人生ブンダバー

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11/5 東京シェーネシュティンメンコーア第3回定期演奏会

2016-11-13 06:00:00 | 音楽

11月5日(土)、東京シェーネシュティンメンコーア第3回定期演奏会
へ(於第一生命ホール)。
昨年はチラシでチケットを購入したが、今回は、坂上先生から直接
「よろしければ、いかがでしょうか」とご案内いただいた。

演奏会前に時間があったので、勝鬨(かちどき)橋の方を散歩して
みた(下の写真ご参照)。

この演奏会は、最初はよく認識していなかったが、一般財団法人ド
イツ歌曲普及協会(→こちら)が活動の一環として開催しているもの
だ。

指揮の小松英典さんは、一、二行では書ききれないが、芸大卒業
後、ドイツの国立リューベック音楽大学リート・オラトリオ・オペラ科
を卒業。ドイツ・ブレーメン音楽大学声楽科教授。ドイツ連邦より終
身プロフェッサーの称号を受称している。ドイツ人よりドイツ人らし
いと言っていいのかもしれない。
私は、常森寿子さんと共演した『日本の歌』、『日本の名歌』という
2つのCDから小松さんのバリトン(声)がお気に入りだ。

<プログラム>
第Ⅰ部
1.「白い花の咲く頃」
2.「長崎の鐘」
3.「喜びも悲しみも幾年月」
指揮、独唱;小松英典
バックコーラス;東京シェーネシュティンメンコーア、神戸カンマーコ
ーア
--休憩--
第Ⅱ部
ロッシーニ『小荘厳ミサ曲』
1.キリエ(ソリストと合唱)
2.グローリア(ソリストと合唱)
3.感謝(三重唱)
4.主なる神(テノール)
5.世の罪を除きたもう主よ(二重唱)
6.あなたのみが神聖で(バス)
7.聖霊とともに(ソリストと合唱)
8.クレド(ソリストと合唱)
9.十字架につけられ(ソプラノ)
10.復活(ソリストと合唱)
11.プレリュード 宗教的前奏曲
12.サンクトゥス(ソリストと合唱)
13.救いのいけにえよ(ソプラノ)
14.アニュス・デイ(アルトと合唱)

指揮、Bari.;小松英典
Sop.;天野聡絵
Alt.;城守 香
Ten.;加藤耕一
ピアノ;中島 剛
オルガン;中野ひかり
合唱;東京シェーネシュティンメンコーア、神戸カンマーコーア

(常任指揮)城森 香
(副指揮)坂上昌子・市村由香・森 孝裕
(常任ピアニスト)森川由美子・浅羽美奈子・遠藤裕子


以下、いつもながら、音楽を言葉で表すのは難しいが、つたない少
々の感想を・・・・・・

定刻の14時に客席のドアが閉まり、それでもあわただしくギリギリ
の人が客席へ。

3分ほどして、場内が暗くなり、シ~ンとしたところで、小松さんがマ
イク片手に登場(以下はお話の要約)。
 え~、(フランクに)皆さん、こんにちは。今日は東京シェーネシュ
 ティンメンコーア第3回定期演奏会へ、本当にお忙しいところ、有
 難うございます。

 今日は、ロッシーニの『小荘厳ミサ曲』。財団の格別のお計らいで、
 字幕スーパー付きです(客席ザワザワ)。その前に、第Ⅰ部としま
 して、今回はまったく関連ない曲を並べました。大変ぜいたくなバ
 ックコーラス付き!で、3曲お送りします。

 まず、1曲目は、昭和25年、岡本敦郎さんの大ヒット曲。白い花と
 は何の花でしょう?--リンゴの花ではないか?と言われていま
 す。2曲目、昭和24年藤山一郎さんのヒット曲。長崎の鐘とは、浦
 上天主堂のがれきの中からまったく無傷で見つかった鐘です。
 3曲目は、昭和32年の松竹映画。佐田啓二、高峰秀子の主演で、
 灯台守の話です。木下恵介の監督で、音楽がその弟さんで木下
 忠司さん。木下忠司さんはまだご存命で、100歳でいらっしゃいま
 す。私も、昭和25年生まれ、66歳ですが、死ぬまで歌い続けたい
 と思っています。

第Ⅰ部
中央にピアノ。小松さんは、右手(客席から向かって左手)に譜面を
置きながらのステージ。

1.「白い花の咲く頃」
小松さんは、日本人でいえば中山悌一、立川清登(澄人)系の、や
や暗めの、立派な声といえばいいかしらん。まったく響きのムラがな
い。小松さんで聴く歌謡曲は、岡本敦郎も藤山一郎も音楽学校出身
だが、さらに格調高い。
城守さんが指揮する合唱団も譜面持ちながら、よく練習された立派
な声で、NHKの歌謡番組で視る東京放送合唱団かの錯覚を覚えた。

2.「長崎の鐘」
小松さんは前半から思い入れたっぷりで、デリカシーあふれる歌い
ぶり。「長崎の鐘」の最後は、編曲もよろしく、合唱も大いに盛り上げ
た。

3.「喜びも悲しみも幾年月」
ダイナミックな前奏に、小松さんと一体となったダイナミックなコーラ
ス。3番は一転してしっとりしたソロ。

--休憩--
喫茶に行ったら、「close」の立て札が・・・・・・。諦めて席に戻ろうとし
たら、喫茶係の方が「予定より早く終わっちゃったモンで」と走ってや
ってきてくれた。赤ワインを注文。


第Ⅱ部
ロッシーニ『小荘厳ミサ曲』
ロッシーニ(1792-1868)はベートーヴェン(1770-1827)より
20歳ほど年少だ。ロッシーニの人気作『セビリアの理髪師』が初演
されたのは1816年(ロッシーニ24歳)だが、これはベートーヴェン
が交響曲第8番を初演した2年後だ。
ロッシーニは、当時ベートーヴェン以上の大人気だったという。

ロッシーニは、1829年、37歳で『ウィリアム・テル』を発表後、悠々
自適の生活を送った。『小荘厳ミサ曲』は、晩年、1864年(72歳)
の作品だ。

「小」荘厳ミサ曲というので、せいぜい30分位の曲かと思いきや、
「第九」より長い1時間半の大曲だった。

14時40分に暗転となり、左右から合唱団が入場。次いで、ソリスト
3人と伴奏者、最後に指揮兼ソリスト(Bari.)の小松さんが入場す
る。
1.キリエ(ソリストと合唱)
この曲は初めて聴くのだが、「キリエ」の第一印象はイタリア的とい
えばいいのか歌曲的、オペラ的といえばいいのかしらん。合唱も昨
年以上に人数も増え、立派な声だ。譜面持ちの楽譜が分厚くて重
そう。坂上先生もAlt.パートに参加されている。

2.グローリア(ソリストと合唱)
合唱のSop.パートは高音も不安ない。小松さんは、指揮の途中か
らソリストへ変身。ソロはシンプルな音階だが、腹筋に支えられた
フレージングがすばらしい。

3.感謝(三重唱)
城守さん(Alt.)、加藤さん(Ten.)、小松さん(Bari.)による三重唱。
皆さん、好調だ。とくに城守さんは好調かな。入魂の歌唱に、この曲
が終わったところで拍手をしそうになった。

4.主なる神(テノール)
明るさがある曲。加藤さんは、宗教曲にふさわしいテノールだ。ここ
までで、この曲のとりこに--ロッシーニはすばらしい。

5.世の罪を除きたもう主よ(二重唱)
天野さん(Sop.)、城守さん(Alt.)による二重唱。ともに立派な声。

6.あなたのみが神聖で(バス)
小松さんによる独唱。はたして、腹筋の支えがきいた、大変見事な
声だ。

7.聖霊とともに(ソリストと合唱)
一種のアーメンコーラス。大いに盛り上がりを見せた。ここでも私は
危うく拍手しそうに。

8.クレド(ソリストと合唱)
Bassパートから一人ソロへ(森さん?)。4人のソリストと合唱による
曲。ここでも合唱はお腹から見事な声。

9.十字架につけられ(ソプラノ)
一転して、天野さんがしっとりと歌う。

10.復活(ソリストと合唱)
デュナーミクのある曲。しっかりと声を出す大合唱を聴かせていただ
いた。

11.プレリュード 宗教的前奏曲
会場にピアノだけが響く。f(強)が強く、p(弱)がきれい。バッハを明
るくした感じだ。

12.サンクトゥス(ソリストと合唱)
サンクトゥスらしい、きれいな曲。最後のfは、合唱のSop.パートもす
ばらしかった。

13.救いのいけにえよ(ソプラノ)
天野さんによる6分ほどの独唱曲。この曲だけでも聴きごたえがあ
る。

14.アニュス・デイ(アルトと合唱)
「私たちを憐れんでください。私たちに平和を与えてください」と歌う。
音楽家こそ永遠の平和を願う?感動的な盛り上がり、そして後奏で
全曲を締めくくった。

私は、ブラボーは遠慮し、精いっぱいの拍手を送る。あっという間の
90分。ソリストから合唱まで、まさしくシェーネシュティンメンであった。

合唱団の人数(プログラム掲載)
Sop.;23
Alt.;21
Ten.;7
Bass;5
Total;56


すばらしい演奏会なので、もう少し積極的にPRしてもいいかしらん
(もう少し値下げして[?]、客席を満席にできるといいのだが・・・・・・)。
憶測だが、合唱団にはチケットの割り当て(「ノルマ」)がないのカモ。

《来年のPR》
第4回定期演奏会 2017/11/26(日)
ドヴォルザーク『スターバト・マーテル』



プログラム




11:16 秋晴れ。高圧送電線が見える。


11:21 秋真っ盛りのドウダンツツジ


11:22


11:27 あざみ野二丁目


11:40 フジPALETTE PLAZA


11:47 KaBoS書店


11:55 あざみ野駅前 大正堂が見える。


11:58


12:31 青山一丁目


12:32 この日は銀座線大規模工事


12:38


12:55 勝どき着


12:58


13:00 勝どき橋南詰バス停


13:02 勝鬨橋


13:03 上流 佃大橋方向


13:04 「釣れますか~?」


13:05


13:08


13:08


13:10 勝鬨橋長寿命化工事


13:11 勝鬨橋を渡ると築地(6丁目)である。


13:15 いま話題の築地市場


13:15 同上


13:16
このあたりで、写真を撮り合っていた、familyと思しき外国人男女
3人連れに声を掛ける。
「Can I help you?」(--怪しい者ではないとばかり、明るく。シャ
ッターを切るジェスチャーで)
「Oh, thank you. Thank you.」
「では、スリー、ツー、ワン。パチリ」


13:17


13:17 逆光もなかなかすばらしい。


13:18 下流 築地大橋方向


13:19


13:23


13:25 トリトンスクエアが近づいてきた。


13:26


13:26


13:26


13:27 救急車が出てきた。


13:29 トリトンブリッジ


13:29


13:30


13:33


13:34


13:35


13:35


13:39 小松英典さんのCD販売 
こちらでしばし雑談。記念に1枚購入(次の写真)。


小松さんのCD 
マーラー歌曲集 「さすらう若人の歌」、「亡き児をしのぶ歌」など
はたしてすばらしい。


こちらは常森寿子さんとの日本の歌--私の愛聴盤だ。


13:41 チケット、CD、プログラム


13:42


13:42


13:43


13:43 1階席


14:26


14:27 休憩中 500円


14:28 喫茶コーナー


14:28


14:29


14:35


16:21 終演後


16:21 あちらのエスカレーターも下りです


16:22


16:24


16:27 トリトンブリッジ


16:28 夕焼け小焼け


16:36 勝どきより


16:56 青山一丁目で半蔵門線へ


17:30 あざみ野着 ラッシュ


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