[昨日は東京オラトリエンコールのバッハ「ヨハネ受難曲」を聴いた。その「感
想」は近々掲載予定である。]
髙田三郎(たかた さぶろう)の合唱曲「心の四季」は同「水のいのち」の3年後
に発表された。髙田三郎が書いた合唱曲の代表作としてこの2曲は全国の合唱団で
演奏されているが、いずれも意外とアナリーゼが難しい。細部にこだわりすぎると
全体の構成がくずれるのではないだろうか。以前にも書いたが、私は時々木下保
(指揮)盤を聴く。
指揮木下保、ピアノ木下歌子、聖心女子大学グリークラブの「心の四季」を聴いて
みよう。
1曲目の「風が」は、「水のいのち」の場合と同様、虚飾を排した速めのテンポで
ある。髙田三郎自身が指揮をしたものよりかなり速い。ピアノもがっしりとした伴
奏である。「春がそれだけ弱まってくる」の「春が」で突然丁寧なリタルダンド
(あるいは大きなテヌート)をかけるところはいかばかりであろう。他の指揮者で
は聴いたことがない表現だ。
総じて、サ行、ハ行をきれいに丁寧に発音している。「雪の日に」に続く3連符で
はフレージングを大きくとり、レガートに、大きく歌っている。そして終曲「真昼
の星」。この歌い方はもはや音符には書けない。このレコードで、初めて聴いた時
は、感動のあまり身動きできなくなった。ブレスとノンブレスが意味を持って迫っ
てくる。「かがやきを包もうとする星たちは」の「(かがやき)を」でピアノが
f となるところはwundabar、木下先生の解釈か歌子先生の発案か、歌子先生に伺
ってみたい。
この木下盤は日本女子大学合唱団の「水のいのち」ともども昭和52年、木下先生74
歳の録音である。
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