくる。
めでたしめでたし。
と、ここで長男が怒り出す。
「桃太郎はヒドイ」
「???」と私。
彼によれば、鬼は何にも悪いことをしていないのに、桃太郎がいきなりやっつけて、宝物を奪った、と。
確かに、物語のどこにも鬼が悪者とは書いていない。
このままでいけば、桃太郎は平和な鬼ヶ島に突然現れた強奪者だ。
私たち大人は「鬼=悪」の先入観があるので、何の疑問も持たなかったが、そもそも「鬼」が何なのか知らない純粋な子供には
鬼も桃太郎も犬もサルもキジもみんな同じだったのだ。
ああ、こういうことが差別の心につながっていくのかも、なんてちょっと反省したりした。
そんな彼も社会人3年目。
さまざまな理不尽をやりすごしながら、毎日休まず働いている。
大人になったなあ~。
所用を終え、家に戻ると、夫が豆まきをしたくてうずうずしている。
イベント好きなのだ。
我が家でまくのは例年これ。
拾いやすいし、食べやすい。
北海道の実家では落花生をまいていた。
小さなころからそれが当たり前だったので、サザエさん一家はいったい何の豆をまいているんだろう?と不思議に思ったものだ。
この日の夜は近くのスパ「舞浜ユーラシア」に行くことになっていたので、大急ぎで豆をまこうって言ってたのに、
夫は息子たちに羽交い絞めにされて豆をぶつけられてうれしそうだ。
節分の夜、ゆっくりお風呂に入り、スパの中のレストランでディズニーランドの花火を見ながら食事をする。
今週はなんだかとっても忙しかったので、ほっと一息ついた感じ。
それにしてもいろんなことを思い出した一日だった。
また来週も頑張ろう
過去の某建築士による大規模な建築構造偽装事件以来、建築士を取り巻く環境はなにかと厳しくなった。
提出する書類関係が煩雑になったのはもちろん、事務所に所属する建築士は、3年度ごとに所定の機関が実施する講習会を受けなければならない。
3年って、びっくりするくらいあっという間にすぎる。
で、前回の受講からあっという間にまた講習会を受講することになった。
もたもたしてる間に、一番近い会場が満席になってしまい、あまり土地勘のない千葉市の会場まで出かけて行く。
そしてやっぱり道に迷ってしまった。
ハガキに書いてある出口より、こっちの方が近いよ、と教えてもらったので、そっちにしたのが敗因だ。
自分が信じられないので、30分以上前に到着しておいて、ホントによかった
講習会は朝9時から17時20分まで。
1時間ごとに10分ほどの休憩と1時間の昼休みを挟んで、最後の1時間は終了考査としてマルバツ式のテストがある。
テキストを参照しながらでいいのだけれど、200ページほどあるので、講義中にきっちりマーキングしておかないと探せない。
なので、結構忙しい。
ただ、講義は映像を見てるだけなので、今一つ緊張感が持続しない。
大人になってからは長時間座って話を聞くことなんてないので、集中力も続かない
このテの講習会はオジサンが圧倒的に多いのだけれど、今回は珍しく教室内に女性が多く、お隣の席も同年代(?)と思われる女性だった。
映像で流れていく講義は待ったなしなので、テキストにひたすらマーカーでザクザク線を引き、もうどれが大事なのかもわからない。
講義の内容の大半は、建築や建築士業務に関する法律の改正に関するもの。
後半、少しだけ今後の動向や、新しい工法などの紹介があったりもする。
そこそこの会社に勤めていると、そこにいるだけでそこそこの情報が入ってきて、新しいことへの対応も柔軟にできる。
私のような個人事業主や、少人数の小さな事務所は、日々の変化に対応するのが容易ではない。
実務をこなしながら情報収集も、と言うのは至難の業だ。
いつどこで何が変わっているのか、見当もつかない。
なるべく業界雑誌の記事には目を通すようにはしているけれど、なかなか追いつけないのが実情だ。
そういう意味では、こういう講習会は大切なのかもしれない。
映像をひたすら見るだけで、説明は雑だけれど・・・。
他の業界はいったいどうなんだろう。
特にお医者様とか・・・。
かなり高齢のお医者様の個人病院などは、ちゃんと新しいことについていけてるんだろうか、などと余計なことを考えたりする。
だって、命に直結しているし・・・。
ともあれ、時間ぎりぎりで終了考査も無事終わり、あとは結果が送られてくるのを待つだけ。
帰り際に近くにいた人たちで、ところで落ちたらどうなるの?と話してたら、係りの人に「まず大丈夫ですよ」と励まされる。
外に出たら冷たい雨。
年度末の3大イベント、確定申告、定期講習会、業務報告書提出(県知事へ)のうちの一つが終わった。
後二つ、延ばし延ばしにしないで、ちゃっちゃと終わらせようとこの時期毎年思うのだけれど・・・
昨夜は皆既月食
それも、とても珍しい「スーパーブルーブラッドムーン」だとか。
月の距離が地球 に最も近くなる「スーパームーン」と、月に2度目の満月となる「ブルームーン」、
そして 皆既月食により月が赤っぽく見える「ブラッドムーン」がすべて同時に起こるらしい。
夫が飲み会でいないので、息子たちと早めに外食で夕食を済ませて、
のんびりとテレビを見ながら月が欠けるのを待つ。
ここで、長男はカメラマンの友達が月を撮影するのに誘われて、出かけて行く。
次男と二人で、外に出て、まずはスーパームーンを写してみよう。
スマホとミラーレス一眼レフで写してみたけど今一つ。
一眼レフは、あのドカ~ンと迫力のある望遠レンズを持っていない。
で、コンデジ登場。
Canon IXY
内蔵の望遠機能と、手持ち夜景モードで、ハリーポッターっぽく撮れた
実はこの時間、リビングの吹抜けの窓から月が見えるので、
ちょこちょこ外に行かなくても様子が分かる。
ちょっと欠けてきたので、
外に出てみよう。
なんだか幻想的。
そうこうしているうちに、どんどん月が隠れて行く。
そして
E.Tが自転車で横切りそうだ
Canonのクォリティ、恐るべし
1万円台のカメラで、三脚も無しで、こんなにきれいに撮れるとは
それにしても、自然の力は凄い。
この神秘的な月の姿を目の当たりにすると、自分がホントにちっぽけで無力に思えてくる。
だけど、無力は無力なりに、日々生きて行かなければいけないので、
美しい月にパワーをもらった、と自分に言い聞かせ、思い込み、また今日も頑張ろう