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猪瀬直樹・田原総一朗『戦争・天皇・国家』(角川新書)

2015-08-26 05:00:00 | 近現代史

本書は、戦後70年に向けてであろう、今年の7月10日に刊行された。
サブタイトルには、「近代化150年を問いなおす」とある。
両氏が注目することで、私の知らない「事実」もいくつか盛り込まれ
ている。

帯には「タブーに斬り込んできた作家・ジャーナリストが徹底討論」
とある。なるほど、いい悪い、好き嫌いは別として、そんな議論だ。

序章にある「猪瀬史観」が議論のキッカケとなっている。



<目次>
まえがき 田原総一朗
序章 「戦後レジーム」ではなく「黒船レジーム」で考えよ 猪瀬直樹
黒船の恐怖が大日本帝国を生んだ
 国際社会の優勝劣敗を印象付けた「白船」
 幕府権力は天皇から委託されたとする論理
 一君万民の空間革命
肥大化する「黒船レジーム」の問題点
 帝国憲法の憲法
 総力戦時代の到来を把握できなかった日本
 統合機能なき中枢
日本はなぜ負ける戦争をしたのか
 天皇も意思決定できなかった
 間に合わなかった「1940年体制」
 総力戦研究所が出した必敗の結論
「ディズニーランド」国家の終焉
 戦後日本は「ディズニーランド」だった
 田中角栄登場の意味
 冷戦崩壊後・日本の現実
国難にどう立ち向かうか
第1章 近代国家「日本」の誕生
 国難は黒船来航から始まった
 維新は天皇の奪い合いだった
 幕府の正統性
 尊王開国へ
 日本国の誕生
 欧米で日本人が見たもの
 大日本帝国誕生
 不平等条約の改正
 白熊とちょん髷
 オレンジ作戦と白船騒動
 悲惨な総力戦の時代
 大正デモクラシー
 バーデンバーデンの密約
第2章 意思統合不能が戦争を起こした
 太平洋戦争はなぜ始まったのか
 満州事変以後暴走する関東軍
 面従腹背の武官長
 昭和天皇は麹町警察に電話をかけた
 日中戦争の行方
 幻となった四国同盟
 泥棒はいけませんよっ
 対米交渉の決裂
 昭和天皇と軍部の攻防
 大局観なき議論
 千年王のメンタリティ
 大本営政府連絡会議
 ポツダム宣言を受諾する
 太平洋戦争とは何だったのか
第3章 戦後日本はこうして形づくられた
 マッカーサー来日
 テル・ジ・エンペラー
 占領政策の変化
 サンフランシスコ講和条約
 崩れた日本版CIA構想
 55年体制の成立
 60年安保とは何だったか
 盛り上がる反米感情
 所得倍増政策の裏側
第4章 「ディズニーランド」化した日本
 エコノミックポリティクスの時代
 東京オリンピック
 佐藤栄作は官僚タイプだった
 沖縄返還と全共闘
 小学校卒の首相誕生
 田中角栄インタビュー
 日本列島改造論
 アメリカの虎の尾を踏んだ角栄
 「戦後政治の総決算」
 昭和の終焉
 戦後日本は「ディズニーランド」となった
第5章 黒船の呪縛を乗り越える
 歴史の終わり
 戦後リベラルの行方
 日本は航空主権を奪われている
 対米従属か自立か
 日米関係をどうするか
 ペリリュー島慰霊の意味
 歴史修正主義は世界で認められない
 安倍晋三は沖縄で土下座できるか
 反対の民意をどうするか
 意思をどこで決定するか
 ビジョンなき官僚のプラン
 イノベーション立国
 信頼される国
終章 アメリカにできない交渉で力を発揮せよ 田原総一朗
 国家論のタブーを打ち破れ
 交渉力を発揮せよ
 党内論議を活発化せよ
 長い耳を持て
 信頼される国を目指せ
あとがき 猪瀬直樹




猪瀬直樹・田原総一朗『戦争・天皇・国家』★★★★

[本稿は書き掛けです]


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