あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
新年早々久しぶりに「読書感想」を
池上彰『そうだったのか!中国』(集英社文庫)★★★★★
中華人民共和国の歴史(現代史)がよくまとまっている。池上さんらしい、健全な
批判精神が感じ取れる。
池上彰『そうだったのか!現代史』、『そうだったのか!アメリカ』(同文庫)
(前者は★★★★、後者は★★★★★)
いずれも参考文献が豊富である。アメリカについては意外に知らないことが多い。
日系人による442連隊についても記述されている。
高橋洋一『さらば財務省!』(講談社α文庫)★★★★★
久々におもしろい本だった。「小泉改革」と官僚との闘いを赤裸々に描いている。
藤巻健史『マネーはこう動く』★★★★★
お金が世界という市場で動いていることが分かる。「知識ゼロでわかる実践経済
学」とあるが、難しい部分もある。
佐藤優『インテリジェンス人間論』(新潮社。文庫あり)★★★
鈴木宗男、小渕恵三、橋本龍太郎などについての「評論」。こんなことまで書いて
しまっていいのかしらんという部分もあるが、ロシアとの交渉の話などはおもしろ
い。R.ゾルゲ論はいまひとつ、かな。
* * * *
大晦日(おおみそか)
昨年も押し詰まった大晦日に、「多発性脳梗塞」で入院している母の見舞いに行っ
た。
母は12月中旬には重い「こん睡状態」に陥り、私たち家族は毎日のように病院へ足
を運んだ。急変に備え、24時間、心電計の電極も取り付けられた。しかるに18日(土)
には奇跡的に意識を回復し、目を開けたのである。
31日(金)、面会時間が始まる午後2時に病室に行くと母は気持ちよさそうに寝てい
た。起こすのもかわいそうとベッドのそばで見守っていると、母は夢を見ているの
か、目をつむったまま寝言のように「今日はみんなよかった」と言いはじめた。「よ
かった。よかった」とだんだん声が大きくなっていく。笑いをこらえながら「寝言」
の「よかった」を数えたら、15分間で65回となった。
その日は不自由ながらも、会話ができた。
母は窓際のベッドに寝ているが、私がカーテンを開けたら、
「いい天気ね~」
と声を発した。
「疲れるでしょう、寝てください」
と私が言ったら、母は
「いいかしら~?」
と応えたので、
「どうぞどうぞ」
と言ったら、すぐ寝てしまった。こちらの言うことは十分分かるらしい。
一時は、母はお正月を迎えられないと思ったが、今では点滴のほかにゼリーを少し
は口にできるまでになった。
昨2日(土)は病室で私たち夫婦、叔母(母の妹)、私の妹と集まった。母は「あ
りがたいわね~」とつぶやいていた。
外から見た母の病室
お世話になっている病院の正面玄関
叔母が用意してくれた、病室の鏡餅
病室より お正月は国旗も掲揚
*人生ブンダバーは 「週刊月曜日」です。
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